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Posted by ブクログ
きれいな、ゆたかな世界。
私には聴こえるだろうか。
○倦まず弛まず焦らず、ひとつずつ進めて完成させる。それが仕事というものなのだ(135頁)
○アクセルを踏みながらブレーキも一緒に踏むような生き方はあきまへんで
○勢いのあるときは、がんがん行きなはれ。それは年齢とは関係おまへん。若い人が伸びてくれんと、国は滅びますよってに(141頁)
・確信を持ってイメージすること
○ぼくは、雨あがりの、薄ぐもりの空の下の、濡れた鉄橋のように生きている(379頁)
2015.07.17 再読
・かっこよくなくても清潔に生きる。
・していい、ふり。
・冥利が悪いことはない。
Posted by ブクログ
主人公の聖司が日本の伝統発酵食品をまとめる本を作る中で色々な人や物や考えに出会う話。
話の中で、その時は最悪だなと思う事が後々いい事に繋がるという場面がいくつかあった。今の自分の立場はどちらかと言うと悪いと思うが、それが後々プラスになったらいいなあと思った。
物語の中に登場する発酵食品は、どれも作り出すのに年単位の時間がかかる物だった。いい物を作り出すのには、とても時間がかかる物だと実感したし、それは人間も同じじゃないかと思った。効率的にやる事は重要だが、コツコツ時間をかけて発酵食品のようにじっくり仕上げて行くのも同じく大事だと思う。
最後に、今回も登場人物や土地の描写がとても良かった。新宮の海辺で日向ぼっこしたくなったし、甲陽園の坂にも行ってみたくなった。
2022年3月
Posted by ブクログ
カエルが やかましく泣いている中で
発酵している 酢の 蔵で 耳を澄ます。
宮本輝は 阪神大震災を経験することで
なぜか雰囲気が 変わったような気がする。
『森の中の海』をよみ 『にぎやかな天地』を読んで感じた。
勇気って どこから湧いてくるのだろう。
天から 降ってくるわけではない。
そして、勇気を 奮い起こして 自らの道をすすむ。
寡黙だった 祖母。
何も言わない 母親。
それが 聖司の なげかけた 言葉と行動で、
ひも解かれていく。
時間が 心の中のわだかまりと問題を解決してくれる。
いろんな想い 悩み 苦しみ そして 絶望さえもが、
時間という 発酵槽で かぐわしい 濃醇な コクを作り出す。
善人しかいない 物語は いいなぁ。
とりわけ 丸山が 何とも言えない 味を出しているがな。
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