宮本輝のレビュー一覧

  • 青が散る(上)

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    「青春をテーマにした」と言ってしまうとかなり薄っぺらい感じがするが、こうとしか言いようがないだろう。大学時代を懐かしく思わせる、非常に良い小説だった。

    振り返ると大学には自分とは違う、色々な人たちがいた。全てを部活に捧げる人、見ててイライラするくらいちゃらんぽらんな奴、将来に向けて資格試験に取り組む人、大学には全く来ず気付いたら会社を興していた社長…

    自分は18歳から22歳の間、何をして今に至っただろうか。違う大学に行っていたら、違う言語を勉強していたら、何か熱中するものがあったら、今はどういう人間になっていただろうか。
    はっきりした考えは無いが、何かすべきことをしてこなかったような感覚に

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    2014年01月22日
  • 三千枚の金貨(上)

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    久振りに宮本先生の本を手に取った。
    何て感想を書いていいか分からない。
    色々な世界が頭の中に描かれる。
    早く下巻も読みたくなる。

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    2014年01月19日
  • 約束の冬(上)

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    約束の冬(上) 宮本輝(著)

    人と人の間で、コミュニケーションする。
    その中で、約束 がある。
    人は、生きている間に、どれだけの約束をするのだろう。
    親との約束。
    恋する人への約束。
    愛する人との約束。
    子供との約束。

    物語の中に巡らされる約束。
    留美子は、少年から、10年後に 結婚しようという
    ラブレターをもらった。
    その奇妙な申し出をした少年は 誰なのか
    そのことが,10年の月日が流れることで 明らかになっていく。

    留美子には、妻子あるオトコと 恋愛していた。
    そして,そのオトコは 妻子と別れ
    留美子と結婚すると言っていた。
    そのオトコは言う「ボクは必ず約束を守る」と。

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    2014年01月19日
  • 焚火の終わり 上

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    こら面白いってわけじゃないが、読んでいくにつれ
    次が気になって、ズルズルと読んでしまった。
    両親が誰なのか気になるじゃねーか。

    人物描写が巧いよな~。
    下巻が楽しみ。

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    2014年01月07日
  • 花の降る午後

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    甲斐典子は、若い夫をガンでなくした。
    フランス料理屋 アヴィニオン をひきつぎ、
    4年間 一生懸命働き 軌道に乗せ,売上も伸ばした。

    典子は 白い家を書いた 青年画家に 恋するようになり
    もう一つは アヴィニオンを のっとりしようとする人たちが
    巧妙に 進めようとした。

    画家が成功するのは 努力や実力も必要であるが
    あわせて、運や巡り会いも必要である。
    そんななかに、いらだつ 青年 雅道。

    典子は その青年とどうつきあえばいいのか?
    そして 夫が残した アヴィニオン をどうするのか?
    30歳半ばを超えて 今後の身の振り方に悩む。
    40歳までの目標を つくってみるが どうもしっくりこない。

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    2013年12月28日
  • 道頓堀川

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    なぜ、いまごろ 宮本輝をよむのか 
    いまの私の 感性に 一番あっているようだ。
    どろどろとした 人間の感情の絡み付き合いが
    とても、いいのだ。

    政夫が 父親 武内鉄男 と 玉突きで 決闘する。
    政夫は 夫を捨てた 鈴子 と一緒についていった息子。
    鈴子は どうしようもない 占い師についていったのだ。
    そのために 鉄男は なぜか許せないところがある。

    戻って来た鈴子は ギヤマンのみどりの色に じっと見入った。
    占い師が書く 海は いつもみどりだった。

    鈴子が戻って来た時に 鉄男は鈴子を蹴った。
    そのことで、鈴子は腎臓をいためたと思い込む。
    鉄男は 息子の政夫が 玉突きで 生きようとすること

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    2013年12月27日
  • 愉楽の園

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    バンコクの熱くけだるく、
    肌にねっとりとしてからみつく湿度、
    人々の生活の猥雑な風景、
    午後の昼寝のようなまどろみ。

    人間のもつありとあらゆる感情。
    こまごました 生きるための所作。

    騒音。クルマの渋滞そして騒音。
    甲高いニワトリの鳴き声。
    沈んでいくような空気。
    濃い緑の樹が 伸びきって 空間を占有する。

    洗濯物がほしてある。
    赤ん坊の泣き声,子どもたちの元気な声。
    得体の知れない 混じり合ったにおい。

    よるになると漂う エロティックな風。
    じっとしているのが 嫌になるほどの空気。
    妖しく,ほほみかけられる微笑。
    何かに,誘われ 追い立てられるような ざわめき感。

    すえた、酸っぱい

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    2013年12月26日
  • 三十光年の星たち(下)

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    『懸命に生きる若者と彼らを厳しくも優しく導く大人たちの姿』と説明があるが、そんな大げさな説明文はいらないが、日々の生活で大切なことを教えてくれる作品。
    30年という時間が持つ意味を、今の自分の歳からしか見ていなかったけれど、79歳からの30年、50歳からの30年、確かに持つ意味がぐっと変わると気づいた。

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    2013年12月23日
  • 三十光年の星たち(下)

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    ネタバレ

    大切なことがたくさん書いてある…と思ったけれど、実はそうたくさんではないかもしれない。メッセージは、基本・基礎を大切に、ということじゃないかな。先ばかりを見がちだけれど、足元を見て、土台をしっかり踏み固めなければいけないな、と思いました。

