国内小説作品一覧

  • 星の数ほど
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ある時、文字通り星の数ほどの星を共有した、2人の女性 2人の女性がいる。2人はまったくの他人同士だったが 1人の男性を介して知り合うことになる。 共にオートバイを趣味とし、共に25歳。 2人は打ち解けて、一緒に旅に出る。 ところがそこでは思いがけない停滞が待っており、しかしその停滞は 同時に充実したひと時をもたらした、と思えた。 あんなにたくさんの星の数に象徴されるように。 そしてラスト、ストーリーは急展開を迎える。 そのような成り行きになったからこそ、 2人が共に過ごした時間は、今や永遠のものになった。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 花よ食卓に来い
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    朝食の食卓に花が必要だとして、さてその花を忘れた場合に何を持って花とするべきか? 男女がテーブルにつき、さしむかいで夕食をとっている。 会話の主題は明日の朝の朝食だ。 女性の毎日の朝食に感心する男性は、しかし土曜日の朝食は いつもと同じではいけない、だからそれを自分が用意する、と宣言する。 土曜日の朝食には、ふさわしい舞台が必要であり それも彼が用意する。生活感のない舞台だ。 そこにもう1人の女性が鉢合わせする。でも問題はない。 なにしろここで問題になっているのは朝食であって、男女関係ではないから。 さて、あとは食卓に必要な花を、どうするかだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 深夜の青い色
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    深夜の深い青の中で2人は笑う。それは大きな笑いであり、微笑であり、苦笑でもあり・・・ この小説の中では、男は浅はかで残念な性質の持ち主として描かれている。 なにしろ、女性2人の仲を知りながら、妻からその友人へ移行しようとし、 見事に失敗するのだから。しかし女性たちも強いばかりではない。 かつてそうしたように、深夜に2人で笑って言葉を交しながらも、 その笑いの表情はより複雑になってきているはずだ。 深夜の、深いブルーが2人を饒舌にさせるのだとしても。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 二者択一に酔う
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    選ぶ、ということはケチなこと なんといい加減な男。そう思う読者も少なくないはずだ。 YESかNOか、キッパリどちらかを選べ、という女性たちの明解さを是とするなら、 男の態度はどうしようもなく優柔不断なものである。 しかし、すばらしきAとすばらしきBがそこにある時、 どちらかを選択することが「なんとケチくさい」と応えるのは、 実はそれほど誤った姿勢ではない。 ただそれをそっくり現実の結婚制度の中に導入すれば、理屈は通らない。 ラスト、男は愉快な場面を迎える。愉快で、そしてまったく救われない場面だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ビールの飲みかた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    秋のはじまり三角形は、風に漂って海と戯れる 男が2人に女が1人。三角形だが三角関係ではない、というカタチが 片岡義男の小説世界にはごく自然な姿としてあらわれる。 (しかしそのことを繰り返し書く、ということがはたして 「自然」なことかどうかは一考に価する) もう秋が始まっていて、あたりには夏の名残が目に付いて よるべない空気が三角形を吹き流す。 いちばん心地いいのは風であり、飲みたいのはビール。 この小説にビールは実は出てこない。 いや、これから飲みたいね、というカタチで出てくる旨いビールなのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ビートルズを撮った
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ビートルズを撮ったのは過去だから、現在は新しく作らなければならない ビートルズが来日したのは1966年。それからおよそ20年の時を経て 今までしまわれたままでいた極めて貴重なビートルズの写真が 小説の装丁に使われようとしている。 その機会に、写真家(男)と小説家(女)は会う。2人は1歳違いだ。 小説は書きあがったものではなく、今まさに書かれようとしている、 という点がポイントで、これから書かれるはずの小説に向かって 男は果敢に仕掛け、女はそれを受け止める。 来るべき小説をシミュレートする会話がすなわち 「ビートルズを撮った」という小説である、というこの構造。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ラハイナの赤い薔薇
