宮本輝のレビュー一覧
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日曜朝のFM、小川洋子さんのメロディアスライブラリーでこの本を取り上げていた。表紙のバロック風というか不気味なイメージにも惹かれ手に取った。
表紙のイメージとは違って、大阪十三のゴテゴテしたような、侘しいようなビル。かつての孤児達の職業は猥雑さが満載だが、スッキリ書かれているので、いやらしさが無い。そのシーンを想像すると、かなり珍妙な風景も多く、笑ってしまう。女性にはこの本お勧めし辛いな。
戦後捨てられた子供達と子供達を育てた2人の男の物語。主人公はビルの明け渡しのために乗り込んだ中年。肝が据わっているのか、いないのか、良く判らない。彼ら一人ひとりが語りだす話を聴きことが小説の眼目になっている -
Posted by ブクログ
ハンガリーからの留学生ボラージュが、総勢13人の大家族である城田家で3年間暮らす話。
時代は少し昔なんだろうね、城田家は家族の繋がりが良い意味でも悪い意味でも強い、典型的な日本の家庭。
13人も家族が入れば問題も山積みだ。その上に留学生が来たらそれはもう。
色んな価値観があるし、対立は絶えない。
どの問題も厄介で簡単には解決されない。でもそこが良い。
キレイごとが書かれていないので、読みがたえがある。
それぞれが成長する様子に感動を覚えますし、勇気も貰いました。
みんなの異なる個性が如実に表れてて面白いです。
あと、ボラージュの熱心な勉強姿には刺激をもらいました。
勉強熱心な留学生に対しては -
Posted by ブクログ
きれいな、ゆたかな世界。
私には聴こえるだろうか。
○倦まず弛まず焦らず、ひとつずつ進めて完成させる。それが仕事というものなのだ(135頁)
○アクセルを踏みながらブレーキも一緒に踏むような生き方はあきまへんで
○勢いのあるときは、がんがん行きなはれ。それは年齢とは関係おまへん。若い人が伸びてくれんと、国は滅びますよってに(141頁)
・確信を持ってイメージすること
○ぼくは、雨あがりの、薄ぐもりの空の下の、濡れた鉄橋のように生きている(379頁)
2015.07.17 再読
・かっこよくなくても清潔に生きる。
・していい、ふり。
・冥利が悪いことはない。