宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今月は読書よりも他のことに気が向いてしまって、余り本に触れない月でした。
こんなに読まなかったのは四年ぶりくらい。
大量にある積ん読の中から久々に宮本作品。
どこがとは上手く言えないけれど、この人の作品はやっぱり好きだなぁ。
出生の真実がはっきりしていない兄妹二人。
上巻の最後のシーンは性的にと言う意味ではなく興奮しました。
二日酔いのシーンが割と多く出てくるのですが、作者も二日酔いに苦しんだ事が数多くあるんだろうなぁと、酒飲みの私は確信しました。
焚火って、大人になってからやった記憶がないな。
やれる場所も余りないですしね。
大きな火を見るのは私も大好き。
下巻へ続きます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容(「BOOK」データベースより)
今も親代わりの茂木の話では、彼らが一緒に育てた桐田夏美から性的暴力を受けたと訴えられ、失意のうちに亡くなった阿部轍正の名誉が回復されればみな立ち去るという。孤児たちの暮らしをなぞるように庭を耕し始めた八木沢は、真実を求めて夏美の消息を追うが…。人間の魂の絆を描いた感動の力作長編。
八木沢とかつての孤児(八木沢と同年代ですが」の交流によって阿部、茂木両名がいかに孤児たちを慈しみ育ててきたかを感じ、その崇高な人柄に感化され自分の人生も考え始めるのであった。
意外と呑気な八木沢。はっきり言って楽しそうに大阪生活を満喫しています。 -
Posted by ブクログ
ここ何年かで宮本さんの作品を知り、自分と同じ病気を経験した人ということもあって読むようになりました。
年配の宮本さんの書く文章は、若い世代の自分には知らない言葉が多く、読むだけで勉強になります。
登場人物たちが楽しむゴルフや葉巻、食べ物やお酒など、丁寧に丁寧に語られてゆくと(少し長いくらいですが・笑)
読みながら人生を楽しむコツを教えてもらっているようです。
下巻まで大きな展開もどんでん返しもなく、淡々と進むのになぜか飽きないのは文章力でしょうか。
登場人物が困難な状況にあっても前向きな人ばかりで、読んでいて襟を正されるような気持ちになります。
宮本さんは人に対しても自分に対しても、希望を