宮本輝のレビュー一覧

  • 私たちが好きだったこと

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読みました


    2人の男女がマンションの1室で同居するっていう設定が凄く好きです。
    なんとなく、憧れません?笑

    きっと4人の間に何か起こるんだろうなぁ…と思っていましたが、やっぱり色々ありましたね。


    自分を犠牲にしてまで他人を助けようとする4人。
    一見お人良しに見えるけれど、なんとなく虚しさを感じる。

    与志くんと愛子、ロバと曜子の関係も、お互い愛し合っているようで実は不安定。


    結末としてはあれでよかったのかなぁ?
    と煮え切らないものがありますが、最後の1文でしっくりきました。


    寂しいような虚しいような、だけど楽しくなかったと言ったら嘘になる4

    0
    2012年05月19日
  • 青が散る(上)

    Posted by ブクログ

    大学生のうちに一度読んでおいてよかったなと思います。

    まだ上しか読んでいないので何とも言えませんが…





    大学生活って、結局何なんだろうなぁ。

    燎平や金子みたいに、私は打ち込んだものってないんだけど、彼らが感じている”何かやり切れないもの”は私も感じる。



    そんでもって

    『一生に二度とない、4年間もの休暇や』

    っていう安斎の言葉がやけにしっくりきた。






    大学生が一体何であるか今の自分には理解出来っこないけど、10年後、20年後にこれを読み直したら、何となく解るんじゃないかと思いました。



    下も楽しみ。






    ちょっとメランコリックになりま

    0
    2012年05月19日
  • 愉楽の園

    Posted by ブクログ

    タイを舞台した宮本輝の作品。人間のありとあらゆる感情や営みをタイという得体の知れない坩堝の中に注ぎ込んだかのようなストーリーとその文体や行間からあふれ出る混沌は、やはりタイの空気を肌で感じたことのある人間のみが創造しうるものであり、そこに宮本輝氏独自の感性が加わり、妖しく訴えかけてくるものがある。「とめどない夢精の感覚」という言葉にまとわりついて、あのむせ返るような熱気やらパクチーの匂いやら柔らかなタイ語の響きやらその他いろいろのものが渾然一体となり一瞬で私の眼前に鮮やかに蘇る。複雑怪奇なのかごくありふれたものなのかさえもはや判然としない人間模様を描いたこの不思議な物語はタイという坩堝の中で不

    0
    2012年05月17日
  • 約束の冬(下)

    Posted by ブクログ

    ゆったりとした、ぬる~い、でも、何か”いいこと”がたくさん含まれている”宮本ワールド”が僕は大好き。 

    0
    2012年05月15日
  • 骸骨ビルの庭(下)

    Posted by ブクログ

    宮本輝の文章が好き。日本語の美しさを感じる。
    大袈裟でなく、遜ってもいない。自然な日本語。
    子供が出来たら、ぜひ宮本輝を読ませたいと思う。

    この作品の舞台は大阪の十三。
    登場人物の身の上話が、すべて語り口調なので、文章の中にも大阪弁が多く出てくる。
    中にはズルイ奴、人の顔色ばかり伺ってる奴、オネエなどなど、色んな個性が集まっているけれど、主人公のヤギショウさんの語り口が、それを緩和して、まとめている感じ。

    ラストまで、「どうなるんだろう・・・」というドキドキを引っ張りながら、登場人物たちの個性を浮き彫りにし、最後には親代わりとなったパパちゃんと茂木のおじちゃんの人となりを集大成として描く。

    0
    2012年04月10日
  • 真夜中の手紙

    Posted by ブクログ

    さくさくと読めました。児玉清さんとの逸話が心に残るなあ。慈雨の音で、最後の三ページを捨て去った話、そうだったんだと印象的だった。

    0
    2012年03月15日
  • 骸骨ビルの庭(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うむむーーー!
    そうなのか。
    きっかけが必要だっただけなのかな。

    骸骨ビルを巣立った孤児たちと、ご近所さんや主人公や、それぞれの戦後〜現在に繋がる人生が、それぞれに際立ってて、うーんなんだろう‥

    その時その時を必死で生きていた連続が、現在につながってるんだなって。
    じゃぁ、「現在」を生きてる私はどうなのかなってちょっと自分を顧みた。
    「未来」になって私が年をとった時に、あの頃(つまり今)のことを悔いなく思い返すことができるかなぁと。

    パパちゃんの内面は、難しかった。
    戦地での語り(聞いた話だけど)の場面は、あれは、私が想像してどうこう言える話じゃないんだろうな。

    結局、夏美が自ら嘘だっ

    0
    2012年03月07日
  • 春の夢

    Posted by ブクログ

    「待つ」という時間が、若者たちの心を鍛えていた時代を、私はなにかしらとてもありがたいものとして思い出している」  (あとがきより)

    なんだか色々と衝撃的な本でした。タイトルと表紙的に、もっと穏やかなものを想像していたんですが、こんなに人間の内からエネルギーが溢れている小説は久し振り。「幸せになったる」という、憂鬱をエネルギーとした野心・・・暑苦しいという領域を通りこしてしまって、燦然と輝いている。

    これは「生きて」いるのではない、「棲息」しているに過ぎないのだ-親の残した借金を抱え、鬱屈とした生活を送る主人公。どんなときも彼を傍らで支えてくれる完璧な恋人の存在に束の間の幸福を感じ、きっと共

    0
    2012年03月08日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久し振りに流転の海シリーズを読みました。
    第四部目ですが、やはり素晴らしい!!
    非常に面白く、人生の奥深さをさり気なく触れさせる。
    イイです!

