宮本輝のレビュー一覧

  • 水のかたち 下

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    2023年5月6日
    一気読み。
    真っ当な人には真っ当な人がくる。
    秀でた人には秀でた人がくる
    朱に交われば赤くなるの言葉通り。

    もしや利を狙った輩が蔓延るのでは?
    とか、騙す組織が現れるのでは、と心配したが、信頼できる人たちの繋がりだった。
    戦争の爪痕は語りついでいくべきと思う。

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    2023年05月06日
  • 水のかたち 上

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    2023年5月5日
    輝氏の作品は上下と長いものが多いのだと、少し腰が引ける。
    平凡な主婦志乃子が半年間にガラッと変わる。強運の持ち主。
    めまぐるしく環境。
    めまぐるしく変わる人たちとの交流。
    今や京都も遠くはない。

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    2023年05月06日
  • よき時を思う

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    宮本輝さんの文章はやっぱりいいなぁ。
    読みながらしみじみと感じる箇所があちこちにありました。
    核家族が当たり前だった昭和の時代を思い出す。
    宮本さんの描く家族、登場人物が私にはなんとも魅力的でした。

    90歳の誕生日記念に晩餐会を開くという徳子おばあちゃん。
    ドレスコードは女性がイブニングドレス、男性はタキシードと実に華やか。
    どうして「晩餐会」なのか。おばあちゃんが語ったその理由にはある想いがあった。
    おばあちゃんが上品で凛としていて素敵。
    徳子おばあちゃんと孫・綾乃のアイコンタクト、兄妹の軽口などちょっとしたシーンも好き。

    物語にはスピード感もなく大きな事件もない。
    だけど、静かな味わい

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    2023年05月02日
  • 真夜中の手紙

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    2023年4月30日
    ウェブサイト投稿の記事のノベライズ。
    生活をつぶさに伺い知る楽しい試み。
    宮本輝氏の小説は好きで読んでいた。ドナウの旅人とか、オレンジの壺とか。
    ゴルフと音楽と落語と軽井沢と会食、そしてアルコール。
    日々思い入れの音楽とお酒に包まれて眠りにつく。そんな習慣、私も真似たいと思った。
    ときにお茶目な言い回しがあり、かわいいオッさんだと親しみを覚えた。

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    2023年04月30日
  • よき時を思う

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    徳子さんとその家族、教え子達などの登場人物、性格描写に引き込まれた。徳子さんの90年積み重ねてきたものが近くに感じられた。教養、信念、その時その時を精一杯生きる強い人、思いっきりの良さ、魅力的な人だ。

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    2023年04月29日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    大阪十三にある通称「骸骨ビル」。開発のため立ち退きを促す担当者として派遣された八木沢省三郎と個性豊かな住人たちとの交流がなんとも楽しく味わい深い。
    敵対する関係のはずがいつしかヤギショー、ヒデト、サクラちゃん、トシ坊、ナナ、チャッピー、ヨネスケと渾名で呼び合う人間関係に入り込んでいく。
    そして中庭に畑を再現し、住人たちから昔の話を聞くにつれ戦後のオーナーたちの苦労を知り彼らに感情移入していくヤギショー。

    ーー人間は何のために生まれてきたのか?
    ーー自分と縁する人たちに歓びや幸福をもたらすため

    戦争から生還し、何かの力によって生かされたと感じた男が、孤児たちを育てて父となることで生を全うする

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    2023年04月26日
  • よき時を思う

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    ネタバレ

    四合院造りに住む人達の物語りで幕を開けるが、その南側に叔母夫婦の代わりに住む綾乃の話から祖母徳子や家族の話へと移りまた四合院の大家で終わる。この四合院の醸し出す住み心地が何とも羨ましい。
    物語の佳境は徳子おばあちゃんの90才を祝う晩餐会。想像できない贅沢な料理、ワインにため息です。また金井家の上質さ、仲の良さ、程よいセレブ感、夢のようです。

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    2023年04月22日
  • 道頓堀川

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    以前映画で観た作品なので、自分の頭で描く情景だけでなく映画のシーンが重なる。
    それは自分の中での創造を邪魔するものではあるけれど読書の道案内的なサポートにもなるものだな。リバーでアルバイトをする邦彦のまわりの人間模様が哀愁を帯びて描かれるのだけれど彼らの不安定な生き様を俯瞰するように読み味わえるのは自分自身が彼らよりは安定した楽な状況にあるからだろうか。

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    2023年04月19日
  • よき時を思う

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    宮本輝さん、久しぶりでした。
    90歳の誕生日、本当に絢爛豪華な晩餐会。
    そんな素晴らしい食材やお酒を口にする機会はおそらく無いでしょう。イブニングドレスを着ることも無いでしょう。でも親の誕生日これまでも祝ってましたがこれからはさらに感謝を込めて祝おうという気持ちになりました。そして自分のも。
    晩餐会の後、三沢さんの話になり、また別の時の流れを感じました。それぞれが歳月を積み重ねて生きているのだと思わされました。

