宮本輝のレビュー一覧

  • 人生の道しるべ

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    過去の対談を集めたもの、死生観のことを掘り下げていて読み応えあり。
    死は当たり前のこと、死は日常と思っていれば死を淡々と受け入れられるようになるのか…。
    いやいやそれにはもっと修行が必要だわ。
    85歳まで書いていたいから健康には(糖質制限)気を使っているという宮本輝、85とは言わず90になっても書いていてほしい。
    1年に必ず再読する本が3冊あるという。
    「赤毛のアン」全巻と
    藤村の「夜明け前」
    西行の詩      の3冊

    赤毛のアンは特に6巻がいいらしい。
    「赤毛のアン」は「続赤毛のアン」までしか読んでないから、6巻となると遠い道のりだわ。

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    2024年10月22日
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

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    松坂一家の長い物語が終わった。9巻。文庫本で5000ページくらいか。感想を書き切ることは到底不可能と知り、読み方について少し書いておきます。一冊目は、知人からのオススメで読んだ。もちろん存在は知っていたし、宮本氏の「優駿」や「螢川」「泥の川」などを読んできた。僕が高校生の頃に1番読んだ作家だった。
    二冊目を読むまでは少し時間を空けた。他の本も読む。同じようにして、一冊読んでは、海外ミステリーを読んだり、旅行エッセイを読んだりと、インターバルに別の本を挟んで読んだ。なんだかんだで、約2年読み終えるまでかかった。
    感慨というか、なんというか、もうこれ以上に読むものがないのだという虚無感というか、

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    2024年10月09日
  • 道頓堀川

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    宮本輝さん、3作品目。富山出身の私にとって、宮本輝さんは、螢川の人でした。
    泥の河、道頓堀川、大阪の中心部を流れる河川が舞台のこの2作品は、現代にも通じるものがあるし、私の知らない都会の闇部分が印象深く残りました。

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    2024年10月06日
  • 春の夢

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    ネタバレ

    キンちゃんが希望、忍耐、勇気この3つを抱きつづけ生きてきた。この3つを兼ね備えてる人間ほど怖い奴はいないよな

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    2024年10月03日
  • 人生の道しるべ

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    ネタバレ

     惜しい本を、読み飛ばしていた。
     が、単行本が出た2015年は、まだ読書生活を復活させてなかった頃だった。

     しかも、2011年の新刊『三十光年の星たち』を読んで、宮本輝ともちょっと距離を置こうとしていた時期にも重なる。その『三十光年の~』のレビューの冒頭には、こう記してある。

    「宮本輝も齢をとったな、と思わせる一冊だった。佐伯という老人を通して今の若者世代に説教したいことをちりばめたような何とも後味の悪い印象。」

     その少し前の作品あたりから、金持ちな老人が出てきて話を引っ張りまわすような感じがあり、うすうすと感じていた説教臭さ、関西の親戚の叔父貴がいかにも言いそうな、蘊蓄や御宣託が

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    2024年10月04日
  • 三十光年の星たち(下)

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    宮本作品に10年以上ぶりに触れた
    10年前の自分はなにをやっていただろう
    20年後の自分は?
    色々考えることが多い作品だった
    今を精一杯生きる
    自分は精一杯の何%かな

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    2024年09月30日
  • 三十光年の星たち(上)

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    宮本作品を10年ぶりに読んだ
    過去10作品以上読んでいるのに、作家の名前すら忘れていた
    下巻が楽しみであると共に、これを機会に宮本作品を読み直してみようかと思う

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    2024年09月27日
  • 私たちが好きだったこと

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    1980年を舞台にした作品のため、登場人物の言葉や作中における表現内容に古さを感じるところがあるが、これも今までの宮本作品と同様に良い味を出している。
    主人公を含めた同居人4人全員がどうしようもなくお人好しで、自分よりも他人を優先する性格の持ち主であるがゆえに、自分自身との葛藤、同居人との衝突を繰り返す。しかし、これらの出来事を通して、若かった4人が一回りも二回りも大人として成長する姿は『青が散る』に通じるところがある。
    お人好しすぎるのもどうかなと思うが、そういう人間なのだと諦念にも似た感情でもって作品を読んでいた。主人公らに同情したり、共感したりする場面はほとんどなかったと感じる。
    最後に

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    2024年09月17日
  • 幻の光

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    たまたま表題作の映画化(是枝ちゃんでしたか!)の再上映の予告編を見て手に取りました。
    演歌の世界なのか、解説ではその論評でしたが、そんな感じはしなかったかな。単に当方が演歌を分かっていないだけかもしれませんが、自然と混じりあった人間の暗さとそこにほのかに見える光、という感じでウェットでもなく、かといって能天気でもない佳作だと思いましたけれども。

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    2024年08月31日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    感想
    熊吾のパワフルでむちゃなところは眉をひそめるところがあるが、なぜか目が離せない。

    熊吾や音吉などの人物評や人間こうあるべしみたいなやり取りはそのまま納得するものではないが、その人物のこれまでの体験や人生を通して知ったことを聞いているようで面白い。