    作者、20年の歳月をかけての第四部目と
    これも凄すぎる。次の花の回廊も楽しみだなぁ。

    0
    2012年03月03日
  • 骸骨ビルの庭(下)

    Posted by ブクログ

    2012/02/29
    「親」である2人の想いに話が移行していって、そしてあのラストシーン。
    何か大きなことが起こるでもなく、主人公がこれで給料貰ってたのかと思うとビックリだけれど(笑)、いいお話だった。
    読み終わってから、もう一度冒頭に立ち戻ると、なお感動。

    0
    2012年02月29日
  • 真夜中の手紙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮本輝のホームページに掲示板があり、そこの書き込みに宮本氏が、返事されたり、また日記風にある日の出来事を書かれているのをまとめたもの。
    作品についてのことはほとんど出てこなくて、ゴルフや、日々のできごとなどが綴られていて、宮本センセイよう怒らはります。まあだいたい世の中のことについて。
    まだまだ熱いということですね。そうして熱い一日を鎮めるかのように、寝る前は志ん生の落語かクラシックかジャズを聴いてお休みになる。いいですね~ かなりの志ん生ファンです。

    0
    2012年02月20日
  • 真夜中の手紙

    Posted by ブクログ

    宮本輝さんは文章が洗練されてて、きれいですね。著者の日常が垣間見れて、思わず笑ってしまうところも。年を重ねられて、柔らかさが備わられた気がします。やっぱり宮本輝さん好きだなぁ。

    0
    2012年02月11日
  • 避暑地の猫

    Posted by ブクログ

    混沌としたまどろみ

    かけぬけるラスト

    なんともいえない後味


    一気に読める。
    何度も読める。

    0
    2012年01月25日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今週おすすめする一冊は、作家の宮本輝氏と医師の江部康二氏によ
    る対談本『我ら糖尿人、元気なのには理由がある』です。意外な組
    み合わせですが、この二人は、糖尿病で、かつ、糖尿病克服のため
    にある食事療法を実践しているという点で共通しています。

    この食事療法とは、糖質制限食。糖質(糖分や炭水化物)を摂らな
    い食事のことで、江部氏が確立してきたものです。糖質は砂糖のみ
    ならずお米やパンや麺類やイモ類に幅広く含まれますから、糖質を
    制限するというのは意外と簡単ではありません。甘いものや醸造酒
    は勿論、和食で言うところの主食はほぼ断念せざるを得ません。

    それでも糖質制限はほとんど全ての病気に効果があ

    0
    2011年12月29日
  • 真夜中の手紙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今ではロム専門ですが、一応わたしもBTCメンバー(^^;なので
    この本に収録されている文章は全て読んでいたのですが
    こうして1冊の本になって改めて読めたのはとても幸せだと感じます
    あの大震災があって、日本中が心を痛めていたとき
    少なからずわたしもちょっとめいっていたのかもしれませんが
    輝先生のユーモアやちょっとした言葉に慰められていたのかもしれません
    読みながらたくさんの付箋を貼って、読み直したりしました
    わたしも好きなビル・エヴァンスが「長い時間をかけての自殺」という言葉には
    少なからずショックを受け、CDを聞き直したり・・・
    「春は少しずつやってくるのではありません。ある日、いっせいに春に

    0
    2011年12月26日
  • ドナウの旅人(上)

    Posted by ブクログ

    上下2巻の長編。主人公と、その恋人、母親とその愛人が7か国にまたがるドナウ川に沿って旅を続けながら自らの人生を見つめ、愛と再生へと向かっていく物語。宮本さんの作品を読むといつもいろんなことを考えさせられますが、今回は自分の力の及ばない運命だとか人生の不思議とかについて思いを巡らせることとなりました。

    0
    2011年12月06日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

    Posted by ブクログ

    糖尿病は糖質制限食で改善するとのこと。
    糖質制限食とは、糖質の塊である主食(米やパンや麺など)を食べるのを制限するそうだ。
    主食を食べないというのは信じられなかったが、それについて詳しく書いてあった。
    血糖値を上げるのは糖質だけであり、これを食べなければ血糖値は上がらないとのこと。
    玄米食を実践している私にとっては衝撃的だったが、精製された穀物や砂糖が最も危険で、玄米などはゆるやかに血糖値が上がるので、糖尿病でないなら玄米食でも問題なさそうではある。
    血糖値が急激に上昇することをグルコース・スパイクと呼び、これは糖尿病だけでなく、ガンやアルツハイマーなどの原因にもなっているらしい。
    また、血糖

    0
    2011年12月01日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「どんなに誤魔化しても、人間の相というものは恐ろしいほどにその人の正体を漂わせている」など、話の展開も謎が解けておもしろかったです。最後、もっとじっくりでも良かったかも。

    0
    2011年11月27日
  • 星宿海への道

    Posted by ブクログ

    宮本輝の本はいつもそうであるが、壮大な空間で展開する。この本もしかり。戦後の貧しかった日本がストーリーの根源。ストーリーに終わりがあるようでない。ひとつの区切りとしておわっていく。私は、宮本輝の海外に展開する話が好きだ。

    0
    2011年11月27日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    父・熊吾と息子・伸仁の会話が好きです。子供には分からないような難しい話を聞かせる父。でも、息子には何かが伝承されていく。自分に子供がいたら、こんな風に堂々と接することが出来るのか、自信がありません。
    過去の羽振りの良さから一転して、金に困り・人に欺され・生活にも困窮するこの章。人としての弱さを実感してから、逆に包容力が深くなった熊吾。人生の奥深さを教えてくれる、一冊です。

    0
    2011年11月23日