富士見L文庫作品一覧
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3.0恋愛に無縁の陽輔が、縁結びで名高い九比等神社を訪れると、突然矢に襲われる。そこへ祭神・九比等命が現われ、神の矢が通じないのは恋愛粉砕体質だと断言。神様の仕事を手伝えば体質改善してやると持ちかけられ!?
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-◆◇◆◇◆謎の美青年・神威との出会いから、お守りの“鳴らない鈴”が警告の音を響かせ…? 少女・世莉の運命が巡る!◆◇◆◇◆ 世莉(せり)の高校に転校してきた美青年・御巫神威(みかなぎ かむい)。彼に憧れる女子生徒が多い中、世莉だけは違和感を感じ取る。銀髪なんて怖い……。 しかし、友人は彼を黒髪だと言い、お守り代わりの”鳴らない鈴”は警告するように鳴り響く。 その神威が世莉の暮らす神社に現れた夜。ご神体として祀られていた剣の鞘が、事故で世莉の身体に同化してしまう! 実は神々を鎮める”神主”だという神威。剣と共鳴する世莉は、その力を狙う者から保護されるかわりに、神威が求める神剣のカケラ”玉鋼(たまはがね)”集めに協力することに――。 【少女・世莉は仮そめの巫女となり、神話の剣と運命を見出す!】
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4.4仕事に疲れたOL・舞原留里は、ある日吉祥寺で一匹の猫となる。自由だ! と喜ぶも猫としての生活力はゼロ。焦っていると、高校の同級生・岸田頼朝に遭遇。ある特異体質を持つ彼に留里(猫)はお持ち帰りされて!?
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4.5運無く貧乏にあえぐ凛子は、無感情な御曹司・七々瀬との出会いで黒宮警備で働くことに! 業務は悪霊にまつわる警備をこなす班!? 嫌がる凛子だが、持ち前の職業知識と機転による思いがけない活躍に目を付けられ…… 【御曹司だけど無感情な上司とともに、あなたを悪霊から守ります!?】 有望な柔道選手だったが、不幸が重なり引退した凛子(りんこ)。堅実な道が一番だ!と、就活とバイトの日々を送っていた。おかげで色々な職業知識は豊かになったけれど、やっぱり優良企業に就職したい!! そんなとき無表情な御曹司・七々瀬(ななせ)と出会い、警備会社にスカウトされる。幸運と思いきや、配属先は悪霊対策をこなす班だった! 凛子は怯えながらも、持ち前の機転と柔道技で悪霊の成仏に一役買う。さらに、七々瀬が感情を失ってさえ悪霊浄化に打ち込む事情を知り――。過去の自分に重なる彼のため、凛子は現場で奮闘する。
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3.5唯一の家族だった祖母を亡くした天涯孤独の大学生・祐里は、祖母の貸家に住む冴えない歴史ライター・桜介と出会う。二人は下町ならではの事件へ挑むが、一方で祐里は未だに祖母との喧嘩を悔やみきれずにいて――!?
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3.0卒業と同時に無職住所不定の窮地に立たされた凜。偶然知り合った時雨の旅館で仲居の職を得るが……この旅館、あの世とこの世の境目に建つ死者のための宿で!? 現世の生き地獄より地獄のお膝元で死ぬ気で働きます!
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4.5幼い頃から人とは違う、不思議なものが見えた響。その体質が原因で中学に居られなくなり、胡散臭い叔父の手引きで転校させられる。京都二条の街中にある寄宿学校“二条寮”。そこは退魔の担い手を育てる、現代の陰陽寮だった。 戸惑いながらも入寮した響は、はみだし者として名を馳せるルームメイトと出会う。世話焼きな司に、悪巧み上手な幸介、物知りで人見知りな千尋。前途多難な予感は的中し、さっそく四人は怪奇事件に首を突っ込んでいき……!? 落ちこぼれの少年たちが、京都を舞台に怪異を伏せる!
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-“運命の赤い糸”が見える高校生・肇(はじめ)は、同じ力をもった朱莉(あかり)と惹かれ合うが――。 【運命が見える僕らの、決して運命じゃない恋】 触れた相手の“運命の赤い糸”が見えてしまう高校生・肇。その秘密を抱えて過ごす日々のなか、彼が運命的に出会ったのが、一つ年下の少女・朱莉だった。 思いがけない巡り合わせから、実は彼女も同じ糸を見られると打ち明けられた肇。しだいに二人は、“糸”の秘密をめぐる共犯者として惹かれ合うのだが……。 互いに告げられない過去に向き合いながら、思いを自覚したその時、運命が見えてしまう二人に、哀しい事実が突きつけられる。 ――これは、運命ではない恋を巡る、二人の物語。
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3.3諸事情で会社を辞め、実家に戻った望未。しかし実家は満員で、商店街の空き店舗に追い出されてしまった。そんな時……「俺の嫁になってくれ!」空腹で行き倒れた男をおむすびで助けたら、いきなり求婚されて!?
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3.8時は乱世。毎日寝てばかりの貴族の娘・鴻子が正室として嫁ぐと、若殿から「我が右腕になってくれ」と命じられてしまう。嫁と男装軍師の二つの顔がぐうたら姫に務まるかは不安だが、実は鴻子にも野望があって――!?
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3.8柴田晃26歳、料理人。突然の交通事故で蘇った前世の記憶――どうやら僕の前世は源頼朝らしい。導かれるように鎌倉を訪れた晃は、再び鎌倉に根ざすことを決めるのだが、かつての自分を知る人々と再会して――?
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-わたし、花住苑子は両親を亡くしてから、妹の絢乃と二人でつましく暮らしていた。 けれど、まだ19歳の学生である絢乃が、突然の妊娠と結婚を宣言したことをきっかけに大げんか。ボタンを掛け違えたように、すれ違って……。二人で暮らしていた東京のマンションは彼女と結婚相手に譲ることにして、わたしは大学時代の恩師の言葉を胸に、軽井沢へ向かった。 それが、妹に贈る手作りウエディングと、染色家の若旦那・登季さんとの温かな出会いにつながっていき――。
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3.8自死を遂げたはずの龍之介は、羅生門の下で目覚めた。門を通じて事件を目撃した龍之介は、現代の田端に茶川龍之介として蘇る。羅生門現象と呼ばれる事件を食い止めるため、一人の女性を救うため――彼は推理する!
