宮本輝のレビュー一覧

  • 灯台からの響き

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     いいなあ。牧野康平さん。いい人生だなあ。
     主人公の牧野康平は東京の旧板橋宿商店街の中華そば屋の店主であったが、二年前に奥さんの蘭子さんが亡くなったのをきっかけに休業したままになっていた。
     ある時、店の二階の自分の蔵書棚の前に寝転がり、長年の積読であった「神の歴史 ユダヤ・キリスト・イスラーム教全史」という本を読んでいるとパラリと一枚の葉書が落ちてきた。それは、二十年以上前に妻に小坂真砂雄という男性から届いた葉書だった。それには
     「大学生活最後の夏休みに灯台巡りをしました。見たかった灯台すべて見て満足しています…」という文章とどこかの岬らしいジグザグの線が書かれていて、妻の蘭子は「小坂真

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    2024年10月30日
  • 灯台からの響き

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    宮本輝は『明日は今日よりもきっと良い日になる』というのが根底にある。前向きな温かさをどの作品にも感じる。

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    2024年10月17日
  • 青が散る(下)

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    ネタバレ

    面白かった。純情すぎて、それがプライドとなってそのせいで肝心なところに足を踏み出せない感じが良かった。主軸がずっと友達なのがめっちゃ良い

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    2024年10月09日
  • 灯台からの響き

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    まきのの中華そば食べたくなったし、新ちゃんみたいな息子欲しくなった。
    主人公の独り言の多さで説明を全方位カバー。
    登場人物みんな素敵だなぁ。そして蘭子さんは愛され過ぎでしょ。旦那2年も腑抜けにさせちゃって。
    どんな歳になっても初体験はあり得るし、ドキドキもする。過去ではなく未来に続いていくための毎日。出雲に行って灯台見たくなった。まずは近場の房総からかな。

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    2024年10月07日
  • 螢川・泥の河

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    文章が美しく、情感に溢れている。泥の河が特に刺さった。
    泥の河:悲しくも美しい戦後の風景。人々は逞しく生きるも、残酷な人生。
    螢川:4年間住んだ富山の方言が懐かしい。

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    2024年10月06日
  • 水のかたち 下

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    ネタバレ

    主人公と同じ年代というのもあり、久々にのめり込んで読んでしまった。人にはそれぞれ考えや歴史があり、それを纏って生きている。それを誰にいうでもなく自慢するでもなく嘆くのでもなく。
    なのに見た目や振る舞いだけで人を判断していた主人公はそれを後悔をしていた。それは自分にもある性質なので主人公とともに反省をした。

    後半の、終戦後の北朝鮮からの脱出劇は、実際に経験された方から伺った内容をもとにしているとのこと。なので読むのがとても辛かったし、とても恐ろしかった。

    この「水のかたち」は宮本輝氏の作品の中でも私にとって感銘を受けた作品の上位になった。
    (おこがましくてすみません)

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    2024年10月03日
  • 三十光年の星たち(下)

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    三十年後を目指して、自分の人生を懸命に作り始める青年。
    そんな苗木と、それを支える添え木たちの優しい物語でした。
    下巻も素敵な言葉が散りばめられてます。
    宮本輝さんの小説、やっぱりいいなぁ。
    次は『ドナウの旅人』を再読しよう。

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    2024年09月22日
  • ドナウの旅人(上)

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    上下巻と長い物語。最初は挫折しそうだったが読み進めるうちにどんどんひきこまれた。感想は解説に集約されていた。

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    2024年09月20日
  • 田園発 港行き自転車 下

    ネタバレ

    幸せな主人公

    読む人によって誰が主人公になるかは、変わってくるのだろう。
    タイトルを見る限りそれは直樹ではないような気がするが。

    社会と親族の荒波を乗り越えてきた直樹の実力と人を見抜く力は凄いのだが、平岩によってこの登場人物の多くは、幸せと成功を掴む。なんという大きな人間であろうか。
    そして、それによって奇しくも自分自身か最高の人生へと昇華されていく。
    彼にとっては幼くして亡くなった息子の分身でもある佑樹と2人で歩く至高のひととき。
    自身が生涯をかけて取り組んだ仕事を、はからずも1番認めてくれた佑樹との会話。そのシーンがしっかりと読者には見えたのではないだろうか。

    それにしても、直樹はなんと幸せな人なの

    #笑える #感動する #泣ける

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    2024年09月16日
  • 田園発 港行き自転車 上

    ネタバレ

    えにし(縁)の不可思議

    何という素敵な本!
    何度も泣きました
    何度も笑いました
    そして
    何度も幸せになりました

    佑樹のような誰にでも好かれる人に
    海歩子のような聡明な人に
    夏帆のような心優しい人に
    千春のように素直な人に
    平岩のような実直な人に
    私はなりたい
    次々に出てくる主な登場人物全てに憧れます

