ノンフィクション・ドキュメンタリー - 講談社作品一覧

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  • 若者のすべて 1980~86「週刊プレイボーイ」風雲録
    3.0
    80年代に100万部を発行し、社会現象になった「週刊プレイボーイ」編集部で、青春を過ごした一人の若者の、夢と欲と野心の物語である。その当時、伝説のシマジ編集長のもとで、WPB軍団はどんなドタバタの日常を送っていたのか、またその泣き笑いの日々の中で、編集者たちは何を考え、何を求めて企画をつくっていたのかがわかる第一級の資料である。
  • JAL 虚構の再生
    3.0
    負債総額2兆3221億円。破綻したJALには多額の公的資金が投入され、「見せかけの再建劇」が演出された。その間公正な競争は歪められ、結局日本の空の国際競争力は低下するばかり。稲盛和夫CEOの経営手腕を手放しで賛美するだけでは、問題の本質を見抜けない! 世間の常識を覆す、告発のドキュメント。今、待望の文庫化!
  • 実録 アングラマネー 日本経済を喰いちぎる闇勢力たち
    3.0
    格差社会の勝ち組と負け組を分かつものは、カネである。カネが唯一の尺度だという考え方が、広く世の中に蔓延している。ヤクザでも、カネ回りがいい奴に、人もカネも集まってくる。カネがあるヤクザが勝ち組、カネのないヤクザは負け組。オモテ社会と同様、ヤクザも格差社会だ。日本最大の指定暴力団・6代目山口組にも格差社会が進行している。
  • 月給たった5万円! でも、選びました 空回りの20代から、30代でクックパッドの役員になれたわけ
    3.0
    日本一の料理サイトクックパッドの執行役員も務め、ウーマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた著者は、独立して思い立った。自分の人生を変えてくれたクックパッドでの経験を、独り占めせず伝えたいと。それは、「エリートでもなんでもない平凡な女性が、平凡でなくなった理由」。本書を読めば、だれでもきっと生き方を変えられる、と背中を押されるはず!
  • そこまでするか! モンスタークレーマー
    3.0
    すごいモンスター続々。現代クレーマー事情。クレーマーはさらに進化し、「モンスター」となった。この本を読めば、あなたも「そこまでするか」とつぶやきたくなるハズ。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 昭和梟雄録
    3.0
    悪党の時代の首領たち。池田大作の通信簿を公開、三越「なぜだ!」岡田茂解任劇場、中川一郎は中折れする血筋か。※本作品は、1982~89年に文藝春秋・諸君! に掲載された記事を再録し、一部加筆・改筆したうえで編集したオリジナル文庫です。
  • 世の中への扉 柴犬マイちゃんへの手紙 無謀運転でふたりの男の子を失った家族と愛犬の物語
    3.0
    歩道に、ラップ音楽に合わせてジグザグ運転をする乗用車がつっこみ、祖父母と犬の散歩の途中、信号待ちをしていた男の子ふたりの命を奪いました。事故の取り調べ、裁判の様子、のこされた家族の悲しみと怒り、そして彼らを支えるマイちゃんの存在を、丹念な取材で描きます。
  • ザ・グレート・フライト JALを飛んだ42年 太陽は西からも昇る
    3.0
    B727、DC-8、B747、DC-10、B747-400……JALが運航した国際路線をすべて飛んだ唯一のパイロットである小林氏。そのフライト人生は、“空の昭和史”そのものだ。総飛行時間1万8500時間、距離にして1665万キロ(地球800周分)! 同僚・後輩から「グレート・キャプテン」と慕われる小林元機長がエピソードでつづる、42年間の空の旅へようこそ。
  • ギリシャ人の真実
    3.0
    ある日突然、国の金庫が空っぽだと国民は知らされ、外国からは「ダメなギリシャ」というレッテルを貼られ、誇りさえも吹き飛んでしまった。多くの日本人が抱いてきた「ギリシャ」のイメージは、少し前まで「古代ギリシャ」と「紺碧のエーゲ海」「アテネ五輪」くらい。そして危機以降に流れる「西ヨーロッパ」からの視点に偏りすぎた情報。これまで伝えられることのなかった「ふつうのギリシャ人」の思いや現実を探る。
  • 箱根駅伝に賭けた夢 「消えたオリンピック走者」金栗四三がおこした奇跡
    3.0
    挫折を味わった者だけが、人生の勝者になれる――明治45年、日本が初めて参加したストックホルム・オリンピックで味わった屈辱の途中棄権。しかし、逆境をバネに後進の育成に努めた金栗は、箱根駅伝のほか、福岡国際マラソンを創設し、自らも54年8ヵ月余の歳月をかけて、ついにマラソンのゴールラインに辿り着いた。
  • 花の都パリ「外交赤書」
    3.0
    国会議員、官僚、外交官達の痴態、全部書きます! お騒がせの異能官僚が大活躍!!パリ燃ゆ! 官僚機構の内側でしか見えない議員先生やお役人のトホホな実態。パリの風物も満載!
  • 藤原氏の悪行
    3.0
    「藤原氏はどうやって日本を乗っ取ったのか!?」平安時代から近代まで続いた、藤原氏と天皇家のただならぬ関係を読み解く。天皇家の母親をみると、ほとんどは藤原氏の女性で占められている……それはなぜか? しかも藤原氏は他者との共存を拒み、政敵をことごとく退けてきた。「正義の味方」とはほど遠い藤原氏の呪縛から、天皇家はいかに逃れようとしてきたのか。日本史最大のタブーに挑む。
  • 世の中への扉 奇跡はつばさに乗って
    3.0
    NYツインタワー跡地での万羽鶴展と、広島のサダコ鶴とが結びつき、やがて、9.11で身内を亡くした日米双方の遺族たち、原爆投下を決定したトゥルーマン大統領の孫と被爆者たち、NYの高校で学ぶ子どもたちなど、日米さまざまな人々や、それぞれの複雑な想いが互いにつながり会う連鎖が始まります……。禎子さんの遺族の通訳を担当したNY在住の著者が、「サダコ鶴」の行方とパワーを傍らで見つめ綴ったドキュメント。
  • 最期の日のマリー・アントワネット ハプスブルク家の連続悲劇
    3.0
    20世紀初頭まで、ヨーロッパ最大の王朝を誇っていたハプスブルク家。その終焉に輩出した華麗な5大スターを襲った悲劇を語る!マリー・アントワネット、マクシミリアンメキシコ皇帝、シシーと呼ばれたエリザベート王妃、ルドルフ皇太子、フランツ・フェルディナント大公夫妻の最期は、処刑、暗殺、心中と、あまりに悲劇的だった。時の皇帝、フランツ・ヨーゼフを悲しみの淵に沈めた彼らの物語とは。文庫書き下ろし。
  • 年金詐欺 AIJ事件から始まった資産消失の「真犯人」
    3.0
    知りすぎた『年金情報』編集部vs.AIJ投資顧問・・壮絶な情報戦の後、浅川和彦社長は逮捕された。しかし事件はこれで終わりではなかった。突然、厚労省が厚生年金基金制度廃止を決めたのだ。日本の年金制度の一角を占めてきたシステムが消されてしまったことになる。国民の老後を支える年金制度を、この国はどう変えようとしているのか。『年金情報』編集長がAIJ事件の深層と、その背後にある年金官僚の意図を明らかにする
  • 死出の門松<こんな葬式がしたかった>
    3.0
    「自宅マンションから旅立ちたい」「エンバーミング技術で美しい死に顔に」「夫人の亡骸と最後の晩餐を」人生の最後にあたり大切な人のために残された者ができること、してあげたいこと。葬儀を行わないという選択や近年増加する生前葬について。お寺に収めるお布施のあれこれ。身元不明者の葬儀や孤独死の送り方など、著者が葬儀屋さんに聞いた実例を元に真摯にしかし軽妙な筆致で葬儀について考える。(講談社文庫)
  • 悩ましくて愛しいソウル大家族
    3.0
    韓流のかけらもない20年前、韓国人写真家との結婚を決めた著者。両方の家族を巻き込んでの大騒動の末、無事に式を終えたのはよかったが・・・。家族間の距離のとり方、出産を見守る家族の毎日、ちょっとの違いが大きな違いで、困難を乗り越え、愛情に感謝する日々。いまや日中韓にまたがる出版社を経営し、柳家の立派な一構成員となった著者の原点『ソウルは今日も快晴 日韓結婚物語』待望の復刻版!
  • 東日本大震災に遭って知った、日本人に生まれて良かった
    3.0
    「FUKUSHIMA50」として称えられた福島原発事故処理班の面々、あるいはスペイン皇太子賞を授与された警察、消防、自衛隊の現場指揮官たち……なぜ日本人の現場力はかくも海外で賞賛されるのか? 東日本大震災の夜、東北新幹線の中で一晩を明かし、その後、北関東を転々とした著者がたどり着いた「日本人論」。2009年に大震災に遭ったハイチでの現地取材も敢行し、東北のケースと徹底比較。日本人の秘密に迫る!
  • 欲望の迷宮 新宿歌舞伎町
    3.0
    “食と性”の二大欲望が交錯する、新宿歌舞伎町の舞台裏を大漂流! かぶいている人間の生棲する街、正真正銘の人工の歓楽街。悪場所が密かに醸しだす妖しい魅力。迷宮に展開する欲望のドラマと哀愁ただよう人間の浮沈とを、すくいあげる。大宅賞受賞作家が、自己の青春にダブらせながら辿る、“橋本文学”とも呼ぶべき同時代ルポ。
  • 工藤写真館の昭和
    3.0
    東京下町で激動の昭和を生きた最後の写真師・工藤哲朗とその一家の物語。摂政宮(昭和天皇)撮影の体験から始まる工藤写真館。二・二六事件、真珠湾奇襲、敗戦、復興。類まれな好奇心で時代を先取りした写真師の日々に、昭和が二重写しにされる。時代の荒波に翻弄されながらも、かたい絆で結ばれた家族が生き抜いた昭和とは――。講談社ノンフィクション賞受賞作品。
  • まぼろしの邪馬台国 第1部 白い杖の視点
    3.0
    「本書は考えようでは、妻とともに手さぐりで生き抜いた私の生活記録である」。失明した著者が本書の冒頭でこう書いていたように「邪馬台国はどこか」を探るため、妻・和子に古文書を読んでもらい、筆記してもらい、ともに研究に現地調査に赴いた。二人三脚の結晶が本書なのだ。〈第1回吉川英治文化賞受賞作〉
  • やくざと芸能界
    2.5
    渡辺プロ黄金時代の大スターたちの素顔や、芸能界とやくざとの生々しいかかわり、大物政治家やフィクサーまで、昭和の芸能裏面史を綴ったベストセラーが待望の文庫化!白洲次郎、花形敬、水原弘、盛田昭夫、勝新太郎、ザ・ピーナッツ、ハナ肇、いかりや長介、大原麗子、石原裕次郎、美空ひばり、松本治一郎、菅谷政雄、司忍、高倉健、田岡一雄、金丸信、ビートたけし、小泉純一郎、小泉進次郎……戦後の主役たちの実像がここに!!
  • 小説東急王国
    2.0
    厳しい経済戦国時代を勝ち抜き、従業員9万人の東急グループを築き上げた、五島慶太・昇の父子2代にわたる、壮絶な人生と経営陣のドラマ。「失敗を恐れるな、向こう傷は問わない」という精神で経営に取り組み、最後までロマンを追い続けた五島昇。「覇道を排し、正道を歩む」事業家の生き方を描く、迫力の長編ノンフィクション小説。
  • ひどい捜査 検察が会社を踏み潰した
    1.0
    社長が手塩にかけて育てた、その小さな会社を、検察は平然と葬り去った。最も残酷かつ巧妙な方法で……。会社立て直しのため命を削って働く経営者たち。中小企業の7割が粉飾に手を染める実態を直視しない検事たち。東京地検特捜部のあまりに卑劣な捜査を暴く!