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3.7霊感の強い未涼は、幽霊が見えることで幼い頃から苦労ばかり……。それが何故か幽霊相手の商売をすることになってしまい!?死者が心残りなく成仏できるよう、居候探偵・翠川と共に「この世の土産」探しに大奮闘!
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2.3閑静な山奥にひっそりと佇む≪たまゆら図書館≫。千穂は一冊の書籍を手に取ったことで、本に憑く妖怪・白火と出逢う。「藪の中」「伊豆の踊子」……本に願いを込めた人と、その想いを糧に生きる儚きあやかしの物語。
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4.0谷中銀座の外れにある駄菓子店「こおり屋」。店を整理するため訪れた彰次だが、神さまも訪れるというこの駄菓子店を何故か手伝うことになって――。「にんじん」「こざくら餅」……駄菓子でつなぐ人と神さまの物語。
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3.0隣国へ戻ったセレスタに想いを募らせるルイーゼ。そんな折、兄に隣国への使者を命じられる。しかし、意気揚々と赴いたルイーゼを待っていたのは……セレスタと他の男のお見合い話!? 女装王子、再びたくらみます!
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4.0唯一の家族である父を失った貧乏術士の碧凛心(へき りんしん)は、行き倒れるか、望まない奉公に出るかの二択を迫られる。 そこで彼女が選んだのは「男性として奨学金の出るエリート法術学校に入学する」だった! 凛心は卓越した法術の才能で国最高峰と言われる蒼天男士学院に状元(首席)で入学する。 しかし、入学初日に氷の美貌と厳格な人柄で知られる五大貴族の筆頭・趙家次男の冰悧(ひょうり)と最悪な出会いを果たす。 凛心の自由奔放な言動と、自分に厳しく規律を守る冰悧の相性は水と油だった。 そんな折、凛心は学院を抜け出そうとしたところを冰悧に捕まえられて、それがきっかけで学院の大事件に巻き込まれることに……!? 美しき東方世界で繰り広げられる、恋と冒険の本格中華ファンタジー! ※特典として、発売記念書き下ろし短編【趙冰悧感冒了】を収録しています。
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4.0祖父が営む弁当屋で働くひばりは、常連のサラリーマンと恋に落ち、数年の交際の後に結婚した。ダーリンの名前は三輪伊吹。仕事は団体職員。忙しくてなかなか帰ってこないのが玉に瑕だけど、真面目で優しい素敵な人。 ただ、時々家に連れてくる同僚や取引先のお客様が、ちょっとばかり個性的だった。金髪ロン毛で耳がエルフのように長かったり、全身見たこともない模様の刺青だらけだったり。 「みんなひばりの料理が食べたいんだ」という伊吹の頼みで、不思議なお客様に手料理をふるまうが――そう、ダーリンは勇者様。今も異世界の平和のために奔走するエージェントだったのです! エルフやドワーフの同僚、ふわふわの毛をたくわえた人狼の上司、見た目は小学生な魔王のワガママ娘。 伊吹が連れて来るお客様をもてなしていただけのつもりが、ひばりの人柄と温かい料理で、知らず知らずのうちに異世界の危機を救っていて……? 『おいしいベランダ。』『犬飼いちゃんと猫飼い先生』シリーズの竹岡葉月が贈る、 すこし不思議なおもてなしファンタジー。 ※特典として、書き下ろしショートストーリー【まるで百日紅のように】を収録しています。
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4.0天下井華弥は髪結い師だ。依頼人の髪を結い、整え、服飾も合わせて仕立て上げるのを生業としている。天涯孤独でありながら、彼女は自分の腕を頼りに生きてきた。 しかし脅迫まがいの求婚を受け、仕事を取り上げられかける。万事休すの華弥に手を差し伸べたのは、亡き母が結んだ婚姻契約を持つ男、梅景斎だった。斎の仕える梅之宮家に入れば仕事も身柄も守れると。 華弥は現状打破と、母の意図を知るため、斎に嫁ぐ決意を固める。そして嫁いだ先の家で、現人神だという主人の美幸に、専属の髪結い師になるように言われて……!? ※電子特典として、巻末に『後宮妃の管理人』書き下ろしショートストーリーを収録。
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3.0「人の罪が見える」故、人間不信の令嬢・咲菜。 義母には虐げられ家を追い出された咲菜は、学校の先輩で御曹司の花涼院旬と出逢う。 そこで「俺の嫁になれ」と契約結婚を命じられた咲菜。旬の不本意な婚約の解消のためで、本当に好きな人が現れた時は離婚も出来る。 居場所もあり魅力だけれど、咲菜は見てしまった――旬の背に鬼百合、人殺しの花が咲くことを。 旬が優しいほど咲き乱れる花に咲菜は戸惑い、そして一層大きな花涼院家の罪に捕らわれてしまうが……。 お互い秘密を抱える二人が、やがて愛を知るシンデレラ物語。
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3.0魔王ヤミは長引く戦争に疲弊し、勇者ルクスに「殺して」と願う。 だが勇者は孤独な少女を殺せなかった。 ――ヤミは初めて恋をした。 ルクスは魔王の死を偽装し戦争を終結させた。 しかし二人きりの穏やかな生活は長くは続かず、ルクスは病死する。 失意の中ルクスの故郷に遺骨を届けると、そこには彼の面影を宿す弟のレイがいた。 行く当てのないヤミは、正体を隠しレイが営むアクセサリ工房に居候することに。 やがて魔王の魔法がアクセサリの持ち主に不思議な奇跡を招くと気づき―― 勇者がいない世界で紡がれる再生の物語。 ※紙書籍初版&電子特典として、書き下ろしショートストーリー【レイのやきもち】を収録 詳細は紙書籍の帯、電子書籍の巻末をご確認ください ==登場人物== ヤミ 父の死後、幼くして魔王となった少女。 強すぎる力ゆえに、孤独に過ごしてきた。 ルクス 魔王を討つためにやってきた勇者。 戦後まもなく病死する。 レイ ルクスの双子の弟。 アクセサリ工房を営む、腕のよい職人。
