宮本輝のレビュー一覧

  • 三千枚の金貨(下)

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    週末に一気に読んだ。
    のめりこんだなあ。
    登場人物の年令が、自分と近いことに気づいて、僕もとしをとったなあと漠然と思ったり。
    昔、自転車旅行で通りがかった湯浅の街の、醤油の匂いを思い出したり。
    なんかよかったなあ。

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    2013年03月10日
  • 夢見通りの人々

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    大阪の商店街、夢見通りで起こる10個の出来事。
    まるで、昭和のホームドラマをテレビで観てるような感覚。

    一応、主人公は詩人を目指す春太。良い人なんだけど、なんとも頼りない。そしてウジウジ悩む。

    とにかく、個性派揃いの中にあって、私が一番心惹かれたのは肉屋の竜一。並外れた性欲を持て余していた男。けれども、一番情の深い男に思えてなりません♪

    ハッピーエンドの結末を求めがちですが、たとえそうじゃなくても、前進する強さを人は皆持っている事を教えられました。

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    2013年02月24日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    ネタバレ

    屋上に何本もの物干し竿が突き出していて、それが人間の骨みたいだったので、骸骨ビルと呼ばれている建物に子供の頃から住み続けている人たちの物語です。
    宮本輝さんの作品は、いつも初めはとっつきづらいけど、徐々に世界に入り込んで抜けられなくなります。

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    2013年02月06日
  • 月光の東

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    久しぶりの再読。

    旧友・加古の自殺には、数十年会っていない初恋の相手・塔野米花が関わっていた。
    米花の過去を追いかける主人公・杉井と、米花を憎悪の対象とする加古の妻・美須寿の2人の視点によって、米花の過去が浮き彫りになって行く。
    他人の過去を土足で踏み込むのはあまりよろしくない。
    ストーリーより、人間の心の微かな揺れを表現した美しい文章に感動。

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    2013年01月25日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    伸仁が大阪へ戻ってきて尼崎で始まった新たな生活。タネの棲む蘭月ビルでの奇妙な生活の中で伸仁が成長してゆく姿にワクワクする。(文庫本はここまで)

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    2021年05月02日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    富山で再興を期しながら、再び大阪での事業再開を目指して妻の房子と息子の伸仁を残し帰阪。西条あけみとの関係も危うく断ち切り新たな復活を予感させる一巻。続編が気になる。

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    2013年01月09日
  • 森のなかの海(下)

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    毛利のおばさまの謎が明らかになってスッキリ(^^)ただマロングラッセの作り方が謎のまま…(--;) 古典や料理に陶芸など色々な事が話の中に盛り込まれていて、とても楽しい♪宮本輝さんの他の作品も読んでみたくなった(*^^*)

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    2013年01月09日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    再び大阪に戻り、新たな事業を始めるが台風被害でまた一から出直しの熊吾。伸仁の成長、戦後の大阪の復興なども興味深い。ますます面白くなってくる。

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    2013年01月09日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    熊吾の故郷南宇和に舞台を移し、田舎の風土因習のなかでの人間関係や愛憎、家族の繋がり、血脈がもたらす運命など読み応え満載。宮本輝すごい。

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    2021年05月02日
  • 森のなかの海(上)

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    宮本輝さんの作品って分厚い本ばかりで敬遠してたんだけれど、読みやすくてビックリ(^^ゞ 阪神大震災によって運命が変えられた希美子さんの生き方が描かれているんだけれど、私は毛利のおばさまの方が気になる。あとマロングラッセも…(^^)

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    2013年01月07日
  • 私たちが好きだったこと

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    共同生活をスタートさせた男女四人が互いを思いやり傷つけあい最終的に深く愛するという個人的に好みの内容。せつない、けれども暖かい作品。
    優しさとは何なのか、愛するとは何なのかを考えさせられるが、私自身は「子供心なんかはとうに萎えきっているのに、いつまでたっても大人になれない」口なので、登場人物のような考えはできないかなって感じるのが正直なところ。
    また会話に出てくる台詞でいいなぁと思う言葉が多く、心に残る。