  • 早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした
    1.0
    早稲田大学を卒業した23歳の僕には、それなりの未来が拓けているはずだった。でも、「それなり」などありはしない。32歳になるまで、僕が入社して、そしてクビになった3つの会社は、すべてが「ブラック企業」だった。システムエンジニア(SE)、先物取引、業界新聞……これがブラック企業の実態だ。この10年間、この国では何が起こってきたか? ブラック企業をやめ、ライターとなった著者が赤裸々に明かす、前代未聞のノンフィクション。
  • 刑事捜査の最前線
    NEW
    -
    30年を超える記者生活で警察庁・警視庁・大阪府警をはじめ全国の警察に深い人脈を築き、重大事件を追ってきた記者が明らかにする刑事捜査の最前線。 ・1990年の「1000人に1.2人」から「565京人に1人」の精度へ、格段の進化を遂げているDNA鑑定 ・初動で圧倒的な力を発揮する防カメ捜査 ・長く「客観証拠の王様」とし君臨し、いまでも重要度は下がらない指紋鑑定 ・サリン事件でも和歌山カレー事件でも威力を発揮した毒物捜査 ・取調刑事はどのように容疑者に真実を語らせるのか ・近年言われる取調力の低下の理由とは ・近年苦戦する汚職捜査にどう対応するのか ・神戸連続児童殺傷事件を早期解決に導いた指揮官の勘。 ・工藤会壊滅作戦 ・新たな犯罪として登場し、増殖・変化を続ける特殊詐欺にどのように立ち向かうのか。
  • リーマンの牢獄
    NEW
    -
    ■これはノンフィクションです──2024年最大の問題作、ついに刊行! 371億円を詐取し、獄中14年。逃亡を指示した「共犯者」は忽然と姿を消した──。 無名のサラリーマンの人生を狂わせた「バブル」とは何だったのか? リーマン・ショック64兆円破綻のトリガーを引いた男、衝撃の手記。 文化勲章受章者・岩井克人氏推薦! 怒濤の442ページ ■男の人生は、バブル経済の通史であり、裏面史でもある 替え玉警官 海外逃亡 買春地獄 持ち逃げした共犯者 苛烈な獄中生活…マネーゲームの狂奔を描く昂奮ノンフィクション! 待っていた黒崎氏から僕が言われたのは〈ダブルベッドの上に帯封のついた現金5億円の札束を山積みにしてください〉という指示でした。黒崎氏が買ってきた黄色い箱に入った輪ゴムで、100万円を一つ一つ束ね直していく作業を3人で始めました──。(本文より) ■経済学者・岩井克人氏 推薦のことば ある大商社の資金保証という虚構を種として、リーマン日本法人から371億円という巨額な出資を引き出すが、その焦げ付きがきっかけとなって、米国リーマン本社が倒産してしまう。全世界を大不況に陥れたあのリーマン・ショックの引き金を期せずして引いてしまった齋藤栄功氏の告白録。 山一証券から始まり、蔵相秘書、都民信金、医療機関、丸紅、メリルリンチ、ゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズなどを次々と巻き込んでいくその活動の軌跡は、闇の女たちや高級車とも交差し、10億円入りのスーツケース、東京地検特捜部、海外逃亡、逮捕、報道カメラのフラッシュ、拘置所、裁判へと一気に降下し、14年にもわたる牢獄生活に至ってしまう。 80年代のバブルの狂乱からその崩壊を経て、失われた30年に入ってしまう日本経済。マクロの視点からは繰り返し語られてきたこの現代経済史を、ミクロの視点から小説のように語ってくれるこの告白録を読むことは、金融とは何かを改めて考えることにもなる。金融とは実体経済上に積み重ねられた精緻な仕組みであるが、その仕組みを実体経済に繋ぎ留めておくためには、たった一切れでも良いから、その中で活動している個人の倫理性が不可欠であるということを。 ──岩井克人(経済学者 神奈川大学特別招聘教授、東京大学名誉教授) ■本書の内容 第1章 原点は山一證券 第2章 大洪水のあと 第3章 カネは蜜の味 第4章 「丸紅案件」の魔物 第5章 破局の足音 第6章 コンゲーム 第7章 海外逃亡 第8章 檻の中の蛙 第9章 われ深き淵より エピローグ クロサギとのこと
  • わたしと日産 巨大自動車産業の光と影
    NEW
    -
    ■衝撃の回顧録、ついに刊行! 高度成長、バブル、経営危機、V字回復、そしてゴーン逮捕──ゴーン会長のもと、日産社長を務めた男はそのとき何を考えていたのか? 赤裸々に明かされる白熱の手記。グローバル化の渦中にいる全ビジネスマン必携の書。 ■歴史学者・磯田道史氏推薦 「日産の歴史的経験を未来の道しるべに。本書の姿勢に心打たれた」 ■国際化に翻弄される巨大企業に何が起こっていたのか? ──面接兼挨拶の日、私は日産本社(当時は東銀座)の十五階にあるゴーンCEOの執務室に呼ばれた。  会議机をはさんで、私の前に腰を下ろしたゴーンは世間話や抽象的な話などは全部すっ飛ばし、いきなりこう切り出した。 「オーケー、サイカワサン。購買部にとって重要なのはコストダウンの目標を達成することだ。進み具合はどうなっている?」(本文より) 【本書の内容】 ゴーンとやりあい、マクロンに歯向かった日本人サラリーマン。彼が目撃した巨大産業「もうひとつの戦後史」 ▼第一章 不正発覚 ゴーンと私は「対立関係」にあったのか/不正を知ったあの日のこと/検察からの口止め/ゴーンと交わした会話/逮捕までのメール/夜の記者会見 ▼第二章 ゴーン事件とは何だったか 不正行為の実態/水面下で行われた工作/私に向けられた批判 ▼第三章 「非主流」のサラリーマン 祖父との因縁/入社した一九七七年という年/入社式に「塩路会長が来られる」/購買部門に配属されて/「ケイレツ」の重さ ▼第四章 海外へ 英語で仕事をするということ/「ジャップ、ゴー・ホーム」/バブル景気に浮かれる日本に戻って/秘書課に勤務 ▼第五章 ルノーの救済 ゴーンとの出会い/辻さんに言われたこと/ルノー幹部の雰囲気/日産リバイバルプラン/単身赴任をとりやめて/ルノーとの共同購買/内なる国際化へのハードル/日本人社員とは飲まない!/聞き上手の上司・ゴーン ▼第六章 ゴーンの変質 ゴーン、ルノーCEOに/ケリーの人事/ペラタ氏のリーダーシップ/ルノーにおけるゴーン/スパイスキャンダルの痛手/ゴーン政権を延命させた危機/行き詰まり ▼第七章 圧力 逮捕当日、午前のできごと/「悪者はサイカワ」の悪評/スナール新会長との出会い/残された禍根 ▼第八章 退社まで 塙義一元社長から学んだこと/マクロンチームとの交渉/監視役としてのケリー/相談できる先輩はいなくなった/三菱自工・益子修さんとの共同事業/関潤、グプタという二人の後輩/日産勤めが終わった日 ▼第九章 次世代のビジネスパーソンへ 日産の蹉跌とは何だったか/ゴーン改革の意義/求められるリーダーシップ/日本発ベンチャーはどこまで可能か
  • 2022年のモスクワで、反戦を訴える
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    彼女を大胆な行動に駆り立てた理由とは? 周囲の沈黙と冷笑の中、すべてを失いながら自らの良心に従いながら一人で行動し、自由を勝ち取った女性の手記。 ロシアのウクライナ侵攻後まもない2022年3月14日。モスクワの政府系テレビ局・チャンネル1のニュース番組中にスタジオに乱入し、反戦ポスターを掲げた女性。この映像は瞬く間に全世界に配信され、一躍時の人となったマリーナ・オフシャンニコワ。 しかし彼女の行動は、欧米での賞賛の一方、母親はじめ国内の多数派からは「裏切者」のレッテルを張られ、激しいバッシングの対象に。 同局のニュース編集者として何不自由ない暮らしをしていた彼女をこの行動に駆り立てた理由とは? そして、彼女の周辺のメディア関係者は、ごく少数の支援者の強まる言論統制のなかでどのような行動をとっていたのか? 反戦行動後、逮捕・失職・親権制限・自宅軟禁など、次々とやってくる逆境。 最終的には娘を連れて決死の国外脱出に成功するまでの激動の7ヵ月間を描く。
  • 丹波哲郎 見事な生涯
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    「人間、死ぬとなぁ、魂がぐぅーっと浮き上がっていくんだよ。それで、どんどんどんどん上昇していく。ところが、天井でぶつかって、一度反転するんだ。すると、ベッドの上には自分の骸(むくろ)がある」 「やがて、かなたに小さな光が見えてくる。その光に向かって、どんどんどんどん走っていく。どんどんどんどん走っていく。でも、息切れしないんだ。なぜか? ……死んでるから」 大俳優・丹波哲郎は「霊界の宣伝マン」を自称し、映画撮影の合間には、西田敏行ら共演者をつかまえて「あの世」について語りつづけた。中年期以降、霊界研究に入れ込み、ついに『大霊界』という映画を制作するほど「死後の世界」に没頭した。 「死ぬってのはなぁ、隣町に引っ越していくようなことなんだ。死ぬことをいつも考えていないと、人間、ちゃんとした仕事はできないぞ。おまえも、いつでも死ぬ覚悟、死ぬ準備をしといたほうが、自分も楽だろう」―― 丹波は1922年(大正11年)、都内の資産家の家に生まれ、中央大学に進んだ。同世代の多くが戦地に送られ、生死の極限に立たされているとき、奇跡的に前線への出征を逃れ、内地で終戦を迎える。 その理由は、激しい吃音だった。 終戦後、俳優を志した丹波は、舞台俳優を経て映画デビューし、さらに鬼才・深作欣二らと組んでテレビドラマに進出して大成功を収めた。 高度成長期の東京をジェームス・ボンドが縦横に駆け抜ける1967年の映画『007は二度死ぬ』で日本の秘密組織トップ「タイガー・タナカ」を演じ、「日本を代表する国際俳優」と目されるようになる。 テレビドラマ「キイハンター」、「Gメン’75」で土曜午後9時の「顔」となり、抜群の存在感で「太陽にほえろ!」の石原裕次郎のライバルと目された。 『日本沈没』『砂の器』『八甲田山』『人間革命』など大作映画にも主役級として次々出演し、出演者リストの最後に名前が登場する「留めのスター」と言われた。 その丹波が、なぜそれほど霊界と死後の世界に夢中になったのか。 数々の名作ノンフィクションを発表してきた筆者が、5年以上に及ぶ取材をかけてその秘密に挑む。 丹波哲郎が抱えた、誰にも言えない「闇」とはなんだったのか。 若かりし頃に書かれた熱烈な手紙の数々。 そして、終生背負った「原罪」――。 「死は待ち遠しい」と言いつづけ、「霊界」「あの世」の素晴らしさを説きつづけた大俳優の到達した境地を解き明かすことで、生きること、そして人生を閉じることについて洞察する、最上の評伝文学。
  • 白い拷問 自由のために闘うイラン女性の記録