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3.0庭師になるため田舎から出てきたサラ。しかし鞄をひったくられ紹介状をなくしてしまう。 路頭に迷ったサラは、訳ありで未だ誰も採用されていないという庭師の求人に飛びつく。 その屋敷の主は、美しくも破天荒と噂の、男装の女男爵・アイリだった。 難題の採用試験をサラはあふれる植物愛で突破。 庭師となったサラはアイリに連れられ庭園を巡ることに。 行く先々で事件が起こるが、アイリの洞察力とサラの植物知識で解き明かしていく。 やがてサラは、ある花と父の死の真相を追うアイリの孤独に気づき――。 ==登場人物== アイリ 『特別継承権』を認められ、女性の身だが暫定的に男爵位をもち、男装を好む。 たぐいまれなる美貌と頭脳をもつが、破天荒と噂される。 サラ 田舎から出てきた17才の少女。 祖母の影響で草花をこよなく愛し、庭づくりとその知識は誰にも負けない。 ※特典として、発売記念書き下ろし短編を収録しています。
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3.6高校生の透子は唯一の味方だった祖母を亡くした。伯母に虐げられ絶望する透子の前に、失踪した母の親族が現れる。「鬼狩り」を生業とする神坂家は透子自身が嫌ってきた「力」を歓迎するという。初めて自分を認められた透子は神坂の神社で暮らすことを決める。 待っていたのは、同い年の少年・千尋や有能な術者・千瑛との共同生活。透子は神坂に生まれながら能力がない千尋の苦悩に触れ、正反対の二人は心を通わせていく。居場所をもらったように感じ始めた透子だが、頻発する行方不明事件をその力で探れと命じられ――。 ===キャラクター紹介=== 芦屋透子 高校2年生。「不思議なことばかり言う子」と伯母からは辛く当たられてきた。 唯一自分を守ってくれた祖母を喪い絶望していたところに、神坂家の人間が迎えにやってくる。 神坂千尋 高校2年生。一族に生まれながら能力が発現しなかったために思い悩んできた。 屈折した背景をもつが明るく素直な性格で、困っている人は放っておけない。学校でも人気がある。 だいふく 透子と千尋が作った猫又の姿をした式神。 人間の言葉をしゃべる。鬼のにおいには敏感。
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4.0黄鈴雨(こう りんう)は国で唯一、命ある人形「魂人形」を作ることができる。 けれど人が怖くて友達は魂人形の毛毛(マオマオ)だけ、祖母のくれた猫の仮面がないと人と話すこともできないひきこもりの十八歳だ。 ある日、帝から「不幸続きの後宮の妃たちを守れ」と勅命が下る。 鈴雨は猫の魂人形の毛毛を連れ後宮で働きはじめる。仕事はできるが感情が希薄すぎる官吏・李長雲に世話をやかれながら、妃たちと心を通わせ、鈴雨の世界は少しずつ広がっていく。 けれどその裏で国を揺るがす謀略が張り巡らされていて――。 絆と成長の傑作アジアン・ファンタジー、開幕! ※特典として、発売記念書き下ろし短編【毛毛散歩】を収録しています。
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3.5母の形見の行方を追う孤独な少女・アイレは、 手がかりを求め、差出人不明の招待状を携えて仮面オークション会場に足を踏み入れる。 絵画、宝石、アンティーク…。様々な品の売り立て(セール)が進行する中、 アイレは特殊な審美眼で、商品の中に贋作が紛れ込んでいることを見破る。 これをきっかけに、オークションを運営する侯爵家の若き当主・バルトルートに才能を見出され、 物腰柔らかな第五王子・フェリクス、ムードメーカーの男爵家次男・ジョシュアとともに、 オークショングループ<ハウス>の一員として、彼らの仕事を手伝うことに! 最初は上から目線のバルトルートが気に入らないアイレ。 しかし他人に上手く頼ることができない自分の性格を見抜き、 不器用ながらも手を差し伸べてくれるバルトルートに、徐々に心を開いていく。 しかし同時に、異常なまでに物の真贋に固執するバルトルートに違和感を覚える。 どうやらその理由は、彼がオークションを主催しているわけにも深く関わっているようで…?
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4.5方士の素月は、幽鬼を祓うことが生業だ。 今回の仕事はひどい家鳴りの調査。 屋敷では若い夫婦と、その幼馴染の男・耀天が待っていた。 方士を敵視する耀天に見張られながら、素月は悲しげな女の幽鬼が原因だと探り当てた。 幽鬼に導かれ地面を掘り返すと変死体が見つかる。 ――彼女の遺体らしい。 耀天は「この先は俺の仕事だ」と言う。 彼は捕吏、犯罪を取り締まる役人だった。 仕事を取るなと憤る素月も譲らず、二人はともに屋敷の前の持ち主を訪ねるが――。 人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人が挑む、中華ファンタジー。
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4.0見知らぬ場所で目覚めたルチェラ。 そこは美しくも尊大、暴風公爵と悪名高いカイの屋敷だった。 カイは現在皇帝殺しを疑われている。 潔白を示すには現場に倒れていたルチェラだけが頼りらしいが――ルチェラは記憶を失っていた。 記憶を取り戻すため、ルチェラは事件に関わる場所を連れ回されることに。 解放されたい一心で従うが修道院で虐げられた辛い記憶まで蘇る。 だがカイは過去も肯定し、ルチェラを必要としてくれた。 噂とは裏腹に真に国を思うカイを助けようと真相に迫るが、思いがけずルチェラの秘密も暴かれ――。 ==登場人物== ルチェラ 皇帝が死亡した現場近くに、修道服を着て倒れていた。 感情が高ぶると金色に光る特別な瞳には、皇国の根幹に関わる秘密が隠されていて――? カイ マルジョッタ皇国の皇帝を支える八公爵の一人。美青年だが傲岸不遜。 領民の生活向上のために改革を進めているが、その強引さゆえになかなか理解されない。 ※紙書籍初版&電子特典として、書き下ろしショートストーリー【暴君公爵と無敵の賭け事】を収録 詳細は紙書籍の帯、電子書籍の巻末をご確認ください
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4.0御一新より時は下った花街で。下働きの千早は突然売られることを知り、行く宛もなく逃げ出した。たどり着いたのは、江戸の御世もかくやと思わせる絢爛な遊郭。戸惑う千早を、綺麗な楼主の朔は迎え入れ、追手はのっぺらぼうが蹴散らす。そこは人の世の外、あやかしの遊郭・月虹楼だった。 あやかしが忘れ去られようという時分、飛び込んできた千早こそ人の世との絆を繋ぐと朔は言う。流されて生きてきた千早だが、恩返しのため月虹楼の手助けをすることに。一方人の世でも、千早を捜し求める者たちがいて……?
