宮本輝のレビュー一覧

  • ドナウの旅人(下)

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    ドナウの旅は長かった・・・。
    ストーリーが途中冗長になって、読み続けるのが苦しくなるところもあったが、東ヨーロッパを横断する大河ドナウが終わるところには何があるのか・・・それが気になって根気強くページをめくった。
    最後の最後で衝撃的な結末となったが、それ以降の登場人物たちがしっかりと自分の人生を歩んで行くさまが想像できるようだ。
    途中の町や村の描写は、単に紀行文としても楽しめる。
    2017/01

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    2017年01月09日
  • 青が散る(下)

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    上巻はしんどかったけど、下巻で跳ねた。
    青春とはなんとも非効率で、無駄が多く、雑で、活力に満ち満ちている。

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    2016年12月16日
  • 青が散る(下)

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    大阪に新設された大学でテニスに打ち込む大学生たちを題材にした青春小説。下巻ではテニスの試合の記述が多くなり、テニスのゲームの奥深さがわかる。登場人物の若さゆえの行動やその後の生き方が面白い。

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    2016年11月03日
  • 青が散る(上)

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    筆者の本を久々に読む。大阪に新設された大学でテニスに打ち込む大学生たちを題材にした1982年の作品。上巻では、個性的な登場人物の説明の部分が多い。楽しみにしていたテニスの話はあまりない。

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    2016年10月29日
  • 焚火の終わり 下

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    何とも微妙な題材を綺麗で上品に仕上げたなぁと言う印象。
    近親相姦と言う文字を見るといやらしいイメージしかわかないけれど、この作品はいやらしさが全くと言っていい程ない。

    出生の謎は最後まであやふやでわからずじまいだったけれど、そこに関してはこの作品だから、まぁアリだなと思う。

    解説に書いてあった通り、作中に出てくる食べ物が美味しそう。

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    2016年09月12日
  • 焚火の終わり 上

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    今月は読書よりも他のことに気が向いてしまって、余り本に触れない月でした。
    こんなに読まなかったのは四年ぶりくらい。

    大量にある積ん読の中から久々に宮本作品。
    どこがとは上手く言えないけれど、この人の作品はやっぱり好きだなぁ。
    出生の真実がはっきりしていない兄妹二人。
    上巻の最後のシーンは性的にと言う意味ではなく興奮しました。

    二日酔いのシーンが割と多く出てくるのですが、作者も二日酔いに苦しんだ事が数多くあるんだろうなぁと、酒飲みの私は確信しました。

    焚火って、大人になってからやった記憶がないな。
    やれる場所も余りないですしね。
    大きな火を見るのは私も大好き。
    下巻へ続きます。

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    2016年08月29日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    ネタバレ

    内容(「BOOK」データベースより)
    今も親代わりの茂木の話では、彼らが一緒に育てた桐田夏美から性的暴力を受けたと訴えられ、失意のうちに亡くなった阿部轍正の名誉が回復されればみな立ち去るという。孤児たちの暮らしをなぞるように庭を耕し始めた八木沢は、真実を求めて夏美の消息を追うが…。人間の魂の絆を描いた感動の力作長編。

    八木沢とかつての孤児(八木沢と同年代ですが」の交流によって阿部、茂木両名がいかに孤児たちを慈しみ育ててきたかを感じ、その崇高な人柄に感化され自分の人生も考え始めるのであった。
    意外と呑気な八木沢。はっきり言って楽しそうに大阪生活を満喫しています。

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    2016年08月25日
  • 私たちが好きだったこと

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    穏やかな文体とは裏腹に物語の展開が非常に早いのが印象的でした。この問題が解決したら次の問題がすぐに起きてという感じで、その中で与志くんを中心とした4人が成長していきます。一つ一つが軽いのが心地よい印象を与えてくれるのかもしれないですが、もう少し余韻に浸る時間もほしいかなと思いました。

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    2016年08月02日
  • 新装版 命の器

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    エッセイとはノンフィクションだと思うて居りました
    彼のエッセイはフィクションとない交ぜとなっている
    危ない あぶない 洗脳されそう

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    2016年07月09日
  • 人間の幸福

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    宮本氏にしては珍しい推理小説仕立てである。一人の女性の死から始まる周囲の人たちの「人生」。どんな人にもその人だけが持つ歴史があり、暗部がある。人は愛しく悲しいものであるが、「幸福」ということに限っていえば、その人本人にしかわからないものなのであろう。読むのにずいぶん時間がかかってしまった。そのことが残念。

