宮本輝のレビュー一覧
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現在松坂熊吾ロス状態。
37年かけた小説が遂に完結。37年ですよ、完結を待たずに亡くなった方もいらっしゃるでしょう。筆者自身も申し訳なかったとインタビューに答えておりました。そう思うと私は運が良かった。
偶々この小説を知ったのが50歳になった昨年で、第一部の感想にも書きましたが、主人公松坂熊吾も同じ...続きを読むPosted by ブクログ -
ついに8巻まで読んだ。長かった。あと一冊で終わりかと思うと、とても寂しい。
登場人物の何人かのことは忘れてる。
仕方ない。
でも何十年もかけて書かれた長いものがたりを、ぼくは二年かけて読んでいる。駆け抜けるような速さなのかというとそうでもない。
ぼくは読むのが遅い。
話は、中古車センターを立ち上げ...続きを読むPosted by ブクログ -
北朝鮮へ日本人が自ら行くような時代があったのかと、驚いた。市井に根付いた歴史観を学べるのも本書の魅力ではないだろうか。ついに6巻。毎度、面白い。Posted by ブクログ
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人と人とが何故の縁で出逢い、そしてその時を境にそれぞれの川が合流して新たな畝りを形成していくように時は流れる。
キャノンボールアダレイのジャスを聴きながら、早苗の純粋で清い心に心打たれ、上は終わり。Posted by ブクログ -
よかった
内容に感動したというより
文章に心打たれた
上巻より付箋だらけになってびっくり
忘れないうちに書き出そうと思う
私はあることに修行中(⁈)の身
教わり導かれる立場として
教え導く方々の言葉が沁みた
人との出会いが
人生を変える
よい出会いをしたいPosted by ブクログ -
在日朝鮮人と言われた人々の暮らし、思想、逞しさが伝わってきた。毎回のように、重厚なテーマが物語の根底に流れていて、読み応えがある。
人間性を形作るのは環境。まさにその通りだと思う。特に子供の時分はその影響力が計り知れない。良い環境とは何か。考えるきっかけにもなった。Posted by ブクログ -
憧れることを諦めた人がこの作品を読むと、胸がちくちくすると思う。少なくとも私はそうだった。
若さとは愚かであることではなく、愚かしいほど純粋であることをわからされた。私は少なくとも、今はそのような歳ではないし、そのような人との出会いもない。主人公をあえてアラフォーの成年を選んだのは、宮本輝本人が苦労...続きを読むPosted by ブクログ -
宮本輝さんの作品にはいつも感動させられます。今の自分が主人公の立場だったら、この状況から逃げてしまうだろうと思いながらも、逃げなかったらこうなっていた話が書かれている気がしました。下巻が楽しみです。Posted by ブクログ
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過去が今を作り、今でさえ未来の何かを担っている
宇宙のカラクリ
人の業とは?を考えた。
どの主人公の顔も姿も街並みもリアルに感じ取ることができる一気読み系の作品だった。
哀しい出来事、進む時間、
自分の気持ちと向き合うにも時間が必要だなとも思わされたPosted by ブクログ -
自尊心より大切なものを見つける。
自分で実際に見聞きしたものだけを信じる。
心根の腐るような言動はしない。
何が起きても、大したことはない。
主人公から我が子へ送る言葉が、心に響く。
些事にとらわれず、我が道をひたすらに突き進む主人公の生き方が、かっこいい。
妻が喘息にかかっている情報を得ても、すぐ...続きを読むPosted by ブクログ