【感想・ネタバレ】にぎやかな天地(上)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2015年05月30日

きっかけはあるちょっとしたひとこと、だったのだけど、迷いつつ入手、読み始めたらはやかった。文章というか文体がなじむのかな?宮本輝さんの作品はたぶん、二回目。使ってある言葉や表現が自分に近い感覚がある。そうしたささいなことが嬉しくなったりして・・・

内容が濃いので言語化するのがむつかしい。
まだ下巻...続きを読むがあり、それを読み終えたころにはどんな感じになっているだろう?・・・なんだかたのしみだ。

かなり厚みのある物語だからまずは無事に、そしてしっかりと読み取れるように。

0

Posted by ブクログ 2013年01月13日

2012年うめこ的ベスト作品!
本を作る行為が個人的にツボだったばかりでなく,発酵食品のように主人公がじわじわと味を出していくというか成長していくような感じ,周囲の色んな関係の中で成熟していく感じが,じゅわっと味わい深いのです。胃腸にやさしくおいしいよ☆

0

Posted by ブクログ 2012年09月20日

出来事の作用、時間の作用。心の琴線に触れるどころか、心の襞にじわじわと染み入ります。宮本さんの本はやっぱり私の人生の友。

0

Posted by ブクログ 2012年08月07日

先日、「テマヒマ」展を観に行って、数日前には、能登でていねいにじっくり作られたいしりを使ったお料理を堪能して、輪島で漆塗りの奥深さに感銘を受けてきたばかりで、偶然手にした本。いろいろなものが私の中で繋がってきて、ドキドキわくわくしてきた。発酵食品のことももっと知りたいけれど、作り手が気になる。そんな...続きを読むことも思いながらページをめくっていた。聖司のような仕事が現実にもあるのだろうか、あるといいなぁ。今、時間をかけることの意味、「待つ」ことの意義をかみしめている。下巻が楽しみ!!

0

Posted by ブクログ 2012年10月17日

はじめは、酵母や糠味噌の話しを延々読んでて飽きてしまうかもと思いました。しかし、「待つ」ということを大切にしている人々、時の流れを”発酵”として的確に表現していて、とても面白く読めました。

0

Posted by ブクログ 2015年07月18日

下巻を借りる。なので買う。
目に見えない、ちいさなゆたかな世界について。
時間とやさしさについて。

・記憶がないこと、話さないこと。

○仕事をするかぎりは、いっさい手抜きをせず、仕事とはかくあるべきだというものをなさなければならない(233頁)

・勇気は必死で自分の中から引きずり出すもの
・勇...続きを読む気は知恵と世界を思いやる心を連れてくる

○この世の中のいろんなことに思いやりを持って、右往左往せず大きく包み込む心(254頁)

○死ぬ前の五年間が幸福やったら、人生は勝ちや(399頁)

・(ええ仕事をする人に共通してるもの)
○自分の仕事に、うしろめたさがないんや。そやから、仕事に関しては、いつでも堂々としてられる(402頁)

○祖母の姿からも、伝統的製法で発酵食品を造る人々からも、自分は「時間」というものによってのみ与えられる宝物が存在することを知ったのだ(414頁)

2015.07.14 再読
・おいしそうな食べものと時間。

0

Posted by ブクログ 2012年06月28日

豪華限定本をつくるフリーの編集者・船木聖司は、松葉という人物から日本の伝統的な発酵食品を後世に残すため非売品で五百部の依頼を受ける。
 そして、丸山澄男という女好きで小々癖のある料理研究家と友人のカメラマンの協力のもとサンマの熟鮓、醤油などの取材を敢行する…。

登場人物の会話、ほとんど軽妙な大...続きを読む阪弁だす。糠床の造り方のレシピを初め、グルメ本のようにお役立ち的な部分もあり( ..)φメモメモ。また阪神淡路大震災の記憶も呼び覚ますシーンもある。
死というものは、生のひとつの形なのだ。この宇宙に死はひとつもない。こんな書き出しで始まるこの物語は、発酵食品を素材とした人間の生死と絆、愛を描いた壮大な物語だ! 
                                (下巻へつづく)

0

Posted by ブクログ 2017年06月04日

物語に出てくる題材が色々あり過ぎてあまりピンときませんでした。主人公や他の登場人物についても終盤になってもあまりハッキリとした結末には至っていなくて中途半端感が否めません。

0

Posted by ブクログ 2015年08月12日

豪華本を作る 編集および職人 舟木は、
独身 32歳だった。
阪神大震災の 9年後。

父親は、まったく 理不尽な形で 死んだ。
舟木は まだ3歳だった。
姉は 5歳で 現在は 看護士をしている。
母親も 病院に勤めている。

祖母につながる トーストというパン屋の大前美佐緒に
一方的に 恋心を抱く...続きを読む
そして、そのつながりが どのように展開するのか?

発酵食品の ルーツを探りながら 
それを 豪華本の 題材とする。

和歌山 熊野に 醤油の発祥があるという話は
なんとなく ときめくものがある。
鮎鮨、サンマ鮨、なれずし。
発酵食品って 奥が深い。 

0

Posted by ブクログ 2015年06月08日

嫁さんから面白いよと紹介された 宮本輝作
「にぎやかな天地 」(上下巻)。
本の装丁家の主人公が発酵食品の本を作るにあたって、
長い年月をかけて出来る発酵食品のさまを取材することで、
自分の仕事や生き方を見つめ直し再出発するストーリー。
ということで、発酵食品の味噌を作りに教室に行って来ました。^_...続きを読む^

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年10月13日

話が少しまどろこしいな。微生物の話は面白いけど。人生いろいろある話は、やっぱり疲れちゃう。宮本輝は、いろいろある話が多いけど、昔はもっと勢いがある話だったような気がするなあ・・・
死ぬ前の何年間満たされたら、生まれてきてよかった、と思えるのか、という話と、アラビアンナイトの『不治の病とは何か』の話、...続きを読むは印象深い。

0

「小説」ランキング