葉室麟の作品一覧
「葉室麟」の「この君なくば」「風かおる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「葉室麟」の「この君なくば」「風かおる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒。『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞。『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞しTVドラマ化もされた。その他作品に『銀漢の賦』、『花や散るらん』、『いのちなりけり』などがある。
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Posted by ブクログ
葉室麟さんの作品は短編入れると4作品目です。
読むたびに、作中に出てくる人物達に感銘を受け、読んでる最中は背筋がピンと姿勢を正されている気分になります。
悪者はともかく、主人公をはじめ、わきを固めるキャラ達も皆筋が通っていてカッコいいのです。
今作もそうでした。主人公の新兵衛を含む四天王と呼ばれた4人も立場は異なれど、皆愚直なくらい真っすぐでした。
こういった人物の生きざまを読むと読後は「自分ももっとちゃんとせねば!!(何を?)」と、襟元正されているような気分になります。
その一方で、藤吾の生き延びるためには誰に付くのが正解なのか?と考え悩む姿も、現在のサラリーマンに通じるものがあったではと。
今作は、王道な勧善懲悪な内容に加えて、話の展開が読めない内容でした。展開が二転三転、ホント最後まで結末が読めなかった・・・。
この作者の作品にミステリー的な要素なんて期待してなかったので、なんか得した気分です。
散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの・・・・残る椿とは新兵衛のことと、最初の方はそのように解釈して読み進めていましたが、違いましたね。新兵衛もまた散る椿だったんだなぁ‥と最後まで読んでしみじみと余韻に浸らせて頂きました。
・・・・・私の中では映画化決定!!と、キャスティングを脳内で行ってましたが、もうすでに映画化されてたんですね。モントリオール映画祭で賞も取ってるとは!!こちらもぜひ見たいです。
岡田准一が新兵衛ですか・・・これはこれで有りかな?(私の中で新兵衛は別所哲也、藤吾は岡田将生でイメージしてました・・ちょっと年取りすぎ?)
Posted by ブクログ
幼馴染が大人になり地位格差(群方vs家老)で心を揺るがせる。それは「主命である。否やは許されぬ」と大人の醜い戦いから父親を刺殺された息子と、藩主の贅沢三昧生活の犠牲で母を亡くした息子同士の「忠義と情」の葛藤となる時代小説だ。時代は悪事に偏った主命であろうが家臣とし全うしなければならない「君主への忠義」優先なのだ。現代で言う「どうしようもない上司の命令」を誰も止めようともせず悔しさと我慢を虐げれらる部下の様と似ているかもしれない。またその上司も己の心意を殺しその上役の命令に従うしかない。背くことは左遷、もしくは降格、転籍されるのは世の常である。よってこれからの組織は「良い上司」を選び、仕える事が出世に繋がり、業績もよくなるはずだ。出なければ早々に退職した方が良い時代となった。 本書で気になる言葉は:「銀漢声無く玉盤を転ず」(楽しいことは永久には続かない)「人も花も同じで生まれ持ったものは尊いがそれを美しくする為には自ずを切らなければならない。花は鋏を入れるが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しくするのだ」「武士は恨みで刀を抜かぬ、義によって斬る」「有限を持って無窮を追う事なかれ。限りある身で永遠を求める事など愚かなことだ。限りがるからこそ命は尊いものかもしれん」
Posted by ブクログ
「はだれ雪あだにもあらで消えぬめり世にふるごとやもの憂かるらん」
今作で葉室麟さんは『忠臣蔵』を創作に取り入れているというのを上巻のレビューで述べたが、「引歌」も取り入れてるんよな
もちろん『忠臣蔵』と言えば辞世の句だもんね
浅野内匠頭の辞世の句
「風さそう 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」
大石内蔵助の辞世の句
「あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」
ねー、やっぱ使いたいよねー
そしてわいもそんなに詳しいわけじゃないけど、なんとなくさ、日本語を母語にしてれば伝わって来るものがあるじゃないそれは
内匠頭の無念さ、内蔵助の晴れやかさは伝わってくるじゃない
日本人であることを誉れに思う
そんな気持ちさせるものが、葉室麟さんが紡ぐ物語には溢れていて、だからわいは葉室麟さんが大好きなんだと思う
ありがとう麟さん
ありがとう日本