宮本輝のレビュー一覧

  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    はたして人の運命というのは生まれ持った天命なのか、はたまた人が手繰り寄せる人命なのか。破天荒ながら義理人情に厚い松坂熊吾を中心に、様々な人間臭いドラマが次々に巻き起こる。重厚な人間ドラマを描いた超大作。いや、何が大作って、1990年に第一部が出版されて以来、いまだに完結されてないっていうね。ちゃんと完結される日が来るのだろうか。

    とりあえず4卷まで読み終えて印象に残ったフレーズ。はちゃめちゃな熊吾さんだが、こう生きて行く上でとても重要な「核」になるような発言が散りばめられてて、ハッとすることが多いのがまたこのシリーズの魅力。
    ・子供ってのは、血がつながったかけがえのない存在だが、それでもやは

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    2016年12月04日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    はたして人の運命というのは生まれ持った天命なのか、はたまた人が手繰り寄せる人命なのか。破天荒ながら義理人情に厚い松坂熊吾を中心に、様々な人間臭いドラマが次々に巻き起こる。重厚な人間ドラマを描いた超大作。いや、何が大作って、1990年に第一部が出版されて以来、いまだに完結されてないっていうね。ちゃんと完結される日が来るのだろうか。

    とりあえず4卷まで読み終えて印象に残ったフレーズ。はちゃめちゃな熊吾さんだが、こう生きて行く上でとても重要な「核」になるような発言が散りばめられてて、ハッとすることが多いのがまたこのシリーズの魅力。
    ・子供ってのは、血がつながったかけがえのない存在だが、それでもやは

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    2016年12月04日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    はたして人の運命というのは生まれ持った天命なのか、はたまた人が手繰り寄せる人命なのか。破天荒ながら義理人情に厚い松坂熊吾を中心に、様々な人間臭いドラマが次々に巻き起こる。重厚な人間ドラマを描いた超大作。いや、何が大作って、1990年に第一部が出版されて以来、いまだに完結されてないっていうね。ちゃんと完結される日が来るのだろうか。

    とりあえず4卷まで読み終えて印象に残ったフレーズ。はちゃめちゃな熊吾さんだが、こう生きて行く上でとても重要な「核」になるような発言が散りばめられてて、ハッとすることが多いのがまたこのシリーズの魅力。
    ・子供ってのは、血がつながったかけがえのない存在だが、それでもやは

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    2016年12月04日
  • 満月の道―流転の海 第七部―(新潮文庫)

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    発表、発売が緩やかで、これまでの話を忘れてしまうのが惜しい。主人公熊吾は66歳である。まだ懸命に働いている。様々な事件が襲い、人間模様に翻弄される。2016.11.19

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    2016年11月19日
  • 満月の道―流転の海 第七部―(新潮文庫)

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    伸仁の成長!良かったなあ…熊吾さん頑張れ。でも、ここからどんどん辛くなるんだよなあ…。最終章の執筆が始まったそうですごく楽しみ。最後どんな文章で終わるんだろうか。

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    2016年10月30日
  • 優駿(下)

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    幾つかの死が存在し、それと対比して生が語られる
    人は苦悩の中で生きて死ぬ。 だがオラシオンに挫折は無く
    全てがハッピーエンド、そこは拍子抜け。余生も種牡馬入りが保証され 大金持ち万歳
    ダービーでの敗北を予想していた。ハズレ

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    2016年10月19日
  • 焚火の終わり 下

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    平成28年10月

    宮本輝さんがよく書く「人生の目的」とは。を考えさせられる内容。

    そこには、常識、規則、当たり前を振り払い、自分が幸せと感じることをする大切さを教えてもらえる。
    人生は一度きりなんだからね。
    会社のため、仕事のため、お金のために生きるってね。
    それよりも自分の気持ちを大切にして、幸せを感じることをします!!

    そして、宮本さんには珍しくちょっとエッチネタが入っているから、ドキドキしちゃいました。
    このエッチなネタがないとこの話はやっぱりこの話にならない。

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    2016年10月13日
  • 星々の悲しみ

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    タイトルからしてセンスを感じる。読んだ時の言葉にできない感覚、それは普段の生活でときどき感じているもの、おそらくネガティブなものだが、そんなものを感じた。だからいい作品だと思う。

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    2016年10月04日
  • 海辺の扉(下)

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    ギリシャは、行ったことはないけれど、なんだか状況が浮かぶようです。挫折して、ギリシャに渡った主人公の再生のお話。

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    2016年09月14日
  • ここに地終わり 海始まる(上)