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    「私はいま、家を去る最後の瞬間にこの文章を書いています。このあとすぐに私は刑務所に再び入れられます」 2023年に獄中でノーベル平和賞を受賞したナルゲス・モハンマディの手記と、ナルゲスによる13人の女性受刑者へのインタビューをまとめた衝撃のノンフィクション。 ●白い拷問とは? イランのエヴィーン刑務所は、悪臭と恐怖に満ちた悪名高き場所。そこで繰り返されるのは、看守による自白の強要、鞭打ち、性的虐待、家族への脅迫、そして「白い拷問」だ。照明を操作した独房で昼夜の感覚を奪い、睡眠パターンを妨げ、時に目隠しをし、身体的接触をすべて奪うことで、囚人の身体と精神を蝕む非人道的な拷問である。 ●突然の逮捕と奪われた日常 「女性にも権利を」「民主主義と人権を」「好きなことを言い、好きな服を着たい!」自由を求めて思いを表すだけで、服装が不適切というだけで、思想犯・政治犯として逮捕されてしまうイラン。ヒジャブ着用が不適切だと拘束されたのち死亡したマフサ・アミニ氏問題を巡り、国連調査委員会は「違法でありイラン政府に責任がある」と発表している。 本書に登場する女性たちも一方的な容疑をかけられ、拘束されている。幼いわが子を道端に置き去りにするかたちで逮捕・投獄された女性までいる。 著者ナルゲス自身、夫は政治亡命し、10代になった双子の子どもたちも父のもとで暮らし、孤独な闘いを強いられている。13回逮捕され、5回の有罪判決を受け、31回の禁固刑と154回の鞭うち刑を言い渡されても、ナルゲスが闘いをあきらめない理由は、女性の権利と暴力や死刑の廃止を求める信念に他ならない。 ●世界選挙年とジェンダーの平等 ある囚人はインタビューでこう明かす。「独裁者が支配する不平等な世界で、人々は支配されるか従うか、どちらかしかないが、女性は普段からさまざまな不平等に傷ついているので、日々の経験を足掛かりに抵抗のレベルを一段あげることができる」と。さらに「男性優位の社会でヒエラルキーからこぼれ落ちた男性は、女性以上に弱い存在になってしまう」と喝破する。 本書は「遠い国のイスラム世界の物語」ではない。今、現実に起こっている人間の権利とジェンダーの平等の問題でもある。専制政治の支配と家父長制度の支配のなかでがんじがらめの女性たちの闘志は、すべての人に勇気を与える。 ●推薦の言葉および海外での反響 ・安藤優子――全人格を奪う「白い拷問」。その実態をつぶさに告発したナルゲスさんと証言者たち。彼女らが闘っているのは、この地球上の人権を踏みにじられているすべての人々のためだ。                     ・ニューヨーク・タイムズ絶賛。世界16か国で緊急出版。
  • 二流の芸能人が、何度がんになっても笑って生きている理由
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    人生、山あり、谷あり、がんあり。僕の“大莫迦”66年!――大ヒット曲『時には娼婦のように』でも知られる俳優・黒沢年雄が初めて明かす、二度のがん闘病記。二度にわたってのがん告知、にもかかわらず人生を楽しむ秘訣はなにか。 告知の瞬間、医師の誤診、名医の選び方、人間ドックの罠、スパルタ式リハビリメニューの作り方、家族との接し方など、《黒沢流「がん」の笑い方》をお教えします。 母が喉頭がんで亡くなり、家族を支えるために避妊具まで売り歩いた十代。 大物俳優の嫌がらせ、解雇、仕事の低迷で自殺の誘惑にも駆られた三十代。 『時には娼婦のように』が大ヒットになったのに、脂の乗り切った48歳で、大腸から真っ黒なポリープが見つかった。 主治医に誤診されたあげく、告知されたのは「大腸がん」。 もう手遅れなのか……仕事は減り借金は増えたあの時。 そして16年後の2008年9月。医師は僕に「二度目のがん」を宣告した――。 はたして、僕はこの苦境をどう生き抜いてきたか? どうしたらがんを笑って、人生を楽しめるようになったのか? 破天荒な人生とともに綴られる、「がん」と生きる痛快人生論。
  • 3歳からの子育て歳時記
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 フリーアナウンサーで、2人の男の子を育てる青木裕子さんの FRaUwebの人気連載『子育て歳時記』を書籍化! 親子「共育」として、3歳から一緒に楽しめる 12カ月のさまざまな体験の実例をお届けするほか、 青木さん自身の子どもの小学校受験の振り返りや、 帯状疱疹ができたエピソードなど、 連載公開時に大きな話題を呼んだ、子育てお悩みエッセイも収録。 教育の選択肢が増えた時代に 偏差値だけではない、長い目で見た「自ら学ぶ力」 「勉強が好きになる力」を、未就学児の期間にどのように 身に着ければよいか… 小学校受験、中学受験、探究学習のプロによるアドバイスも! 【ポイント1】 自宅で取り組める「知育」のアイディア、12ヵ月分を 東大卒で、小学校受験専門『コノユメSCHOOL』主催の 大原英子先生が提案。 【ポイント2】 学びたい気持ちに火をつけるには? 幼少期にどのように好奇心を 伸ばしたらいいのか?  『探究学舎』代表・宝槻泰伸先生と青木裕子さんの対談を掲載。 【ポイント3】 ヒット作『令和の中学受験』シリーズの著者である矢野耕平先生による、 幼少期の知育が中学受験にどう役立つかなどを綴ったコラムも収録。 ーーーーーーーーーーー 小学校受験を意識するようになって、 “体験からの学び”ということをより強く考えるように なりました。塾の先生などの話から、 「一口に体験といってもその意味や取り組み方を考えると、 こんなに楽しみが増えるんだ!」と気づき、 目からうろこの思いだったことを覚えています。 それまでは体験というと何か特別なことをしなければ と思っていたけれど、家で簡単に出来ることも意識すれば それは立派な体験教育になるのだということも知りました。 (本文より/一部省略) ーーーーーーーーーーーー 親子で楽しめる体験を通して、学びが好きになり そして受験にも役立つ力を身に着ける方法が分かる1冊です。 【目次例】 ・エッセイ漫画『悩み考える育児』 ・小学校受験のプロ・大原英子先生が考える『小学校受験から見た、体験教育の意義』 ・4月/前半・家庭菜園 ・4月/後半・潮干狩り ・5月/前半・こどもの日 ・5月/後半・昆虫飼育 ・中学受験のプロ・矢野耕平先生が解説!『体験教育って、中学受験にもつながります』 ・スペシャル対談 青木裕子×『探究学舎』代表・宝槻泰伸先生『放任のプロになれ!「自ら学ぶ子」の育て方』 ほか ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • お経-禅宗
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一家に一冊、だれでもわかる我が家のお経。知って安心“仏事の基礎知識”も併録、大きな活字・総ふりがな・解説つき。 ●現代人の心に安らぎを与える〈誰でも読めるお経〉。法事のときなど、足にしびれをきらせて、わけもわからずに、私たちが日ごろ耳にしているお経には、いったいどんなことが説かれているのでしょうか。誰もが抱いているこの素朴な疑問に答える待望の書が誕生しました。知って安心“仏事の基礎知識”も併録。ご家庭に常備してぜひご一読下さい。先祖や故人の御恩を偲ぶよすがに一冊どうぞ。携帯にも便利、贈答、施本用にも好適です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 神社は警告する─古代から伝わる津波のメッセージ
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    東日本大震災の津波の被害状況を調査したとき、不思議なことに気づかされます。  津波が到達した「浸水線」をたどっていくと、なぜか神社が現れるのです。一度や二度ではありません。神社のすぐ前まで波がひたひたと押し寄せた、そういう場所がやたらに多い。また、撮影された津波の映像も神社の境内からのものが少なくない。いったいこれは偶然なのでしょうか……。  たとえば福島県の沿岸部、新地町から相馬市、南相馬市までの神社84社をすべて訪れ、地図に落としてみると、多くの神社がきれいに浸水線の上に並ぶではありませんか。高すぎもせず、また津波に呑みこまれることもないギリギリの場所に、まるで津波を止めたかのように神社は建っていたのです。むろん被災した神社もあります。しかし、そこを訪れると、瓦礫のなかに石碑が残っており、神社が近世に移転してきたという来歴が記されていました。  われわれの先祖たちは、古来、地震、津波、台風など自然災害と向き合って生きてきました。そして、その教訓を、神社、地名などさまざまな形で伝えようとしてくれた。本書ではそうした数々の時を超えたメッセージに耳を傾け、明日への指針をさぐります。
  • 満鉄中央試験所 大陸に夢を賭けた男たち
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    新中国建設の推進力となった技術の源を追う自由闊達な精神に憧れて満鉄中央試験所に参集した技術者たちは、戦時中、敗戦の混乱期、戦後をどう生きたのか。彼らのロマンと技術は今日まで生きつづけている!――満州の地に”技術の芽”を植えつけた男たち。終戦時に「知的蓄積」を守り通し、新中国建設に協力した丸沢常哉所長を中心とする技術集団。歴史の中に埋没した彼らの痕跡を追う書下ろしノンフィクション!
  • 裁判員Xの悲劇 最後に裁かれるのは誰か
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    司法改革の美名の下に着々と進む国民精神改造計画。画策したのは誰だったのか?――まったく新しい視点から、重大審判2000回傍聴の著者が、裁判員制度の恐るべき現実に斬り込む! ◎本文より抜粋 なぜ裁判員制度の対象が刑事裁判なのか。どうして重い罪を裁くものに限られるのか。まず、民事事件ではダメだ。複雑過ぎる。費用もかかる。裁判員の負担も大きい。経済事件や医療問題などとなると専門的過ぎて一般市民の手に負えない。行政訴訟となると、民意が行政に不利に作用するかもしれない。すると刑事事件だ。起訴された犯罪者を裁く。単純な構図でわかりやすいもの。罪と責任の所在のはっきりするもの。それもケチな犯罪ではダメだ。大きな事件でこそ人々の視線が注がれ、判決の行方が話題となろう。人を殺した犯罪者の裁判、死刑か否かの判断が迫られる重大審判。そこへの国民動員。加わった一般市民は、統治の主体者としての意識を強く持つだろう。同じ社会に生きる凶悪犯を裁くのだ。国家の一員として凶悪犯をどう裁く?  死刑か? 生かすか?  よく考えろ。自己責任の意味をよく噛み締めろ。統治者としての判断が求められる。それを日本中が見る。自分だったら、どんな判断を下すか、判決は正当だったかそれともおかしなものであったか。国民の意識を昂揚させる。そのための「見せしめ」裁判。裁判員によって裁かれる重大事犯は、意識改革のための国中への「見せしめ」の意味を持つのだ。
  • パンダの腹時計 汗と涙の飼育日記4500日
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    パンダと共に12年余。<檻の外>からではわからない、あの驚き、この可愛らしさ!――現職飼育係の手記。カンカン・ランラン・ホワンホワン・フェイフェイ……。4頭すべてを飼育し、死や愛の日々にも立ち会った著者が綴る<珍獣の王様>飼育日記!
