水軍作品一覧

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  • 鉄拳チンミLegends(1)
    4.4
    シーファン、タンタンと共に闘った『水軍の反乱事件』から時は流れ……大林寺拳法を世に広めるため、チンミは弟子のグンテと各地のお寺回りに出かけていた。武術指導をする中、町で見かけたのは、異国からやってきたお姫様とその一団。しかし、姫は何者かにさらわれてしまい……!? チンミとミト姫の突然の“出会い”が、新たな冒険の扉を開く!!
  • 神隠し 新・酔いどれ小籐次(一)
    3.3
    背は低く額は禿げ上がった老侍で、なにより無類の大酒飲み。だが、ひとたび剣を抜けば来島水軍流の達人である赤目小籐次が、次々に難敵を打ち破る痛快シリーズ登場。
  • そんな2人のMyホーム (1)
    完結
    4.7
    超有能大和撫子の舞ちゃんは、脱線ばかりする天才彫刻家の父と2人暮らし。でも、お庭番のチャボ・ヒーちゃんや、庭の池を守る水軍・錦鯉たちに囲まれて毎日がとっても素敵♪ 「ポヨ」の樹るうの送る、アットホームコメディー!!
  • 海狼伝
    3.9
    【第97回(1987年)直木賞受賞作】 ときは戦国。海と船への憧れを抱いて対馬で育った少年笛太郎は、航海中、瀬戸内海を根城とする村上水軍の海賊衆に捕まり、その手下となって、やがて“海の狼”へと成長していく。日本の海賊の生態をいきいきと描いた、夢とロマンが香る海洋冒険時代小説の最高傑作。「海を舞台にした小説は外国には多い。海洋冒険小説という一つのジャンルが確立しているほどである。四面環海の日本にそれがないというのは、ふしぎな現象だ。(略)日本の海洋小説の一里塚を築けたとすれば、私としては本当にうれしい」(「著者のことば」より)
  • 日本近代史12の謎を解く 伝承と美談の狭間で
    -
    1巻2,200円 (税込)
    歌人の大町桂月(おおまちけいげつ)から「鬼才」と評された女流歌人・与謝野晶子は、弟が日露戦争に出征することを嘆いて「あゝをとうとよ君を泣く 君死にたまふことなかれ」という有名な一節で始まる歌を詠んだ。反響は小さくなかった。前出の大町は「乱臣なり、賊子なり、国家の刑罰を加ふべき罪なり」と激しく論難。これに対し晶子は「この御評、一も二もなく服しかね候」「歌は歌に候」「誠の心を歌にしただけ」「少女と申す者、誰しも戦嫌いにて候」と反撃し一歩も引かなかった。覚悟をもって晶子が発表したこの歌は、今では小中学校の教科書にも登場する、日本の反戦歌の代表的作品になっている。では、この歌を贈られた晶子の弟・籌三郎(ちゅうざぶろう)は、結局日露戦争で死ななかったのだろうか? そしてこの歌に関連して、さらに興味深い謎がある。太平洋戦争の際には、晶子は四男に対して「水軍の大尉となりてわが四郎 み軍(いくさ)にゆくたけく戦へ」と詠んでいるのだ。晶子は「転向」したのか? 出色の女流歌人の真意とは? 本書ではこのほか、「昭和天皇を襲ったテロリスト像─―難波大助と金子文子の挑戦」「南雲機動部隊 対 エンタープライズ―─索敵のミステリー」「ガダルカナル戦の起点と終点」「知られざるインド謀略工作の内幕」「日本共産党太平記―─山村工作隊と火炎びんの季節」「1945年ロシアによる三船遭難事件」などの近代史の謎に迫る。ゆったりとした時間に存分に楽しみたい、極上の歴史読み物である。
  • 御鑓拝借 酔いどれ小籐次(一)決定版
    4.1
    傑作時代小説シリーズの決定版! 身の丈五尺一寸、風采の上がらない五十男。しかし実は来島水軍流の凄まじい遣い手――。赤目小籐次、たった一人の闘いが幕を開ける!
  • 落第忍者乱太郎公式忍器編 忍たまの友 地之巻
    5.0
    忍者が使用する道具「忍器」をテーマにした待望の公式ブック2冊目。漫画シーンを例に挙げた忍器の解説に加え、水軍の武器も網羅。手裏剣の投げ方などのコラムもあり、「乱太郎」ファンだけでなく、忍者ファンも必見です!
  • レジェンド歴史時代小説 見知らぬ海へ
    4.5
    戦国末期、武田水軍の海将・向井正綱は、留守中に城が徳川軍の攻撃を受け、父と義兄を失う。彼は父の遺志を継ぎ、北条水軍との駿河湾決戦で奮戦、水軍の長として汚名を返上する。そんな正綱の元に父の仇、徳川軍への誘いが来た。家康からも一目置かれた海の侍の活躍を描く隆慶一郎、未完の海洋時代小説!
  • 麗島夢譚(1)
    4.1
    1~4巻550~660円 (税込)
    人気アニメーターから、徳間書店の旧「リュウ」誌上で『アリオン』を連載し、マンガ家へと転進した安彦良和が、徳間書店では14年ぶりとなる新刊コミックスを上梓。時は寛永十五年――島原の乱の終結からしばらく後、南洋上で水軍の一団を率いる青年、伊織はオランダ商船を襲う。首尾よく船を制圧し、お宝を奪い取るのだが、その際に船倉で歳若い日本人宣教師補と紅毛人の虜囚見つける……。安彦良和が以前から興味を持ち続けていたモチーフをついに漫画化! 安彦良和、ひさしぶりの歴史巨編!