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4.0幻想に満ちた魔術学院ドラクロウ。偉大な師の元で愛され育った天才少女・シャロムは、突然魔力を失い、今は学院の落ちこぼれだ。 ある朝シャロムが妖精の悪戯に困っていると、一人の少年に助けられる。 口の悪い彼は学院一優秀な生徒・ユエルで、なぜかシャムルは試験のパートナーに見込まれてしまった。 躊躇いながらも協力し、次第に心通わせる二人。だがシャロムは悲しい真実を知る。呪いに蝕まれ、もう決して元の<雨の魔術師>に戻れない事を――。 すれ違いながらも二人の魔術師が歩む、恋と再生を紡いだ物語。
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3.3後宮の宮女・翡翠の日常は突然一変する。反乱が起き、新皇帝が後宮全員の死罪を宣告したのだ。決死で抗議に行った翡翠は、思いがけず元婚約者の旺柳と再会する。 旺柳は憤る翡翠をなだめつつ内心焦っていた。――彼こそ新皇帝だからだ。今も翡翠を愛する旺柳は自分は皇帝の側近だと嘘をつき、死罪撤回を掛け合うと約束する。 かくして死罪は免れるも後宮解体の方針は変わらない。翡翠は妃や宮女総勢千人の行き先を探す「始末官」に任命される。翡翠と旺柳は彼女らの希望を聞き出そうとするが、無理難題の山積みで……!? ==登場人物== 翡翠(ひすい) 美しい筆跡を買われて女官として後宮に入ったが、現在は下働きをしている。 今でも旺柳が好きだが、立場が違うと自分に言い聞かせている。 旺柳(おうりゅう) 地方出身。腐敗した政治を行っていた前皇帝に代わって、現皇帝として即位した。 翡翠には皇帝であることを隠している。 元婚約者の翡翠を溺愛している。
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3.0「生きている人間って、だいたい退屈」 彼女の名前はジャンヌ・クーロン。独立独歩の最強令嬢、登場 伯爵令嬢のジャンヌは霊が見える。 さらに歯に衣着せぬ物言いを母親に疎まれ、十歳から修道院に入れられていた。 月日は流れ十六歳のある日、女伯爵である姉マリーズから帰宅を促す手紙が届く。 クーロン家でジャンヌを待っていたのは、大量に生き霊を憑けたマリーズと、伯爵家存続のための意に沿わない結婚の話だった。 ジャンヌはマリーズに「生き霊を払ったら結婚の話をなしにする」という交換条件を持ちかける。 そこで明らかになったのは、マリーズのとんでもない裏の顔で――。 霊を蹴散らし従える令嬢ジャンヌのホーンテッドコメディ、開幕!
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3.4「贖罪妃」薫香は祖先の罪を理由に後宮に幽閉されている。ある日、めったに人など訪れない自分の宮の前で宦官・黒曜が倒れていた。彼を介抱した薫香は、皇帝の赦しを得て一族の立場を回復したいと協力を頼む。一蹴されるが、薫香は黒曜の《秘密》を言い当てる。その根拠は「におい」。並外れた嗅覚に目をつけた黒曜は協力を承諾する。 翌日、薫香は一躍皇后候補となっていた。皇后になれば全てが叶うはずと語る黒曜の策略だ。しかし早速試練が。薫香は、皇后を目指す曲者ぞろいの四妃の前で、香の嗅ぎ当てに挑むこととなり――。 ==人物紹介== 薫香(くんこう) 後宮に幽閉された「贖罪妃」。 皇帝に祖先の罪を赦してもらうことを望んでいる。 並外れた嗅覚をもつ、においマニア。 黒曜(こくよう) 美貌の宦官。 嗅覚を失っており、薫香に探してほしい「におい」があるらしいが――。 不遜な性格。 東けい妃(とうけいひ) ※「けい」はくさかんむりに「惠」 凛とした美しさをもつ威厳のある妃。 北麗妃(ほくれいひ) 武術に優れる豪胆な妃。 西華妃(せいかひ) 計算高く、策謀を好む妃。 南貴妃(なんきひ) いちばん年若い妃。南の王家の養女。
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3.0《第5回富士見ノベル大賞受賞作!》 記憶を抜く手を持つ少女と忘れたい記憶を抱える人々の、泣ける感動ストーリー! ■あらすじ 大学四年生の才宮かえでの手には「触れた人の記憶を抜く力」がある。けれど、力を制御できないかえでは、人と関わることを避け、バイトも就活も失敗ばかりだった。 ある時、かえでは駅のホームで一人のOLと出会う。パワハラで心身を疲弊させていた彼女のため、自分の能力で記憶を抜いたかえで。しかし、その様子をかつての年上の幼馴染、神代蒼に見られていた。 六年ぶりに再会した蒼にはかえでの記憶がない。それはかえでが抜いてしまったから。けれど彼女の能力と現状を知った蒼は、人の記憶を抜く仕事を提案して……? ■登場人物 〇才宮かえで(さいみやかえで) 大学四年生。就活中。「触れると人の記憶を抜く」能力を持つ。人付き合いが苦手。 〇神代蒼(かみしろそう) 二十六歳、社会人。かえでの幼馴染だが、かえでに関する記憶を失っている。
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4.6★===あらすじ===★ 「誰でもいいから、彼女になってくれんもんかね」「本当に誰でもいい? 私でも?」他愛ない会話から、クリスマスまで期限つきで夏帆は拓海とお試し恋人になる。 放課後の帰り道や、休日のお出かけ。これまで彼氏のいなかった夏帆はじゃれあうように”恋人”の距離を楽しんでいたが、気づけば本気で拓海の誠実さに惹かれていた。でも片思いだからと気持ちを伝えられない夏帆。そんな時「早くこの期間終わらんかな」と拓海が二人の関係を終わらせたがっていることを知り……!? 特別書き下ろしストーリー「放課後」も収録。 ★===登場人物紹介===★ 早川 夏帆(はやかわ かほ) 人を見る目と行動力がある女子高生。長く書道を習っていて――。 三浦 拓海(みうら たくみ) 夏帆とお試しの恋人となる男子。心優しく友人に恵まれている。 西 琥太郎(にし こたろう) 清潔感ある美形男子。女子からモテている。 中田 康久(なかた やすひさ) 明るく人好きのする男子。運動神経がいい。 吉岡 梨央奈(よしおか りおな) 夏帆の友人。しっかり者で牡蠣が好きな少女。 橘 心(たちばな こころ) 食べるのが大好きな少女。実は男子が苦手。 廣井 嘉一(ひろい かいち) 家事をなんでも器用にこなす、拓海の友人。
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3.3竜に守られた国、シュティアーツ王国。栄えある聖竜騎士団の総団長に就任したのは、従軍経験のない十七歳のエレノア姫だった。 通称「妖精姫」。人形めいた容姿で変わり者と揶揄される11番目の王女だ。王国の歴史上初の初ドラゴンのパートナーを持たない総団長に、団員たちは反発した。 けれど針のむしろのエレノアに、「氷剣」と呼ばれる副団長のアドルファスは忠誠を誓う。エレノアにも総団長にならなければならない理由があって―― 「ありのままのあなたのお側にいたい」臆病な姫将軍の伝説が、ここから始まる!