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    朝食には何を作ろうかという考えはいつしか朝食とは何か、という考えと渾然一体になる 朝食とは極めて個人的なものだ、とこの小説は言う。 良い朝食には良い朝が必要であり、それは前夜、 つまり、良い夜からすでに始まっている。 朝食には何を作ろうか、と考え、とびきりのコーヒーについて 思いをめぐらせ、やがて朝食を構成する食材について 考え、イメージしていくことがそのまま小説になっていく。 クリスマスについての考察、ハワイ、という土地の歴史と現在についての 会話はそのまま分析となり、見解になり、小説になる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 冬の貿易風
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    時を重ねた再会は、彼女に新しい名前、本来の名前をもたらすはずだ ホノルルのブックストア。 巨大なショッピング・センターの中にあるその店の外側は 冬の貿易風が降らせるどしゃぶりの雨だ。 そのブック・ストアで劇的な再会が起きる。 2人は10年ぶりの再会を喜び、男は女の家に招かれ、 同居の女性と息子にも紹介され、やがてその息子の姿に かつての自分を重ね、しばし痛切な思い出にひたる。 しかし、10年前は10年前、今は今だ。彼はもう大人である。 だから関係も、変わっていい。 今こそ彼女の名を、昔とは違ってハッキリと声に出すべき時だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • アロハ・シャツは嘆いた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    歴史をひもとけば、そのシャツには人に対する肯定的な気持ちと悲しみが込められていることがよくわかる 観光地化する以前のハワイ。その類まれな美しさを象徴する 1つの実物として、アロハ・シャツ、というものがある。 史実をできるだけ裏切らないように努めつつ、そこにフィクションを加え、 ストーリーを作ろうとしている男性が1人。 それをサポートするためにあらゆる資料を瞬時に集めて見せる女性。 「アロハ」という多義的で肯定的で美しい言葉と出会うことで 歴史は動き、様変わりしてしまった現代にあっても また新たな形式を与えられてそれらはよみがえろうとしている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 双眼鏡の彼方に
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    明確な目的を持った彼は、まだその一言を発していない 元本は、ハワイをめぐる5つのラヴ・ストーリーが 収録された『頬よせてホノルル』。 ハワイにいる男の許に、日本から1人の女性がやってくる。 女性を歓待しながら、男には果たしたいと願うある目的がある。 しかしその瞬間はなかなか訪れず、 どういうわけか、空気銃や双眼鏡、古いラジオなど どこかアナログの匂いのある装置などを時間の中に散りばめながら ストーリーは展開していく。 彼はその一言をいつ、どのようなシチュエーションで発するのか。 答えはまだ、双眼鏡の彼方だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ヒロ発11時58分
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ハワイの古都で、離ればなれの家族が再会するひと時 かつてはホノルルに次ぐハワイ第2の都市として 栄華を極めたヒロ。度重なる災害で町の規模は半分になり、 今はさらに縮小している。 片岡作品にはめずらしく、この小説には老人が登場し、 そこにはヒロという都市の歴史、そして日系人の歴史が刻まれている。 現在へと至るそうした歴史を作った人々に息子や娘がいて 再会すれば心からの手土産を贈りあう。 ふだんは離れていても、それぞれの身体の奥には ずっとヒロの断片が生きているのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 真夜中のセロリの茎[1988 version]
