作品一覧

ユーザーレビュー

  • 日本の偽書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昨今のオルタナファクトが蔓延している状況に鑑み、日本におけるそのような社会的影響を及ぼすに至った有名な偽書のことをもっと知っておこうと思った。著者は竹内文書を始めとする有名な偽書についてただ糾弾するのでなく、それが生まれた背景等を分析していている。我々も偽書の歴史に学んで、情報発信者の意図や背景を見抜き、真偽の判定に役立てられないか?

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    2021年06月02日
  • 幻影の偽書『竹内文献』と竹内巨麿 超国家主義の妖怪

    Posted by ブクログ

    竹内巨麿と竹内文献がどのように生まれてきたのか。巨麿自身の前半生は不明だが、軍部の一部を背景に謎の教勢拡大を続ける。
    事実としては記された通りなのだろうが、なぜそのような状況になったのか正直わからない。
    天皇を高めたいと言う得意な時代背景と巨麿と言う特異な人物とが重なりあった結果と言うべきなのだろうか。
    この本から結論が出るとは思わないが、事実関係地道に解きほぐした基礎資料の一つ。

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    2025年08月24日
  • 偽書『東日流外三郡誌』の亡霊 荒吐の呪縛

    Posted by ブクログ

    『日本の偽書』に続き、プレ三郡誌ともいうべき資料類の出現経緯や内容、三郡誌との相違とその原因など。根拠も示し、死去により確認できないことなどもその通り記載するなど細かい調査が伺える。
    平成の騒動以前に何故三郡誌が現れたのか、役行者や金光上人という高僧、修験道とアラハバキ神。登場人物と引用の多さ、そもそもの基礎知識は要求される。読み易さより、事件の説明資料として。

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    2025年07月06日
  • 日本の偽書

    Posted by ブクログ

    記紀以前の歴史を記述した偽書の意味とは?
    『上記』、『秀真伝』、『先代旧事本記』など、物議を醸した超古代史の共同幻想に挑む。


    近代日本を騒がせた有名な偽書について記した本です。
    広く網羅というよりは、取り上げた特定の偽書について背景や偽作者を掘り下げていく形なので、周辺事情がある程度わかっていないとちょっと難しい。私もいまいち理解しきれなかった部分もちらほらありました。
    でも、それでも偽書の正史にない魅力とか、信じたくなってしまうロマンというか? そういったものはわかる気がします。
    理解が浅くて上手い感想が書けないのが悔しいですが、もう少し知識をつけてから是非再チャレンジしたい。

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    2024年08月03日

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