宮本輝のレビュー一覧

  • 錦繍

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    おすすめしてもらって読んだ 読みやすくて面白かった いくらなんでも亜紀さんが不遇すぎる 読み返したいな

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    2026年08月20日
  • 錦繍

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    通信手段が高度に発達した現代では、手紙を書く機会がほとんど失われてしまっているが、手紙を書くという行為ほど、読み手のことを想ったり、自分自身と真剣に向き合うことができる機会はないと思う。
    2人は、手紙をしたためて、読み合うという過程を経て、互いの過去から現在の心情理解が深まり、未来へ向かって少し前向きな気持ちを持てるようになったのだと思う。
    客観的に認識することが難しいような人間の心の機微が、2人の言葉によって紡ぎ出されていく様子が美しいと思った。

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    2026年08月17日
  • 湾

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    久しぶりのテルさんワールド、やっぱり心が安らぎます。金や家族の心配事とは無縁でうまくいきすぎの人生、そんなことはどうでもいいのです。心がギスギスとした時はこうして優しく包み込んでくれるテルさんの世界があり続けてくれるのですから。

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    2026年08月15日
  • 真夏の犬

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    一作一作が、それぞれ映画一本を見たような満ち足りた気もちになった。
    昭和30年代の、必死に生きている人たちの姿。
    子どもも大人も、みんな、もがいてる。

    読みながらなんとも言いようのない感情の涙がこみあげてきた。またいつか読みたくなる予感がする。
    宮本輝の傑作中の傑作、という評判は本当だと思った。

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    2026年08月16日
  • 錦繍

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    色々な作品を併読していて、時間がかかった。そんな中、やはりベテラン作品は文章がすんなり入ってきて心地良い。偶然の再会をきっかけに、手紙を交わすことで過去の傷を見つめ直す元夫婦の心情が丹念に描かれる。結末も自然で、爽やかな読後感に満たされる。

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    2026年08月11日
  • 海辺の扉(下)

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    ネタバレ

    宗教観や、社会体制の違いを超えて、生きるとは、を考えさせられた。
    最愛の息子を自らの過失で死なせてしまった宇野。妻とは離婚し、ほかの家族との関係も思わしいものではなかった。社会的にも理解を得られず、成り行きでギリシャに生きる。ギリシャで結ばれた女性、エフィーとの間に生まれた子は、死んだ息子の生まれ変わりであるが、同時に新しく共に歩む女性との間に生まれた新しい命でもある。主人公の中でこの2つの思いは矛盾しない。このことは、一神教の価値観のみでは理解が難しいと思われるが、単純に輪廻思想でもなく、両方を体験し、咀嚼したあとに得る納得なのではないか。生命はマッチをつなぐ薄いロウ(永遠=今)をつなぎ続け

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    2026年08月10日
  • 錦繍

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    それぞれの登場人物が前向きに生きることを選択してくれてよかった。人は哀しみを抱えて生きていく生き物で、様々な過去がありながら懸命に今を生きるしかないのだと思った。

    人を好きになることは厄介事を引き受けるようなもので、苦しみが必ずおまけのようについてくる でも仕方ない、仕様がないものだとも思う。
    瀬尾由香子は誰かに愛されて欲しかった、かわいそう( ; ; )

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    2026年08月09日
  • 潮音 第二巻

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    ネタバレ

    長編時代小説

    弥一の薬屋の仕事と家族やその周辺の人たちなど
    たくさんの登場人物が出てくるので、巻末の登場人物を何度も確認して読んでいた。

    時代背景も細かく描かれているので
    江戸時代末期の様子が分かりやすい。
    歴史の裏側?が知れる。

    とにかく長いので頑張って読みたい!!

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    2026年07月30日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    富山の扇状地の田園風景。壮大な風景の中、運命の糸でつながる登場人物たち。後巻でどのように結びつくか期待が高まる。

    母が富山県出身ということもあり心地よい富山弁。実る稲穂と青空と入道雲が原風景。期待通りの作品。

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    2026年07月29日
  • 螢川・泥の河

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    よかったぁ。何がよかったとか言語化できないんだけど。
    文章も素敵だった。ちょうどいい。
    堅苦しすぎず、ゆるすぎず。
    本を読んでるなぁって思える文章だった。

    情景とかも素敵だったなぁ。続きが読みたくなるけど、そこで終わるのがいいんでしょう。でも短いよー。
    女性が素敵。

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    2026年07月29日
  • 螢川・泥の河

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    ネタバレ

    「泥の河」… 昭和30年。戦争の影はまだ残り、河は汚く、みんな貧しい。子どもたちも汚いし厳しいことが多いけれど、今の子どもたちとは次元の違う何か大切なものを持っているように思えてしまう。最後、姉妹の舟を追いかけるお化け鯉は、その大切なものが去っていく象徴だったろうか。
    「螢川」… ★5。自分のボキャブラリーではこのよさを表現できない。人の生と死、子どもであることからの決別、恋、大人として生活の責任と不安、どうなるかわからない将来への覚悟、等々。短編であってもいろんなことが描かれ胸に残った。よかった。
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    久しぶりの再読。内容を忘れたと思っていたが、読みながら思い出してきた。初