  • 伸芽会式 子どもを伸ばす家庭教育「5つの力」
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    名門小学校合格占有率70%超! ”教えない教育”で身につく「自分で学ぶ力」。わが子を、無口・無表情・無協調・無気力の「四無主義」にしないために!――伸芽会ならではの教育メソッドの中から、「家庭教育」に焦点を絞って紹介。「見る」「聞く」「考える」「話す」「行動する」の5つの力を伸ばす教育法とは。 ●伸芽会では、そもそも受験合格だけを目標にしたような学習は行っていません。 真の目的は、「子ども自身が考え生き抜く力=人間力」を育てることにあります。 また、よく誤解されている方もいらっしゃるようですが、今の小学校受験で重要視 されていることは、IQの高さや知識の量といった詰め込み型の教育の成果など ではなく、将来の目標に向かって、自らが考え生きていく力です。これは、小学校 受験のみならず、世の中全体でも必要とされていることです。本文中でも受験の 出題内容などを例えとしてお話に出すことがありますが、受験をしないご家庭でも きっと多くの有益な子育てのヒントになると思います。  ――「はじめに」より
  • 歌舞伎座の怪人
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    中村獅童って、こんな人だったの?ーー「親のないのは首のないのと同じこと」。歌舞伎界のゴッドマザーといわれた祖母・小川ひな(三代目時蔵夫人)にこう言われ、役者の道を諦めるよう諭された十代の頃。「ぼくには歌舞伎の血筋はあるけれど、後ろだてはありません」といいながら、それでも歌舞伎への夢を諦められない獅童が、舞台や撮影の合間に思いの丈を綴った自伝的エッセイ。硬派なイメージの底に隠された、素直で小さな「獅子の童」の姿に驚かされます。 [獅童を支える豪華な顔ぶれ] 装画・あべ弘士(「あらしのよるに」絵本作家)による描き下ろし「絵で楽しむ歌舞伎座案内」 口絵写真・篠山紀信「假名手本忠臣蔵 斧定九郎」「封印切 亀屋忠兵衛」 特別インタビュー・「萬屋の血」関容子(歌舞伎評論家) 著者秘蔵フォトも満載! (内容) 進学した日大の芸術学部演劇コースでは「歌舞伎鑑賞」が授業の中にあり、学割チケットを求め、はるか二階の後方の客席から舞台を見つめました。しかし匂いも熱もあまりに遠く、しまいには焦れったくなり、「ああ、ぼくはここにいてはいけない」。 おとなしく座っていてはダメだ、いま自分が感じていることを舞台上で役をとおして語り、舞い、人々を感動の海に誘わねば――と、生意気にもそのとき、真剣に考えました。 そのとき、ぼくは二十一歳でした。 (第一章より)
  • 失われた近代建築 1 都市施設編
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 消されてしまった日本。もう、写真の中でしか見ることができない、明治・大正・戦前の荘厳なる文化遺産。とくに歴史的価値の高い52施設と巻末リストの48施設、計100施設の建築写真を収録!
  • ホスト!立ちんぼ!トー横! オーバードーズな人たち ~慶應女子大生が歌舞伎町で暮らした700日間~
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    約1年半続いた『FRIDAY』本誌の人気連載『令和4年、歌舞伎町は今……』を書籍化。トー横キッズや風俗嬢、ホストなど現役女子大生ライターの佐々木チワワが取材してきた生の声を中心に、歌舞伎町で起きた事件やリアルな日常、一見理解できない歌舞伎町独特の文化を解いていく。
  • やわらか頭「江戸脳」をつくる和算ドリル
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    小・中学レベルの問題で脳力トレーニング! 表面的な数字に惑わされない思考力をつける! さらに、時代劇ファンの副読本に/数学パズル愛好者に/中学受験生のお父さん、お母さんに! 第1章では、現在も使われているものさしや枡といった身近なモノから、江戸時代の人々の信じていた「数と量の世界」を、世界の文明史の中にかいま見ます。顕微鏡を覗いていたら、いつのまにか望遠鏡に変わっていたという野心的な試み(のはず)です。第2章では、和算遊戯やパズルに挑戦します。現在も私立中学受験で出題されている「○○算」からスパイもどきの暗号パズルまで。江戸時代の人々もこういう「頭の体操」を楽しんだのです。第3章では、『塵劫記(じんこうき)』に載ったお金や米の計算問題を通して江戸市井の生活を感じてみましょう。人々の頭の皺や心の襞に入っていくとともに、「脳を鍛えるドリル」になるでしょう。それでは、ズーム・イン・江戸時代! ●「植木算」は和算ではない? ●江戸の時間と「旅人算」の真実 ●太閤検地と「円周率3.16」 ●大数学者ガウスご自慢の「俵杉算」 ●二進法で規則的に咲く「目付桜」 ●古(いにしえ)の絶世の美女が挑戦「小町算」 ●雅(みやび)な香りの組み合わせ「源氏香」 ●江戸の常識「九六の百」とは? ●おそろしき利息計算 ●長崎の海外オークション計算
  • 10・11
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    隆盛を極める世界最高峰の闘い「PRIDE」。高田延彦が自ら綴る大河の源流、1997年「10・11」(東京ドーム)対ヒクソン戦。そして進化し、大海へ漕ぎ出さんとする「PRIDE」の未来! 桜庭和志、吉田秀彦との2大ロング対談収録! ●私がヒクソンに勝ち、プロレス最強を実証していれば、あの時点でゲームオーバーとなっていた。もしくは、他のプロレスラーが速やかにヒクソンに勝利を収めていれば、「プロレス最強」は生き続け、PRIDEの台頭はなかったかもしれない。後は読者の想像に任せたいが、少なくともリングの歴史や構図は現在とは別の形になっていただろう。あの夜、リングで聴いたブラジル国歌を、私は今も忘れることができない。初めて聴いた曲が、極限状態の私の心に強烈に入ってきたのだろう。その後ブラジル国歌を聴くたびに、臨戦態勢に入り身構える自分がいる。――<本文より>
  • 福島第一原発事故の「真実」 検証編
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    東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間10年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。 他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、第一級のノンフィクションがついに文庫化。ドキュメント編は、事故発生の経過を緊張感溢れる迫真の筆致で描く 思いも寄らない真相が次々明らかに 真相1 吉田所長の英断「海水注入」はほとんど原子炉に届かなかった 真相2 1号機で唯一残された冷却装置は40年間にわたり「封印」されてきた 真相3 原子炉を救う減圧装置には、高温高圧になると動作しにくくなる弱点があった 真相4 2号機の消防注水の失敗が皮肉にもメルトダウンの進行を遅らさせて「最悪の事態」を防いだ 真相5 巨大な津波に備えて、津波対策に着手していた原発があった 東日本壊滅が避けられたのは偶然の産物だった!? 極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れた。当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。 10年にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である
  • 昭和戦後史(上) 復興と挑戦
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    ニュースになった話題、事件を集大成! 昭和の日本を俯瞰する!――太平洋戦争の敗戦前後、マッカーサー日本上陸から高度経済成長のはじまりと民間出の皇太子妃内定まで……。皇室、政治、経済、社会、スポーツ、芸能と、幅広くとらえた画期的な戦後史事典。巻末に年表付き。 ●本書は、ニュース映画の映像を中心にまとめたDVDブック『昭和ニッポン』のブック部分を3巻に分けて再編集したものである。『昭和ニッポン』は、昭和という時代の、政治、経済のみならず芸能、スポーツ、文化、世相などまで広範なニュース映像のなかから見るべき価値のあるものを厳選して24巻にまとめている。ブック部分は、編集部がまとめた映像をより深く理解できる手がかりとなるよう配慮して執筆、編集された。――<著者「まえがき」より>
  • 阪神タイガースの奇跡
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    このドラマこそ、弱体阪神を救う熱き提案だ!!――野球がまさしく野球だった昭和60年の感動劇。いまなお語り継がれるタイガースの記憶に残る闘いの、陰のドラマを知る人は少ない。阪神よ、プロ野球のため立ち上がれ! 立ち直れ!! ● 世の中、まだまだ捨てたもんじゃない。つい数ヵ月前には、暗く打ち沈んでいたというのに、星野タイガースになったとたんに、「きっと何かやってくれる」と、期待に胸を膨らませている。こんな気持ちにさせてくれるのも、星野仙一という男の人望なのだろう。 平成13年12月、阪神が中日を辞めたばかりの星野氏に監督を要請する――と聞いたとき、私は、甲子園球場にタイガースのユニホームを着た星野氏と田淵幸一氏の姿を想像して、胸をときめかせた。星野氏なら、阪神からの監督要請にきっと、こう答えると考えていたからである。 「辞めたばかりのボクに声をかけてくださるのは、野球人として、本当にありがたいことだと思います。でも、私は中日のファンに育ててもらった男。阪神の監督になるわけにはいきません。それに、阪神はやはり、OBで再建するのが本筋というものじゃないですか。ボクに監督をやれという前に、なぜ、田淵に監督を要請しないんです。彼のことを、もし頼りないと思っておられるなら、ボクがコーチとして補佐しようじゃありませんか」……本文「はじめに」より抜粋
  • 完全永久保存版 前人未到の二刀流、ついにホームランキングに! 大谷翔平「無双の軌跡」BEST SHOT 2023!!
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 常識をぶっ壊した大谷翔平史上最高のシーズンのプレイバック。スイング、打球、盗塁、三振まで分析。初々しい秘蔵写真も満載!「侍ジャパン」ヘッドコーチが語る素顔ほか CONTENTS 第一章     SHO-TIMEの始まり 4月~6月 第二章     スイング、構え、打球、盗塁、三振――徹底分析してわかった「怪物の神髄」 第三章     テレビじゃ見られない!大谷翔平「スターの素顔」 第四章     スーパースターが迎えた試練のとき 7月~9月 第五章     SHOW-TIMEはまだ続く 二刀流の侍は、これからどこへ向かうのか 第六章     侍ジャパンヘッドコーチ 白井一幸 大谷翔平「どこまでも登り続ける男」 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 本当の旅は二度目の旅
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    円熟味が増して人気の谷村の自伝的生き方論。数多くのヒット曲と国民的歌手として幅広いファン層を持つ筆者が15年ぶりに音楽、家庭、日常生活を通し団塊の同世代にメッセ-ジする深みのある生き方エッセイ! ●夢、忘れていませんか。肩の力は抜けていますか。普通の、でも素敵な日々があるとしたら、そんな人生を送りたいと思いませんか。45歳のひとりの男から、貴方にお話ししたいことがあるのです。
  • こころに響く言葉
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    1/4世紀のエッセンス――「言葉」にこだわり続けて25年。時代と世代を超えて支持される谷村新司の歌。その歌詞に込められた熱い「想い」と機知に富んだ舞台からの「メッセージ」が今ここに活字となって蘇る! 1971年12月25日、そこからすべてが始まった。 「アリス」結成以来、25年の歳月。 1972年11月25日、第1回アリス・リサイタル以来、コンサート回数3285回。 コンサート動員数、7,411,958人。 1974年11月5日、1枚目のソロアルバム『蜩』を。アルバム発表数、58枚。 アルバム総売上枚数、16,230,250枚。 作品数338曲。 過ぎゆく時間を見つめ、いまを語り、音楽を愛でる。 谷村新司の心の軌跡を書き下ろしエッセイと舞台トークで綴る。
  • 増補改訂版 ふたりのトトロ ―宮崎駿と『となりのトトロ』の時代―
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    『となりのトトロ』公開35周年記念 楽しく作る 世界中で愛される『トトロ』誕生秘話 制作資料80ページ超大幅増補 新資料で明かされる『ラピュタ』の完成秘話!! 『火垂るの墓』の制作初期!! ……今年2023年はこの『トトロ』の初公開から35年の節目に当たる年です。 ワンポイントリリーフで設けられた小さなスタジオジブリ第2スタジオで誕生した映画が、これ程世界の人々から愛される作品になると誰が想像したでしょう……。(文庫版あとがきより) 「木原君、二人で『トトロ』を始めます」 前作『天空の城ラピュタ』公開後、宮崎駿監督が新任制作デスクの背中を叩いて言った。 それが始まりだった。 伝説のスタジオジブリ第2スタジオで、世界中を虜にした名作『となりのトトロ』はいかにして生まれたのか? 新資料とともに明かす感動のノンフィクション!
