宮本輝のレビュー一覧

  • 三十光年の星たち(下)

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    『懸命に生きる若者と彼らを厳しくも優しく導く大人たちの姿』と説明があるが、そんな大げさな説明文はいらないが、日々の生活で大切なことを教えてくれる作品。
    30年という時間が持つ意味を、今の自分の歳からしか見ていなかったけれど、79歳からの30年、50歳からの30年、確かに持つ意味がぐっと変わると気づいた。

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    2013年12月23日
  • 三十光年の星たち(下)

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    ネタバレ

    大切なことがたくさん書いてある…と思ったけれど、実はそうたくさんではないかもしれない。メッセージは、基本・基礎を大切に、ということじゃないかな。先ばかりを見がちだけれど、足元を見て、土台をしっかり踏み固めなければいけないな、と思いました。

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    2014年03月04日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    熊吾は、家族を連れて富山に移り住む。接する人たちは全て良い人たちばかりではない。運命は降りかかってくるものではなく、自分が選んでいったもの。13.12.10

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    2013年12月10日
  • ドナウの旅人(下)

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    若い男と出奔した母親を追いかけて、ドナウへ向かった娘とその恋人4人の旅を追ったお話し。色々な出会いを経て、ドナウの果てへとたどりつく。人物描写がとてもよくて、母親の絹子の変化が特に興味深かった。娘の麻沙子は若干こんな人いるかしら?な日本語を話してたけど、知的な美人ぷりを発揮していて、私も真似して思わず声に出してせりふを読んでみた・・・。
    話の筋はわりと予想ができる感じだった。ドナウ川ってなんでか常に死のイメージがつきまとっている気がする。日本人はドナウを舞台にした小説が好きなのは気のせいかな。そんなこと言ってる私も一度は行ってみたい気がする。

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    2013年12月02日
  • 優駿(上)

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    内容紹介(上巻)
    生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように……。若者の祈りに応(こた)えて、北海道の小さな牧場に、一頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇(ドラマ)が、幕を開けた――。

    内容紹介(下巻)
    母の肉は子の肉、子の骨は母の骨なり……。いのちの哀しさ尊さに突き当りながらも、虚無と喧噪のなかで人間の業(ごう)から逃(のが)れられない男たち、女たち。だが、そういう彼らも、いつしかオラ

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    2013年11月24日
  • 海岸列車(下)

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    ネタバレ

    決着はさすがに、大人の結末でした。分別がある、という意味ですよ(^^)
     作者もあとがきで書いておられますが、まっとうな人は、そう簡単に不倫の関係なんかにならない、と思いますし。

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    2014年02月16日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    熊吾と伸仁親子を軸に展開する。故郷の南宇和を引き上げて、再び大阪で商売を開始、伸仁も小学校に通い始めるとともに近所の世界を広げていく。13.11.17

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    2013年11月18日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    病弱な息子の健康のために熊吾は郷里の南宇和に居を移す。野放図だが人情に厚い熊吾をめぐり起こる事件の数々。五木寛之の「青春の門」を思いだした。13.11.6

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    2013年11月06日
  • 彗星物語

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    城田家。晋太郎、敦子夫妻の子供幸一、真由美、紀代美、恭太、そして晋太郎の父福造、愛犬(ビーグル)のフック、それに夫と離婚した晋太郎の妹めぐみとその四人の子供、春雄、夏雄、秋雄、美紀、この大家族・・・合計12人と一匹。

    そこにハンガリーからの留学生ポラーニ・ボラージュがやってくる。そのボラージュが城田家の家族の一員として迎えられ、ともに生活をする3年間のリアリティある喜怒哀楽の物語。

    彗星物語の「彗星」とは、人生が彗星のようにあっという間に過ぎ去ってしまうというようなメッセージを含んでいるが、その彗星のような人生の中に様々なドラマが生まれる。その人間模様や、心の動きを絶妙に表現するのがこの著

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    2013年11月01日
  • にぎやかな天地(下)

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    ネタバレ

    全般的にはいい話だった。
    不幸な縁が始まりで、到底、仲良くなれるはずもなかった人達と繋がっていき、よい影響を及ぼし合って、いい縁になっていくのは、人間としての深さを感じる。目には見えない波のようなもので繋がっていくのは、感覚としてとても理解できる。
    宮本輝の”あとがき”がなかなか感動する。

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    2013年10月13日
  • 約束の冬(下)

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    様々な人達のこころの葛藤。言葉にならない言葉。圭二郎、俊国、留美子と色々な縁で繋がっている人達との関係がどこにでもある感じで描かれている。私としては最後は約束の地で俊国と留美子が会うシーンをどう描くのかを見てみたかった。

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    2013年09月26日
  • 約束の冬(上)