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4.0【国民的人気を誇るガールズグループ『coc9tail』年内解散を発表】 さて、ここで国民のほとんどがある人物の動きに注目した。 ──〈国民の王子〉柊美聖は、大丈夫か、と。 超絶美形の人気俳優、柊美聖(26)は『coc9tail』のトップアイドル、黛息吹(24)を激推しする、ファンも認める全力オタクなのだ。 息吹の芸能界引退宣言に案の定ダメージを受けていた美聖。更に息吹には結婚の噂も囁かれていて……? 超人気俳優は推しを射止められるのか!? 胸キュン必至の尊すぎる推し活ピュアラブコメ登場! ※巻末に特別書き下ろし短編3作品を収録 ※電子特典として、巻末に書き下ろしショートストーリー【#幸せになるためのドレス】を収録 ◇登場人物◇ 柊美聖(ひいらぎみさと)……26歳。〈国民の王子〉と呼ばれるほど超人気な若手俳優。オタク。 黛息吹(まゆずみいぶき)……24歳。トップアイドルグループ「coc9tail」所属の女性アイドル。美聖の推し。
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3.8■━━━■架空和風ファンタジーの新本命■━━━■ 恩人である少年とともに剣の腕を磨いていた千早(ちはや)。しかし少年はある役目のため、千早を置いて桜花京へと旅立ってしまう。 17歳になった千早は剣術を修め、彼を探しに桜花京へ。親王の護衛に抜擢されたと思いきや、立場は人ではなく式神!? さらに、上司は畏怖される冥の中将・清雅(きよまさ)でーー。 悪霊からの文、呪われた宵壺、女房の神隠し。千早は事件と慣れない後宮のしきたりに四苦八苦するも、清雅の助言で独自の才覚を発揮して信頼を得ていく。一方で、異変は一つの疑惑へと収束し……。華と呪いの都で始まる和風奇譚! ■━━━■登場人物紹介■━━━■ □千早(ちはや) ……恩人である少年を追いかけて磨いた剣の腕を認められ、親王の側近くに。しかし、人ではなく「式神」としてこき使われることに!? □清雅(きよまさ) ……都で畏怖される「冥の中将」の地位に就く青年。白髪に赤い瞳。顔立ちは仮面で一部隠しているが、歴代で最も美丈夫だと女房達からは秘かな人気が。 □明星(あかぼし) ……清雅を護衛として側に置いている美貌の親王。女たらしな面もあるが、繊細な青年。怪異を祓う能力ももつと名を馳せているが、実はーー。 □景時(かげとき) ……千早が慕う相手。黒髪で面倒見のいい少年だったが、ある役目のため都に召し上げられて以来、音信不通の状態。 □中宮 ……明星の幼馴染でもあり、彼の兄の寵愛を受ける女性。彼女の周囲で生じている怪異を解決するため、千早は中宮のもとに「式神」として遣わされる。 □椿の典侍 ……明星によって「式神」として配属された千早を指導する女房。千早に手厳しい。どうやら、仕えているはずの中宮と浅からぬ因縁がありーー?
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4.1
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3.6
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5.0陸上自衛隊レンジャー。有事の際には困難な任務にあたる、全国の隊員達の中で8%しか存在しない、正に少数精鋭。陽はその初の「女性レンジャー」を夢み、凸凹バディで「地獄」と呼ばれる訓練に挑む!?