  • 海鶴 1
    完結
    5.0
    ▼第1話/海から来た娘▼第2話/難破船▼第3話/警固料▼第4話/黒鷹▼第5話/船大工▼第6話/異変▼第7話/鼠(ねずみ)▼第8話/やけっぱち▼第9話/京の都●登場人物/鶴姫(陸の武将たちに恐れられ三島水軍の領袖・大祝家の娘。破天荒な性格で、兄たちを困らせている)、爺(鶴姫の守り役。三島水軍の古株)、安房(大祝家の次男。妹鶴にはいつもふりまわされっぱなし)、黒鷹(大祝家の郎党。鶴姫に惚れている)●あらすじ/室町末期。播磨のある村に異形のお面をかぶった異人が現れた。村人たちが大騒ぎし、異人は兵に囲まれてしまう。その異形の面の下からはまだあどけなさの残った女性の顔が現れた。言葉が通じないためその娘の処遇に困る領主の元に三島水軍が来たという知らせが入る。じつは、その娘は三島水軍の領袖である大祝(おおほうり)家の娘・鶴だったのだ。三島水軍を敵に回したくないが、体面も繕いたい領主は大弱り。そこで、鶴は領主にある申し出をする(第1話)。
  • 蒼海訣戰 1巻
    4.3
    1~10巻550円 (税込)
    「お前は俺の弟だ」何時も守ってくれた兄のような軍人になる。真清は猫のような耳と尻尾を持つ追那人と呼ばれる少数民族で、そのことで幼い頃から辛い目にあわされてきた。そんな真清を何時も守ってくれた憧れの兄と同じ軍人になるために水軍士官寮に入学する。 真清は新しい世界に踏み出し色々な人たちと出会い「本物の英雄」になることを決意する!
  • 海翁伝
    3.5
    瀬戸内の水軍・河野氏を祖として、若狭を経て蝦夷地で花開いた松前氏。戦国期、主君への忠義を果たしつつ、前田利家の勧めによって上洛し、豊臣秀吉から交易権を得、さらには徳川家康に安堵されて藩主に。秀吉、家康という二人の天下人に認められ、戦わずして北の大地を護り通した一族を描いた歴史長編。
  • 空貝 村上水軍の神姫
    4.0
    伝説的女武将・鶴姫は、巫女であり総司令官であった。村上水軍を率いて西国最強の水軍を迎え撃つ──数奇な運命を描く長編歴史小説! 1541年6月、西の大国・大内氏の水軍が大三島(おおみしま)に大挙襲来する。迎え撃つ三島(さんとう)村上水軍の奇襲作戦は失敗し、総司令官である陣代の大祝(おおほうり)安房が戦死。実はそれは、安房の若き軍師・越智(おち)安成による大祝家への復讐の始まりだった。大祝鶴姫は平和な今治で巫女として神事に専念していたが、最愛の兄・安房戦死の報に接し、「大内を打倒し仇を討つまでは女を捨て、男として生きる」と宣言する。陣代となった鶴姫は安成と激しく衝突しながらもその献策を採用。鶴姫の天賦の軍才と安成の奇策によって勝利を収める。安成はなおも鶴姫謀殺と三島水軍の壊滅を企むが、鶴姫から危地に陥った己の命を逆に救われるのだった……。
  • 海の稲妻(上) 根来・種子島衆がゆく
    -
    戦国修羅を疾駆する船と鉄砲と熱き青春群像。若き日の呂宋助左衛門、傭兵隊を率い山野に海洋に灼熱の戦を挑む! 種子島の火弾が迸る! ――根来鉄砲衆族長の子・十郎太は、島の若者たちと種子島党を結成して、堺に渡る。信長の下で石山本願寺・雑賀党と戦う父の陣へ赴き、戦国傭兵隊として活躍する。手練の鉄砲技術を駆使し、毛利水軍を撃破、秀吉の鳥取城攻めにも貢献する。修羅の戦場を疾駆しながら己の信念を貫く若者たちの、熱き青春群像を描く歴史長編。<上下巻>
  • 海の十字架
    3.0
    「銀」と「鉄砲」と「キリスト教」が戦国武将たちの運命を変えた。 大航海時代とリンクしたまったく新しい戦国史観で綴る短編集。 作家生活30周年を迎え、歴史の新しい読み解き方を提示し続ける著者が「戦国時代こそが、『開国』の瞬間だった!」という価値観で描いた革新的な一冊。 表題作「海の十字架」他六篇を収録 1 海の十字架・大村純忠 日本初のキリシタン大名となった大村純忠は、なぜ改宗に踏み切ったのか? ポルトガルの大型帆船「ナウ」を見た純忠の決断とは。イエズス会と大村家の関わりと、貿易港「長崎」誕生秘話。 2 乱世の海峡・宗像氏貞 総勢八万の大軍を擁する大友家、覇権拡大を目指す毛利家。大国に挟まれた十四歳の宗像氏貞が選んだのは「海の民」の本道を貫く生き方だった。 3 海の桶狭間・服部友貞 その実力を認められ、織田水軍として兵を率いてくれと打診された服部友貞は、それを拒絶。「桶狭間の戦い」を経て、信長という男の神髄を知ることになる。 4 蛍と水草・三好四兄弟 瀬戸内の海運を支配して莫大な関銭や津料を得ていた三好家は八ヵ国にも及ぶ版図を誇っていたが、その栄華はある男によって崩れさる。 5 津軽の信長・ 津軽為信 室町幕府の将軍の首をすげかえた信長の行動力を知った為信は、我こそが「津軽の信長」になると決意。南部家を倒すため、為信が練り上げた「策略」とは。 6 景虎、佐渡へ・長尾景虎 家督争いの渦中にいた長尾景虎は、劣勢に立ち、佐渡へ渡り、「ある行動」を起こす。「越後の虎」になった男の出発点を描く。 ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 海の武士団 水軍と海賊のあいだ
    3.5
    「一所懸命」の語が象徴する、土地の支配を基盤とする武士とは異なった形態の武士団が中世にはあった。地場の海を「なわばり」とし、航行する船から通行料を徴収し、あるいは「海賊」として略奪する、「水軍」とも「海賊」ともつかぬような「勢力」。「海」側の視点から中世の始まりとともに出現した特異な「武士団」の興亡を描く、これまでにないユニークな日本中世史。(講談社選書メチエ)
  • 謀略の首 織田信長推理帳
