【感想・ネタバレ】三十光年の星たち(上)のレビュー

あらすじ

彼女にも逃げられ、親からも勘当された無職の青年、坪木仁志は謹厳な金貸しの老人、佐伯平蔵の運転手として、丹後・久美浜に向かった。乏しい生活費から毎月数千円を三十二年に渡って佐伯に返済し続けた女性に会うためだった。そこで仁志は本物の森を作るという運動に参加することになるのだが──。若者の再起と生きることの本当の意味を、圧倒的な感動とともに紡ぎ出す傑作長編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日常生活に疲れてしまい、宮本ワールドに浸りたくて再読。
心の優しい人たち、美味しそうな料理、京都の街並み、付箋を貼りたくなる言葉の数々…。
とても心地よい時間を過ごせました。
下巻もゆっくり読み進めたい。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

宮本輝さんの作品にはいつも感動させられます。今の自分が主人公の立場だったら、この状況から逃げてしまうだろうと思いながらも、逃げなかったらこうなっていた話が書かれている気がしました。下巻が楽しみです。

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2024年03月05日

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登場人物の心理描写、出来事の時系列がパズルのような順番で書かれている。
主人公の人間らしい心情が繊細に書かれている。
下巻が楽しみ。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分を磨く方法を教えるよ
働いて働いて働き抜くんだ。これ以上は働けないってところまでだ。もう一つある。自分にものを教えてくれる人に、叱られつづけるんだ。叱られて、叱られて、叱られて、これ以上叱られたら、自分はどうかなってしまうってくらい叱られ続けるんだ。このどっちかだ

自分は師匠からどれだけ叱られたことがあっただろうかと考えさせられる一文だった。

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2021年06月01日

Posted by ブクログ

今は廃れた修行という言葉だが、この本を読むとこの古い修行というものに憧れを感じる。自分には30年という時間は残されていないが、これからでも何かひとつ取り組んでみたいという気にさせられた。

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2018年10月04日

Posted by ブクログ

迷える若者に読んでほしい1冊だと思う。
なぜ注目されなかったんだろう。はっきり言ってそう思う。
主人公の男は何をやっても中途半端なままで来てしまった30歳。
でも佐伯老人との出会いが人生を変えていくことになる。

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2016年11月20日

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優駿以来何十年ぶりに宮本輝の作品を読んだ。 やっぱりいい小説を書くなぁ。まだ上巻だけなので結末は分からないが、若者が再起へ向けて頑張っていく姿が良く描かれていると思う。 下巻も楽しみ。

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2015年05月28日

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ネタバレ

30歳の主人公が75歳の老人から、人生を生きるのは何なのかと指南される。今後、どのように主人公が成長するのか目が離せない。
40歳を過ぎた自分にとっても、耳が痛い言葉が多い。

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2014年07月24日

Posted by ブクログ

人間と森の再生をかけた物語。今からでも三十年後の人生を見据える生き方ができたらと思いました。人生を迷ってる人に読んで欲しい。

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2014年01月19日

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近所に住む年配の男性に出会いその人に見込まれた仁志。先方のペースに引っ張られながらも自分なりに将来のシナリオを描き一つ一つ納得しつつ付いていく。

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2014年03月08日

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人生が救われる言葉は存在する。仁志は佐伯老人からいくつもの言葉を得、彼自身も知らなかった自分の心根を見つけ出していく。生きていく上で自分を本当に育ててくれるのは圧倒的な力を持つ師である。身近に尊敬できる人なんていない、というのは人生とまともに向き合っていない証拠なのだ。本当に悪い人間が出てこないだけに、仁志の考えや行動に強く引き込まれていく。下巻の展開にも期待が高まる。

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2013年12月09日

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久々の宮本輝氏の作品。10年くらい前まではよく読んでいたけど、最近は上巻の途中で中断してしまうようなことが多くて。これは久々に貪るように読み、マーカー片手に線をひきまくりました。宮本氏の作品には得てして佐伯さんのような人物が出てくることが多いような。何もかも見透かしたような感じ、人生の指針を与えてくれるような。実際には自分はそんな人物には出会えないので、主人公にかけられた言葉を咀嚼して自分に当てはめて、未来を見据えようと感じさせてくれる。私が今、このタイミングでこの本を読んだ。これもまた必然なのだろう。人生を変えるかもしれない、もしかしたら変わらないかもしれない、決意を迫られている今。

