宮本輝のレビュー一覧

  • 道頓堀川

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    短大生の時、好きな作家は?と聞かれると「宮本輝」と答えていました。
    それくらい好きだったのに最近は何故かご無沙汰。
    最近文学小説熱が再熱ぎみなので久しぶりに再読しました。。

    宮本輝の作品は、いつも重く暗いものを背負った人々の人間模様が描かれていますが、最後は前向きな、希望を感じさせながら終わらせてくれるところが好きです。(なーんて最近の作品は全く読んでいませんけど。)

    この作品も、人間がそれぞれ精一杯生きている感じがよいです。
    それと、昭和40年代を舞台にした作品だからこういう大阪って今はもう無いのでしょうけど、東京にはない泥臭さや力強さが迫ってくる感じなのに、儚くて物寂しい感じ

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    2014年01月22日
  • 幻の光

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    表題作は、自殺した夫に対して淡々と話しつづける女の話し。幼いころに突然姿を消した祖母。線路の上で自殺をした夫。人間の心の奥底にあるものを蝕むものとはいったい何なのだろうか。

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    2012年08月19日
  • 私たちが好きだったこと

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     多分勧められない限り読むことはなかっただろう作者
    なんと言うか、やるせなくなる
    トレンディードラマかよ

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    2012年08月17日
  • にぎやかな天地(上)

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    下巻を借りる。なので買う。
    目に見えない、ちいさなゆたかな世界について。
    時間とやさしさについて。

    ・記憶がないこと、話さないこと。

    ○仕事をするかぎりは、いっさい手抜きをせず、仕事とはかくあるべきだというものをなさなければならない(233頁)

    ・勇気は必死で自分の中から引きずり出すもの
    ・勇気は知恵と世界を思いやる心を連れてくる

    ○この世の中のいろんなことに思いやりを持って、右往左往せず大きく包み込む心(254頁)

    ○死ぬ前の五年間が幸福やったら、人生は勝ちや(399頁)

    ・(ええ仕事をする人に共通してるもの)
    ○自分の仕事に、うしろめたさがないんや。そやから、仕事に関しては、い

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    2015年07月18日
  • にぎやかな天地(下)

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    「いいものを造るためには時間がかかる」
    今、いちばん心にとめておきたい一言。
    手技を持つ職人さんを尊敬するとともに、これ以上、職人といわれる人たちがいなくならないといいなと思う。私も無添加粉末ではなくて、鰹節をちゃんと使おうかな。

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    2012年08月08日
  • 青が散る(上)

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    TV版を重ねながら読んだ。りょうへい、夏子、金子、祐子、ガリバー。
    みな懐かしかった。TV版の配役は小説に沿っていたと思う。

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    2012年08月06日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    流転の海シリーズ 第四部。毎回熊吾の言葉、特に伸仁に対して語られる言葉に胸を打たれます。読むべき本。

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    2012年08月04日
  • 海岸列車(下)

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    過去の清算。原点。リセットそして決意
    運命と闘う事が生きるという事
    人間の拠り所。
    人間のリアリティを追究する宮本文学の真髄だな。

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    2012年07月25日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    「流転の海」第5部。こうなったらもう一気呵成に読み切るしかない。第5部ではバイタリティ溢れる還暦過ぎ、持病持ちの主人公が浮き沈みを繰り返しながらもどうにか事業を軌道に乗せていく様が描かれている。女房の房枝は伸仁とともに富山を離れ大阪へと舞い戻り、逼迫する家計を支えるため飲み屋で働く。息子の伸仁は家庭の事情で、「貧乏の巣窟」であり、またそれぞれに凄絶なドラマを抱えたアクの強い住人のすみかである蘭月ビルで、世間の塵芥に揉まれながらもしたたかに成長していく。第5部では作者の原点とも言うべき少年時代の一風景を見ることができます。

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    2012年07月23日
  • にぎやかな天地(下)

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    説法のようで説法でなく、宗教的なようで宗教的でない。ある老紳士から依頼された発酵食品に関する限定本作りをきっかけに、主人公船木が生と死の意味を見つめていくと言う話。
    発酵食品中心の話かと思ったが、微生物の営みの恩恵を、人生の様々な巡り合わせ・生死がもたらす作用に投影させる役割の発酵食品だった。
    人生に対する前向きさ、希望が淡々と書かれていていい話。

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    2012年07月18日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    ストーリー展開が多様性もあっていろんな場所にも訪れるから、旅先で読んでてなんか合ってるなと。ただ、ふわぁっとした後半の展開に、主題である宿命だとか、生まれ持ったものについて、ぼんやりとした感想しか持てなかったなぁ。全体的には小難しい思想が読みやすくまとまってて良かったかなと。

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    2012年07月04日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    年上の方におすすめされた純文学。
    目の前で自殺した女性から手紙が届いて…とミステリー要素が強いから東野圭吾好きな人はおもしろいんじゃないかな?