    4.0
    天下統一を目前にした織田信長にとって、最大にして最後の敵は一向宗の総本山石山本願寺であった。彼らを壊滅すべく、配下の九鬼水軍では秘密兵器、鉄甲船の建造に着手した。本願寺と組む毛利家はスパイを信長の側近に送り込み、計画の妨害を狙った……。怪事件に信長の推理が冴える!長編歴史ミステリー。
  • 海賊の掟
    3.4
    ギリシア神話の昔から、大航海時代のキッド、ドレーク、あるいはカリブの海賊たち、日本でも藤原純友、倭寇、水軍、そして今日のマラッカ海峡に出没する略奪者に至るまで――古今東西、海のあるところ常に存在した海賊。国家や法律などの枠組みから抜け落ちた成らず者集団であったが、一方で必ず独自の掟を設け、驚くほど民主的な共同体を作り上げていた。映画やアニメの世界などでは窺えぬ、本当の“奴ら”の実態。

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  • 海賊の日本史
    4.0
    藤原純友、松浦党、倭寇、村上水軍。海に囲まれた日本列島は、古来、「海賊」と呼ばれる人びとの活動の舞台だった。様々な地域で活躍した様々な「海賊」たちの存在を通して日本の歴史を読み直す、ユニークな日本史の試み。
  • カイトとルソンの海
    5.0
    1巻1,287円 (税込)
    海を越えてやってきた少年の冒険物語。 時は、16世紀中頃、村上水軍が、瀬戸内海を拠点に活躍した時代。 ある日、船乗りの父に連れられて、肌の色も、体付きも違う言葉を話さない少年ルソンが、カイトの家にやってきた。 「ようわからん」 言葉も通じないルソンに、とまどいを隠せないカイト。 ルソンは長い航海の末、奴隷として連れてこられたのだ。ルソンは、日本語を覚えるためにカイトの家に預けられた。ルソンは無表情で、何も話さない。 ある日、島のわんぱくたちが、ボロ船に乗って海に出ようと計画。カイトたちは、必死に止めようするが・・・・・・。
  • 加藤嘉明 「賤ヶ岳七本鑓」知られざる勇将
    -
    天下人が惚れた「万能」の武将! 流浪の身から黙々と戦い続け、「賤ヶ岳七本鑓」の一人として勇名を馳せた加藤嘉明――。加藤清正、福島正則らと少年時代から戦功を競い、野戦、海戦、築城とあらゆる方面で力を発揮する。三木城の攻防を皮切りに、山崎の戦い、賤ヶ岳合戦、島津討伐、小田原攻めなど、秀吉の天下統一の戦いで出世の階段を次々と登る嘉明。さらに、朝鮮出兵では水軍を率い、敵将・李舜臣をあと一歩まで追い込む活躍も見せた。関ヶ原合戦後は家康に“沈勇の士”と重んじられ、東北の要となる会津四十万石の大名に大抜擢を受ける。「賤ヶ岳七本鑓」で最後まで生き残り、乱世の終焉を見届けた男の激闘の生涯を描く! 【本書の目次】●第一章:抜け駆けの初陣 ●第二章:凶報と大返し ●第三章:天王山を取れ ●第四章:七本鑓 ●第五章:水軍編成 ●第六章:海戦 ●第七章:朝鮮出兵 ●第八章:日本水軍の反撃 ●第九章:乱世再び ●第十章:関ヶ原合戦
  • 合本版 絶海にあらず(上・下)
    -
    海を、わが庭のように駈ける。人智の及ぶかぎり、海とともに 海の民を率い、ついに朝廷の水軍との対決が! 夢を追い、心のままに生きた男の生涯を描く歴史巨篇。
  • 【極!合本シリーズ】 蒼海訣戦1巻
    完結
    -
    全4巻792~1,188円 (税込)
    あの傑作マンガ「蒼海訣戰」が【極!合本シリーズ】に登場!主人公・真清は、猫のような耳と尻尾を持つ「追那人」と呼ばれる少数民族。そのことで幼い頃から辛い目にあわされてきた・・。そんな真清は、いつも守ってくれていた「憧れの兄」と同じ軍人になるために、水軍士官寮に入学する!新しい世界に踏み出し色々な人たちと出会い「本物の英雄」になるために! ※「蒼海訣戰」単巻版1~2巻を収録しています。
  • 偽書『東日流外三郡誌』の亡霊 荒吐の呪縛
    -
    1巻2,145円 (税込)
    東北の古代~中世史を書き換えようとした壮大な偽書『東日流外三郡誌』。役小角の墓、安東水軍の構想がいかに捏造されたかを、「プレ三郡誌」に遡り徹底的に論破する、明解な解説。
  • 九鬼水軍
    4.0
    黒潮にのってまたたくうちに兵を送りこむ九鬼水軍。自らを「海賊大将軍」と名乗った海の勇者・九鬼義隆の半生は、まさしくその「海賊大将軍」にふさわしい生き方であった。信長・秀吉・家康時代を通じて、つねにその計り知れない力を発揮した九鬼水軍の驚異を生き生きと描く長編歴史ロマン。
  • 九鬼嘉隆
    3.0
    「そのほう、地獄が見てきたのは一度や二度ではあるまい」。初対面ではあったが、信長の鋭い眼力は人目で嘉隆の本性を見抜いた。「三度ばかり」。嘉隆は軽く会釈してその場を退いた……。織田信長に気に入られ、世界初の鉄甲船を造って毛利水軍を撃破した九鬼嘉隆。その後、秀吉に仕え、関ヶ原の戦に敗れ最期を遂げる。水軍を率いて天下に恐れられた武将に新たな光をあてた歴史長編。

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  • 幻海 The Legend of Ocean
    3.0
    1588年、イエズス会士シサットは日本での布教の行き詰まりを打開すべく、豊臣秀吉と会談。北条家征伐に同行し航海学の知識を貸すなら東国に布教の拠点を作ってよいとの条件をのみ、豊臣水軍に加わる。だが戦いのさなか「奥伊豆に黄金の国がある」という噂を耳にした一行は危険な海域を目指す。彼らがそこで目にしたものとは!? 迫真の海洋スペクタクル合戦譚。