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2013年12月02日

Posted by ブクログ

女にも逃げられた無職の若者に手をさしのべたのは、金貸しの老人だった。若者の再生を通して人生の意味を感動とともに描く巨編。

何も知らずに宮本輝
おびさんの「泥の河」の方ね
上下巻で700ページ弱…
初めての宮本輝には丁度良い長さ♪

文章が関西弁…京都弁か。
心地良い文体と激烈な出来事が起こることもない
青年と金貸老人のやり取り
上巻読み終えるのに何度も睡魔に負けた笑
つまらないからじゃないのです!
面白いけど眠くなるって初めて!
宮本輝マジックか( ̄▽ ̄)笑


さあ坪木仁志よ!
気合い入れて働いて働いて働いて働いて
叱られて叱られて叱られて叱られて
30年後のお前を見せてくれ!!

下巻へGOε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘



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2025年10月06日

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宮本作品を10年ぶりに読んだ
過去10作品以上読んでいるのに、作家の名前すら忘れていた
下巻が楽しみであると共に、これを機会に宮本作品を読み直してみようかと思う

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2024年09月27日

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佐伯の強引さに最初はついて行けず
つまらないかもと思ったのは杞憂に終わった

鍼灸の専門家
焼き物の専門家
料理の専門家等
修行が必要な職業が出てくるに伴い
心に響く文章が飛び込んできた

読書感想文を書く訳でもないのに
付箋を貼りながら本を読んだのは初めて

後で書き抜こうと思う

下巻に続く

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事になんとなく気持ちが入り込まない。。。
親に勧められて なんとなく読んでみることに。。

「現代人には二つのタイプがある。見えるものしか見ないタイプと、見えないものを見ようと努力するタイプだ。きみは後者だ。現場が発しているかすかな情報から見えない全体を読み取りなさい。」

まさしく今の自分は前者で、頭が固く困っていると感じていた。見えないものを見ようとする努力が足りないのだ。そういうことを母は言いたかったのだと感じた。恥ずかしいような悲しいような気持ちだ。

ただ最後の方に出てきた、自分を磨く方法。

本当にそうかもしれない。60歳まで働き続ける使命を背負うなら、そういう心持ち働けばあっというまなのだと思う。逆にそうでないと、同じつらくとも60歳になった時に何も残らないのかもしれない。今からでも遅くないと思い、自分は何ために、30年後の何のために働くのか、考え直そう。そう思えた。

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2015年02月08日

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正直者が馬鹿を見る世の中は嫌だ。誰かが理想を語ってくれなければ私たちは生きていけない。輝さん、これからもお願いしますね。

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2025年11月23日

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「現代人には二つのタイプがある。見えるものしか見ないタイプと、見えないものを見ようと努力するタイプだ。きみは後者だ。現場が発しているかすかな情報から見えない全体を読み取りなさい」
佐伯はそこでひと呼吸置き、
「きみは後者だ」
と繰り返した。


「これも偶然やないんですか?」
と仁志は訊いた。
「なんでもかんでも、すべてのことに意味があるんだよ。きみはこれからそれを思い知っていくよ」

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2015年07月06日

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坪木仁志は、無職で貧しくさえない生活を送っているが、近所の老人佐伯平蔵から金を借りたのをきっかけに彼の運転手のアルバイトをする。仁志の純粋さを見込まれ、佐伯の奇妙な仕事を引き継ぐこととなった。2015.2.7

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2015年02月07日

Posted by ブクログ

何のとりえもなく希望もないような若者が、金を借りた老人との出会いや多くの人との触れ合いの中で一人の大人として成長してゆく心温まるゆっとりとした宮本輝独特の世界観。
金持ちの贅沢なゆとりのような雰囲気が若干気にかかる。

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2014年01月15日

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