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    2026年07月27日
  • 錦繍

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    美しい文章とは「これ」のことか、と思いました。
    読みやすく、くどく無いのに頭の中に鮮明に思い浮かぶ情緒深い景色。

    生と死だったり業だったりの話でいまいち理解しきれませんでした。

    この本の主張をまるきり理解するには僕は若造すぎるのかもしれません。

    出直します。

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    2026年07月27日
  • よき時を思う

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    書店で目に留まり、タイトルに惹かれて購入。

    主人公の綾乃は私と同い年だった。90歳近いおばあちゃんがいるところも、独り身なところも同じだからか、読みやすかった。あと教師としても徳子おばあちゃんの在り方に魅せられた。出てくる人がみんなただ高貴なわけじゃなくて教養があって、人の機微を読んだり揶揄ったりしてる様子がちゃんと人間の生活っぽくてよかった。400ページ超で読み切れるか心配してたけど、気づいたら50ページとか進んでて3日で読めた。

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    2026年07月24日
  • 湾

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    地図を眺めながら読んでしまい、いつか舞鶴を訪れたいと思ってしまう。すてきな風景や風土、美味しい食べ物、つながりの強い家族、うらやましい境遇などにあふれている。

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    2026年07月23日
  • 春の夢

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    ネタバレ

    父親の借財から逃げる大学生の哲之と母。
    暗闇の中、大阪の古いアパートの柱に打ちつけた蜥蜴。
    大学で出会った純真潔白な陽子。
    アルバイト先のホテルで出会った数々のボーイ。
    京都で日本庭園や茶室のある家屋に住む沢村。
    それぞれのストーリーを描きながら一つの話にまとめ上げていく宮本輝の技量の凄さ。

    大阪の古いアパートの泥臭さと、京都の洗練された伝統的な風景の相対する描写が面白い。
    それは、借財に追われる哲之と、金持ちお嬢様の陽子にも通ずるものがある。
    最後に蜥蜴のキンの釘を抜くシーンは、爬虫類の体液まで鮮明に描かれていて、身の毛がよだった。
    哲之と陽子の夜の描き方が大学生の青春らしくて良かった。

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    2026年07月23日
  • 錦繍

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    読んだ後なんとも言えない気持ちになる。でも、心の中に強い芯みたいなものがある感覚になる。
    お互いのことを深く理解し合った人がいる、という事実は、たとえ一緒にならなくとも、心強いもの

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    2026年07月22日
  • 錦繍

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    私は若造なので「ゆかこ、ゆかこうるさいわねえええ!!!奥さんにもっと謝りなさいよ!!」とか思っちゃった。結婚ってマジで何?とは思うんだけどこの本の主題ってそこじゃないんやろな。過去を乗り越えて現実を見つめ直して1歩進んでいくっていう物語なんだろな。個人的には令子ほんとに強い女だなと思った。恋人?の元奥さんとの手紙読んで「私元奥さんのこと好き」って泣けねえよどういうことだよ、、、、。

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    2026年07月20日
  • 幻の光

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    若い頃、宮本輝さんが大好きでほぼ全ての作品を読んできたのですが、『幻の光』だけはまだ読んでいませんでした。たまたま手にとって見ると、一編目が私の馴染み深い奥能登を舞台にしているとのこと。実は毎年、能登へお墓参りに行っているため、作中に出てくる曽々木海岸の情景もよく分かり、描写がとてもリアルに心に迫ってきました。収録されている他の作品もすべて「生と死」をテーマにしており、宮本さんならではの美しい方言を用いた抒情詩のように描かれています。それは、すっと心の深いところに溜まっていくような感覚です。暗い影がベースにありながらも、その中にほんの少しだけ確かな光が見える、そんな宮本文学の魅力を、改めて深く

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    2026年07月18日
  • 錦繍

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    素晴らしい作品。この一冊で男女の関係だけでなく、過去と未来、生と死、人間の背負う業など数々の事を考えさせられた。お互いの手紙によって物語が進んでいくという形式が時の流れと心情の変化を上手く運んでいた。この作品にだいぶ喰らってる。

    人間には業があり、それに沿って人生が展開していく。人によってはその業は決して容易いものではなく受け入れがたいものかも知れない。ただ諦めて自死を選ぶのではなく、その業を受け入れた上でイマを必死に生きることで未来へと歩みを続ける。

    「生きていることと、死んでいることは、もしかしたら同じことなのかもしれない」この宇宙の、生命の不思議なのカラクリはまだ俺の人生では理解でき

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    2026年07月15日
  • ドナウの旅人(下)

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    後編。旅は東ヨーロッパへ。ソビエト影響化なので今とは全然違う。自身で訪問した所もありますが、人々の様子が現在とは全く違うのも印象深い。6ヶ月に及ぶ旅、登場人物の中身も色々変化していく様、少々悲しい終わりかたも、これで良かったのかなという思いも強いです。

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    2026年07月14日