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  • 高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ
    -
    文禄元年(一五九二)、太閤秀吉は二十万の大軍を朝鮮出兵させ、首都・漢城(ソウル)、平壌(ピョンヤン)を占領した。だが、朝鮮水軍を率いるたった一人の将軍によって撤退を余儀なくされた。その名は李舜臣(イ・スンシン)。五年後、雪辱に燃えて再出兵した藤堂高虎は、舜臣を暗殺すべく忍びの者を派遣。一方、無益な戦を憎む小西行長は、舜臣を救うべく使者を送った! 綿密な取材、類稀な着想、圧倒的筆力で放つ鮮烈の歴史ロマン巨編。 ●荒山徹(あらやま・とおる) 1961年富山県生まれ。上智大学卒。新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。
  • 古城の風景I―菅沼の城 奥平の城 松平の城―
    4.3
    戦国期の古城を巡る作家の眼は、そこに将兵たちの哀歓を見る。大軍相手でも容易に落ちぬ墨守の名将として驍名を馳せた菅沼氏。今川─武田─徳川と臣従し、その勇猛を賞賛された奥平氏。籠城せずに常に城外で決戦した剽悍無類の松平氏。三氏ゆかりの城々を経巡り、高潔達意の名文で、その豊穣な思念と鋭敏な歴史観を縦横に記した白眉の城塞紀行。単行本1、2巻を合本して文庫化。
  • 小早川隆景
    4.0
    毛利元就の三男として生まれ、小早川家の養子となった隆景。元就の「三矢の教え」の下、次兄の吉川元春と共に「毛利両川体制」を築く。厳島合戦で水軍を率いる武勇だけでなく、豊臣政権と太いパイプを築くなど政治的な面からも毛利を支え続けた知将の生涯。

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  • 西海一の水軍 松浦党
    -
    1巻660円 (税込)
    元寇で活躍した西海一の水軍松浦党とは?! 海底遺跡として日本で初めて国史跡に認定され、「神風」によって沈んだ元寇船が眠る松浦。文永・弘安と二度にわたる元軍の襲来を退けたのは、本当に神風の力“だけ”だったのだろうか? 元軍の襲来を食い止め、撃退した背景には西海一の水軍と謳われた武士団・松浦党の姿があった。 【目次】 【第一部】松浦党のはじまり 松浦上陸 松浦見聞 弧角討伐へ 志 松浦武士の誇り 鬼子岳攻め 松浦氏のその後 【第二部】元寇と松浦党 松浦市立埋蔵文化財センター 元軍の襲来 壱岐の陥落、松浦の蹂躙 幕府軍の抗戦と元軍の撤退 元寇への備え 弘安の役 神風 元寇、その後 現代に受け継がれる松浦党の心 【資料編】 松浦党ゆかりの地、海底遺跡の調査について、松浦氏家譜 【著者】 長崎県松浦市 この漫画は長崎県松浦市が主体となり、制作いたしました。
  • 雑賀のいくさ姫
    3.8
    イスパニアのイダルゴ(騎士)の家系に生まれたジョアンは、乗り込んだ船での内紛と難破のはてに、紀伊雑賀のいくさ姫、鶴に拾われる。鶴はカラベル船を修復した「戦姫丸」に乗って商いのためにジョアンらと南洋に向かうが、海賊や大名の思惑、そして過去の因縁に巻き込まれていく。雑賀、村上、毛利、大友、島津―戦国の西国大名オールスター水軍が、日本を狙う大海賊と雌雄を決する。戦国の海洋を縦横無尽に駆け巡る、傑作歴史ロマン!
  • 覚の駒 1
    完結
    4.0
    人の“想い”を喰らうという物の怪・覚。銀翼が飛び交う太平洋上空。それぞれに未来を憂う男たちが戦った幕末の京。水軍が跋扈していた戦国の世の瀬戸内。信じるもののために命を賭した者がいた島原。覚りは現れる。人の“想い”が渦巻く場所に。これは、この国の歴史を作ってきた人々の“想い”に触れる物語―――。
  • 潮の満干と暮らしの歴史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 海洋物理学者が潮汐学の視点から過去の文学書や歴史書の記述に対して新たな考察を行い、人々の暮らしに関し新しい見方を得る。--縄文時代にも宅配業者はいた? 海幸彦と山幸彦の物語を潮汐の記述から読み解くと? 平家物語・屋島の戦いはノンフィクション? 熟田津はどんな自然条件のもとに詠まれたか? 村上水軍が持っていた潮汐・潮流の知識とは? 等々、自然科学の知識を用いて人文世界を読む、知的楽しみが開陳される。
  • 少年の輝く海
    3.6
    瀬戸内の島。東京から山村留学にきた中学二年生鳥海浩次は、退屈な島暮らしにうんざりしていた。ある日、地元の同級生・計が、蔵から海図を見つけ出す。水軍の財宝をつんだ船が嵐で沈没したという伝説があり、その船のありかが記されているというのだ。格好の暇つぶしと、山村留学仲間の花香を誘い、三人で海へこぎ出すが……。少年少女のきらめく夏物語を瑞々しく描く。
  • 城を噛ませた男
    3.9
    「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。」乱世に雄飛するため、希代(きたい)の謀略家・真田昌幸(さなだまさゆき)が仕組んだ秘策とは?(表題作) 強大な豊臣水軍を前に、城に籠もる鯨取りの親方が仕掛けた驚愕の大反撃!(「鯨のくる城」) 戦国の世、大勢力がぶつかる狭間で、ある者は平身低頭し、ある者は乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負に出る。生き残りをかけ、なりふり構わず戦う人間を熱く描いた渾身作全5編!