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    2023年04月06日
  • 春の夢

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    生きていく上でままならないこと、逃れられないことって誰にでもあって、それがたとえすごく小さなことだったとしてもそれによって傷ついたり深く落ち込んだり。
    そういうときに答えが出ないことは分かっているのに死というものについて考えることはよくあるなぁと思った。
    明日はもう来ないって覚悟でなきゃ生きれないほどに切羽詰まっていても、明日は必ず来るし、どんなに暗くても必ず光はあるはず。
    生と死が隣り合わせであるように光と影も隣り合わせにあることを実感させられた。
    読めば読むほどキンちゃんが愛おしく感じられる。

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    2023年03月25日
  • よき時を思う

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    とても良い本だった。
    金井家の面々は徳子おばあちゃんをはじめ、みんな品が良く素敵な人たちだ。
    おばあちゃんのような博識で好奇心旺盛に歳をとれたら素敵だろうなぁ。
    四合院作りの家もとても素敵で気になるけども、最後が家主の兵馬さん家族のお話でおわってしまったのがなんだか残念。

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    2023年03月15日
  • 春の夢

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    釘で打ち付けられても生きてるトカゲと過ごした大学生の1年の話というあらすじに惹かれて読んでみました。
    ある時代のただの青春小説ではなく、生きることの意味のようなものを主人公の生き様から学べた哲学的な1冊でした。

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    2023年02月26日
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

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    あとがきに書かれている「ひとりひとりの無名の人間のなかの壮大な生老病死の劇」という表現が非常にしっくりときた。
    沢山の人物が登場し、亡くなっていくが、どこか淡々としていて、悲しみとは違った感情にさせられた。長い小説だが、読み終わってしまい、寂しい気分。

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    2023年02月23日
  • 草花たちの静かな誓い

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    クレバーな登場人物たちが
    解いていく謎

    少しショッキングな謎解きではあったけれど
    みんながいい方へ進んだ

    作者の落ち着いた文章が本当に好き

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    2023年02月12日
  • 愉楽の園

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    10数年以上前にバンコクに住んでいた時に読んだ本を今回再びバンコクに滞在中に再読。
    恐らく、本が書かれた時に比べるとバンコクは大きな建物がどんどんと建ち、生活スタイルも大きく変わったと思う。けれどこの本を通して、タイの宗教、歴史、文化からくる普遍的なものを感じることができた。改めて文学の素晴らしさを実感した。

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    2023年01月16日
  • 草花たちの静かな誓い

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    主人公が大きなうねりに巻き込まれる内容とは対照的に物語は淡々と静かに進み、自分がそこで暮らしているかのように場面がきめ細かく描かれる。大きな感動やワクワク感は少ないが吸い込まれていく不思議な感覚だった。

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    2023年01月06日
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

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    流転の海、最終巻。辻堂とあんな感じになったのは意外。看病中に知り合った男についていく博美がかわいそうだなあ。前巻の「長流の畔」を読んで3年が経ったので、いろいろ登場人物を忘れていて、大団円も感動が薄いかな。流転の海シリーズの中で、一番面白くなかった巻かもしれないが、まずは完結してよかった。

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    2023年01月02日
  • 青が散る(下)

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    祐子の渡米、安斎の発病、ガリバーや主人公の悲恋、テニスの試合、不動産開発の乗り出す氏家や端山。
    決定的な大事件があるわけではない。けれど、様々の事件が続き、物語は進んでいく。
    そして、あっさりとは言えないけれど、どうしようもなく大学生たちのモラトリアムが終わる。
    この作品を名作と褒めて良いのか、よく判らない。
    でも、一つ一つの出来事が胸に沁みた。

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    2022年12月28日
  • 道頓堀川

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    戦後間もない頃の昭和、大阪という土地柄を色濃く感じました。
    道頓堀川の濁りのように、一人一人の人生にも何かしらの濁りがある。道頓堀川界隈に暮らす人たちの人生の営みが描かれていました。

    歓楽街の猥雑でがちゃがちゃした感じは、うるさいのになぜかホッとする部分もあり、読みながら一人一人が抱える“苦難”や“人生の営み”みたいなのものを感じて、しんみりした気分になりました。

    個人的に、ちょっと性的な描写が多いなぁという気がしたけど、それも含めてこの作品の味わいになっている。
    喫茶店店主の武内、武内の息子・政夫、住み込みで働く邦彦。また、彼らに関わりのある人たち。
    他作品でも感じたけど、宮本輝さんの作

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    2022年12月14日
  • 夢見通りの人々

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    夢見通りに住む個性的な人たちを描いた短編集であり、大きくみると1つの物語となっている。
    幸せなことがあれば悲しいことや報われないことがあって、それがリアルな人生模様だなぁと納得してしまう。日常は白黒つけられないこともたくさんあるけれど、絶妙なバランスを保っているんだなと思う。

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    2022年12月07日