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4.0神野木家の下働きのまほろは強欲な当主一家に虐げられてきた。 ある日白皙の美貌の青年・狭霧が訪れる。 神使だという狭霧は「『石』を返せ」と迫るが、当主は狼狽するばかり。 しかも身代わりとしてまほろが差し出されてしまった。 百年前、神野木家には特別な霊石が貸し出された。 返さなければ破滅だと聞き、まほろは失われた霊石を捜すことに。 二人旅の中、狭霧の不器用な優しさや新しい出会いを通してまほろの孤独は癒えていく。 人間嫌いの狭霧ともやがて心を通わせるが、旅路の果てに思いがけない真実を知って――。 ==登場人物== まほろ 神野木家の下働き。 強欲な当主夫妻と一人娘に虐げられ、周囲の使用人からも見下されている。 捨て子の自分を拾ってもらった恩を返すため、懸命に働いている。 狭霧 神霊界の主に仕える神使。人間嫌い。 純真すぎるまほろのことは放っておけず、つい世話を焼いてしまう。
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-没落商家の娘・花菫(かきん)は家のため後宮に入った。 だが秘密を隠し息を潜めるように生きてきた彼女は、気弱さを侮られて周囲に見下されるばかり。 夜伽の声もかからず、侍女の碧玉(へきぎょく)の明るさだけが救いだ。 そんな折、皇帝が崩御し後宮全員に殉死が命じられる。 必死に逃れるが、花菫たちは四凶殿(しきょうでん)――危険な試練を越えねば脱出できない地下迷宮に追い込まれてしまう。 碧玉のため、花菫は隠してきた忌むべき力を使うと決める。 それは死を予知する「死相見」の力で――。 非力な妃が、誰より強く美しく花開く。 後宮死亡遊戯、開幕。 ==登場人物== 花菫(かきん) 庶民の出の下級妃。 死相が出た父を救えなかった過去があり、他人の顔を見ることを避けて生きてきた。 広治帝(こうちてい) 人形のように美しく、感情が読み取れない。 病弱ともっぱらの噂。 皇太后と親子関係にあるが、実子ではない。 如意(にょい) 後宮内で働く謎の官女子。 絶世の美しさを誇り、まなざしは理知的。 花菫の力に気づき、協力をもちかけてくる。
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5.0魔を呼ぶ《みにくい声》をもつことりは、声を封じられ幽閉されて育った。 あげく妹の結婚の準備金のため贄として売り払われてしまう。 死の寸前ことりを救ったのは、魔祓いの名家の当主候補で妹の婚約者、馨だった。 「おまえの命は俺が買ってやる」 当主争いに魔を呼ぶ声を求められ、ことりは馨の新たな婚約者となった。 馨に声の封じを解かれ、外の世界に出たことり。 馨のやさしさを知るほど、彼の過酷な運命に寄り添いたいと願うようになる。 馨も懸命なことりに惹かれていくが、当主を決する日が迫り――。 ※紙書籍初版&電子特典として、書き下ろしショートストーリー【番外編 ことりの秘密フォルダ】を収録 詳細は紙書籍の帯、電子書籍の巻末をご確認ください
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-天気雨の中、ぼんくらと噂の帝の元へ、嫁入りの牛車が向かった。 花嫁の燿子は実は元自衛官。訓練中に気を失った後『強く生きろよ、天泣の姫』の言葉に、気づけば泰平京にいたのだ。 「献上品」として入内した燿子を待っていたのは「帝を惑わす妖狐」と苛める女房たち。けれど本人は食事に虫が出てもバリバリ食べて涼しい顔だ。 そんな時、燿子は謎の青年から、ぼんくら帝のせいで国は滅ぶと聞かされる。いい加減な予言に燿子は憤慨するが、挙句事件にまで巻き込まれ……? 宮廷を災厄から救うため頑張る女子の痛快平安物語!
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-用心棒のウィードはいわくつきの宝・紅吉祥【くれないきっしょう】のハントに同行する。 それは数百年に一度、指輪や盃等を依代に顕現する、国をも揺るがす力を秘めた代物らしい。 だが顕現のとき「器」に選ばれたのは人間――舞姫ラウラだった。 元奴隷の彼女は権力者に利用されかねないその力を拒絶。 力を捨てるため聖地への旅を決意し、報酬につられたウィードは護衛を引き受ける。 奔放なラウラに手を焼くウィード。 一方ラウラは人生に投げやりな彼が歯がゆい。 即席の主従関係でしかなかった二人が変わっていく中、紅吉祥を狙う者が現れ――。 ==登場人物== ウィード 腕利きの用心棒。面倒を嫌い、高額の報酬が出る依頼しか引き受けない。 女の悲鳴が苦手。 過去は別の仕事をしていたようだが……? ラウラ 旅芸人の一座の舞姫。 卓越した舞の技量と容姿の美しさから、「傾国の舞姫」と呼ばれる。 奔放な性格だが、他人を細やかに気遣う一面も。
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4.0大阪生まれ、負けん気が強くてドS。そんなあおいの勤務先は、曰くつき不動産会社。 彼女は、物件に棲みつく幽霊を恐喝――じゃなくて除霊を「しない」で、対話をして解決に導く除霊師なのだ。 イケメンの腐れ縁バディ・神代はあおいとは対照的で、いつでもマイペース。霊に気配りをしすぎてあおいを逆撫でさせることもしばしばだ。 そんな折、女子高生の霊・カノンを除霊する依頼が舞い込む。精一杯の抵抗を見せるカノンだが、その背景には未解決の殺人事件が絡んでいて……? 富士見ノベル大賞受賞作!! 霊に寄り添うオカルト事件簿! ※電子特典として、巻末に書き下ろしショートストーリーを収録!
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3.5華族令嬢の一之宮 菊華は両親を喪い、強欲な叔父夫婦に育てられた。淑やかに躾けられた美しい人形のような菊華は、年頃を迎え、老人の後妻として売られそうになる。 たまらず家を飛び出しはや五年――。 貿易船にもぐりこんだ菊華はイギリスに停泊する船でしっかり者で目端の利く下働き(男)に成長していた。愛する骨董品に携わる仕事で、将来は自分の骨董店を持つのが夢だ。 そんな折、貿易商会の会頭である東堂政宗が船を訪れる。 彼と因縁のあった菊華は女性だと暴露され、なぜか彼と結婚することに……!? 豪華絢爛なアンティークジュエリーと陰謀うずまく社交界をめぐる、恋と謎の物語。
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-真っ白な原稿を手に、千華宮の賢妃・桃華は決意していた。 実は彼女の正体は、鳴かず飛ばずのアラサー漫画家・由里。事故に巻き込まれ、漫画の中のモブ妃に転生してしまったのだ。 おかげで物語が変わり正義のヒロインが不在。代わりに悪事を暴くのは――。 「三コマしか出ないモブ妃がやるの?」 皇后の告発をしないと自分の命も危うい。 漫画を描くことだけが取り柄の由里は、神技アシの謎の美青年・月舟と出逢い、同人誌での告発に望みを託すが……!? 目指せ重版出来! 転生修羅場を漫画で乗り切る後宮布教物語!