  • 新世界 海賊の作法
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ヴァイキング、プライベーティア、村上水軍……これらはすべて海賊の呼び名。時代や地域によって名前は変わるものの、やっていることは掠奪を主とした悪行の数々。悪いやつらには違いないのだが、「自由」「冒険」「財宝」など、胸が高鳴るパワーワードが並ぶのも彼らの魅力。古代から現代、西洋から東洋まで、「海賊」の暮らしやしくみ、文化などをたくさんのイラストを用いて紹介します。

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  • 合本 新・酔いどれ小籐次
    -
    小柄な体、禿げ上がった額に団子鼻の老侍。一見冴えないこの男、実は来島水軍流の凄まじき遣い手――。 「酔いどれ小籐次」の新シリーズは、積年の想い人おりょうと結ばれた小籐次が、かつて自分を狙った刺客の遺児、駿太郎を引き取り、育てることに。ついに小籐次にも平穏が……否。次々に巻き起こる事件が彼を休ませてはくれない。「新・酔いどれ小籐次」シリーズ1巻から、2022年8月に完結した25巻までを合本化。 ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版『神隠し 新・酔いどれ小籐次(一)』から『御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)』全25巻を合本にしたものです。
  • 13の運命 - 足して14になるベストマッチを探せ! -
    -
    1巻1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 13タイプの「運命ナンバー」から潜在能力を知り、足して14となる「最強パートナー」を見つける。 最強の縁結び本。 結婚相談所、企業人事も取り入れている! 波長が合う関係を超えた、強波動を生み出す最強のパートナー(バディ)と出会える本。 自分では一生気づけない、想像の上をいく出会いをもたらす1冊。 古代マヤ文明のツォルキン暦と、日本古来の神道から統計と解釈を融合させた人間学により、13タイプに分けられた「運命ナンバー」をチェックし、足して14となる相手を探そう。 【あなたの「運命ナンバー」は何番?】 1 スターター 2 決断者 3 縁に恵まれた人 4 クリエイター 5 光と影 6 バランサー 7 感受性 8 洞察力 9 風を起こす人 10 プロデュース 11 オリジナル 12 指揮者 13 見渡す力 【「足して14」になれる、最強パートナー】 1 スターター ⇔ 13 見渡す力 2 決断者 ⇔ 12 指揮者 3 縁に恵まれた人 ⇔ 11 オリジナル 4 クリエイター ⇔ 10 プロデュース 5 光と影 ⇔ 9 風を起こす人 6 バランサー ⇔ 8 洞察力 7 感受性 ⇔ 7 感受性 ※QRコードを読み込むには、専用アプリ(QRコードリーダー)が必要です。(機種によっては最初からインストールされているものもございます。) QRコードの載った画像をQRコードリーダーで読み込み、閲覧してください。 読み込みづらい場合は、表示画像を拡大し、カメラが画像を読み込みやすいよう調整してから再度お試しください。 【著者プロフィール】 みやざき みわ 1967年生まれ。三重県出身、九鬼水軍の子孫。 古代マヤ文明のツォルキン暦と、日本古来の神道を学び、その悠久の教えに、自らが考案し統計と解釈を融合させた人間学「十三導(じゅうさんどう)」に基づき、誰もが生まれながらにして与えられている役割や潜在能力をわかりやすく伝える、自称・お役割鑑定士。 依頼は全国から寄せられ、スポーツ選手や経営者の個人セッションのほか、結婚相談所の相性チェック。 スタッフの配置に悩みを抱える人事担当者への社員研修など、企業におけるコーディネートを行い、ビジネスチャンスや人の才能を引き出すことのお手伝いをしている。 2014年に著書『13の性格』(小社刊)を出版。自身のタイプは8の「洞察力」。
  • 水軍遙かなり(上)
    4.0
    志摩水軍の若き継嗣・九鬼守隆。 水平線の彼方を眺めつつ戦国の世に育つ。 父・嘉隆に連れられ安土城で「天魔」と懼れられた信長に会い、 この覇者が頑迷な京の暦学者達に苛立っていることを知る。 やがて本能寺の変――。 羽柴秀吉が巧妙に信長の後継ポジションを掴んで行く。 村上水軍より強いと言われた九鬼水軍の頭領・守隆を主人公に、 史料の徹底検討から浮かび上がる「ありえたかもしれない戦国時代後の日本」の姿。 ※文字の大きさによって、文章がきれいに表示されない場合があります
  • 菅江真澄 みちのく漂流
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    菅江真澄が東北北部にしるした足跡をたどる現代の風土記.マタギの生態と鉱山労働,山岳信仰と海神八百比丘尼の伝承,十三湊を拠点とする安東水軍と蝦夷の一族など,真澄の記録を現在の風景と重ねつつ,みちのくの民俗誌を描く.日本近代化の歩みの中で,北のトポスが置かれた特殊な位置と意味とは何だったのか. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • <戦国時代>信長を苦しめた猛将・鈴木孫一
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    織田信長の最大の敵であった石山本願寺。特に中心人物の鈴木孫一は強力な鉄砲隊と水軍を率いて何度も信長に辛酸を嘗めさせた猛将だった。だが、その出自や人柄などは謎に包まれている。彼が属した雑賀衆や石山合戦の活躍について解説。
  • 戦国秘史秘伝 ~天下人、海賊、忍者と一揆の時代~(小学館新書)
    3.0
