宮本輝のレビュー一覧

  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    流転の海第5部。富山から大阪に戻った松坂一家は、一人息子伸仁を熊吾の妹タネに預ける。そこは、尼崎の集合住宅、蘭月ビルという貧乏の巣窟で、様々な人たちが住む。蘭月ビルはじめ様々な人間模様、昭和時代の懐かしさ、そして大阪特有の喧騒を凝縮した物語。13.5.3

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    2014年05月07日
  • 森のなかの海(下)

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    これは逸脱

    様々な境遇にあっても
    前を向いて徐々にすすむ

    そして信念を曲げない
    つらぬいて生きる姿

    全てを受け入れて動じず
    全てを包み込んで動じず

    素敵

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    2014年04月20日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    すごく楽しみにしていました。伸仁が中学生か…なんだか感慨深く思いました。これからの展開が、楽しみではありますが、一家にとってはつらいことが続くであろうことを思うと複雑な気持ちです。でも、その中で何を見せてくれるのか…やっぱり楽しみですね。

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    2014年03月03日
  • 約束の冬(下)

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    『ぼくは見ました。蜘蛛が空を飛んでいくのです。十年後の誕生日にぼくは26歳になります。12月5日です。その日の朝,地図に示したところでお待ちしています。お天気がよければ、ここでたくさんの小さな蜘蛛が飛び立つのが見られるはずです。ぼくはそのとき、あなたに結婚を申し込むつもりです。こんな変な手紙を読んでくださってありがとうございました。須藤俊国』

    16歳の少年が 書く手紙とおもえないような せつじつさと 青い想いがつたわる。
    なぜ、向かい側にひっこした留美子と結婚したいと思ったのか。
    その理由もなく,多分突然啓示のように、雷に討たれたように、そう思ったのだろう。

    この手紙をうけとった 留美子は

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    2014年01月21日
  • 三十光年の星たち(上)

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    人間と森の再生をかけた物語。今からでも三十年後の人生を見据える生き方ができたらと思いました。人生を迷ってる人に読んで欲しい。

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    2014年01月19日
  • 三十光年の星たち(下)

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    読み終わると心が温かくなります。
    中にでてくる森の再生の話もとても興味深いです。宮本輝好きにはたまらない人間の再生の話です。

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    2014年01月19日
  • 三十光年の星たち(下)

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    出会った人が良かったのか、巡り合わせが良かったのか。師を信じてひたむきに努力する様や師のために尽くして行く様は清々しい。そんな一生懸命さは物事をプラス方向に向かわせるんだ。

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    2014年03月08日
  • 三十光年の星たち(上)

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    近所に住む年配の男性に出会いその人に見込まれた仁志。先方のペースに引っ張られながらも自分なりに将来のシナリオを描き一つ一つ納得しつつ付いていく。

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    2014年03月08日
  • 三十光年の星たち(下)

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    美しい小説である。悪人や心の汚い人間は登場しない。その分、登場人物の一人一人が自らの人生をしっかりと行きていこうとする懸命さがある。三十年を成し遂げるための期間とするならば、僕だってまだまだはじまったばかりだ。スタートラインにたてているかどうかも怪しい。

    現代人は実年齢の7割くらいがちょうどいいと言われている。70代でさせ50歳手前なのだ。今の自分の悩みや苦しみは、まだまだ先が長い上での一つの出来事でしかない。そう、だから明日のために、一年後のために、十年後、三十年後を目指して、日々を真剣に行きていかなければならないのだ。

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    2013年12月24日
  • 三十光年の星たち(上)

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    人生が救われる言葉は存在する。仁志は佐伯老人からいくつもの言葉を得、彼自身も知らなかった自分の心根を見つけ出していく。生きていく上で自分を本当に育ててくれるのは圧倒的な力を持つ師である。身近に尊敬できる人なんていない、というのは人生とまともに向き合っていない証拠なのだ。本当に悪い人間が出てこないだけに、仁志の考えや行動に強く引き込まれていく。下巻の展開にも期待が高まる。

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    2013年12月09日
  • 三十光年の星たち(上)