    あらすじ
    流転の海、第二弾。

    熊吾は宇和島に帰り、2年が経った。

    田舎では幼い頃に喧嘩した増田というヤクザに出会い、因縁をつけられたり、妹の不倫相手のどうしようもないヒモ男の世話や、網元の和田を議員にする相談など、忙しい日々を過ごしていた。

    そんな中、辻堂が裏切った井草が金沢で結核を患い、死にかけている。親友の中国人の周の愛人であっ

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    2024年08月27日
  • 草花たちの静かな誓い

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    主人公が思いもよらぬことに巻き込まれていく展開。先というか、何故こうなったかという核心がなかなか掴めないところ、最後に回収されていくところが素晴らしかった。

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    2024年08月26日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    松坂と伊佐男の確執を軸に郷里での生活がテンポよく綴られている。
    全体的な感想としては第一部とさほど変わらず、松坂の人間性の魅力が感じられる作品だった。改めて、松坂の人生哲学には倣うべきところが多くあると感じた。

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    2024年08月25日
  • 幻の光

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    人の死と官能がいいタイミングで出てくる。
    意外と表題作よりその後の作品の方が好きだった。
    解説の「画面は全体に暗色なのに、表面というより底の方から、どこからともなく一種の明りがうかびあがってくるような絵にぶつかることがある。」この通りの一冊だった。

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    2024年08月23日
  • 灯台からの響き

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    ネタバレ

    良かった。とても良かった。

    板橋で中華麺屋を営んでいた康平は、妻を亡くして2年、店も閉め、本を読んで焼酎を飲むだけの生活をしている。近所には幼馴染みもいて、気楽に生活しているが、ある日『神の歴史』という本に挑んでいると(実に難解な本でなかなか読めなかった)、30年前に妻に届いた葉書が挟んであった。灯台めぐりをしたと書いてある差出人に覚えはなく、「あなたをまったく知りません」と書いた返信をしたはず。なぜ?
    康平の日常にちょっとしたミステリーが入ってくる。

    これを機に康平は灯台めぐりを始めるのだが、私だけではないと思うが、62歳の康平に、我が夫を重ね合わせてしまうw
    私は生きてるけどねw でも

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    2024年08月20日
  • 灯台からの響き

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    久しぶりに、宮本輝さんの文庫を購入。妻を亡くした料理人の灯台巡りに、訳あって若者が参入。老いて行く主人公を、若者が生きる欲求で引っ張って、前を向いて生きなければならないことを痛感する内容。

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    2024年08月16日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    起承転結の転をひたすら詰め込んだような内容だが、中だるみのない読みやすい本だった。
    熊吾の感情の描写が丁寧で、彼の力強いキャラクターに魅力を感じた。先見の明と決断力によって人生を切り開いた彼の生き様は、時代が変わっても見習う部分がある。

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    2024年08月14日
  • 春の夢

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    ふと死にたくなったり、ふと生きたくなったり、人は簡単に生死を扱うときもあるけれど、生きることは、そんなに容易くない。正解も解らない中で、意味など知ることもなく、ただ生かされている、そんな風にかんじる時もある。
    でもキンのように、いつか自由になることを夢見て生きていいんじゃないかなぁ。
    ただ生きてることの尊さ。力強さ。
    それだけで、誰かを突き動かす原動力になったりすることもある。
    「春の夢」ってきれいな題だなぁ。読み終わって、余韻に触れた時の題1の感想がこれだった。

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    2024年08月09日
  • 優駿(下)

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    競馬の小説だと紹介され、初めて読んだのが中学生の頃だったと記憶している。馬の物語というより、大半が人の物語であり、面白いとかんじなかった。

    20年ぶりに読んだ今回は、この本の面白さを感じた。馬の物語ではありながら、人の物語であったからである。

    多くの人の願い、祈り、欲望その他色々な人生を乗せて馬は走り、その走りに人は魅了され、また、人生が変わったり、何かを乗り越えるきっかけとなる。

    そんな、競馬の本質というようなものが本書には描かれており、非常に楽しく読むことができました。

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    2024年08月05日
  • 灯台からの響き

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    日本人に昔からある心の温かさが詰まった話だった。同じ商店街の幼なじみの、遠慮ない物言いなんだけど優しさ。生活にいっぱいいっぱいだった頃には出来なかった、子供達との触れ合い。ずっと底の方にある思いやりに感動した。

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    2024年07月31日
  • 春の夢

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    ネタバレ

    なんとも感想が難しい。
    1982年、のちにバブル経済とよばれる好景気の直前が舞台でしょうか。
    中途半端に過去なので、ちょっとした違和感がすごく気になってしまう。

    主人公は大阪の大学生だが、父が亡くなる直前に残した借金のため、京都にほぼ近いようなはずれのボロアパートに暮らし、ホテルのボーイのアルバイトで生活している。
    借金取りに追われ、母親とも別れて身を潜めて暮らしているが、時々ちょっと贅沢だな、と思う部分もある。
    贅沢をする、というのではなく、例えばホテルで出る賄いを食べずに帰るとか、お金を借りる相手をわざと怒らせて借りずに返すとか。
    そんな場合じゃなかろう?って思うのだけれど。

    生活の糧

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    2024年07月10日