    面白すぎる戦国武将と天下統一の舞台裏。 NHK大河ドラマ『どうする家康』で脚光を浴びる戦国時代。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が取り組んだ天下統一事業の舞台裏に照射。戦国史屈指の研究者・藤田達生教授(三重大)が全国各地を実際に取材行脚した成果をまとめた痛快戦国伝。「織田信長の四国政策転換」が本能寺の変の動機であるとする鋭い論考、徳川家康の伊賀越えの舞台裏など、スリリングな原稿に加えて、 「伊達政宗と家康六男忠輝との関係」「スペイン・ポルトガルの日本植民地計画を未然に防いだ秀吉の功績」「天下統一最終段階で行なわれた奥州なで斬り」「津軽に逃れて弘前藩の家老になった石田三成遺児」「尼子一族と鉄」「島原の乱とキリシタン」など読み応え抜群の原稿を多数収録。さらに、瀬戸内の村上海賊、志摩半島の九鬼水軍、房総の里見水軍、北東北の安東水軍など列島各地の「水軍大名」が江戸時代には内陸に領地を与えられ水軍力を封じられた事実に見る家康の深謀遠慮など、戦国がさらに面白くなる一冊。 (底本 2023年8月発売作品)
  • 戦国業師列伝
    3.0
    剣豪、茶聖から大泥棒まで 神業で時代を変えた男たち 業師といわれるほどの人は、その道において、特異な感覚といってもよい能力をそなえている。人柄はおおむね明るい。一見暗く見えていても、本質は陽気だ。そうでなければ、人からほめたたえられるほどの才能を発揮できない。――(まえがきより) 新陰流の流祖で柳生石州斎にその神髄を相伝した上泉伊勢守信綱。無類の武辺者でありながら奇矯なかぶき者として知られた前田慶次。信長・秀吉と真っ向から対峙した茶聖・千利休。そのほか築城・藤堂高虎、水墨画・長谷川等伯、大泥棒・石川五右衛門ら、戦国の世、神の〈業〉で時代を変えた十人のカリスマの生き様を歴史小説の泰斗が描く傑作列伝。 〈目次〉 【剣豪】上泉伊勢守信綱 【かぶき者】前田慶次 【茶聖】千利休 【築城名人】藤堂高虎 【絵師】長谷川等伯 【水軍大将】久鬼嘉隆 【外交僧】安国寺恵瓊 【鉄砲衆】雑賀孫一 【大泥棒】石川五右衛門 【山師頭領】大久保長安 解説/末國善己
  • 旋風に告げよ(上)
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    海賊王と日本女性との間に生まれた鄭成功は、崩れゆく明王朝のために、若い情熱を燃やす――福建の海の実力者・鄭芝竜を父に、日本女性を母にして、長崎で生まれた鄭成功は、父ともども明朝復興のためにたたかう。折しも中国大陸は、弱体化した漢民族の王朝(明朝)が叛乱軍にかき乱され、その混乱の機に、北から満洲族の侵攻を許し清朝が誕生しようとしていた。鄭芝竜は投降するが、大目標へ若い情熱を燃やす鄭成功の気力は衰えない。強力な水軍を率いて、ついには清朝とオランダから台湾を解放する。水軍の若き将である鄭成功の前途は? 国姓爺こと英雄・鄭成功の劇的な生涯を描く歴史ロマン巨篇。<上下巻>
  • 前回までのあらすじ
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    1巻1,056円 (税込)
    人生に迷ったとき突然にあらわれる骨董品屋・怪奇堂。ふしぎな力に救われる人、地獄へ落とされる人……。すべては謎めいた店主の老人の手の中に!?空想の世界への扉を開ける!怪奇なミステリー、ほっこりするファンタジー、ぞくぞくするホラーなど傑作SF短編集

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  • 小さな江戸を歩く 西国路編 出石~竹富島(小学館文庫)
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    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 山中の赤いベンガラの家並を捜して有田に飛び、水軍の造った雅な建物を見に塩飽本島を訪ねる……。日本全国50か所、江戸の風情を今にとどめる街並を訪ね歩いた大人の旅。懐しくて新鮮な日本の素顔が見えてきます。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • てつほうの鳴る浜
    4.0
    1巻1,287円 (税込)
    戦乱時代を強く生き抜いた少年の冒険物語。 武士が嫌で商人になりたいと家出した少年長種は、博多を目ざそうと、無断で水軍の船倉に忍び込むが、見つかってしまう。 「武士をやめたい。おれは商人になりたいのです」 そういう長種に、水軍の大将は、 「人それぞれに決まった運というのがある。運を変えようと思うな。運に心を任せれば、かえって勇気が出るぞ」 そう言って大将は、豪快に笑い、懇意にしている商人の家に連れていって、奉公できるように取りはからってくれる。 こうして長種の新たな運命は動き出す。 元寇という史実の中で翻弄されながらも強く生き抜く少年を描くエンタティンメント。
  • デジタルMOEOH 村上水軍画集『collective』
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「Piaキャロットへようこそ!!4」「熱帯低気圧少女」などの美少女ゲームの原画家として著名な村上水軍の美少女イラストレーション画集。電子書籍でしか見れない、厳選されたイラストを多数収録。
  • 藤堂高虎
    4.4
    豊臣秀吉が自分の家臣にすることを熱望し、晩年の徳川家康がもっとも信頼した男、藤堂高虎。近江の一豪族であった彼が、浅井長政をはじめ、羽柴秀長、秀吉、家康と次々に主に変えながらも、伊賀・伊勢の太守にまで上りつけることができたのは何故か。戦さ働きはもちろん、城づくり、水軍の指揮、情報収集等、あらゆる能力を身につけて戦国を生き抜いた男の、真実の姿に迫る長編力作。

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  • 日本の特別地域 特別編集64 これでいいのか 愛媛県
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 愛媛県のイメージってなんだろう。ヨソの人にとってはミカンにポンジュース……以上だ。 だが、愛媛県の実力はそんなものではない。そもそも、愛媛県、いや伊予国は 「誇り高き海賊」の国。古くは平将門と並び称される英雄、藤原純友の本拠地であり、 瀬戸内水軍の中でもっとも権威のあった河野水軍は愛媛の一族。 いかなる支配にも屈せず海を駆けた自由の民の国なのだ。 その海賊の子孫たちが住む愛媛は、大きく3つのエリアに分類される。 しかし現在、各地はそれぞれ大きな問題を抱えている。 東予の工業地帯は斜陽期を迎え、ミカンと海産の衰えた南予各都市は ことごとくシャッター街と化した。四国最大の都市である松山は今もその力を 保っているように見えるが、その内実は郊外化の進行や再開発を巡る対立など 懸念すべきことも多い。 本書は、そんな愛媛を多角的に愛媛県を解き明かすことで、 その「未来」を考えるための材料となることを目指した一冊である。