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    2014年03月04日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    熊吾は、家族を連れて富山に移り住む。接する人たちは全て良い人たちばかりではない。運命は降りかかってくるものではなく、自分が選んでいったもの。13.12.10

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    2013年12月10日
  • ドナウの旅人(下)

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    若い男と出奔した母親を追いかけて、ドナウへ向かった娘とその恋人4人の旅を追ったお話し。色々な出会いを経て、ドナウの果てへとたどりつく。人物描写がとてもよくて、母親の絹子の変化が特に興味深かった。娘の麻沙子は若干こんな人いるかしら?な日本語を話してたけど、知的な美人ぷりを発揮していて、私も真似して思わず声に出してせりふを読んでみた・・・。
    話の筋はわりと予想ができる感じだった。ドナウ川ってなんでか常に死のイメージがつきまとっている気がする。日本人はドナウを舞台にした小説が好きなのは気のせいかな。そんなこと言ってる私も一度は行ってみたい気がする。

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    2013年12月02日
  • 優駿(上)

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    内容紹介(上巻)
    生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように……。若者の祈りに応(こた)えて、北海道の小さな牧場に、一頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇(ドラマ)が、幕を開けた――。

    内容紹介(下巻)
    母の肉は子の肉、子の骨は母の骨なり……。いのちの哀しさ尊さに突き当りながらも、虚無と喧噪のなかで人間の業(ごう)から逃(のが)れられない男たち、女たち。だが、そういう彼らも、いつしかオラ

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    2013年11月24日
  • 海岸列車(下)

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    ネタバレ

    決着はさすがに、大人の結末でした。分別がある、という意味ですよ(^^)
     作者もあとがきで書いておられますが、まっとうな人は、そう簡単に不倫の関係なんかにならない、と思いますし。

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    2014年02月16日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    熊吾と伸仁親子を軸に展開する。故郷の南宇和を引き上げて、再び大阪で商売を開始、伸仁も小学校に通い始めるとともに近所の世界を広げていく。13.11.17

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    2013年11月18日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    病弱な息子の健康のために熊吾は郷里の南宇和に居を移す。野放図だが人情に厚い熊吾をめぐり起こる事件の数々。五木寛之の「青春の門」を思いだした。13.11.6

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    2013年11月06日
  • 彗星物語

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    城田家。晋太郎、敦子夫妻の子供幸一、真由美、紀代美、恭太、そして晋太郎の父福造、愛犬(ビーグル)のフック、それに夫と離婚した晋太郎の妹めぐみとその四人の子供、春雄、夏雄、秋雄、美紀、この大家族・・・合計12人と一匹。

    そこにハンガリーからの留学生ポラーニ・ボラージュがやってくる。そのボラージュが城田家の家族の一員として迎えられ、ともに生活をする3年間のリアリティある喜怒哀楽の物語。

    彗星物語の「彗星」とは、人生が彗星のようにあっという間に過ぎ去ってしまうというようなメッセージを含んでいるが、その彗星のような人生の中に様々なドラマが生まれる。その人間模様や、心の動きを絶妙に表現するのがこの著

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    2013年11月01日
  • にぎやかな天地(下)

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    ネタバレ

    全般的にはいい話だった。
    不幸な縁が始まりで、到底、仲良くなれるはずもなかった人達と繋がっていき、よい影響を及ぼし合って、いい縁になっていくのは、人間としての深さを感じる。目には見えない波のようなもので繋がっていくのは、感覚としてとても理解できる。
    宮本輝の”あとがき”がなかなか感動する。

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    2013年10月13日
  • 約束の冬(下)

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    様々な人達のこころの葛藤。言葉にならない言葉。圭二郎、俊国、留美子と色々な縁で繋がっている人達との関係がどこにでもある感じで描かれている。私としては最後は約束の地で俊国と留美子が会うシーンをどう描くのかを見てみたかった。

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    2013年09月26日
  • 約束の冬(上)

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    宮本作品は、女性の言葉遣いが綺麗。会話文がとても気持ちよく、登場人物のたたずまいも品がある。ぜひ若者に手にとって欲しい作品たち。物語は淡々としているが、飛行蜘蛛、葉巻、パソコン、古木、ゴルフなど幅広いアイテムがアクセントになって好奇心をくすぐられる。主人公の留美子と年下の俊国、桂二郎と若い中国人女性の恋?の行方も気になる。有川さんのようなわかりやすいキュンキュンもいいけれど、こんな渋い大人の恋のカケヒキ、深みを味わえる作品はいいなぁ。下巻へ。

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    2013年09月06日
  • 約束の冬(下)

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    庶民の私には縁の無い、一段上の社会が舞台。僻み根性を持って読んだら、途端につまらなくなる作品でしょう。でも私は宮本輝の世界観は好き。大人とは何ぞや、気遣いとは何ぞや、登場人物の育ちの良さや、見識の高さ、潔さなど、読んでいて気持ちがいいのです。題名にある「約束」がお話の中に沢山出てくる。誰と誰のどんな「約束」なのか、約束に目をつけて読むだけでも、楽しいかもしれない。時間がゆっくりと流れ、時間が流れただけの、それぞれの人生がある。そんな読後感。昭和的だよねやっぱり。

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    2013年09月06日