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    結核で18年もの闘病の末、ある絵葉書により病を回復した女性が初めて病院以外の普通社会で新たな人間関係を築いていく物語です。
    「結核」に限らず病気で社会と断絶した人間がぽんと社会に放り出された時の戸惑いと自分の無力感を表現した文章には大変共感を覚えました。
    登場人物もそれぞれ魅力があってストーリーのラストも不満なしです。
    主人公の志穂子のモテぶりには少々羨ましさを感じます。

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    2016年09月11日
  • 海岸列車(上)

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    相変わらず、作者の作品は読みやすいです。後半部分での主人公二人が、じれったいような気がします。下巻で、二人がどうなるのか、夏彦がどうなるのか興味津々です。

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    2016年08月30日
  • 青が散る(下)

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    人物一人一人に魂が宿っているよう。今も人物がどこかで生きているんじゃないかと思える。宮本輝の作品には、そういうのが多い。

    練習後いつもたまる喫茶店。
    「棄権や棄権。たかがテニスや。」金子の優しさ。
    安斎の死の悲しさ。
    あとから知った、祐子の思い。
    夏子と諒平の、恋のゆくえ。

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    2016年08月23日
  • 避暑地の猫

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    久しぶりの宮本作品。
    何とも恐ろしい物語でした。
    最初はプロローグがあって、ある無口な男性が入院することになったのですが、突然過去のことを医師に打ち明けるところから始まります。
    軽井沢の別荘とその番人家族の物語なのですが、何もかもが異常な世界で、人間てこんなにも冷酷になれるのかと衝撃でした。

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    2016年08月21日
  • 愉楽の園

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    ネタバレ

    しっかり読ませる小説。
    バンコクを舞台に様々なドラマが繰り広げられる。恵子、イアンサマーツ、テアン、マイ、野口・・・

    本当にこんなことあるのかと問われるとやや現実味はないかもしれないが、小舟に乗って家を行き来するシーンが何とも言えない情緒を醸し出している。
    結局のところ恵子は最後、帰るのだろう。それが野口との再会でないにしても。
    バンコクの気だるさが端々に漂う。文字通りプチトリップをさせてくれる本。

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    2016年08月17日
  • 優駿(上)

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    初めての著者で、昔の話だけど面白い!下巻に期待。
    にしても、専門性の高い内容なので、自分は全然大丈夫だけど一般の人はどうなんだろとふと思った。

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    2016年08月05日
  • 水のかたち 下

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    ネタバレ

    自分を自分以上のものに見せようとはせず、自分以下のものに見せようともしないシノコが主人公。水のように、素直に正直に周りに馴染み、溶け込み、自然に自分の思い描く通りに周りがなっていく。こころが穏やかになる一冊。

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    2016年06月25日
  • 約束の冬(下)

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    この作品に登場する人物は、作者が「このような人が自分の近くにいてくれればと思える人物だけをばらまいて…」とあとがきで書いているように、大人で、優しく、人生に対して真摯だ。そう、作者の意図するように、大人が幼稚化した現代において、若い人たちの規範となりうる大人の姿なのだ。そのため、平成の作品であるにも関わらず、まるで古き良き昭和の小説を読んでいるかのような錯覚に陥る。
    留美子をはじめ、上原さん、須藤潤介、新川秀道、芦原小巻、料亭の女将鮎子…登場人物が皆いい!中でも上原氏は本当に魅力的で、私が留美子だったら、ラブレターをくれた息子より父親である上原氏の方に惹かれると思う。
    難をいえば、留美子と俊国

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    2016年06月24日
  • 森のなかの海(下)

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    大震災、不倫-離婚など大物のラインに加え、時代的な恋と家同志の結婚など大柄な話題を進めつつ、震災孤児を預かったり、お屋敷を受け継いだり、伏線としてはこれまたしっかりとしたラインを組み合わせて進む物語。物語を通じて、時代背景から大震災時に発揮される国家観、教育観、男女の仲や若者の将来や家族のあり方など多方面に渡るテーマを丁寧に語らせている。中でも希美子の父の考え方がおおらかかつしっかりとしていて共感が持てる。こうやるには財政面や社会的な立場もあるとは思うが。
    また忘れてはならないのが、森のあり方や描写である。様々な樹木や植物に加え、森のあり方について羨ましい環境が描写されている。

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    2016年06月20日
  • 幻の光

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    艶と哀愁が漂ってい情景が鮮やかに見える。暗いストーリーに反して登場人物が煌めいていて、心が震えた。「幻の光」と「夜桜」がお気に入り。

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    2016年05月30日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    ハチャメチャな男の物語 
    昭和を生きる明治男 面目躍如
    はた迷惑な男だが なぜか憎めない 猪突猛進
    この宮本輝、偏った宗教家的思想の持主? 右翼?極右?

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    2016年05月20日