  • 日本浪漫紀行 風景、歴史、人情に魅せられて
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    日韓の複眼的視点を持つ著者が、日本列島の各地を旅して綴った紀行エッセイである。レトロの魅力に包まれる小樽、下北半島・恐山で感じた「あの世」、匠の伝統が生きる飛騨高山、ものづくり王国・三河、村上水軍が支配した瀬戸内海。さらに日本人の心を訪ねて富士山、伊勢神宮、熊野古道、高野山へ。都会を離れて見えてくる、豊饒で多彩な日本文化の諸相とは。著者は日本独自の美しさをこう語る。「海原と平地集落と山塊が一挙に寄り集まって形づくられる風景、神仏が混淆した調和の文化、和風モダンを演出する空間……。私は日本に来てからずっと、これらの風景の美しさに魅せられ続けてきた」全国各地を旅しながら、歴史、風土、人情にふれ、この国の神秘性に思いを馳せる。日本人には当たり前のものとして、とくに意識することはなかった風景が、著者の眼を通すことによって新鮮に見えてくるのだ。まさに美しい日本を再発見できる旅への招待である。

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  • 忍法破倭兵状
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    日本では不世出の英雄太閤秀吉も、朝鮮の人民にとっては悪虐極まる大魔王である。己の権力示威のため数十万の兵を動員して朝鮮に攻め入り、多くの人々を虐殺し、その美しい山河を荒廃させたのだから……。だが、秀吉の野望を打ち砕く救国の士が現われた。朝鮮の伝説的英雄李舜臣将軍である。部下を鼓舞して勇猛に戦い、圧倒的な物量を誇る日本水軍を潰滅させた。だがその直後、彼は亀甲船に忍び込んだ日本忍者の吹き針に倒れてしまった! 異人、唐人ものを集めた異色の忍法帖。
  • 覇王の海 海将九鬼嘉隆
    -
    永禄8(1565)年7月、波切(なぎり)大王の海城を逐われた23歳の九鬼嘉隆は、まだ明けきらぬ伊勢海に血走った目をぎらつかせていた。敵対する千余の志摩地頭軍に砦を囲まれ、暗夜の海を逃げてきたのだ。だが、ただ逃げ出したのではない。嘉隆は、海をへだてた尾張国の当主、まだ見ぬ織田信長のもとに走り、世に出る機縁をつかもうとしていた。一介の志摩の海賊の身から日本水軍の大将にまで上り詰める九鬼嘉隆の凄絶な海の闘いを描く、海洋時代ロマン。
  • 波王の秋
    4.1
    時代は南北朝。肥前のとある浜辺に一人の男が泳ぎついた。密使だった。済州島のナミノオオは、上松浦党水軍に手を結ぼうと持ちかける。やがて両軍の後押しで、波王水軍が旗揚げされた。若き上松浦党の後継・小四郎を大将として。海を祖国を護らねばならない。熱き思いを胸に秘め、小四郎が立ちあがる。敵は、強大な元朝。そして決戦の時は、今。大海原を舞台に描かれる北方歴史ハードボイルドの会心作。
  • 叛 信長記 2
    -
    荒木村重らが反逆の狼煙をあげると同時に毛利両川、村上水軍による三道併進策が始動。上杉は北陸道から、武田・北条氏政は東海道から攻め上がる。行く手を塞ぐのは柴田勝家、明智光秀、そして家康、秀吉の面々。新信長包囲網対信長軍団の最終決戦が始まる!

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  • 半島をゆく 第一巻 信長と戦国興亡編
    3.5
    歴史の旅に発見あり! 「半島は陸のどんづまりだけども、海の玄関口でもある」――。明治に鉄道が開通するまで、わが国の物流を担っていたのは海運だった。物流の集積地である半島の港には、物があふれ、人々が集い、あらゆる情報が飛び交った。 だからこそ、歴史は半島で動いた。 信長が初めて鉄砲を使用した桶狭間6年前の合戦(知多半島)、鑑真やザビエルが上陸した世界に開けた港(薩摩半島)、戦国屈指の山城を擁した城下町(能登半島)、本能寺の変の司令塔が置かれた「鞆幕府」(沼隈半島)、頼朝、早雲、江川英龍と歴史を転換させた韮山の地(伊豆半島)、信長の天下統一戦線を水軍で支えた九鬼一族(志摩半島)など、 直木賞作家・安部龍太郎氏と歴史学者の藤田達生氏が半島を丹念に歩き、海と陸の接点から日本史を捉え直す意欲作。創刊27年の月刊誌『サライ』の大好評連載が待望の単行本化。 【ご注意】※この作品は一部カラーのページを含みます。 ※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 秀吉と武吉 目を上げれば海
    3.6
    戦国末期、瀬戸内海の村上水軍を率いて独立自存の勢力を誇っていた海賊の総大将・村上武吉。毛利一族などとの争いの末に獲得した徴税権と領土が、天下統一を狙う豊臣秀吉に奪われそうになった時、武吉はいかにして、それと戦ったのか。いかなる権力にも臣従することなく、己れの集団を守りぬいた武吉の生涯を通じ、時代の転換期における指導者のあり方を示唆した歴史小説。

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  • 本格戦国シミュレーション 天才軍師真田幸村・逆転大坂の陣! 真田風雲伝 三
    値引きあり
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    ※注【この電子書籍は、印刷物として2013年7月に発売された『真田軍戦記 3』(学研パブリッシング)を基に、再編集&改題して制作したものです】 大坂の陣の逆転を描く本格戦国シミュレーション 天才軍師・真田幸村が大坂の陣を勝利に導く! 真田幸村が仕掛けた火焔の計によって、大手城門攻撃で負戦を食らった徳川家康は、九鬼水軍を使って大筒攻撃を開始する。一方、秀忠率いる本隊は島津軍などを加え、総力で船場の福島軍を攻め、大坂城から幸村をはじめとする豊臣軍を釣り出そうとするが……。