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3.3祖父が死んだ――二億の遺産と、一人の少女を遺して。 高校生の詩音(しおん)は高圧的な父に反抗し、孤独に生きてきた。 しかし祖父の遺言で五歳の少女・龍音(りと)の面倒を見ることに。 隠し子と噂される龍音は、遺言では《龍の子》とされていた。 他人に頑なな詩音と感情に乏しい龍音。ぎこちない共同生活の中、二人は次第に歩み寄っていく。 だが龍音が人ならざる力を使う場面に遭遇し、詩音は戸惑う。 《龍の子》とは……真実を求め紐解いた祖父の手記には、龍音の使命が記されていた。 不思議な少女と、世界の秘密に出会う、ひと夏の物語。
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3.0『お隣さんってば料理上手のイケメンだけど、すごく面倒くさい』 二人の出会いは最悪だった――。 隣室の萱代が振る舞ったのは、感動を覚えるほど美味しいパスタ。 「ワタシだって料理ができる!」 料理の腕を証明したくて百合子もパスタをご馳走するのだが……。 「これはローマ人に対する冒涜だ」 辛辣すぎる感想と圧倒的な料理の蘊蓄に打ちのめされてしまう。 それでもやっぱり美味しいパスタを作りたい! そこで百合子が萱代に願いでたこととは……!? 感動のパスタに出会ったズボラ女子が、再び料理にいどむ物語。 ※特典として、書き下ろし特別掌編【バターと未読と青い深皿】を収録しています。
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4.0◆魔法のiらんど大賞2021小説大賞恋愛ファンタジー部門特別賞受賞作◆ 父は娘を【呪い】と呼んだ――。 没落貴族の女学生・鶴は、父に結婚を命じられる。売られるように決められた婚約者は、顔も知らない実業家の青年・秋人だった。 秋人が一人で住む洋館で暮らすことになった鶴は、初めて出会った彼から「自分は呪われている」と告げられ、その言葉に戸惑う。 暮らしの中で秋人が【呪い】と呼ぶ怪奇現象と苦悩する彼の姿を知っていく鶴。政略結婚にも関わらず、鶴を守ろうとする秋人の優しさにも触れ、 次第に彼の力になりたいと感じ――。 呪われし婚姻のその先で、少女は恋をはじめる。 ※巻末には、本編のその後の二人を描いた書き下ろし短編「訪れた平穏、続く非凡なる日々」を収録しています。 ◆登場人物紹介◆ ・鶴(つる)…没落貴族の一人娘。女学生。とある事情で生家に居場所を見いだせずに育った孤独な少女。 ・秋人(あきと)…実業家の青年。天涯孤独。【呪い】のせいで周囲の人々から距離を置いて暮らしている。
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3.0大学生の春人には後悔していることがある。それは謝れないまま祖父が亡くなったこと。以来祖父が愛したような古い品物も、人と深く関わることも、苦手になった。 しかし事故で古伊万里の壺を割った直後から、動物の姿をした付喪神が見えるようになる。割れた壺の付喪神・イマリに迫られ、彼の力を取り戻すため、春人は付喪神たちの願いを叶えて「神心」を集めることに。元の持ち主に会いたい、一度だけでも人の役に立ちたい、亡き持ち主の娘から本当の思いを聞きたい。奮闘するうちに、願いが春人の周りに縁を紡ぎ――。 ==登場人物== 春人 人と関わるのが苦手な大学生。 イマリには下僕と見なされている。 イマリ 元・古伊万里の壺の付喪神、現・春人のスマホの付喪神。 甘いものに目がない。 桜 春人が働くこととなった「古道具みやび堂」の孫娘。 しっかり者の高校1年生。 洋蔵 「古道具みやび堂」の店主で、桜の祖父。 初対面のはずの春人について、何かを知っているようで……。
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4.5「どうしたもんかなぁ」新米占い師・月麗は困っていた。占いが権力者の逆鱗に触れて強制連行。生贄にされるはずが、人違いで神様の妃になるはめに陥ったのだ。 早速皇帝・洪封から命じられ、恋愛運を占ってみるが、結果は「妻に見えず」。偽妃だから当然だ。 それに生贄だとバレたら、月麗は喰われてしまう――。 怯える姿を尻目に、皇帝は月麗を喰べるつもりもなく、たっぷり溺愛しようと後宮専属の占筮者へと任命した。 だけれど後宮は一癖も二癖もある妃達ばかり。慌てる月麗の前に、モフモフの黒猫が現れて……?
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-嶺井琴子、二十四歳。小さな印刷会社に勤める会社員。 仕事疲れの日々を送っていたある日、夢の中に女性の「精気」を食べて生きる悪魔、「インキュバス」を名乗る絶世の美青年が現れた。彼が琴子を見て口にした言葉は…… 「うわ。この子、精気も体力も枯れっ枯れだ」 その日からインキュバスのエルゥは、琴子の8畳ワンルームを訪れるようになった。美味しいご飯と健康的な生活で、彼女の精気を育て、いずれ食べるために。 インキュバスなんかに惹かれちゃいけない、彼が優しくしてくれるのは自分を食べるためだと何度自分に言い聞かせても、おいしいご飯と温かい言葉で、徐々に惹かれていってしまう琴子。一方エルゥも、特定の女性をこんなに気にかける自分を不思議に思って……。 世話焼きインキュバスとお疲れ女子の恋の行方は? ※特典として、書き下ろし短編ストーリー「残業があった夜は少しの贅沢を」を収録。 ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 嶺井琴子(みねい・ことこ) 小さな印刷会社で働くお疲れ気味のOL。過去のトラウマから自分を雑に扱いがち。エルゥを警戒するが、すっかり胃袋を掴まれている。 エルゥ ある日突然琴子の前に現れたインキュバス。琴子の精気をいただこうとするが、あまりの枯れっぷりに思わず世話を焼きはじめて……?
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-世紀末の日本へ召喚された地獄の侯爵アヴナス。 彼は召喚者に置き去りにされたため願いを叶えられず、地獄に帰れなくなった。 それから二十四年──召喚者を探し続けるアヴナスは築三十二年の弁当屋の二階に住んでいる。 からあげを愛し慎ましく暮らしながら、地獄への帰還を切望していた。 そんな折、弁当屋を営む真辺文から合唱サークルの助っ人を頼まれ、弁当のからあげ増量と共に引き受ける。 しかし、それがきっかけで地獄帰還へのヒントが…!? 孤高の悪魔と普通の人々が織りなす悪魔的(非)日常の四畳半喜劇! ※特典として、発売記念書き下ろし短編「常連客への道」を収録しています。
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3.0修道院育ちのリーゼロッテは、明日レイモン伯爵と結婚する。王妃の朗読係になるための形式上の婚姻だ。 友人のハンスは猛反対するが、リーゼロッテはレイモンのことがずっと好きだった。形式上の妻でも、式の口付けがフリであってもかまわない。 しかし別々の部屋で初夜を明かした翌朝――レイモンは遺体となって発見された。刺殺という見立てに納得がいかないリーゼロッテは解剖を願い出る。 そう。彼女は「魔女」と畏怖される天才解剖学者。 夫の死の真相を突き止めるため、夫の願いを叶えるため、リーゼロッテは王宮に出仕する。 「マダム・ミニョン」と呼ばれた少女と王宮陰謀劇の幕開けだった――。
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4.0編集三年目の四葉は、突然の異動に憂鬱だ。異動先はTABEYO編集部。料理がからきしな四葉は活躍できる気が全くしない。 けれどお遣いなら、と原稿回収で「癖の強い監修者」在籍の研究室へ向かうと、血まみれの白衣を纏った異質な人物がいて――その人こそ癖つよ准教授・朝倉だった。 四葉は動揺しながらも出されたマドレーヌ20個を簡単に完食。すると朝倉はその底なし胃袋に眼をつけ、自分の担当になるよう迫ってきた。 料理科学で作った料理を平らげてくれれば仕事も捗り利害一致だというけれど……?