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    真夜中のコーヒーに、それは合うか合わないか 男が2人と女が2人。2台の自動車に分乗して わざわざ凧揚げに行ったりするような仲の良さだが、 4人は常に4人であるわけではなく、 AとB、CとD、AとC、BとD、AとD、BとCという6通りの1対1があり そのすべてがこの短い小説の中に現れている。 その1対1には、恋愛や性をやすやすと超えているようなところがある。 ※なお、未発表のものも含め、同タイトルの作品が実は4種類ある。 最新のそれは2011年発売の短篇集の表題にもなった。 ここにお届けするのは1988年に発表されたバージョンである。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 夜はまだ終わらない
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    成り行きに身を任せ、終わらせたくないから夜はまだ終わらない タフな仕事を終え、明日は何の予定もない。 そんな最もリラックスできる時間に、女は1人、夜の街に出る。 お気に入りの店で1人飲んでいると、 微妙といえば微妙な関係の男が入ってきて そのまま2人は自動車で高速道路を長い距離、走る成り行きになる。 何一つ不自然なことはないが、しかし同時に どこかでタガの外れてしまったような夜が続く。 男の態度も終始紳士的でありながら、いくらか謎めいてもいる。 こんな夜は、なぜだろう、眠る気になれないのだ。 女は再び1人になってからも、まだこの夜を続ける気でいる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 緑の瞳とズーム・レンズ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    この作品をD小説と呼ぼう。DはデザインのD、そしてディスカッションのDだ 女性が1人と男が1人。 女性は金髪で緑色の瞳をした経済学者。男は写真を撮る者。 2人は日本中のさまざまな場所を共に散策する。 太平洋や、埋立地、寺、灯台、内海・・・ どこに身をおいても彼女は風景に溶け込むことなく際立ってしまい、 それがまるで広告写真のようだ、と男は感じる。 2人は各地を歩きながら、相当に理屈っぽい、長いセリフの会話を交わす。 それは現代の、この日本という社会への痛烈な批判であり、文明批評でもある。 2人は空間と時間に向き合うささやかなデザイナーとして日々を生きる。 【目次】 最初の七ページは、荒れ模様の冬の海とその海岸のために 初冬の湖に浮かぶアヒルのボートの、悲しい奥行きを観察する 埋立地の遊歩道、そして離陸していく飛行機に、人類の運命を見る あなたの光は私の心も照らします、と彼女が囁く 飲料水の自動販売機が、雨に濡れて端から端まで連なる国 二十年をあいだにはさんで、過去の物語と現在の物語が進行する 町なみのディテールのすべては、そこに生きる人の心の内部 散歩をしよう。そしてその途中で、コーヒーを飲みたい ほんの少しだけ昔、下駄をはいて電球をひとつ買いにいった人 標高千二百メートル。六月の夜、心地良く冷たい風。革新された技術は、なんのかかわりを持つのか 西陽の当たる町で、影を失いつつ僕たちは途方にくれた マネキンのセクシーな喉もとで、残暑の一日が終わる 巨大な大橋を仰ぎ見る、海に面した町にはどのような時間があるのか 一年まえのおなじ日、おなじ海岸のおなじ場所で、砂の上に倒れる 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 今日は口数がすくない
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    偶然か、必然か。たぶん偶然である。人生にはこのようなことが重なることもある オートバイ雑誌の編集をしている1人の男性。 彼が自分の城である部屋で模様替えなどをしているところに 短時間のうちに3人の女性から誘いの電話がかかってくる。 そのすべての約束に応じ、それぞれの女性とそれぞれの場所で酒を飲んだが 女性たちはいずれもしたたかに酔っ払ってしまう。 これはいったいどういうことか。 そして4人目の女性が彼の部屋に現れる。 この4人目は前の3人とは少し違うようだ。 そしてラスト、彼女が言ったその一言。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 僕と結婚しよう
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    もうこれ以上奪われないためには、結婚するしかない 短時間のうちにその人物の本質を見抜き、 肖像画を描くことのできる女性がいる。 しかも、惜しげもなくその絵は描かれた当人に贈られ、 もらった側の感激と共に関係性が変わってしまう。 とばっちりを受けるのは絵を受け取った女性と親密な1人の男性だ。 本質を捉えた絵の力は、ある立場からすれば不吉さそのもの。 そこで男は飛躍の一言を口にする。 それが叶えば、もう奪われることはないだろう。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 彼女を思い出す彼
