作品一覧 2023/09/15更新 海の武士団 水軍と海賊のあいだ 試し読み フォロー 戦国合戦<大敗>の歴史学 試し読み フォロー 戦国の〈大敗〉古戦場を歩く 試し読み フォロー 天下統一 秀吉から家康へ 試し読み フォロー 天下人と二人の将軍 試し読み フォロー 秀吉の武威、信長の武威 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 黒嶋敏の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 天下人と二人の将軍 黒嶋敏 義輝による造営から破却までの京都二条城の歴史的位置づけや、遠方との通交姿勢から見える義輝期と義昭期の政治姿勢の違いといった点が興味深かった。戦国期から織豊期への断絶と継承という連続的な視点が面白い。 Posted by ブクログ 秀吉の武威、信長の武威 黒嶋敏 副題は、天下人はいかに服属を迫るのか。(2018年刊) ・はじめに ・序 章「武威」から見える天下統一の実態 ・第一章 秀吉の九州「停戦令」 ・第二章 秀吉の奥羽「惣無事」 ・第三章 秀吉の武威と静謐 ・第四章 信長と奥羽 ・第五章 信長と九州 ・第六章 信長の武威と東夷 ・終 章 「武威」から見え...続きを読むた二人の違い ・おわりに 面白くて、読みやすく、為になる本には、なかなか出会えるものではないが、本書はそれらを兼ねていおり、久々に楽しく読む。 本書では、惣無事令の再考を促しているが、九州の事例と奥羽の事例を取り上げ、武威をキィワードに、二人の天下人が、遠国に対して影響力を強めていく過程を丹念に追いかけている。 自分の理解では、秀吉の停戦令に対し、島津側が無為無策だったイメージが強いが、本書によると、島津氏としては臣従していたこと。秀吉側の国分け案が実情を考慮しない乱暴なものであったことなどから、拗れてしまったようである。それにしても毛利輝元はひどい奴だ。 奥州情勢については、伊達氏と織田氏の通交の早さに驚かされる。安藤氏の動きも興味深い。日本海側のつながりについて、重要性を認識させられた思いがした。 本書は、天下人秀吉、天下人信長を知る上で欠かすことの出来ないお勧めの1冊である。 Posted by ブクログ 秀吉の武威、信長の武威 黒嶋敏 天下人が対外的に誇示する権勢を「武威」と捉え、それが表明された書状を詳細に読み込むことで、二人の権力者としての共通点と差異を示す内容。特に信長の政治的な到達点の再評価を、こうした視座から行う点は興味深いものがあった。 Posted by ブクログ 天下人と二人の将軍 黒嶋敏 織田信長との確執から京都を追われることになった足利義昭は室町幕府最後の将軍としてそれなりに知られており、例えば戦国時代を舞台とするテレビドラマなどにもよく登場する。ただ、その実際のところについて、どんな将軍だったのか、また将軍としてどのような意味があったのかなどを考えることはほとんどないだろう。 ...続きを読む 本書は、その室町幕府の晩年に生きた実の兄弟にして征夷大将軍を務めた足利義輝と足利義昭の考察であり、1歳違いの、またお母さんも同じ真の兄弟であるふたりがたどった足跡である。本書では本質的には相反する兄弟として解釈が進む。 歴史上の重要な地位にあったこのふたり、ただ兄と弟としての関係に視線を移せば、また少し違った感覚を想像することもできるだろう。 もしも現代に生きていたらどんな兄弟だっただろうか。 Posted by ブクログ 秀吉の武威、信長の武威 黒嶋敏 信長・秀吉の武威アピールによる他大名従属化プロセスを描く。そこに部下の自己利益追求も絡む。「朝敵」のレッテル利用なども。 この本では藤木久志の惣無事令は否定してる。惣無事令は一世を風靡した。ゲーム信長の野望でも惣無事令が登場する。京と日本の半分ほどを支配すれば惣無事令発布でゲームクリアになる。 ...続きを読む実際には、惣無事令=平和みたいな簡単なことではなかったとする。あくまで秀吉と秀吉方の武将、他大名との属人的関係の積み重ね、みたいな感じ。 Posted by ブクログ 黒嶋敏のレビューをもっと見る