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4.0食いしん坊の魔法使い・フェリ シアは、世界を救った英雄に遭うため、学校の卒業式を抜け出し、相棒のハリネズミと共に旅立った。 そこで仏頂面の青年・カナンに出逢い、道中のお礼に急ごしらえの窯でトマトのピザを振舞う。熱々を頬張るとカナンに魔力が戻り、今後のご飯も頼まれてしまった。 旅に男手は要るし、利点もある。それはカナンが魔王の息子だということ。フェリシアの大切な祖母の仇も魔族。人の良さそうな魔王の息子には悪いけれど、魔族に効く毒が分かるかもしれない。契約を交わし、二人の旅は始まった。
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4.5高校生の七条和臣は天才術者だった。 能力者の名家「七条家」の生まれ、天賦の才、それらをすべて捨てて「普通」を選んだのだ。 そんな中、学年一の美少女・水瀬葉月があやかしと戦う姿を目撃する。 面倒を嫌い死ぬ気で逃げた和臣だが、葉月が一人であやかし退治をしていると知り渋々後見人となる。 それがきっかけで異形との戦いの世界に舞い戻り、圧倒的な実力と奔放さで因習の世界をも震撼させていく―― 「七条家が術者、七条和臣! お勤め、全うさせていただきます!」 最弱にして最強の術者の伝説が今、始まる!
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4.3高校生の坂木夜花(よはな)の住む町は、魔を退治する神祇官(かむつかさ)の一族である社城(やしろ)家が絶大な権力を持つ。 両親を亡くし祖母と住む夜花は、夏のある日に遠縁だからと社城家の宴会にかり出される。けれど手伝いの最中、事故で池に落ちてしまう。 騒ぎを聞きつけ現れたのは美貌の社城家の当主候補。彼は「僕の、つがい」と夜花に歩み寄り――後ろにいた同級生の少女を抱き上げた。 夜花は誰にも顧みられず、濡れ鼠の惨めな姿のまま池の中で呆然とする。 けれど不思議な美しさの少年・千歳が夜花を助け、社城家にある自分の家に匿ってくれた。さらに千歳は夜花が神がかりの力を持つ《まれびと》であると見抜く。 夜花は社城家に保護され千歳を護り手に、術師の仕事の手伝いをすることに……? 「わたしの幸せな結婚」の顎木あくみが贈る、神と人と運命の恋物語。 ※特典として、発売記念書き下ろし短編を収録しています。
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3.5幼少から不思議なモノが見えた大学生・旭は、作家志望のくせに読書は大の苦手。 ある日、怪異現象が絶えないと噂の図書館を偶然訪れた旭は、「本の執事」を名乗る風変わりな司書・七士と出逢う。 七士は読書が嫌いだという旭に驚き「良い本と、それに相応しい人を結ぶのもお仕事です」と一冊の小説を手渡す。けれど読書が非効率的に思えた旭が、つい小説の あらすじを検索してしまうと、彼の周りでは奇怪な事ばかり起き始め……? 本の執事に、本嫌いな青年が助手となって怪異事件の謎を解く、非日常的ミステリー!
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4.4◇◇◇あらすじ◇◇◇ 若き賢帝の唯一の妃『最愛』を決めるため、後宮に集められた妃達。 その中で最も格下の、五十番目の妃ソーニャには秘密があった。 それは【死に繋がる不幸を招く呪い】と【死ぬと時間が戻る祝福】を持つこと。 玉の輿を狙う妃達により魔境と化した後宮で、彼女は毎日『死に戻り』続けていたのだ。 (早く『最愛』を決めてくれないかな。そして家に帰りたい) そう願うソーニャだったが―― 「貴様を私の『最愛』にする!」 皇帝エルクウェッドが指名したのはソーニャ。 その上『最愛』のはずなのに陛下は大層お怒りのご様子で……!? ※電子特典として、巻末にエルクウェッド目線の過去編を描いた書き下ろしショートストーリー1篇を収録 ◇◇◇登場人物◇◇◇ ◆ソーニャ 後宮で五十番目の底辺妃。 【死に繋がる不幸を招く呪い】と【死んだら時間が戻る祝福】を持つ。 ◆エルクウェッド 「賢帝」と呼ばれるほど有能な若き皇帝。 数々の偉業により世界で一番知名度の高い人物とされるが……。
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4.5国内最高峰のフィンゼル魔法学校に落ちてきた少女・ミア。彼女は記憶を全て失っていた。ミアを保護した養護教諭のアブサロンは、学内に潜り込むことを提案する。もし首席集団【オペラ】になれれば王立図書館の閲覧資格が得られる。記憶喪失の謎も解けるはずだ。 戸惑うミアだがオペラの上級生・ブルーノの魔法に魅了され、ここで学ぶと決める。ブルーノはミアの素性を警戒するが、まっすぐな彼女に観念し学園生活を支えることに。しかし強すぎる魔力が災いして、ミアは名家の令嬢・カトリナから決闘を申し込まれて――。 ==キャラクター紹介== ミア フィンゼル魔法学校に「落ちてきた」少女。 記憶を失っているが、強い魔力と負けん気で次々に魔法を習得していく。 ブルーノ 学内の自治組織・オペラの3 年生。 何者かわからないミアを信じきれずにいる。 魔法使いには珍しい離島の出身。