宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前から気になっていたこの本をついに読み終わりました。
冷戦終結前の時代に、ドナウの源流から終わりまでの長大な旅。現代とは比べものにならないくらい大変な旅だと思います。
物語の最初のうちは、これはマサコの物語なのかなと思ったけれど、意外とすぐにシギィとの再会と婚約があり、そして長瀬目線の語りが入ってきたときにこの長大なお話が本当に始まったように思いました。
それぞれの国の様子、そこで出会う人々、それぞれが魅力をもっていて、そして4人の旅に大きな影響を与えます。
ドナウ好き、そして、宮本さんファンの自分としては本当に読み終わるのが惜しい物語でした。
またいつか再読したい一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宮本輝は書きたいものをたくさん心に持っていると以前読んだことがあるが 彼は後半の想像を絶する過酷な引揚げの話を後世に伝えたくて この本を企画したのではないか?
だから あえていつも口元が笑っているように見える 春のような雰囲気のおばさんを主人公に持ってきて 恵まれすぎる暖かいお話で舞台の準備をしたのじゃないか
始まりはなんともおだやかな 人をなごませる主婦が主人公 家族も次々登場する人物も いい人ばかり
近所の古い喫茶店の2階に亡きマスターが集めた骨董品(がらくた?)があり 見亡人にすすめられその中から 気軽に2~3 もらうけることになるが これらが後に大変価値のあるものと分かり 骨董の世 -
Posted by ブクログ
面白かった。
読み終わった後、すがすがしい風を感じるような小説だった。
うまくいかないことを、自分には向かないといって逃げ出すことは簡単。ただ、そのあとには、たぶん何も残らない。
躓いても、ゆっくりでも
一生懸命に、ひたすらに、楽をせずに働き続けた先に
本当に人生が始まるのかも。
60歳までをどう生きるかで、その後の人生も決まってくるのかもしれない。
もっと楽な道を選ぼうとしている30代の弱い自分に、目の前だけを見て仕事を選ぶなと、言われている気がした。
失敗してもいいんだ。
失敗し続けて、最後にどうにかカタチにできるまで続ければいいんだ。
まだやっと階段の前に立ったばかりなの