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    宮本作品は、女性の言葉遣いが綺麗。会話文がとても気持ちよく、登場人物のたたずまいも品がある。ぜひ若者に手にとって欲しい作品たち。物語は淡々としているが、飛行蜘蛛、葉巻、パソコン、古木、ゴルフなど幅広いアイテムがアクセントになって好奇心をくすぐられる。主人公の留美子と年下の俊国、桂二郎と若い中国人女性の恋?の行方も気になる。有川さんのようなわかりやすいキュンキュンもいいけれど、こんな渋い大人の恋のカケヒキ、深みを味わえる作品はいいなぁ。下巻へ。

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    2013年09月06日
  • 約束の冬(下)

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    庶民の私には縁の無い、一段上の社会が舞台。僻み根性を持って読んだら、途端につまらなくなる作品でしょう。でも私は宮本輝の世界観は好き。大人とは何ぞや、気遣いとは何ぞや、登場人物の育ちの良さや、見識の高さ、潔さなど、読んでいて気持ちがいいのです。題名にある「約束」がお話の中に沢山出てくる。誰と誰のどんな「約束」なのか、約束に目をつけて読むだけでも、楽しいかもしれない。時間がゆっくりと流れ、時間が流れただけの、それぞれの人生がある。そんな読後感。昭和的だよねやっぱり。

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    2013年09月06日
  • 約束の冬(上)

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    普通の人の日常で起こる様々な事で、心理状態の変化の描写がドラマチックでなく、自分にも起こりそうな感じでつい感情移入してしまう。

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    2013年09月04日
  • 五千回の生死

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    しにとうなってきたあ、が印象的。
    異常ではあるが、わかるなあ。日に五千回ぐらい死にたくなるのもわかるなあ。
    そんだけ精神的な生死を繰り返してたら、生き返るのが楽しくて止められなくなるだろう。一瞬でもいいから、生き返る瑞々しさを味わってみたい。

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    2014年12月10日
  • 春の夢

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    亡き父の借財を抱えた大学生「井領哲之」。大阪にあるホテルのアルバイトに勤しむ彼の部屋には、間違って釘で柱に打ちつけたまま生きている蜥蜴「キンちゃん」がいる。可憐な恋人とともに人生を真摯に生きようとする哲之の憂鬱や苦悩を描く。蜥蜴の「キンちゃん」が生と死、束縛され身動きがとれないまま生きる姿として観念的に描かれている。

    「勇気と希望と忍耐」昭和には普通に使われていた言葉が今の時代には気恥ずかしい言葉になりつつある。小説家も今の時代ならば時代物で描かざるを得ないのかも。

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    2013年08月29日
  • 私たちが好きだったこと

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    「私たちって、人のために苦労するのが好きなのね」

    曜子の不倫相手のために、不良青年の更生のために、愛子の大学受験と学費のために、金を用立てる与志くん。だけど、愛子は、学費を払い続けられない与志くんのもとを去り、金持ちの医者と結婚する。

    何度読んでも、与志くんの人の良さと愛子の薄情さに腹が立つんだよね。

    私は、何の見返りもなく、他人にのためにここまでできるかな?

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    2015年04月30日
  • 青が散る(上)

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    青春小説の最高傑作と称される本作。

    作中で、ある人物が「自由と潔癖こそが青春の特権である」と言う言葉を主人公に授ける。彼の青春は、その言葉にいかにも忠実な、懸命で誠実なものだった。自分はそんな風にはできなかったから、先の言葉は心に痛く、主人公に激しく嫉妬した。

    主人公がこれから歩むのも人生の王道なのだろう。その道を歩める強さが恨めしくすら感じた。

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    2013年08月26日
  • 優駿(上)

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    競馬の話ということで、最初はとっつきにくいなと(競馬嫌いなんです)思って読み始めたんですが、これがなかなか人間模様が多彩で読み応えありでした。競馬をよく知らなくても十分面白いです。競馬の話はあんまり理解できなかったり、少し主軸の馬が強すぎなのでは? というところがあるので星を一つ引きました。

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    2013年08月22日
  • 胸の香り

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    月に浮かぶ

    80歳近くの母親が、お腹がいっぱいとなって
    それが 自分が妊娠したと思い込む。
    それを看病する 妻。
    そして、愛人が妊娠したと聞いて、何らかの覚悟を決めざるを得ない。
    海に映る 満月が 母親のお腹に見える。
    いろんなものを 失うことで、人は生きている。

    船を焼く

    海岸沿いの静かな宿。
    夫婦が経営しているが、若くもあり、年上に見えたり。
    そこに、泊まった 二人は 出口が見えないことで、
    別れようと思っていた。そしたら、その宿も 閉めるという。
    経営する二人は 22歳で、別れることにしたという。
    珠恵の霧のような汗がすてきなんですね。どんな感じなのか?

    さざなみ

    リスボンで偶

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    2013年10月01日