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早稲田大学を卒業した23歳の僕には、それなりの未来が拓けているはずだった。でも、「それなり」などありはしない。32歳になるまで、僕が入社して、そしてクビになった3つの会社は、すべてが「ブラック企業」だった。システムエンジニア(SE)、先物取引、業界新聞……これがブラック企業の実態だ。この10年間、この国では何が起こってきたか? ブラック企業をやめ、ライターとなった著者が赤裸々に明かす、前代未聞のノンフィクション。
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かなり微妙な本です。
正直言って、内容がかなり微妙です。 実際に勤務された3社が、それぞれタイプは異なるにせよ、ブラック企業だということは分かりました。 ですが、著者の就職、および、就活に関する考え方が甘すぎるということも読み取れます。 著者は、2004年の3月に大学を卒業しております。 で、後...続きを読む書きを読むと「四割もの大学生に卒業しても仕事が無かったのである」と書いてあります。 六割の大学生しか就職できなかった、ということなのですが、実際には、求人倍率は、1.35倍あり、好景気とは言えませんが、非常に不景気とも言えません。 http://www.recruit.jp/news_data/release/2015/0422_15767.html にデータがあります。 また、就活で名刺を交換しても、交換した名刺を忘れてくるなど、基本的なマナーすら身についていない事実も書かれています。 さらに、著者は、自身が早稲田大学を卒業しており、他の同僚が卒業した大学を下に見ている傾向も見受けられます。 同様に、自身の成績に関して「半分以上が優と秀」と書いていますが、逆に言えば、「半分弱が良か可」であり、どちらかといえば、学業成績は悪いと思われます。 卒業論文も「秀」とありますが、絶対評価であれば、「秀」を取得する学生が多数いるため、著者が学業という視点で優れているとは見受けられません。 また、同期となった他の社員の方と、積極的に交流をするという姿勢は全くなく、相手を避けるような行動が多数記述されており、協調性が感じられないです。 おそらく、著者は「学業成績が優秀であっても、卒業時の経済状況からみて、希望の業界・職種に就職できず、やむを得ず、就職したらブラック企業に就職し、大変な思いをした」と言いたいのかもしれませんが、私に言わせれば「学業成績は平々凡々、協調性が無い学生が、自身の身の丈に合わない会社ばかりに挑戦して、就職できずに卒業し、既卒でブラック企業にしか就職できなかった」としか思えません。 もちろん、就職した会社がブラック企業であることは事実ですが、著者の学生時代の考え、行動にも問題があると思います。
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早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした
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小林拓矢
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