島津製作所のあの建物って今レストランなのかと、読んでいて一番驚いた京都情報はそれ。
そして随分と京都に行っていないことに気が付いた。
「あ、ここが島津か」と思ったあの時が懐かしい……(島津の機械にお世話になっている理系人の性)
閑話休題。
茶道という何百年も続く伝統と漫画(しかも展開としてSNS
...続きを読む発信に切り替わる)という現在の技術との融合。
それを主役2人のやり取りで見られた気がする。
京都に限らず頭のかたい、今の状況が見えない大人がいるのは仕方がないとして。
京都のしかも茶道の家元となれば、漫画家志望の嫁(予定)は受け入れがたいものもあるだろう。
故の嫁いびりに仕事妨害も理解はできなくもない。
頭では。
本音は「そこまでするかお義母様!」と腹立たしかったが。
それを救ってくれたのが、もっと上の世代だったというのは意外だった。
やはり今の流れに適合できた人こそ強かに生き残れるのだなと頼もしくも恐ろしく思った次第。
今の漫画家デビューってこういう形式が増えたよなと、今の世情を取り入れつつ、茶道の世界を親しみやすくも書いてあり、京都の情報も(前述通り)に色々出てくるため、想像以上に読み応えがあった。
また15歳も年上ながら、彼の方が彼女に入れ込んでいるのが分かるのも魅力的な悶えポイントかと。
実の母相手に婚約者のためにあそこまで怒れて、しかも精神的に有効な制裁を加えつつ、自分が考えていた未来へ持っていこうとしたあの行動力……今にして思うと怖い、京男。
何だかんだで上手くまとまってくれてよかった。
互いに互いのことを理解し合えているカップルなので、今後もお互いの母に負けずに乗り越えられると思う。
頑張れ、そして末長くお幸せに。