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    今はもうない過去に向けて放った一言を現在、違う相手が受け止めること 会社の同僚である男女。 恋人同士ではないがあいまいな親密さがあり、 それは自分の部屋で夕食を食べよう、という 女性側からの提案でもうかがい知ることができる。 そしてそこに向かう道すがらは 男の側に、痛みとして残っている過去を思い出させるには十分だった。 男は現在にいながら過去を見ていて、 ふと過去に向かって言葉を発してしまう。 そしてその言葉を受け止めるのは過去ではなく現在であり、 そこにいる同僚の女性だ、というこのラストシーンを読もう。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • おなじ日の数時間後
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    そこに女がいて男がいるなら、起きるときは何だって起きる 男が2人、女が2人。チームを組んで仕事の旅に出る。 長く続く出張だから良好な関係を保ったままでいたいが、 そもそもAとB、CとDという2組の恋人同士でできた4人組である。 そしてある時を境にBとCが急接近してしまい、 さあこれからどうしよう、という話を今、AとDがしているところだ。 いっそのこと、AとB、CとDのカップリングから AとD、BとCの組み合わせに変えればいいのではないか? いくらなんでもそれは安易? などと誰が言えるだろう。 人と人がいれば、そのようなことはいくらでも起きるのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 火曜日が締め切り
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ストーリーを手に入れるための金曜日、土曜日、日曜日・・・ 恋人ではないが親密な間柄といっていい男性から 滞在先で電話をもらったのは、この小説の主人公である28歳の女性作家だ。 火曜日には締め切りがあり、いまは金曜だから 早めに帰宅して家で静かにストーリーを考えたい、という彼女に対して 男性は自動車での帰宅を提案し、そのあいだにストーリーが やってくるのではないかと期待する。 なかなかやってこなかったストーリーだったが それがめでたく彼女にキャッチされたのは 男性のもっとも無防備な瞬間だった。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • そこにキミがいるから…
    -
    つき合い始めてもうすぐ1年、高校2年生の沙蘭と泉巳は、学校中が公認のカップル。沙蘭は泉巳の隣で、幸せで平穏な毎日を送っていた。しかしある日、泉巳から突然「別れよう」と言われ、泉巳は違う女の子とつき合い始める。絶望しながらも、泉巳への思いが捨てきれない沙蘭。だけど泉巳の残酷な言葉の後ろには、あまりにも切ない、衝撃の真実が隠されていて――。
  • 比叡
    -
    幾多の男たちとの出逢いと別れ。男たちと分かち合った官能の時、共に過ごした情熱の歳月――美しくも激しい心の炎ゆえに何度となく傷つきながら、なお情熱によってしか生きられないひとりの女、俊子。彼女にとって出家とは自分を葬ることではなく、新しく生きることであった。――安らぎの道へと旅立った精神と肉体の軌跡を見つめ、愛と情熱の行方を問う純文学書下ろし長編。
  • 超女性伝説
    -
    1巻110円 (税込)
    中世の頃よりヨーロッパに伝わる伝説。 見た目は女性だが実際は女性ではない「超女性」という存在に、惹かれていく比呂子。ある日超女性の研究をしている知人に肖像画を見せられ驚愕する。そっくりというよりまるで自分そのものに見えた。場所や宗教を超え、自分の存在につい考えてみると、幼いころから母に聞かされていた話を思い出していた。果たして比呂子は現代版の超女性なのか。
  • 明日の恋をお知らせします 国内編
    -
    紗菜はテレビ局の裏方スタッフ。しかし前任者の降板により突如お天気おねえさんを務めることに。幼なじみの若手俳優のヒロトと懐かしの再会。すっかり大人の男性になったヒロトに紗菜はドキドキ。しかし幸せだったのは束の間。スキャンダルに巻き込まれ二人はピンチ。このままではヒロトの将来は潰されてしまう。紗菜のくだした決断に涙……。つらい別れの国内編。
  • ひっぱたけ! ~茨城県立利根南高校ソフトテニス部~
    -
    ソフトテニス強豪中学校から、体育会系の部活動がほとんど顧みられない進学校の利根南高校に進んだ夏希と花綾(かあや)。「女子テニス部ないね」「うん。でも予備校通うし、恋愛だってしたいし?」と話しながらも、テニスコートのほうに足が向いてしまう2人。そこはヤンキー風な先輩がいて、お下げの地味な先輩と2人だけで女子ソフトテニス部をやっているらしいのだが…!?