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    久々の宮本輝氏の作品。10年くらい前まではよく読んでいたけど、最近は上巻の途中で中断してしまうようなことが多くて。これは久々に貪るように読み、マーカー片手に線をひきまくりました。宮本氏の作品には得てして佐伯さんのような人物が出てくることが多いような。何もかも見透かしたような感じ、人生の指針を与えてくれるような。実際には自分はそんな人物には出会えないので、主人公にかけられた言葉を咀嚼して自分に当てはめて、未来を見据えようと感じさせてくれる。私が今、このタイミングでこの本を読んだ。これもまた必然なのだろう。人生を変えるかもしれない、もしかしたら変わらないかもしれない、決意を迫られている今。

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    2013年12月02日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    伸仁が 小学生高学年になる。
    それにしても、熊吾、房江の生活がすごい。
    電気のないビルで生活する。
    外の水道水でシャワーをする。
    撤退を潔くする熊吾が残ったものはわずかだった。
    60歳をむかえている。
    タネをまいたものが少しづつ返されるのであるが。
    大きな事業をするには、たりない。

    伸仁は、蘭月ビルに住む 妹のタネと寺田が住む家庭に預ける。
    蘭月ビルの住人は 朝鮮人を初めてとして、貧乏な人が多い。
    そして、訳ありの人である。
    ゴーリキーの「どん底」を思い出させる。
    関西の特徴がよくでている。
    戦後の混乱期から、ある意味では 朝鮮人というのが
    独特の意味を持っていた。差別と言う言葉の対象でもあ

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    2013年11月27日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

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    -2012/11/15
    指摘されれば当たり前のこと。糖分を摂取しなければ血糖値は上がらない。急激な血糖値上昇が血管を傷つける。目から鱗の指南書。

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    2013年11月16日
  • 星々の悲しみ

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    星々の悲しみは昭和のじめっとした、少し暗い感じがする描写ながら、恋愛や犯罪、友人の病気といった出来事に向き合う主人公の若者らしい潔さがとても好感持てます。昔吉祥寺にあったボアという喫茶店を思い出しました。

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    2013年11月15日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    大阪へ戻ってからのお話。
    輝、大好きです!!
    映画を観てるみたい。出てくる人達、少なくないのにまるで見たことがあるかのように想像できちゃう描写。素敵ッス!

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    2013年11月08日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    収入が無くなり、房江までもが働きに出る熊悟一家。相変わらずどたばたは絶えない。この物語はある一家とそれに関わる人々や出来事を淡々と綴って行く人生劇場だ。この先どうなるのか?クライマックスっていうのはあるのか?

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    2014年03月08日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    主人公の熊悟はとにかくいろんな事にチャレンジしたり、世話を焼いたり、裏切られたり、感謝されたり、心配させたり、次々に事に対峙して行く様は常にアクティブだ。年を重ね若干強引さやパワフルさが影を潜めたが、生命力に溢れている。また、子煩悩であり、なんだかんだやっても妻を愛している。今後の展開が楽しみだ。

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    2014年03月08日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    いろんな事が次々に起こる中で、熊吾がどんな風に対処していくのかが興味深い。行動はとにかく早い。バイタリティーと度胸もあり、商才もある。1人息子を愛して止まない。この先どうなるのか?気になって仕方がない。

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    2014年03月08日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    主人公のまわりではいろんな事が起こり、ストーリーはどんどん進んで行く。人間の内面を深い考察でえぐって行くところは興味深い。また、ストーリー展開が早く目まぐるしいため、感想というより次の展開が気になる。一つ上げれば、伊佐男からの恨みがどんな風に熊吾に襲いかかり、熊吾はどう対応するのどろうか?と重いながら読み進めたが、以外な結末を迎えた。

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    2021年04月14日
  • 優駿(下)

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    オラシオンという、一頭のものすごく強い馬を取り巻く人たちの壮大なるドラマ。ほぼフィクションであるが、実在する人物(大牧場の父と息子たち)も描かれており、楽しめる。最後は共同馬主制度の創成期についても書かれ、馬主として今後どうしていくかということを考えさせられた。

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    2013年09月11日