宮本輝のレビュー一覧
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エッセイの中に出てくるお父さんの記述が気になりました。流転の海を読んでいるから余計かもしれません。宮本輝さんの名作が、何をきっかけに書かれたのかもわかって興味深かったです。Posted by ブクログ
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物語以前に宮本輝の文章が好きである。
読んでいると、ほっとして気持ちが温かくなる。
この物語も主人公は恵まれた女性だが、「水のかたち」を柔らかく醸し出すために存在しているようだ。Posted by ブクログ -
なんか言葉にはできないけど、この2人の考え方がわかった気がする。
なんだろう。
こんな回転の早い時代だからこそ、時がゆっくり流れる対話が必要だと思う。
またじっくり読みたい。Posted by ブクログ -
昭和32年。松坂熊吾大阪房江と空きビル。10歳の伸仁は尼崎の欄月ビルの叔母に預けられる。朝鮮人が多く壮絶な人間模様に巻き込まれる。大規模な駐車場経営に乗り出す。3人一緒の生活Posted by ブクログ
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昭和31年中華店食中毒大阪から富山へ。共同経営者煮え切らなく単身大阪へ。踊り子西条あけみと関係。中古車販売順調に見えたが部下が資金持ち逃げ。息子伸人仁を富山に残し大阪へ。高度成長期Posted by ブクログ
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主人公たちに対する作者の優しい目線を感じます。ご自身の患われた病気の描写は経験したこと故の説得力があります。ある作家が、自分の作品の受験問題に取り組んで、点数が低かったという逸話は、宮本さんの経験だったのではないかと記憶しています。面白い作品でした。Posted by ブクログ
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ワタシにとっていい作品は世界に没頭できる作品。ここにはちゃんと世界と人生が描かれている。ワタシは熊吾の人生に参加し始めたんだと思う。続きが気になって仕方ない作品に久々に出会えた!2巻を昨日買っておいて良かった~!読みます。Posted by ブクログ
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面白かった。
読み終わった後、すがすがしい風を感じるような小説だった。
うまくいかないことを、自分には向かないといって逃げ出すことは簡単。ただ、そのあとには、たぶん何も残らない。
躓いても、ゆっくりでも
一生懸命に、ひたすらに、楽をせずに働き続けた先に
本当に人生が始まるのかも。
60歳ま...続きを読むPosted by ブクログ -
読み始めると、この不思議な世界にすぐにひたってしまう
軽井沢の霧の中で、坂を転げるように危険な思考に落ちていく
なんども読んでいて、経過も結果もわかってはいるけど
それぞれの人たちの気持ちを考えると苦しく悲しくなる
また、違う夏に読むんだろうなと思いますPosted by ブクログ -
上巻に続き下巻も良かった。仁志の生き方って羨ましいと思う。実際の親には勘当されたが、平蔵と出会ってどんどん自分の良い面を引き出せていると思う。生きる事につまずいた時に読み返す素晴らしい物語だ。宮本輝、素晴らしい。Posted by ブクログ
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きっかけはあるちょっとしたひとこと、だったのだけど、迷いつつ入手、読み始めたらはやかった。文章というか文体がなじむのかな?宮本輝さんの作品はたぶん、二回目。使ってある言葉や表現が自分に近い感覚がある。そうしたささいなことが嬉しくなったりして・・・
内容が濃いので言語化するのがむつかしい。
まだ下巻...続きを読むPosted by ブクログ -
優駿以来何十年ぶりに宮本輝の作品を読んだ。 やっぱりいい小説を書くなぁ。まだ上巻だけなので結末は分からないが、若者が再起へ向けて頑張っていく姿が良く描かれていると思う。 下巻も楽しみ。Posted by ブクログ