  • 家系図で読みとく戦国名将物語
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    家系図は、出自から何からすべてを紙上に浮かび上がらせ、武将を丸裸にしてしまう。そして、家系図の中ではどんな武将といえども無名の兄弟と等価でしかない。いかなる英傑であっても、同じ生身の人間として身近に感じることができるのだ。 --「はじめに」より いまや「歴史好き」中高年の男性だけにとどまらず、若い女性でさえ、一人で、グループで、合戦の史跡を訪れて旅をするという。時ならぬ戦国ブームの到来である。 そんな新旧の歴史ファンのために、最高の戦国ガイドが完成!! 有名な歴史上の人物を調べると、婚姻関係から意外な人物が身近にいたことを発見したり、別のジャンルの有名人が子孫に存在していたりと、さまざまな事実を知ることになる。そして、それが一目でわかるのが、家系図の楽しさでもある。ところが一般の歴史教科書や入門書などで目にする系図といえば主要な人物だけを配し、どちらかといえば家督相続関係を主眼に描かれることが多い。そのため家の当主の系譜は理解できても、細かな兄弟姉妹や姻戚関係などについては、あまり触れられることはなかった。たとえば、織田信長に成人した兄弟が10人以上いた事実も、ほとんど知られていない。 歴史教科書や入門書などに掲載されている家系図は、本来の家系図がもつ面白さを消しているとさえいえるのではないだろうか。一族の人物が名声を増せば増すほど、その周辺の人物たちがいやおうなしに歴史の渦に巻き込まれ、人生がガラリと変わってしまう様子も、子細な家系図を検討することで初めて見えてくる。有名な人物その人だけでなく、周囲にもスポットをあてることが、複雑にからみ合った歴史の謎をとく鍵ともなるのである。
  • 週刊現代別冊 藤井聡太を見たか。 前人未到の領域へ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主な内容 巻頭グラビア 地元・瀬戸から名古屋、大阪まで 藤井聡太 大志の道を辿る 第一章 戦った者たちだけが知る藤井聡太の「強さ」 ・人の真価は負け方で決まる 藤井聡太と戦った男たちが思うこと ・いつか必ずやってくるそのとき、人の真価は問われる 「後輩に追い抜かれるとき」を思う 第二章 藤井聡太が描く「未来」に思いを馳せて ・藤井聡太はどんな未来を生きるだろうか ・大激論 藤井聡太が「全盛期の羽生七冠」と闘ったら ・藤井聡太・芦田愛菜「未来の結婚」はあり得るか 第三章 天才・藤井聡太の「脳」を解き明かす ・藤井聡太はどんな「脳」をしているのか 70で若返る脳、65で死んでしまう脳 ・宇宙人的な強さの秘密は食にあり 藤井聡太「勝負メシ」は脳に効く ・藤井聡太、大谷翔平ほか 怒らない、止めない、それだけじゃない 超一流を育てた親が「やらなかった」こと グラビア 頭脳を支える勝負メシガイド&歴史を作った対局の名宿 特別付録「藤井聡太語録」考えていること、大切にしていること ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 秘境に学ぶ幸せのかたち
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    太古の昔、世界最南端まで旅をしたモンゴロイドたち。風や天気だけを頼りに大海原を旅するミクロネシアの人々。聖地まで旅をして自らの幸せの在り処を見つけたヒマラヤの花嫁……。秘境に魅せられ、約20年間にわたって現地取材を続ける著者が、逞しく生きる人々の実像から人と人の絆、命の意味を問い直す! ●役所広司さん推薦! (テレビ東京開局45周年記念番組「封印された三蔵法師の謎」旅人) 「世界79ヵ国の秘境を駆け巡り、人間の清も濁も映し出す田淵さんは、「不死身」のドキュメンタリー作家だ!」 ●彼らが兼ね備えていたのは、勇気や諦めないこころである。困難や障害があっても希望を持って突き進もうとする精神力である。人生も旅と同じようなものではないか。(略)大自然という過酷な環境で生きる秘境の人々。彼らの生活や考え方には、無駄なものが無い。すべてが研ぎ澄まされている。そこには、「叡智をどう使ってゆけば一番よいか」ということのヒントも隠されている。――<本文より>
  • 今村昌平の製作現場
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    巨匠の底知れぬ創作意欲と完璧を求める緻密な執念! 話題の大作映画『女衒(ぜげん)』の全製作過程に密着取材し、感動を創り出す演出手法の真髄に迫る。 役者・スタッフを完全燃焼させる今村式魔術。常に話題作をつくり、営業的にも必ず成功させる巨匠はいかに映画をつくるのか。一家言もつベテラン、まったくかけ出しの新人、創作意欲は一点に集約され爆発する。 ●「カット!」「OK!」 午後二時だった。今村監督のかすれた声が、九ふんの広場に響いた。 緒形拳が出番の終わった小道具のカバンを空中高く放り投げ、そのカバンが青空のなかでクルクルッと小気味よく回転して、地上に落ちた。それが合図のように、全員がいっせいにワーッと歓声を上げながら、大きな拍手をした。どの顔も気持ちよく疲れた顔で、めいっぱい笑っていた。 胸の奥から何かが込み上げてきて、僕もいっしょに拍手した。映画を作ることは、集団でものを作ることは、素晴らしいと思った。苦しい戦いだから、それだけうれしさが大きいに違いない。 映画の撮影現場には何度も行ったことがあるが、こんなにスタッフや俳優といっしょになってあつい気持ちになったのは初めてだった。ーー本文83ページより抜粋
  • 幸運思考 なぜか成功を掴む人の8つの共通点
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    ツキに選ばれる人は、いかにして自分を磨いたか! 新カリスマたちの原点――西山知義(レックス・ホールディングス社長)/飯塚哲哉(ザインエレクトロニクス社長)/石橋博良(ウェザーニューズ社長)/後藤忠治(セントラルスポーツ社長)/平野岳史(フルキャスト会長兼社長)/太田 孝(近畿日本ツーリスト社長)/桜井正光(リコー社長)/梅原 誠(シチズン時計社長)/志太 勤(シダックス会長) ●あきらめない! 負けない! くじけない! サラリーマンでありながら、夢を抱いて社長に上りつめる人、起業する人、志を抱く人、家庭環境には恵まれなかったものの不屈の精神で前向きに人生を歩む人……。日本には、夢の実現に向かって走る「幸せな成功者」がまだまだたくさんいる。これまで出会ってきたあの人、この人の顔を思い浮かべながら、この原稿を書いているいま、この国はまんざらでもない――と僕は心から思っている。――<「あとがき」より>
  • 開運するためならなんだってします!
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    私、幸せな女になります! 強運の手相を書き込み、開運眉でメイクをキメて、伊勢神宮で厄払い!――運力を高めたければ、行動あるのみ! 開運料理、開運眉、ピラミッドパワー、手相書き込み開運法、ダウジング健康法、九星セミナー、開運和菓子、伊勢神宮……。いま何かと話題にあがるパワースポット、開運グッズやセミナーなどにはどれだけの効果があるのか? 正統派のものから怪しげなものまで、著者が実際に体験した開運修業記。文庫版では新たな開運スポットも掲載して、さらに運気上昇! 辛酸なめ子流の切り口と文章で綴ったくすくす笑える一冊。 ●ピラミッドパワーで血行促進 ●九星セミナーとスピリチュアル男子 ●ダウジング健康法 ●超石ブレスの霊験 ●和菓子で胃から運気アップ
  • 東京「夜」散歩――奇所、名所、懐所の「暗闇伝説」
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    夜の東京を散歩すればどこへでも行ける。夜の東京を散歩すればなんにでも会える。800万の光と800万の陰が不思議な景色をつくる東京を夜、歩こう。――<本書冒頭より> 「闇からの凝視、それは本当の世界と向き合うための数少ない方法の1つだ。本書は未知の東京と出会うためのコンパスである。」――写真家・冒険家 石川直樹(2008年 開高健ノンフィクション賞、講談社出版文化賞受賞) ●都会の夜は、 奇々怪々な闇だらけ モノトーンの世界に迷い込み、 伝説に浸るーー 1 夜は異界を歩く時間 2 夜はタイムスリップの時間 3 夜は宇宙を歩く時間 4 夜はワープする時間 5 昼も夜を歩く時間 6 夜は過去を見る時間
  • 女子プロ野球青春譜1950 戦後を駆け抜けた乙女たち
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    日米決戦を夢見た少女たち!――鉄腕麗人の快速球がうなる。日本版プリティ・リーグの興亡を鮮やかに描くノンフィクション・ドラマ。 (目次より) 焼け跡に現れた興行師 迷ったら前に出ろ 憎っくきシールズ軍 夕張からやってきた少女 レッドソックス誕生 ブルーバード包囲網 後楽園狂想曲 ホーマー見参 大島雅子の三一球 鉄の軍団・岡田乾電池 ミス女子プロ野球の意地 ハンカチ王子のいた夏
  • 大山倍達 炎のカラテ人生
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    “ゴッドハンド”大山倍達の一大半生記。――今日の格闘技ブームの礎となった極真カラテの総帥・大山倍達の波乱に満ちた半生を、木村政彦、グレート東郷、遠藤幸吉ら、戦後の格闘技を支えた友人達の証言で構成。今を生きる巨人伝! ●五年余の取材活動の中で、強く印象に残っていることが一つある。力道山対木村政彦の一戦を語った時の、大山倍達総裁の姿である。日曜日であった。「当時の、リングササイドの模様を再現していただけないでしょうか……」 腕を組みしばらく天井を見つめていた大山倍達総裁だったが、突如として机をバンと叩いて立ち上がった。「なんだお前、力道……!」と始まったわけである。 (著者あとがきより) [本書の主な内容] 序 章 ◎「ゴッドハンド」伝説の誕生 第1章 ◎旅立ち 第2章 ◎流転 生と死の狭間で 第3章 ◎頭髪との闘い 第4章 ◎下山、牛との格闘 第5章 ◎デスマッチへのプロローグ 第6章 ◎重ねられた真剣勝負 第7章 ◎神の手の裁き 二つの龍、争う 第8章 ◎大山道場設立、極真会館誕生 終 章 ◎「伝説」は永遠に消えず
  • 世界のヒバクシャ
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    グローバル化した世界各国の恐るべき核汚染と放射線被曝の実態を初めてリポート!――人類史上最大の惨禍を招いたチェルノブイリ3年の現実から始め、米国、英国、フランス、インドと冷徹な記者の眼が住民の立場から捉えた核汚染の被害と真実。1990年度、日本新聞協会賞受賞。 ●中国新聞社は、広島・長崎以後の放射能被害の全容を地球的規模でとらえ直す作業が必要と考え、特別取材班を編成して、知られざるヒバクシャの現状をヒロシマ記者の目で詳細にリポートするとともに、その対応策を探った。放射能被害の解明が「ヒバクシャ」を救い、地球環境を守るために不可欠と考えたからである。 取材はソ連チェルノブイリ原発事故現場や周辺諸国、南米ブラジル、アメリカ、太平洋諸島、インド、南アフリカ・ナミビアなど15ヵ国、21地域に及んだ。このうちブラジルの医療用放射線事故、マレーシアの日系企業によるトリウム汚染、インドの核開発被害、ナミビアのウラン工場、ソ連セミパラチンスク核実験場の実態は、これまでほとんど報道されていない。
  • 政治と人生 中曽根康弘回顧録
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    仕事師内閣を率い、行革を断行した信念の政治家の渾身の生涯とその知られざる素顔。わが政治、わが人生、わが妻。――日本のみならず海外での活躍が光った大物政治家の国家大計の思想に触れ、広く読者が天下国家を語りあう契機となる、決定版自伝です。 政治家の場合、人生の回想を記すことは、読者を裁判官とする歴史の法廷に被告として立たされることである。……特に人生の晩年に書く『回顧録』には、得てして成功物語が多い。本当は身を刻むような挫折と失敗の連続で、成功と喜べるのは選挙で大勝した時くらいのものであるのに……。毎日、毎日は苦渋に満ちている。その失敗の記録のほうが、実は尊いのだろう。しかし、私のようなのんき者は、苦しかったことはおおむね忘れて、楽しかったことのほうが記憶に残っている。(「まえがき」より抜粋)
  • 日本のゴミ〈豊かさの中でモノたちは〉
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    すべての商品はゴミになる。豊かさとゆがみを映し出すさまざまな廃棄物から見えてきた現代ニッポンの正体。――消費の最末端から見た異色経済ルポ。自動車、衣料品、OA機器、紙、乾電池、建築廃材、水医療廃棄物、核廃棄物、生ゴミ、各種容器、ペット……ハイテク日本が生み出す代表的ゴミの最期を克明に辿る! ●ゴミという名で総称される、生産、流通、消費活動の残滓には、この国の豊かさと同時に、そのゆがみもまた付着している。使ったそばから捨てられる片道切符にも似た宿命は、程度の差こそあれ、現代流通するどんな商品にも付与されている。(「プロローグ」より)
  • 毒物の魔力―人間と毒と犯罪
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    フグ毒からサリンまで、この世は毒物で一杯だ!―― 人はなぜ、古今東西、毒物に魅入られるのか? さらに、人はなぜ微量の毒で死ぬのか? 迫りくる毒社会の恐怖を、事件、事故、戦争などを通して分かりやすく解説。 ●毒の怖さは、ごく微量でも人を殺せるところにある。毒はごく微量で、生体のメカニズムの微妙で微細なところに作用して、大きな生命体を殺してしまう。猛毒と呼ばれるものは、やはり不思議な存在である。毒による殺人事件を見ていくと、殺人者はそんな毒の不思議な魔力に、とりつかれてしまった者のように見える。この本では、古くからの毒、新しいタイプの毒、さまざまな毒物の毒性を紹介し、その作用のメカニズムをみていく。またそれとともに、科学者、企業人、医者、宗教信者、毒物事件の加害者・被害者など、さまざまな人々が登場する。毒をこの世から一掃することはできないが、私たちはその本質を知ることはできる。知ることは、「毒はもう怖くない」といえるようになるための入り口に立つことである。
  • 京都に蠢く懲りない面々―淫靡な実力者たち
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    マスコミが報じない現代のタブーに鋭く迫る! 京都の暗部にメスを入れた衝撃のノンフィクション!――時はバブル全盛期から、はじけるころ。いわゆるバブル紳士や黒幕、ヤクザたちが跋扈していた。古都・京都にも東京や大阪からものすごい勢いで資本が流れ込み、地上げやマンション、ゴルフ場開発が進行するなかで、事件が頻発した。事件の背後で暴利をむさぼったのは誰なのか。同和、暴力団、宗教団体、有力企業、官公庁などの暗部を綿密な取材で暴く! マスコミが報じない現代のタブーに挑む「懲りない面々」シリーズ第1弾!!