  • 女喰い
    -
    1~12巻660~770円 (税込)
    菅原志津馬…彼こそ稀代の超スケコマシ。一流商社の社員でありながら、鍛え上げた性技で次から次へと美女をものにし、貢がせること十年。女で稼いだ莫大な資金を元手に新たな事業に乗り出そうとした矢先、彼が面倒を見ていた女が全裸死体で殺された!金になる大切なスケを誰が殺したのか?冷徹で強靭な超悪党の、誇りを賭けた弔い合戦が始まった。著者を代表する人気シリーズの記念すべき第一作!女を落とす性技の数々が読みどころです。
  • 東京の横丁
    -
    「俺は二、三日うちに死ぬ気がする。晩飯の支度なんか放っておけ。淋しいからお前もここに坐って一緒に話でもしよう」妻にそう語りかけた数日後、永井龍男は不帰の人となった。没後発見された手入れ稿に綴られた、生まれ育った神田、終の住処鎌倉、設立まもなく参加した文藝春秋社の日々。死を見据えた短篇「冬の梢」を併録した、最後の名品集。
  • 現実宿り
    -
    1巻2,200円 (税込)
    砂漠の砂は語りはじめる。失われた大地の声を、人間の歌を、そして「生」の愉悦と希望を――21世紀の鬼才芸術家がおくる、熊本地震を挟んで執筆された書きおろし長編小説。
  • ハイトーン
    -
    「波多さんには、超能力があるということですが、それはどういった能力ですか。我々凡人に判るように説明願えませんか?」この垣内という刑事は、最初からいやな感じがしていた。まるで波多を犯人のような目で見ている。(本文より)昭和40年代、東京のバンドシーン。音楽には縁も無かった波多響(はた・ひびき)は、流されるようにトランペッターとなり、ハイトーンの使い手としての才能を開花させていく。同時に、単なる演奏に留まらない未来予知能力が身についてく自分に気がつく。波多の能力に目をつけた関係者、マスコミ。そしてある日、波多は忽然と姿を消す……。舞台は五反田、銀座、渋谷、北海道、そして海を越えて旧ソ連へ。ヨーガ行者である著者が描き出すサイキック小説の結末は……!?
  • あなたの未練、お聴きします。
    -
    ―あなたの未練は何ですか? 人の魂を送る“エージェント”達が織りなす、切ないけれど心温まる物語。 人は未練を残したままでは、死んでも天上へと送られることはない。そんな人間達の未練を解消し、魂を無事に送り届ける―それが“エージェント”の仕事だ。 プロになるべく勉強中の二階堂遊馬はいつもつい人間に肩入れしてしまう劣等生。だが、実習先で超優秀かつ異端の教官・新藤に出会い、一緒に人間の生き様に関わっていくことで変わっていき…。 切なく心に響くピュアストーリー。
  • 小説 土竜の唄~チャイニーズマフィア編~
    -
    超絶エンタメコミックノベライズ化第二弾!  警官を懲戒免職された、元気と腕っ節の強さが取り柄の男・菊川玲二。その資質を見込まれた菊川は、薬物を扱うヤクザ・数寄屋会の轟周宝を捕らえるべく、潜入捜査官になっていた。数寄屋会の直参になるため、数寄屋会総本部に菊川は日浦たちと乗り込んだが、幹部から直参の条件として、菊川は轟周宝のボディーガードを務め、極悪非道なチャイニーズマフィア・仙骨竜を関東から一掃しろという任命を受ける。  そんなある日、轟周宝の美しい妻・毬子と娘・カレンの買い物に同行をしているところを仙骨竜に襲われてしまい、なんとカレンが連れ去られてしまう……。そして、カレンは上海に連れて行かれたことが分かった。菊川は無事にカレンを連れ戻すことができるのか!?  2016年12月23日より全国東宝系にて映画公開予定の、『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中、大人気コミック『土竜の唄』。ノベライズ化は待望の第2巻です。
  • 海よりも遠く
    -
    これは、世界最年少単独無寄港世界一周という、とてつもない大記録に挑んだ男の物語である。
  • つぶら、快刀乱麻
    -
    1巻1,426円 (税込)
