宮本輝のレビュー一覧
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きれいな、ゆたかな世界。
私には聴こえるだろうか。
○倦まず弛まず焦らず、ひとつずつ進めて完成させる。それが仕事というものなのだ(135頁)
○アクセルを踏みながらブレーキも一緒に踏むような生き方はあきまへんで
○勢いのあるときは、がんがん行きなはれ。それは年齢とは関係おまへん。若い人が伸びてくれんと、国は滅びますよってに(141頁)
・確信を持ってイメージすること
○ぼくは、雨あがりの、薄ぐもりの空の下の、濡れた鉄橋のように生きている(379頁)
2015.07.17 再読
・かっこよくなくても清潔に生きる。
・していい、ふり。
・冥利が悪いことはない。 -
Posted by ブクログ
れぞ宮本輝の世界!!
あくまでも私の中での宮本輝さんのイメージですが。
久々に大満足。
特別哀しいできごとがある訳でもなく、ごく普通の日常(多少のゴタゴタはあるけど)が描かれてるだけなのに、なんだか泣けた。
読み終わって幸せな気持ちになれた。
もしも10年前に「10年後、地図の場所でお待ちしています。ぼくはその時、あなたに結婚を申し込むつもりです」なんて手紙をくれた高校生が自分の目の前に現れて、しかも今でも想い続けてくれてたら、それってすごいドキドキだよなぁ。
いい年して私ってばまだ「白馬に乗った王子様」思考があるのかもしれない。。。
宮本輝さんは「日本という国の民度がひどく低下してい -
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表紙の裸婦絵は高山辰雄でとても印象深い。
表題作「幻の光」ほか短編3作を所収で、どれもしっとりとした雰囲気の中で人間の情念を丹念に描いた作品になっている。
「幻の光」は前夫の自殺した理由をわからず空虚にさまよう心を抱えながら再婚し、奥能登曾々木で暮らす主人公が、前夫に語りかけることで自らと対話するというスタイルをとる。兵庫尼崎での貧乏で暗い少女時代から、前夫との生活の中での会話、曾々木での安定した生活という人生の流れの中で、様々なエピソードが繊細な描写で深い余韻を残してくれる。すうっと消えていった祖母の話や大阪駅で見送ってくれた知り合いのおばちゃん、曾々木で蟹を獲りに行って遭難したと思われたお -
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短編集が、好きだ。
村上春樹の「象の消滅」「レキシントンの幽霊」にはじまり、
辻仁成「千年旅人」、堀江敏幸「雪沼とその周辺」・・・どれも素敵で、
印象に残っている。その作家の作風とユーモアに溢れていて、
ひとつひとつの文章に「その人らしさ」が感じられるからだ。
そして、宮本輝。
彼の本はちゃんと読んだのは初めてである。「蛍河」は買ったものの
読めていないのだ。
素敵な、キレイな文章を書く人だと思った。
そしてどの舞台も関西なんだよね。身近な光景。
大阪の猥雑な雰囲気とそこに見え隠れする哀愁、人情・・・
9つのどの作品も「生」「死」「人生」を感じさせる。
それぞれの人物が背負ってきた過去があり