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    2016年06月04日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    骸骨ビルで育った子供たちの話。
    農業、料理の話。
    生きることとは。



    と、面白かった気もするんだけど、イマイチ心に響かなかった。

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    2016年05月14日
  • 青が散る(上)

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    新設大学でテニス部をコートから作った
    別にプロを目指している訳ではないと本人も自覚しながらも、テニスに打ち込む

    親友がいて、
    好きな女子がいて、
    今の自分と将来の自分に不安を感じ、
    過ごす青春

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    2016年04月06日
  • 約束の冬(下)

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    どの登場人物をメーンにしてるかわからない。
    どの人物も中途半端な気がするが,宮本さんの解説でなんとなく納得しました。

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    2016年03月20日
  • 三千枚の金貨(下)

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    ガムシャラに生きてきた主人公たちが40歳を過ぎたある時、少し足を止めて自分のこれまでの人生、生き方を俯瞰する。金貨探しはそれを促す出来事のひとつにすぎない。シルクロードの旅やゴルフ談議、里帰りや骨董品の購入などあらゆるエピソードが主人公たちの人生のささやかなターニングポイントになってくるのかもしれない。

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    2016年02月29日
  • 三千枚の金貨(上)

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    病院で死を間近にした老人から三千枚の金貨の話を聞いた主人公が職場の同僚らと金貨探しに乗り出していく。
    前半を読んだところで、金貨探しはほとんど進んでいない…
    ハラハラするようなトレジャー要素満載の内容ではないようだ。あくまで登場人物達の人間味に焦点を当てたものとなっている。宮本輝らしいマイペースな小説。

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    2016年02月22日
  • 約束の冬(上)

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    ここ何年かで宮本さんの作品を知り、自分と同じ病気を経験した人ということもあって読むようになりました。
    年配の宮本さんの書く文章は、若い世代の自分には知らない言葉が多く、読むだけで勉強になります。

    登場人物たちが楽しむゴルフや葉巻、食べ物やお酒など、丁寧に丁寧に語られてゆくと(少し長いくらいですが・笑)
    読みながら人生を楽しむコツを教えてもらっているようです。

    下巻まで大きな展開もどんでん返しもなく、淡々と進むのになぜか飽きないのは文章力でしょうか。
    登場人物が困難な状況にあっても前向きな人ばかりで、読んでいて襟を正されるような気持ちになります。
    宮本さんは人に対しても自分に対しても、希望を

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    2016年01月28日
  • 約束の冬(下)

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    登場人物が皆、素晴らしい人間性をもっていて、自分の近くに居たら、刺激をたくさん与えてくれるだろうなと思いました。
    場面場面での会話や景色など、心に残るシーンは多くありましたが、物語が収束していく部分において、性急さを感じてしまいました。
    魅力的な人物が多かっただけに、各人物の最後の部分をもっと掘り下げて欲しかったです。

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    2016年01月28日
  • 葡萄と郷愁

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    純子とアーギ、全く接点のない2人の女性が主人公。共通しているのはこれからの人生を左右するような電話を待っているということ。
    これ、アーギのパートの必要性がいまひとつ判りませんでした。純子のパートはあの短い話の中に様々な人の人生が垣間見えるようで面白かった。
    打算的な結婚も決して悪いとは思わない。作中にあったように大恋愛の末に結婚してもうまくいくとは限らないし、逆にお見合いで妥協の末にした結婚でも、相手に愛情を感じずっと寄り添っていけるかもしれないし。
    星は4つでも良かったけど、アーギ編が個人的にいまいちだったので3つということで。

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    2016年01月26日
  • 約束の冬(上)

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    宮本作品に出てくる人物はどうして魅力的なのか?と考えながら読みました。自分なりの考えですが〝丁寧に生きているから〟だと思います。
    今回は様々な約束を軸に話が進んでいきますが、自分は普段〝約束を守れているのか〟との問いを小説から受けている気がしました。
    俊国、小巻の約束はどうなるのか?下巻が楽しみです。
    上巻では、留美子と小巻が食事をしながら話している場面が印象的で、徒然草を語るシーンは心に残っています。

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    2016年01月25日
  • 月光の東

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    ところどころことばの遣い方がはっとさせられるほど綺麗だった。
    もっと綺麗な日本語を知りたいな、と思わされた。

    ただ、話の内容は正直いまいち分からなかった。
    他の方が書かれたレビューを見ても、宮本さんの作品の中ではいまいちと書かれていたものもあった。
    これで宮本輝さんの作品に限りをつけるのではなく、もう少し別の作品も読んでみたいと思う。

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    2016年01月12日