    秘剣をあやつる18歳の少女が、やくざの親分に、殺し屋に、渾身の一撃を見舞う! 松本清張賞作家が描く、痛快アクション・コメディ 十八歳の若さで鷹月流剣術第三十二代当主となった鷹月つぶらは、かつての兄弟子、桜庭廉を探すため、山形から上京する。東京・原宿で偶然知り合った有村依子と、代々木に住む叔父の鷹月賢秀を訪ね、廉の居場所を訊くが、「お前は、廉と関わるな」と言われてしまう。「あの者とお前は、とうに道を違えてしまった」と。その後、依子が、やくざの事務所に拉致されてしまう。それを知ったつぶらは、依子の救出に駆けつけ、“光る刀”を武器に、やくざ者を次々に倒していく。本人も知らぬ間に、彼女は極道の抗争に巻き込まれていたのだった――。
  • 猫の住処へようこそ 第1巻
    -
    15歳の主人公・指宿柊は、一人で住んでいたアパートが火事になり、住むところを失ってしまう。行く当てもなく、公園のベンチに腰掛ける柊。そこで見つけた一匹の猫に導かれるように、カフェ「猫の住処」にたどり着く。長い黒髪に黒縁眼鏡をかけた女教師のような店長代理と、ピンク色のセーラ服を着たアタリと呼ばれる少女がいるこのカフェで、柊はバイトとして働くようになる……。 第1回お仕事小説コン入選作。
  • 森の乙女と神殿騎士
    -
    1巻550円 (税込)
    アルメリアは記憶を失い、ずぶ濡れの冷え切った身体をアネモスに助けられる。二人は森に住む夫婦と言われるが何も覚えていない。夜の営みにも慣れた頃、村人から雨が降らないことを教えられる。何十年かに一度の厄災。それを救えるのは神殿の巫女だけ。しかしアネモスは何も教えてくれないばかりか、アルメリアを閉じ込めてしまう。もう誰を信じたらいいのか。守ってくれるのは誰。記憶が戻ったとき、始めて知る真実の愛。騎士隊長とアネモスの決闘。勝つのはどちら。そして厄災からみんなを救えるのか。
  • 僕はあなたを守りたい
    -
    1巻330円 (税込)
    ゆりかは27歳のOL。美容師のタクトと同棲中。しかし一緒に暮らしてみると、感情の起伏が激しいわがままな暴力男だった。自分本位なセックス、しかしゆりかはどんなときでも身体を与え奉仕していた。家を追い出されたとき大学生のコウキに傷の手当てをしてもらう。それ以来ゆりかを心配するコウキ。嫉妬心の強いタクトの束縛、そして裏切り。やがてゆりかは身も心もボロボロにされてしまう。助けてくれたのはやはりコウキだった。女性作家による濃厚な性描写。
  • あばらやの星
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    童話と小説のジャンル分けをしてはいなかった作者、壺井栄児童文学集より 「こじき」という言葉が日常的に使われていた時代。捨て子や浮浪児はどこにもいた。 流れ者の職人が、昼時に同僚職人たちの残り物をおもらいしているコマツとサンゾウの姉弟こじきを、みるにみかねてひきとる。男の家はあばらやだがそこには子どもたちの大好きな電灯があった。 【著者】 壺井栄 小説家 1899年 - 1967年 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。 以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。
  • 港の少女
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    童話と小説のジャンル分けをしてはいなかった作者、壺井栄児童文学集より 小豆島に巡礼するおへんろさんがたくさん島にわたって来たころのこと。村の船つき場の桟橋近くにちいさな店ミドリヤ屋がある。 小学生の孫娘と暮らす、六十すぎたおばあさんがひとりできりもりしている店で、質素な旅人に重宝な店。 みやげものや日用品を商い、夕方は手打ちうどんやいなりずしを食べる店。 出る船、着く船、孫娘ケイ子とおばあさんの暮しは汽笛とともにあった。 【著者】 壺井栄 小説家 1899年 - 1967年 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。 以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。
  • 十五夜の月