    宮本輝様
    1日でも長生きしてください
    まさに更賜寿命!!
    どうか1冊でも多くの'奇跡'をこの世に残してください

    #ハッピー #泣ける #深い

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    2024年09月16日
  • 灯台からの響き

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    板橋にある、本屋イトマイで購入。
    その時は、旅行に出かけることが多くその移動中に読んでいました。灯台を目指す主人公と自分が重なり、一緒に旅している相棒のようでした。
    旅のお供にぴったりの一冊です。

    心も温まり、最後のシーンは感慨深いものがありました。

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    2024年09月09日
  • 三十光年の星たち(上)

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    日常生活に疲れてしまい、宮本ワールドに浸りたくて再読。
    心の優しい人たち、美味しそうな料理、京都の街並み、付箋を貼りたくなる言葉の数々…。
    とても心地よい時間を過ごせました。
    下巻もゆっくり読み進めたい。

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    2024年09月06日
  • 灯台からの響き

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    今回も寸胴出てきた!!今回は中華のスープだった。
    それはさておき。ロードムービー風の展開でどの場面もワクワクし、灯台の情景を思い浮かべることができた。読み終わって清々しくなれる作品だった。

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    2024年09月01日
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

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    何が起きても、大した事ありゃあせん。
    50歳、70歳になった時にもう一度読み返したい。
    私も、人間臭くて、かっこつけて、誰かの心に残る、そんな人生を歩んでいきたい。

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    2024年08月01日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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    人を傷つける覚悟とは、最悪傷つけた人が死ぬ覚悟をもつことだと思う。そんなつもりはなかった、は通じない。不倫は誰も幸せにならない。

    人生で自立すること=経済的自立は重要な視点。まずはこの条件が成立することで、ようやく精神的自立に繋がるのだろう。

    最終巻が楽しみだ。

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    2024年07月27日
  • 満月の道―流転の海 第七部―(新潮文庫)

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    久々の流転の海シリーズ読破。
    宮本さんの文章は、すっと頭に入ってくる。
    五感で感じ取れる文章というのだろうか、まるで自分がその世界にいるかのような錯覚を覚える。
    物語としての面白さとは別に、文章の書き方がすごいなぁ。
    女に溺れ、金を使いすぎ、社員に裏切られる、波瀾万丈すぎるが、そこが面白い。

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    2024年07月21日
  • 真夏の犬

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     九つの短編からなる短編集です。最初に文庫化されたのが1993年なので、もう31年も前に書かれた作品です。
     宮本輝さんの師匠?だった池上義一さんから「いい短編が書けない作家は信用するな」と言われ一念発起し短編に挑戦し、何度も何度もダメ出しされた末にようやくOKをもらって出来上がった作品なんだそうです。
     解説は森絵都さんで、宮本作品を読む理由について次のように書かれていました。
    (すごく端折ってしまって申し訳ありません)
     『インスタグラムだとかSNSには明るく楽しげでポジティブな人々の営みがさらけだされているけど、私たちの日常はそんなに明るく楽しいのだろうか?宮本作品には、何も気取っていな

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    2024年07月11日
  • 花の降る午後

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    752

    476P

    宮本輝
    1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』等著書多数。

    花の降る午後 (角川文庫)
    by 宮本 輝
    八月に入ってから、典子は、昼食兼用の食事をとる前、アヴィニョンから不動坂を降り、北野坂に曲がって山手幹線の手前まで行き、思いきり足を上げて速歩で二往復することを

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    2024年07月04日
  • 真夏の犬

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    昭和30年代とおぼしき大阪の貧しい界隈を舞台にした9篇の短編集。
    今の時代より明らかに貧しいはずなのに活気溢れる人物達がたくましく生活している。
    「真夏の犬」熱中症なんて言葉がなかったあの頃、中2の僕が父親から廃車置き場の見張り役を命じられる。うだるような暑さ郊外の何もない場所での孤独感。昼食の弁当を狙ってくる野犬の集団。帰りのバス停までの道のりで見かける年上の女性。帰らない父親。

    「赤ん坊はいつくるか」夏にててなし子を孕んだ女が始末に困ってこの川に捨てるのだ。花札賭博に負けたのち長さ25cm幅17cmの背中の般若を切り取られた般若のおっさん。不妊の末病んでしまった妻の為に生まれたての赤ん坊

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    2024年06月20日
  • ドナウの旅人(下)

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    ネタバレ

    お母さん(;;)
    余韻が素敵すぎる、出会えてよかった作品。
    ドラマ?があると知り、見てみたいと思ってます

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    2024年06月11日