  • 完全自白 愛の地獄
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    「あの男と私はやっと訣別できた」――八木茂・本庄保険金殺人事件。無期懲役の女囚が自筆で綴った事件の全貌! この手記が裁判の行方を決める! ● 私は斎藤さんにトリカブト入りお菓子と、トリカブトの葉っぱ煮出しコーヒーを毎日与えていたわけですが、その中で、斎藤さんが死にそうになるというハプニングが二回ありました。二回とも、トリカブトが原因で、私がトリカブトの根っこの量の加減を間違ったためでした。その一回目のハプニングのときのことですが、私は本当に斎藤さんが死んでしまうのかと思って、自分が殺人犯になってしまうと思って心底怖くなりました。私は、自分がとんでもない猛毒を使っていること、そしてそのときの八木のうろたえぶりや焦りの言葉から、トリカブトがちょっとの量でも間違ったら、簡単に人が死んでしまうほどの物凄い毒であることを実感したのです。八木のそのときのうろたえぶりは半端じゃなかったし、そんな八木の物凄い形相も見たことがなかった私は、本当にびっくりしてさらに固まってしまったのです。そのときに八木が、異常なくらいに焦ってうろたえていたのは、「どうすんだよ。今死なれちゃ困るんだ。まだ早い、これじゃ保険が下りない。トリカブトが出たらどうすんだよ、トリカブトが出たら困る、これで死なれたら困るんだ。俺の計画なんだから、ちゃんと俺の言うとおりにやれ!」と私に物凄く怒ったことで、わかりました。八木と私は、“びびっているところ”が違う、と感じました。そのときの斎藤さんは、水をかぶったように汗びっしょりで、唇がたらこのように腫れて紫色になって、唇の上下が左右にずれていて、まるで一〇〇メートルを全力疾走したかのようにハァハァして、息切れしていました。それでも、そのときは何とか助かって斎藤さんは死なずにすみました。――(本文より)
  • エキプ・ド・シネマの三十年
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    岩波ホール30年(1974~2004年)の全上映記録!――日本でのミニシアター運動の原点ともいうべき“エキプ・ド・シネマ”(“映画仲間”の意)の活動と思い出を集約。知られざる世界の名画を先駆的に紹介し続けてきた岩波ホールならではの貴重な資料や情報を満載。 ●岩波ホールを根拠地に、映画の仲間を募って、世界中の埋もれた名画を発掘、紹介しようというエキプ・ド・シネマ運動が始まったのが、1974年。以後、高野悦子を中心に、30年にわたって仲間が増え、運動は続いてきた。 この運動から、サタジット・レイやイングマール・ベルイマン、アンジェイ・ワイダやルキノ・ヴィスコンティなどの巨匠たちの埋もれた名作が世に出、トルコやグルジア、韓国や中国、アフリカや中南米などの国々の、知られざる名画も紹介され、多くの映画ファンを魅了してきた。また、「八月の鯨」や「宋家の三姉妹」の空前のヒットは映画関係者を驚かせ、「旅芸人の記録」や「山の郵便配達」などの成功は、地味な映画が興行としてもきちんと成立することを実証してきた。 本書は、エキプ運動30年を振り返った高野悦子のエッセイと、163本の全上映作品のデータをまとめたものである。
  • 羊のレストラン―村上春樹の食卓
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    恋人と親友を失くした「彼女」と「彼」が一緒に祝ったバースデイケーキのろうそくの意味は? 羊男はなぜドーナツを揚げるのがうまいのか? ビールやサンドイッチなど、どの作品にも欠かせない小道具「食」を通すと新しい春樹ワールドが見えてくる!――鮮烈なデビューとなった『風の歌を聴け』の発表から二十余年、いつも読者の心をとらえて放さない村上春樹作品に隠されたメッセージを酒、料理、食卓空間から読みとる。春樹ワールド新解釈の決定版!
  • 歴史を変えた「旅」と「病」―20世紀を動かした偉人たちの意外な真実
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    歴史上の人物たちを悩ませた旅と病気とは。 「病が世界を動かした」記録を大公開!――20世紀を彩る著名人たちの旅のエピソードは、病気や事故など今ではありえない話ばかり。「ヘミングウェイは二度も飛行機事故に遭った」「オードリーは『ローマの休日』で日射病を逃れ、『尼僧物語』では尿管結石で苦しんだ」「『セブン・イヤーズ・イン・チベット』で登山家が7年間もチベットに滞在したワケ」etc. エンターテイメントや文学、政治などの歴史の裏側に隠された「痛い」真実を一挙公開! こんな無謀な冒険旅行、もうできないから面白い!!
  • 田中角栄vs竹下登(1) 二人の影の宰相
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    日本の政治を支配し続けた二人のキングメーカーの暗闘!  中曽根内閣を影で支配し続ける角栄、権力の座をねらうニューリーダー竹下。自民党最大派閥の世代交代劇を皮切りに、二人のドンの壮烈なる権力抗争が始まった!――田中角栄がロッキード事件で逮捕されて10年、角栄がつくった中曽根政権は「田中曽根内閣」と言われるほど、「角影」の支配力は強大だった。だが、党内最大派閥であるにもかかわらず、首相を出せないという田中派内でくすぶっていた焦りが、ついに表面化。竹下登を中心とする創政会の旗揚げは、田中派の分裂のみならず、政界の世代交代を強く推し進めることになった。そこへ、角栄が倒れるという事態が起こる。権力抗争は一気に激しさを増した。全4巻
  • 大阪に蠢く懲りない面々―水面下の黒い攻防
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    食肉王・浅田満とは何者か。闇社会の実態を暴く! 阪和銀行副頭取射殺事件、自治労保険金詐欺事件、日栄の違法取り立て事件……。関西の裏面を総力取材した力作! 最後の大物フィクサーといわれる食肉王・浅田満、地下経済のドン・許永中、京都の黒幕・山段芳春……。関西の闇を仕切ってきた裏社会の「大物」たちは何者だったのか――。阪和銀行副頭取射殺事件、自治労保険金詐欺事件、日栄の違法取り立て事件、餃子の王将脱税事件……。闇の勢力と結託した表社会の面々にはどういう結末が待っていたのか――。関西の闇社会の実態を暴く「懲りない面々」シリーズ!!
  • 関西に蠢く懲りない面々―暴力とカネの地下水脈
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    戦慄! 巨大利権をめぐって勃発する抗争事件の裏側! 武井保雄・武富士会長、宅見勝・山口組若頭、“闇の帝王”許永中、“ナニワの借金王”末野謙一、“石油業界のフィクサー”泉井純など、黒幕が続々登場――バブル経済の終焉は、天文学的数字の不良債権を生み出し、闇の世界に蠢く黒幕たちもカネづまりに直面した。縮小されたパイの奪いあいのため、あるいは闇資金の取り立てをめぐって関西各地で抗争事件が頻発、銃弾が飛び交い、おびただしい血が流れた。裏社会の大物たちが利権をめぐって暗闘を繰り広げる!
