宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
宮本輝さんの文章はやっぱりいいなぁ。
読みながらしみじみと感じる箇所があちこちにありました。
核家族が当たり前だった昭和の時代を思い出す。
宮本さんの描く家族、登場人物が私にはなんとも魅力的でした。
90歳の誕生日記念に晩餐会を開くという徳子おばあちゃん。
ドレスコードは女性がイブニングドレス、男性はタキシードと実に華やか。
どうして「晩餐会」なのか。おばあちゃんが語ったその理由にはある想いがあった。
おばあちゃんが上品で凛としていて素敵。
徳子おばあちゃんと孫・綾乃のアイコンタクト、兄妹の軽口などちょっとしたシーンも好き。
物語にはスピード感もなく大きな事件もない。
だけど、静かな味わい -
Posted by ブクログ
大阪十三にある通称「骸骨ビル」。開発のため立ち退きを促す担当者として派遣された八木沢省三郎と個性豊かな住人たちとの交流がなんとも楽しく味わい深い。
敵対する関係のはずがいつしかヤギショー、ヒデト、サクラちゃん、トシ坊、ナナ、チャッピー、ヨネスケと渾名で呼び合う人間関係に入り込んでいく。
そして中庭に畑を再現し、住人たちから昔の話を聞くにつれ戦後のオーナーたちの苦労を知り彼らに感情移入していくヤギショー。
ーー人間は何のために生まれてきたのか?
ーー自分と縁する人たちに歓びや幸福をもたらすため
戦争から生還し、何かの力によって生かされたと感じた男が、孤児たちを育てて父となることで生を全うする -
Posted by ブクログ
戦後間もない頃の昭和、大阪という土地柄を色濃く感じました。
道頓堀川の濁りのように、一人一人の人生にも何かしらの濁りがある。道頓堀川界隈に暮らす人たちの人生の営みが描かれていました。
歓楽街の猥雑でがちゃがちゃした感じは、うるさいのになぜかホッとする部分もあり、読みながら一人一人が抱える“苦難”や“人生の営み”みたいなのものを感じて、しんみりした気分になりました。
個人的に、ちょっと性的な描写が多いなぁという気がしたけど、それも含めてこの作品の味わいになっている。
喫茶店店主の武内、武内の息子・政夫、住み込みで働く邦彦。また、彼らに関わりのある人たち。
他作品でも感じたけど、宮本輝さんの作