  • 貿易専門家が解説する日本貿易史。12世紀から16世紀までの貿易と海賊の歴史。20分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 【書籍説明】 12世紀から16世紀までの日本貿易史を概観すると、日本は武器輸出大国であったことが分かる。 平安時代末期に出現した日本刀は、その後の日本の重要な輸出品目となり、火薬の原料である硫黄とともに中国や朝鮮半島に輸出された。 日本が武器輸出大国であると言う事実は、日本は神の国であるという思想と結ばれて神国思想となり、その波が頂点に達したとき、たまたま元寇が起こる。 日本武士の勇猛果敢な奮闘はここに根ざしていた。 やがて日本は、これら輸出商品を使って朝鮮半島や中国などで多くの略奪と殺戮を続け、前期倭寇と呼ばれるようになる。 日本が輸出したものは武器だけではなく、その武器による暴力までも輸出していた。 明朝になった中国は、海禁という貿易禁止政策をとり、許可なしに貿易をするものは密貿易者になった。 この中国の密貿易者たちが中心になった海賊は、後期倭寇とよばれる。 東アジアにおいては、戦争も貿易も海賊も分かちがたかった。 この時代の東アジアの貿易商人たちは、どのように生きればよかったのか? 【目次】 1.戦争と貿易と海賊三位一体である 2.倭寇王直の魅力とは   3.平家の水軍は海賊だった! 4.14~15世紀の倭寇と16世紀の倭寇 5.室町幕府の日明貿易   6.勘合貿易の経営構造と損益計算書  7.後期倭寇とポルトガルの参入 8.東アジアの銀貿易  9.勘合貿易の終焉と海禁令解除  【著者紹介】 姉崎慶三郎(アネザキケイザブロウ) 千葉市在住。元商社勤務。海外駐在員経験2回。 長年の海外ビジネス経験を生かして、当時合格率8.4%で、日本全国で400名もいない超難関貿易資格「ジェトロ認定貿易アドバイザー」を一浪して取得。 自身の40年に渡る実務経験と、ふれあった多くの先輩や国内外の取引先企業の方たちから学んだことを貿易のプロをめざす人に伝えるため執筆を続けている。 ペンネームは英語教師だった祖父の名前。
  • 風紋の街
    4.0
    鉈割瓢と斧割糺は正統松浦水軍を先祖にもつ親戚同士のくされ縁。ある陰謀のため強姦の罪をきせられ、揃って刑務所へ。出所後、職と金のないふたりは大胆にも人妻を拉致し、無人島で暮らし始める。だが、夫に発見され、暴力団の手から真子という女性を救出するという奇妙な仕事が押しつけられる。色と欲にかられたふたりの天衣無縫な救出作戦とは? 冒険バイオレンス!
  • 村上水軍全紀行
    4.0
    1巻3,300円 (税込)
    瀬戸内の覇者・村上氏は因島・能島・来島を本拠地に城砦・居館を構えた。その跡を訪ねて村上水軍隆盛の歴史を掘りおこす。
  • <村上水軍と毛利>村上水軍 系譜と毛利氏との関係
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    毛利氏中国制覇の鍵、三島(能島・来島・因島)村上水軍。村上水軍の系譜を追うと共に、三島のなかでも、毛利氏の家臣団には属さず、「傭兵部隊」の色が濃かった能島村上氏の、加勢動機とその報酬にせまる。切っても切れない村上水軍と毛利氏との関係とは。
  • 毛利水軍のすごさ
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    河ノ内、小早川、三島村上。安芸山間部の地頭に過ぎなかった毛利元就の覇業を支え、豊臣秀吉の「中国大返し」をも揺るがしかねない力を示した、海の精鋭部隊、毛利水軍。その成立・組織過程や合戦模様、そして凋落までを粒さに追い、検証する。
  • 大和燃ゆ 上
    3.5
    奥州鎮定の水軍を筑紫に移す命令が下る。朝鮮半島侵攻を狙う唐が、いよいよ百済に矛先を向けたのだ。総力戦を前に、朝廷を分断する謀略が蠢く中、古代最大の海戦の火蓋が切って落とされる! 古代史長編小説。
  • 闇の弁慶
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    壇ノ浦の海戦で源氏は平家を滅ぼした。この勝利は熊野水軍なくしてはあり得なかった。では誰が、熊野水軍を始め全国の水軍を掌握し得たのか?その人物こそ「伝説上の人物」として正史が抹殺した武蔵坊弁慶であった。しかも、平家討滅を策し、その密命を弁慶に発したある人物の名も、歴史は伝えていない…。平家滅亡の知られざる真相を描く傑作歴史推理。

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  • 合本 酔いどれ小籐次 決定版+小籐次青春抄
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    小柄な体、禿げ上がった額に団子鼻の老侍。一見冴えないこの男、実は来島水軍流の凄まじき遣い手――。 まったく新しい時代小説の主人公、赤目小籐次の痛快無比の活躍を描くシリーズ全19巻と、小籐次の若き日を描いた中編二作を収録の『小籐次青春抄』を合本化! ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版『御鑓拝借 酔いどれ小籐次(一)決定版』から『状箱騒動 酔いどれ小籐次(十九)決定版』全19巻と、『小籐次青春抄 品川の騒ぎ・野鍛冶』を合本にしたものです。
  • 脇坂安治 七本鑓と水軍大将
    3.0
    十文字鑓で突き破れ! “賤ヶ岳七本鑓”と呼ばれ、戦国を戦い抜いた猛将の生きざま! そして関ヶ原の戦い〈裏切り〉の真実とは!? 『九十三歳の関ヶ原』著者の戦国歴史長編! 信長、光秀、秀吉、家康――戦国を渡り歩いた男。 近江国の戦国武将・浅井長政に仕える脇坂甚内安治。その後、浅井を離れ織田信長の部将・羽柴秀吉のもとで頭角を現す。本能寺の変を経て、賤ヶ岳の戦いでは敵の首を獲り、“七本鑓”の功名を立てる。大名となった安治は秀吉から水軍編制を命じられ、小田原攻め、朝鮮の役で奮闘。そして、一族の命運を分ける関ヶ原の戦いへ――。戦国時代を豪胆に生きぬいた武将の生きざまを描く歴史長編! 目次 序章  老将の回想 第一章 主家滅亡 第二章 貂(てん)の皮 第三章 大返しと仇討ち 第四章 七本鑓 第五章 朝鮮ノ役 第六章 関ヶ原合戦

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