  • 武富士 サラ金帝国の闇
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    最後の巨悪企業・武富士の暴力団、警察、右翼さえも操る闇の手法とは。急膨張企業の驚愕の内幕!――2003年12月、サラ金業界最大手の武富士元会長・武井保雄が、盗聴で逮捕・起訴された。そのきっかけともなった大量の内部資料流出により、サラ金帝国・武富士の底知れぬ闇とカラクリが次々と明らかになった。本書では、冷酷非情な搾取や暴力支配の実態、前身の富士商事のカネに群がる政治家、暴力団、警察、マスコミとの歪な関係、巨大企業に登りつめていく闇のプロセスに迫る! ※本書は、2004年に小社から刊行された『武富士 サラ金帝国の闇』に、一部訂正・加筆の上、文庫化したものです。
  • 闇人脈 西本願寺スキャンダルと同和利権
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    宗教スキャンダル/食肉利権の闇の2題! 関西特有の事件の構図は日本の縮図である!――「西本願寺スキャンダル」は、わが国最大の宗教腐敗といわれる西本願寺と暴力団の癒着事件。門徒1000万人をあざむく墓地造成トラブル、寺院内部の権力闘争などの腐敗構造にメスを入れた。さらに、「食肉利権」では、隔離牛肉買い上げに端を発する食肉利権と背後に蠢く人脈、偽装事件の真相に迫る。 ※本書は、別冊宝島Realシリーズ『西本願寺「スキャンダル」の真相!』、『同和利権の真相スペシャル! ハンナン浅田満「食肉利権」の闇』(宝島社)に加筆修正を加えたものです。肩書、裁判進行状況など、発行当時のままになっているものもありますが、御了承下さい。
  • クジラの死体はかく語る
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    高濃度の水銀、PCB、そしてドーモイ酸の恐怖――クジラの体内汚染が教える、日本人だけが知らない海からの非常事態メッセージ! ●1989年に、北大西洋のサバを食べていたザトウクジラの群れがつぎつぎに死亡した。関係者に衝撃を与えたのは、クジラの死亡原因が、海洋性生物毒のドーモイ酸であったことだ。さらにもう一つ、貝毒の食中毒の原因として知られるドーモイ酸が、貝毒だけではなく、魚からも検出されるという衝撃である。このことは、まさに人間の食生活を直撃する。欧米ではBSE(狂牛病)と同じく、このドーモイ酸が人間を含む哺乳類の脳を壊す性質をもっていることに注目している。ドーモイ酸は、急性の脳症を起こし死に至らしめる。また、助かっても記憶障害の後遺症をもたらす。――<「3.クジラを解剖してわかること」より抜粋>
  • 文章作法事典
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    「情報を鼓動とともに」「見知らぬ読者になりすます」「ばれるように嘘をつく」「望遠レンズで迫力を」「ギュッと締めて、フワッと放す」――。 わかって書いたら全然違う! よい文章を書くための基本作法から、効果を高める表現技術、そして読み手への配慮や書き手の心構えまで。日本語文体・表現の泰斗が、習熟度別3段階、59項目でまとめる、実用に役立つ、「名文」作成のための究極マニュアル。 【目次】 文庫版へのまえがき 一 〈書く〉 文章をはっきりと 1 [わかりやすい表現] 読まれなければ始まらない 2 [あいまいな表現] 誤解の芽を摘む 3 [文と文の接続] 関係は書き手がつくる …… 二 〈練る〉 表現をゆたかに 25 [情報待機] サスペンスをつくりだす 26 [漸層・漸降] 上りと下りは勢いが違う 27 [倒置表現] 計画的に取り乱す …… 三 〈磨く〉 文体をしなやかに 46 [書き出し] もう読まずにはいられない 47 [結び] ギュッと締めて、フワッと放す 48 [視点] カメラワークを意のままに …… あとがき
  • 裏ビジネス 闇の錬金術
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    とんでもない手口でカネを稼ぎまくる裏仕事師たち!――表経済がボロボロでも、裏経済は大繁盛! 債権者会議で活躍する「恐縮屋」、投資家をワナにかける「二八屋」、株の売り抜けを請け負う「解体屋」、”本物”の免許証を作る「身分証偽造」、偽造株券詐欺の「にんべん屋」、色抜き重油を密売する「軽油密造」、インチキ調査で荒稼ぎする「探偵屋」、倒産会社の書類を売る「領収書屋」、クルマを乗り逃げる「車両窃盗」、豪華クルーザーによる「海上ラブホ」……。裏社会で蠢く(うごめく)仕事師たちの実態ルポ!!
  • 【特別描きおろし付き】美人画報ベスト 電子限定合本版
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【電子限定】あの大ヒット美容イラストエッセイ『美人画報』が、新表紙+描きおろし2編を加え、再編集&合本のベスト版として新装刊。400ページ超の大ボリューム決定版です! なぜ人はダイエットをするのか? 締め切りが近づくと食欲が増すのはなぜ? 今年の夏もいろんな買い物をした。美しい人の美しい所作の話などなど……安野モヨコが綴った、美容とファッションと美しさについてのイラストエッセイ51編が、令和に復活! 化粧品やサロンの情報は、なつかしさを感じるほど当時のままではありますが、キレイになろうとして失敗する、でもくじけない(こりない?)というこの情熱は変わらない! 初めて読む人もきっと楽しめる1冊です。 描きおろしでは、安野モヨコの最近の美容事情、そして仕事にまでなった着物についての2編を掲載。 連載当時からン十年を経て、人はそんなに変わらないということがわかります! 目次より一部抜粋 特別描きおろし 美人画報 令和版1 ・ついに50歳に……思えば遠くまで来たものです。なってわかる、似合うもの似合わなくなったもの 特別描きおろし 美人画報 令和版2 ・着物はついに、趣味をこえて自分のブランドをスタート。着姿にみる理想と現実……。 ・「手のひらから……ああ……なんかポワ~」 やせる気功実況中継  ・「おはよーニッポン」美しい女は美しい日本語から生まれる ・冬の完璧ボディ計画。彼と別れてキレーになる!? その極意は「逆境で爪を研げ!」 ・バンドエイドが突然開眼! シヴァリスへ。下着歴13年記マンガ家編 ・美しい足指。美しいかかと。フットケアは美しい。それは男女の仲促進にコーケンするかも!? ・パーティーと着物とマダムの関係。 今年こそは!「着物道入門宣言」 ・女の至福は指先に彩られる宝石。そう、ネイルのことよ! 他、全51編収録 本書は、文庫版『美人画報』(2004年)、文庫版『美人画報ハイパー』(2006年)、文庫版『美人画報ワンダー』(2006年)の電子書籍版を抜粋・再構成し、新たに描き下ろしを加えたものになります。それぞれの初出は以下の通りです。また、本書に掲載された化粧品・お店の情報などは単行本刊行当時のもので、現在は変更になっている場合があります。 『美人画報』:「VOCE」連載『美人画報』(1998年5月号ー2000年2月号)を加筆訂正し、1999年12月小社より刊行。 『美人画報ハイパー』:「VOCE」連載『美人画報』(1999年12月号―2001年8月号)を加筆訂正 し、2001年9月小社より刊行。 『美人画報ワンダー』:VOCE」連載『美人画報』(2001年9月号ー2003年8月号)を加筆訂正し、2003年11月小社より刊行 *******************************
  • 名スカウトはなぜ死んだか
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    豪速球投手・新垣渚の入団交渉のさなか突然自殺したオリックス編成部長・三輪田勝利。イチローを発掘した男は「裏金1億円」に悩んでいた……。早大野球部同期の親友が「誠実無私の人柄、波乱の野球人生」を綴った鎮魂の書。 目の前には東シナ海に続く那覇港が広がっている。眼下に遺体が発見された1階のひさしがある。 「ケン、ここだったのか」 私たちが“ケン”と親しみを込めて呼んだ三輪田勝利が逝って、もう4年。心よりの哀悼の意を込めて霊前に捧げたい。 ●三輪田さんなくして、いまの僕はありえません……イチロー【シアトル・マリナーズ外野手】
  • 山下奉文大将、本間雅晴中将はどう裁かれたのかーBC級戦犯裁判とは何か
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    米最高裁の判断を初公開。「戦犯裁判」の法的根拠を粉砕。「靖国神社参拝は日本人の使命!!」。中西輝政氏大絶讃!! ●京都大学教授・中西輝政氏 この本は、対日戦犯裁判の違法性を完全なまでに証明している。そして、A級、B級、C級それぞれの戦犯の定義を豊富な資料から初めて法的に確定し、その後の「歴史観」に与えた影響までも論証している。また、GHQが押しつけた『太平洋戦争史』がとんでもないプロパガンダ本であるという事実、あるいは米最高裁が下したBC級戦犯に対する判断の内容などは、日本人にとっては正に目から鱗、ではないだろうか。一級の資料的価値ある好著。日本人必読の書である! ●1970年代から80年代にかけてのイギリスは「落日の大英帝国」と呼ばれたように、今の日本と同じ悩みを持っていた。学生の学力低下、少年犯罪の増加、就職を拒否する若者の増大などに悩まされていた。当時の教科書はイギリスの植民地支配を醜い豚のように描いた自虐史観であった。サッチャーはこれを学生たちが自国の歴史や文化、宗教に対して誇りの持てる教科書、教育へと修正し、「落日の大英帝国」を立ち直らせるのである。なぜ自虐史観ではだめなのか。間違いなくその国家は衰亡するからである。――<「プロローグ」より> 本作品は、2005年7月、小社より単行本として刊行された「南十字星に抱かれて―凛として死んだBC級戦犯の『遺言』」を改題し、電子書籍化したものです。
  • 謎の森に棲む古賀政男
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    いまも多くのファンに愛される作曲家が逝って20年。知っていたつもりの古賀像にいま新しい光があてられた。――幻の名曲「二世行進曲」はなぜ日本で演奏されなかったのか。一度は日本を捨てた古賀を取り巻く謎と怪人たちを講談社ノンフィクション賞受賞者が日米で徹底取材。 ◎芽立つ時 ◎謎深い渡米 ◎古賀をとりまく怪人たち ◎カリフォルニアに響く二世行進曲 ◎大和魂の時代 ◎初公開の文書が語る兄の実像 ◎架け橋の行く末 ◎再びアメリカ移住を決意するまで ◎ぼくは寂しいのよ         ――「目次」より
  • しあわせの源流
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    信じる「愛」が湧いたとき、心に「命」の花が咲く。――作曲家生活40余年。紆余曲折の人生、さまざまな出会いの中で会得した人との「縁」の大切さ、「生」の尊さ、「幸せ」への道を説く。 ●風が世界を一周し、再び自分のそばを通るとき、「あの日のあなたより強くなりましたね」「あの日のあなたより美しくなりましたね」という風の歌を、私自身聞きたいと思っている。――「あとがき」より
  • 修羅の華―辰吉丈一郎がゆく
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    凄いのん、やるから――魂まで痺れるノンフィクション! 辰吉丈一郎の腫れた瞼の裏側には、新たなる「人生の景色」が浮かび上がっている……。 ●その夜、わたしは電話で彼と話すことになる。開口一番、こう告げられた。 「ワタセさん、ぼく、やめんよ。……だから、ちゃんと見とってください。きっと凄いのん、やるから」 ……再起の意志は、捨て身の危うさをも孕んでいるように感じられた。凄いトレーニング、凄い試合、凄い生き方……。辰吉丈一郎の腫れた瞼の裏側には、新たなる「人生の景色」が浮かび上がっている……。――(本文より)
  • 汚れ役 側近・飯島勲と浜渦武生の「悪役」の美学
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    すべては「主君」のために――「石原新党」立ち上げを準備。田中眞紀子外相を恫喝、メディアを操作し、「小泉劇場」を演出。スター政治家と側近の人生にみる異色政治論。 小泉純一郎と石原慎太郎、異能の政治家に忠誠を誓った二人の側近は、嘘も恫喝も厭わなかった。手段を選ばず頂点を目指した男たちの人生観に政治の本質を見た! ●「ところで、総理」頃合いを見て、飯島が切り出した。「竹中(平蔵)さんは信用できない部分があります。総理と会った後に総理の言葉を正確に伝えていない場合があります」(中略)無言を貫く小泉――。飯島の仕事はここで終わりである。 「私はこれまであなたの言われたとおりに動いてきました。これからも同じです。(中略)辞表を書けというなら書きますよ」石原が言い出せないことを察し、逆に浜渦から切り出したのだった。その瞬間、なんと石原は泣き出した。 (本文より)
  • すらすら読める蘭学事始
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「我々は之を読む毎に、先人の苦心を察し、其剛勇に驚き、其誠意誠心に感じ、感極りて泣かざるはなし」福沢諭吉(明治23年『蘭学事始』再版の序より)。総ルビつき原文、著者オリジナル現代語訳つき。 ●よくよく考えてみると、その実はありがたいことに、天下太平の世の中であるからできたことである。世の中には学問好きで学問への志の厚い人もいるが、社会が戦争で乱れ、戦いが行われていたならば、どうして学問を創業して、この盛挙に至る余裕があるだろうか、ないのだ。――<杉田玄白「あとがき」より>
  • マンガ大戦争 1945-1980
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    マンガが熱かった時代を、圧倒的なデータで再現!――全創刊誌を解析、初公開の秘話で「あのマンガの裏話」も分かる! 1947年『新寶島』(酒井七馬・手塚治虫)刊行。 1959年「マガジン」「サンデー」同日創刊。 1962年『おそ松くん』(赤塚不二夫)に「シェー!」登場。 1965年『W3』(手塚治虫)、「マガジン」から「サンデー」に移籍。 1968年「ジャンプ」創刊号に『ハレンチ学園』(永井豪)掲載。 1977年「チャンピオン」部数200万部へ――。 ●内記稔夫氏(現代マンガ図書館館長)推薦! 「本書は、戦後の少年雑誌黎明期から青年ヤング誌の創刊が盛んになった80年代あたりまでの、いわゆるマンガ誌の興亡とライバル誌同士の熾烈な攻防戦を克明に暴いているあたりが面白く読める。特に創刊時や転換期の掲載作品を細かく分析し、既存のマンガ資料の間違いも正すなど正確を期している点や、マンガのメディア展開にも触れていて、マンガ研究の参考資料としても大いに役立つ教科書と言っても好い、幸森軍也氏の労作である」 【著者略歴】 幸森軍也(こうもりいくや) 作家、株式会社ダイナミックプロダクション出版企画部部長。 1961年兵庫県生まれ。関西大学商学部卒業。 1989年株式会社ダイナミックプロダクションに入社。1992年『げんまん』(野性時代/角川書店)で作家デビュー。数多くのコミック著作権関連訴訟の陣頭に立つ。現在、専修大学文学部で日本文化研究の講座を担当。 著書に『そして、またひとり…』『あなたの待つ場所』(角川書店)、『パソコンOL養成講座』(扶桑社)、『ゼウス』(徳間書店)、『日語読本試行版 好朋友』1~5(大連教育学院)ほか。 日本マンガ学会、著作権法学会会員。
  • 別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判
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    「これは、私の書いた『東電OL殺人事件』を超える事件だ」――著者  殺人3件・未遂多数。北海道・別海町の名家に育った女が、男たちを次々と毒牙にかける――女と男の闇を射る佐野ノンフィクションの真骨頂! あなたも、木嶋佳苗の魔力から逃れられなくなる。 昂奮のサスペンス・ノンフィクション ・木嶋の祖父の遺言になった「決定的証言」 ・事件後に生き残った男の恐るべき現在 ・木嶋の「本命恋人」が私に見せた素顔 ・百日裁判「新聞が報じられなかったこと」 ・徹底取材 木嶋家四代に遡るロードムービー 戦後犯罪史上ナンバーワン「首都圏連続不審死事件」の全てを描いた力作! 私たちはこの事件からなぜ目が離せないのか。それはおそらく、この事件に関心をもつすべての人が、木嶋佳苗に、そして木嶋佳苗にだまされた人に、いくらかずつ似ている自分に無意識のうちに気がついているからである。――本文より
  • このパンダ、だぁ~れだ?