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    2012年07月04日
  • にぎやかな天地(下)

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     発酵という目に見えない微生物の営み。琵琶湖の鮒酢、鹿児島県枕崎の鰹節など伝統的製法で発酵食品を造る人々。「待つ」という行為、「時間」というものによって生み出されるもの。こうした事を通して主人公・聖司は仕事とはいかなるものかを学び人間的成長を重ねていく。
     一方、祖母が死の間際に繰り返していた「ヒコイチ」という言葉の謎?それと、聖司が母親のお腹の中にいるとき、不慮の事故で亡くなったとされる父の事や毎月2万円、死ぬまで32年間送りつづけた男が背負ってきたものがあぶりだされていくと同時に、その男の娘との出会いや美佐緒という人妻との危うい恋愛模様も描かれて物語は展開していく…。


     発酵、熟成とい

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    2012年06月29日
  • にぎやかな天地(上)

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    豪華限定本をつくるフリーの編集者・船木聖司は、松葉という人物から日本の伝統的な発酵食品を後世に残すため非売品で五百部の依頼を受ける。
     そして、丸山澄男という女好きで小々癖のある料理研究家と友人のカメラマンの協力のもとサンマの熟鮓、醤油などの取材を敢行する…。

    登場人物の会話、ほとんど軽妙な大阪弁だす。糠床の造り方のレシピを初め、グルメ本のようにお役立ち的な部分もあり( ..)φメモメモ。また阪神淡路大震災の記憶も呼び覚ますシーンもある。
    死というものは、生のひとつの形なのだ。この宇宙に死はひとつもない。こんな書き出しで始まるこの物語は、発酵食品を素材とした人間の生死と絆、愛を描いた壮大

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    2012年06月28日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    読み終わって、
    自分はこの物語を字面では最後まで追って行き、
    頭の中でなんとなく話を理解したつもりだけど、
    大事なところを全然理解してないんだろうなあという
    確信めいた気持ちになった。

    理解するには、今の自分には人生経験が足りてない気がする。

    歳をとってから、また再読したい作品。

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    2012年06月18日
  • ここに地終わり 海始まる(下)

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    ポルトガルのロカ岬からの絵葉書が、結核で入院している志穂子に間違って届く。しかし、その絵葉書に心躍らせ、奇跡的に18年間治らなかった結核が完治するが、そこから絵葉書を送ったジゴロと恋物語。ロカ岬はユーラシア大陸の西の果てで、自分もリスボンに行ったが、物語になると途端にロマンティックな場所になる。行ったときはそんな風には思わなかったけどなぁ。

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    2012年05月28日
  • 約束の冬(下)

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    2012.5.25~2012.5.30

    登場人物:氷見留美子、上原桂二郎、上原俊国

    10年前に手渡された1通の手紙から始まる、とても素敵なお話です。出てくる人・場所すべて素敵で、自分の周りに実在してくれたらと願ってしまいます。

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    2012年06月01日
  • ドナウの旅人(下)

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    ネタバレ

    半年にわたる長旅が、ついに終わってしまいました。
    麻沙子が母を追いかけドイツまでやってきてから、もうこんなに長い時間が経っていたのですね。
    本を読みながら私も一緒にドナウ河を旅した気分になりましたが、その土地その土地で出会った人々の人柄にとても心温まりました。
    旅先の素敵な出会いに乾杯!
    東欧の共産主義事情も初めて知りました。
    ちょいと怖いなぁと思いましたが、ブダペストに行ってみたくなりました。
    どの街も素敵なんですけどね!

    最後は、ただただスリナの朝日を見ていたい…。そんな思いに駆られました。
    半年間、本当に色々なことがありましたが、この朝日をみるべく旅をしていたような気がします。
    絹子の

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    2012年05月21日
  • 約束の冬(上)

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    2012.5.20~2012.5.24

    登場人物:氷見留美子、上原桂二郎、上原俊国

    10年前に手渡された1通の手紙から始まる、とても素敵なお話です。出てくる人・場所すべて素敵で、自分の周りに実在してくれたらと願ってしまいます。

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    2012年06月01日
  • ドナウの旅人(上)

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    冒頭が素晴らしい!

    「蛇行する無数の川は銀色に光っていたが、どうかしたひょうしに、もつれた赤い糸みたいに染まって、麻沙子は、川が地球という生き物の血管であることを、朦朧とした精神のどこかで妙にはっきりと感じた。」


    ドナウの旅人は、4人の男女がドナウ川に沿って旅をする物語ですが、この冒頭を読んだ瞬間に、この旅はとんでもない旅行になるんだろうと思いました。
    後半あたりから、その「とんでもない」旅であることが徐々に分かってくるのだけど、読み進めるにしたがって、自分の血液がドクッ、ドクッと身体全体に流れるのを感じました。

    恋愛物語でありながらサスペンス的でもあり、人物描写に非常に優れた

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    2012年05月19日