宮本輝のレビュー一覧
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読後
宮本輝さんはやはりいいと思った。いつも人の中に忘れていることを考えさせられる。
相変わらず一気に読んだ。作品中に出てくる
灯台をネットで検索しながら読んだ。行けるところは行きたいなとも。
しかしながら、主人公の読んだ本には手がつけられないなと思った(笑)Posted by ブクログ -
色んな大人がいて、それぞれ意思があって約束がある。約束は守るという至極当たり前のことをできる大人になりたい。逆に言えば守れない約束はしない。律することもできれば破ることもできる。力を入れるより抜く方が難しい。Posted by ブクログ
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登場人物が多く、ごちゃごちゃしている話なのに、すっと頭に入ってくる。まさに映像が思い浮かぶような物語。主人公の主義主張が好きなんだよなぁ。今の時代にはそぐわない、もしかしたら古い価値観と言われてしまうかも、でも芯が通ってるように思う。次も読もう。Posted by ブクログ
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長編第一部
宮本輝の父親を描いたとされる自伝的小説。
豪放磊落、しかし、決して完璧でない、むしろどこか精神的な病を患っているかのような主人公の在り方に、とても惹かれた。今の時代には、おそらく受け入れられないであろう。だからこその憧憬かもしれない。魅力的で人間臭いキャラクターが多数登場。続きが楽しみ。Posted by ブクログ -
久しぶりに宮本輝さんの本を読みました。私のおススメの作家さんの一人です。私が勝手にイメージする宮本輝さんの本に登場する主人公は、①それなりの教養を備えている、②運を持っている、③自分を引き上げてくれる出会いや人とのつながりがある、の三つかな。なのですごく羨ましくて、自分もこんな人物になれたらいいな...続きを読むPosted by ブクログ
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泣いた。
読んでて本を伏せたくなるような辛い場面もあったけどキクエさんの娘を思う強さと優しさに胸が熱くなった。
娘さんを逃した後結婚生活を続けるところも、どうしてと思う反面、
娘と娘を引き取ってくれた夫婦に危害が及ばないよう、事件の波風がたたないようにすることと、夫を監視するためだったんだろうなと思...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公4人を軸とし、その他脇役の人々の心情や背景が丁寧に描かれ、一人一人の人生はまるでドナウ河のようだと思わせた。
絹子には最後まで嫌悪感を拭いきれなかったが、彼女は最も身勝手で最も幸福な人生を歩んだのだろう。
シギィとペーター2人の王子様争いが見たかったなと思った。Posted by ブクログ -
確かに美しい文体で、イメージの中の風景も自分の幼少期が思い起こされる。
今、考えると初恋だった近所の年上のお姉さん❗
幸せになってたらいいなーと思いながら読めた作品Posted by ブクログ -
前巻から、打って変わっての空気感。
人生何が起こるかわからない。変転、流転は、常のものか。
その中でも、変わらぬ己の特質がもたらす陥穽。
行というものの大切さなども、物語の伏流の中で描かれる。
銀行の空気や、ふとした瞬間に熊吾が思い出す、戦死した戦友たちへの申し訳ないという思いなど、今の時代に失わ...続きを読むPosted by ブクログ -
時代の息吹を感じられる。
歴史的な経緯を庶民のその時大阪にいた人間として追体験できる。
生半可な現代史よりもリアル。学問では、知ることのできないもの、知覚できないものを、表現している。文学というフォーマットで表現できるものがあることの実例かも。Posted by ブクログ -
仕事にどう向き合っていくかを考えさせられた。
とてもいい意味で、3年で1人前という考え方が覆される。自分がどんな大人になっていきたいか、どんな生き方をしていきたいかという、大きなことを問いかけてくれる本。
20代で出会えて本当に良かったな。
人生の分岐点で、必ずまた読み返すだろうな。Posted by ブクログ -
凄惨な人間生活。
熊吾の激しさ(暴力と経済力)が、そして運が回復してきたように感じる。
それと対になる、蘭月ビルの人々の生活。破滅的な生き方をする者、他人の生き血を吸う者、そうした生活の中でも文化的に精神的に生きる者、ぐれずに育つ子供たちの純真さ。
人間と人間の打ち合いの中で鍛えられる伸仁。
コン...続きを読むPosted by ブクログ