「典子」という魅力的な女性の生き方を通して、人間にとって幸せとは何かをテーマにした作品。亡くなった夫の遺志を継ぎ、神戸北野町の老舗フランスレストランを切り盛りする「典子」。訪れた恋、乗っ取りとの戦い。
乗っ取りに対抗する部分が非現実的で多少惜しい気がするが、宮本輝の小説にはちょっとうならせる言葉がある。
「辛くて寂しくて哀しいことは必ず終わる時がくる。その終わった時に強くなるか弱くなるかの二種類だよ。」
ただ、「花の降る午後」の題の意味がなんとなくわかるようなわからないような。
1985年新聞連載。ドラマ岩下志摩・映画化古手川裕子。