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パンダの顔は見分けにくいといわれていますが、じつはパーツごとに結構個性があります。パンダファンにとっては、そんな小さな違いこそが愛おしく、可愛らしいもの。本書では、日本にいるパンダたちの、愛らしいチャームポイントを使って、見分けクイズを展開していきます。目、耳、ツメ、とんがり……などなど、パンダごとの個性を余すことなく、比較&紹介。パンダマニアも納得のディープな写真集です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 北京「中南海」某重大事件
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    江沢民VS.「北京のドン」陳希同、権力をめぐる宿命の激突。ポスト鄧小平をめぐって繰り広げられた紅い中国の熾烈な権力闘争の全容を中国共産党高官が明かす。中国最高権力の象徴・中南海で何が起こったのか!? ●国家のすべての重要事項は党中央の密室で決められる。そのとき中南海でどんな力が働き、どういう話し合いがなされたのか、それを知る術は極めて少ない。……夕なぎのように穏やかに見える水面の下で、12億人の大国を動かす男たちの力と力は激しくぶつかり続けてきた。……「ひとつの権力闘争の幕が下りれば、また新たな闘いが始まる。それが、権力を手にした男たちの宿命なのだ」(本文より)
  • 墜落 第1巻 驚愕の真実
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    なぜ、飛行機は繰り返し墜ちるのか――50年間の主要な事故を徹底検証。大型ジェット機時代の航空事故の背後に潜む真実とは。全10巻書き下ろしのライフワーク! 序 章 航空機事故の趨勢と分類 第1章 酔っぱらい運転 第2章 操縦中の夫が病死 第3章 迷走30分、御巣鷹山に墜落 第4章 制御不能機、奇跡の着陸
  • 会いに行きたい! 日本の仏像
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 みかえり仏像にアフロ仏像、モデル体型、色白美人……。仏像大好きイラストレーターが、独自の視点で日本の仏像の魅力をご紹介! 初心者にもわかりやすい基礎知識の解説も。この一冊で仏像の面白さが堪能できる!
  • ゆう子抄 恋と芝居の日々
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    「ある日ふっとぼくの前に現れて、ぼくの一番苦しいときを助けてくれて、そしてまた突然ふっと消えていったゆう子」――九州一円を巡演する親子七人のファミリ-劇団、造形劇場の妻子ある主宰者と恋に落ち、五人の私生児を設けながら、ひたすら芝居を追い求めた女優・池ゆう子、42年の情熱の炎に包まれた生涯。 ●観客から贈られた沢山の花束を抱いてホテルに戻ったゆう子に、祐吉はさらにもう一つの小さな花束を差し出した。 「ほんとに、あれでよかったの?」 まだ上気した顔のゆう子が問い返した。 「はっきりいって、口上役は七十点だったね。ただ、「語り」とおへまには文句なしに百点をつけるよ。とうとう、ゆう子はおへま役を創造したなというのが、ぼくの正直な感想だよ。とっても自然で、愛らしくって、なによりも品があって……これだ、これがぼくが長年思い描いてきたおへまなんだと思ったもの。――勇造君にも観てもらいたかったね」 祐吉が心からそう告げたとき、花束を胸一杯に抱くゆう子の眼に不意に涙が溢れ、「パパ、ありがとう」という涙声が口を洩れていた。
  • フィレンツェの職人たち
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    世界最高峰(イタリア)の匠の業! 膨大な手間と時間をかけて生み出される伝統工芸に賭ける24人の気高き生き様!!――時の権力者に愛され、世の賞賛を浴びたルネッサンス期の芸術文化。伝統を重んじるフィレンツェの匠たちは、その世界最高峰の業を後世に伝えるため、数世紀を経たいまも当時と同じ手作業による工程で芸術品をつくり続け、その作品は世界中の人々に愛されている。伝統工芸にひたむきな愛情を注ぎ、技巧を凝らしたデザインと優美な感性で世界をリードする職人24人の人生観に触れたとき、私たちが忘れてしまいがちな「本当に豊かな人生」を目の当たりにする! ※本作品は1993年12月、JTBパブリッシングより刊行された『フィレンツェの職人たち』を加筆・再編集したものです。
  • 父母恩重経
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 もう一度しっかりと考える親と子のあり方。 動物のかわいい親子写真もいっぱい。 大きな文字・総ルビ(ふりがな)で読みやすい。―― 一家に1冊。 子供からお年寄りまで、みんなが楽しめます。 ● 父母からうけた恩は返さなくてもよい 父母の恩は、布施でなければなりません。そして、父母の恩が布施だとすれば、わたしたちは「恩返し」をしてはいけないのです。恩返しをしたとたん、それはギブ・アンド・テイクになってしまい、布施ではなくなってしまうからです。――(本文より)
  • 川島芳子 知られざるさすらいの愛
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    「男装の麗人」川島芳子――清朝末期の皇女として生まれ、満州を舞台に日本軍の女スパイとして活躍し、終戦後には中国国民党の「スリーパー」になり、”ラスト・ミッション”日中国交回復を成し遂げ、本当の死を迎えるまでの激動の生き様を、元産経新聞香港支局長、中国問題に精通する著者がまとめた、感動の大河ロマン! 「男装の麗人」「東洋のマタ・ハリ」の異名をとった旧満州の女スパイ・川島芳子。第二次大戦後、中国国民党政府によって銃殺刑に処せられたが、実は処刑されておらず、国民党政権によって特務機関員として生かされ続けたとする「生存説」が根強い。本書は、生き延びた晩年の川島芳子の世話をしたという人物の周辺から貴重な証言を紡ぎ出し、激動の20世紀に弄ばれた美女の知られざる全生涯を辿った、はじめての通史である。『SAPIO』誌での大反響連載をもとに、大幅に加筆、再構成した。
  • お経 天台宗
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一家に一冊だれでもわかる我が家のお経。知って安心「仏事の基礎知識」も併録、大きな活字・総ふりがな・解説つき。 ●現代人の心に安らぎを与える〈誰でも読めるお経〉。法事のときなど、足にしびれをきらせて、わけもわからずに、私たちが日ごろ耳にしているお経には、いったいどんなことが説かれているのでしょうか。誰もが抱いているこの素朴な疑問に答える待望の書が誕生しました。知って安心「仏事の基礎知識」も併録。ぜひご一読下さい。先祖や故人の御恩を偲ぶよすがに一冊どうぞ。
  • 人を斬る覚悟があるか 宮本武蔵「五輪書」の真髄
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    孤独に戦う男たちへ―― 史上最強の人生マニュアル「五輪書」の奥義とは!! ● では、武蔵という人物の、本質とは何なのだろうか。それは、やはり、強さということになると思う。(中略) 武蔵のように生きたい、と思わせる、あるいは武蔵ならどうしただろう、と現代を生きる人間にも想像させるような、一つの典型にまで化した強い生き方が、武蔵にはあるのだ。(中略) とくに若い諸君、現在の錯綜をきわめた世間を前にして呆然としている若い諸君に、武蔵の強い生き方のエキスを味わってもらえたらと思う。――「はじめに」より抜粋
  • 嵐学の時代―青春篇
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    新たな息吹きでよみがえる小説・福沢諭吉。豊前中津藩士百助の二男・諭吉を「蘭学の武蔵」と見たて、資料の新たな解釈によって、生き生きと変革の時を生きぬく若者の苦悩と喜びを描く。福沢諭吉の小説化。 ●船は帆に時代の風をはらみ、スピードをあげて、その姿を水平線に現わした。私たちの福沢諭吉が、学問の世界の宮本武蔵のように、活字の中で躍動する青春ドラマ!
  • 鬼の宇宙誌
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鬼は実在する!――人の心に生きる鬼の謎を解く古今東西の絵に描かれた鬼の姿。彼らは実際に存在したのか。人間の深層心理が描きだした鬼をながめ、鬼の起源からその意義を解明する博物学的ノンフィクション。 ◎本書に登場する鬼と怪物 阿鼻地獄の青鬼 イッポンダタラ 婆鬼 山姥 マンティコラ 河童 化け鯉 セイレーン ケルベロス 烏天狗 ヤマワラワ べくわ太郎 キュクロープス カタアシジョウロウ オニウナギ 器怪 ウブメ 土蜘蛛 酒天童子 龍……
  • デッドヒートは終わらない
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    右腕切断! F1ドライバー・ナンニーニ 復活への苦闘500日――現代医学の最先端・微小外科(マイクロサージェリー)と不屈のリハビリ。不可能を可能にして、奈落の底からはいあがった男の驚異のF1魂。書き下ろしノンフィクション。 ◎アレッサンドロのとれてしまった右手は、アレッサンドロの体から5メートルほど離れた土の上にポツンと落ちていた。手は肘と手首の中間あたりで切れていて、泥で汚れてはいたが、肌の色は真っ白だった。◎そして、そのちぎれた右手をアレッサンドロの父親が拾ってきた。◎まさに、この瞬間から、アレッサンドロ・ナンニーニの軌跡のカムバック劇が始まったというわけである。……(「右腕切断」より)

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