【感想・ネタバレ】新装版 二十歳の火影のレビュー

あらすじ

宮本輝が描き出す人生の小説的スケッチ。大阪の下町から雪深い富山に移り住んだ幼い日の思い出、テニスに明け暮れた大学生活、父の事業の失敗と死別、広告代理店におけるコピーライターとしての仕事、そして、文学への目覚め……。『泥の河』で第13回太宰治賞、『螢川』で第78回芥川賞を受賞した著者が、自らの青春時代を綴った、珠玉のエッセイ集。(講談社文庫)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「途中下車」が一番好き。
電車で出会った彼女と、友人との間で揺れ動く、恋心や嫉妬心など…。電話を待つシーンなどはメールや携帯が発達している現代では考えられない場面だが、それがまた心情を表していてジーンとくる。
スマホ世代の若い人にもおすすめのエッセイ集。

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2017年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1978年から1980年頃に発表された作品をまとめたエッセイ集。能登へ旅した時に、同じく一人旅をしていた女性とのふとした会話から、汽車の中での母親の記憶を思い出す「能登の虹」が良かった。旅での刺激が過去を追憶するという。

"旅へ出ると、いろんな匂い、いろんな風景、いろんな顔々を見つけるが、それは随分あとになって、私の中の固く凍った根雪の一片とからまり合いながら、別の形と化して涌きあがっていく。"

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

エッセイと言うよりも、短編小説を読んだ感じです。作者自身は、そう言われることは潔しとは思われていないようですが。ご本人の生い立ちが、小説を超えるようなドラマチックなものであることに驚きました。ますます好きになりました。

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2016年04月03日

Posted by ブクログ

中高生の頃に国語・現代文の問題で読んだことのある話がチラホラ。。
親は選べないけど友達は選べるんだよなーとか思ったり。こういうこと書ける中年になりたいです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

著者の少年~青年期を綴った自伝的随筆集。十数年ぶりに再読。作家には、なるべくしてなったとしか言いようがない波瀾万丈の生い立ち。忘れようにも忘れられぬ実体験を、見事に作品に昇華させてきたのだなということが改めてわかる。

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2013年07月09日

Posted by ブクログ

私の大好きな方たちがそろって宮本輝ファン。彼の文体に多大な影響を受けた、彼の作品が好きだという話をちらほら耳にするので、どんな方なのか知りたくて、少しずつ読み始めた。エッセイのほうが好きだなぁと教えてもらったこの1冊。『にぎやかな天地』と『錦繍』しか読んだことがないので、いまいちピンとこないところも。とにかく、陳腐な使い古された言葉を使うなら、この人は、「波乱万丈」な人生を歩んできたのだなぁということ。もう少しいろいろな作品を読んでから、もう一度読んでみたいなと思う。

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2012年08月27日

Posted by ブクログ

独特の作風の作品も多々あり、エッセイと言うより文学作品を読んでいるような気持ちになる。幼少から芥川賞受賞期に至るまでの自らを綴っている。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

エッセイ集は読むつもりなかったけど、読むものがなかったからなんとなく読んだ。
いつも車の中に置き、
信号待ちや、出勤前の駐車場で数分とか、迎えに早く着いたときとか読むのにちょうどよかった。
エッセイも小説みたいだった。
彼は詩みたいだと言われるとうれしいみたいだけど。
でも私は、エッセイを読みながら、彼が今まで書いてきた作品の数々をリアルに思い出した。
なるほど・・・宮本輝の小説には、こういう人生が背景にあったのかと。

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2009年10月04日

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