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    2013年01月04日
  • 私たちが好きだったこと

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    男2人、女2人の共同生活の話。俺はたぶんヨシ・タイプだと思うので、ロバみたいにゆったり大きく、人に接することのできる人に憧れるし、尊敬してしまう。四人共、魅力的でいい人だと思うけど、それでも、やっぱり女は怖いな…。と思った。ロバがハッピーエンドだったのが救いかな…。良い物語。

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    2012年12月06日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    ハラハラする展開はあまりないのですが、心に残るお話でした。
    食べ物の描写が結構でてくるのですが、読んでいる途中に何度も料理をしたくなったり、料理本を買いたくなったりしました。それくらいおいしそうで…。
    他には、ナナちゃんが若い頃に、お店のママにブックリストを渡され、そこに書いてあった本を片っ端から読むというエピソードも良かった。読書欲をかきたてられました。
    単身赴任の主人公と奥さんとの関係もぐっときました。
    そしてもちろん、最後の茂木さんの行動には涙しました。

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    2012年11月26日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

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    ネタバレ

    糖質制限食について、実際に糖尿病が治った二人の対談。
    食事でとる物質のうち、血糖値を上げるのはほぼ糖質なので、糖質を摂らなければ糖尿病にはならない。

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    2012年11月23日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    どん底の生活の中でも、家族がそれぞれを愛し、信頼しあっている。

    生きる勇気を教えてくれる本でした。

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    2012年11月19日
  • 青が散る(上)

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    大学生活の只中にいる自分が読むと、胸に迫るものがある。テニスというスポーツ自体をやっている身からしても、テニスの描写は面白い。上手いのと強いのは違うんだよね、うん。

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    2012年11月07日
  • 幻の光

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    短編集は、あまり読まないが、
    気楽に読んで、また新しい発見をしたようにも思える。

    あんたが突然線路のうえを歩いているうちに、
    列車にひかれてしまった。
    自殺だった。
    あんたがなぜ死んだのかよくわからない。
    まだ子供も小さいのに。
    そのことを引きずって生きてきた。
    奥能登の曽々木というところに再婚にいった。
    海の描写がうまくできている。

    (再読)
    幻の光

    奥能登の海で 海を見ながら
    自殺した 前夫のことを思い出している。
    25歳という 若さで 自死を選んだ夫。
    なぜ 死んだのだろう という問いかけが 巻き起こってくる。
    海は きらきらと輝いているときもあり、
    うねりのある くらい海にも変身

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    2018年03月10日
  • にぎやかな天地(上)

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    はじめは、酵母や糠味噌の話しを延々読んでて飽きてしまうかもと思いました。しかし、「待つ」ということを大切にしている人々、時の流れを”発酵”として的確に表現していて、とても面白く読めました。

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    2012年10月17日
  • 彗星物語

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    ハンガリーからやってきた留学生を交えた大家族のお話
    ちょっと、コミカルで。。ちょっと切なくて。。

    おじいちゃんとお母さんのやり取りが
    私は一番大好き!!

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    2012年09月24日
  • 青が散る(上)

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    ネタバレ

    これこそ小説!
    読んですぐ物語に入り込めた。

    合宿中の燎平達4人が夜空を見ながら語り合うシーン、失恋した金子たちと善良亭でやけ食いするシーン、いずれも微笑ましく。なつかしくもある。

    大学関係者としては、
    「一生に二度とない、四年間もの休暇や(P228)」
    「・・・俺たちは人生の基礎を、この大学生活で作ってるんや(P307)」
    などの台詞が印象的。

    あぁすぐに下巻読もう!
    そして、昔の仲間とテニスしたくなった・・・。

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    2012年09月09日