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    童話と小説のジャンル分けをしてなかった作者、壺井栄児童文学集より 壺井栄の物語づくりに深い影響を与えたのが祖母であることはよくしられている。 栄は小さい頃から祖母のそばで寝物語にいろんなお話をきかされて育った。お話だけにとどまらず、古い歌もきかされていた。 本作は祖母をモデルにした、もっとも長編の物語ではないだろうか。 【著者】 壺井栄 小説家 1899年 - 1967年 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。 以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。
  • エーゲ海 波静か
    完結
    -
    全1巻770円 (税込)
    謎解きもさることながら、クルーズの旅の醍醐味をお味わい下さい 先に発表した「カレドニアン・ローズ」の前段です。マツゾノとグィネスの出会いはエーゲ海クルーズの途上でした。二人はどんな事件に遭遇したのでしょう 【目次】 序 章 それぞれの休暇 第二章 穏やかな船旅 第三章 デボラの死とアリバイのない船客 第四章 疑われる神父 第五章 それぞれの動機 終 章 エーゲ海波静か 【著者】 雄多圭佑 経営コンサルタントの傍ら、紀行文や小説を執筆。専門は戦略的提携や人材開発。 その流れで書いた作品「パックマン・ディフェンス」や「アジアで英語を」で長年の経験と知見の一端を披露している。
  • 美容冒険倶楽部
    -
    1巻1,056円 (税込)
    美容冒険家ブルースは、「若さ」と「美しさ」を永遠に保ちたいという人の顔望に応えるため、日々その素材を求めて世界を駆け巡っている。それが美容冒険家ブルースの仕事である。ある時は、東南アジアのタイの密林地帯にハーブの原料を求め、次にはアメリカのアナハイムで開催されているコスメ展示会でサプリ原料の売込みをする。しかし、世界を駆け巡るために使う交通手段は、車、船、飛行機だが、日本の整備された交通機関とは異なり、さまざまなトラブルに遭遇する。それは苦闘の連続である。それでも、美容と健康、医療に役立つ原料を手に入れるために産地に飛ぶ。ところが、クライアントのある企業の社長から、放蕩息子の教育を頼まれてしまう。その息子を立ち直させるため、アイドル療法やインドの伝統医療アュルビーダなどを体験させて一人前へと導いていく。そんな折、その息子が自家にある秘伝のレシピを売りたいとブルースに持ち込んできた。ブルースは、息子とともに持ち前の得意とするプロモーションを駆使し、大成功を収める。このことをきっかけに、その息子や仲間を集めて、人の永遠の「若さ」と「美しさ」を保つための体験や実践ができることを目的とする「美容冒険倶楽部」を立ち上げることにした。

    試し読み

    フォロー
  • 月光
    -
    1巻1,056円 (税込)
    警備会社に勤める主人公・日高猛は国立科学研究所での夜勤中、天女のような男性に遭遇する。彼の名前は天音美月。研究員の一人だ。月の光を浴びながら、天に向かって両手を広げている美月を見て猛は感情に突き動かされるままに、思わず背後から抱き寄せてしまう。最初は驚いた美月だが、純粋でまっすぐな猛と接しているうちに徐々に心を開いていく。猛もまた、儚げな見た目とは裏腹に男勝りな性格の美月に惹かれていった。いつしか二人は、互いを名前で呼び合うほどの親密な関係となる。ある日、猛はひょんなことから美月に想いを寄せる男・田嶋の存在を知る。田嶋は美月に振られた逆恨みから、美月へのストーカー行為を続けているそうだ。そんな矢先に、猛は田嶋が美月の手を引き暗闇に消えていくところを目撃してしまい―

    試し読み

    フォロー
  • 渡辺淳一文学賞創設記念 電子化作品コレクション 2016Autumn
    無料あり
    -
    【無料小冊子】渡辺淳一文学賞の創設を記念して、渡辺淳一さんの電子化作品を一挙にご紹介します。話題作・問題作から、さまざまな愛のかたちを論じたエッセイ、ユーモアをまじえて平易に語る人体の神秘、小説の書き方まで。男と女の関係を模索する作品群のカタログとなっています。※本電子書籍には2016年10月までに配信した作品を掲載しています。

    試し読み

    フォロー
  • メディカル人事室
    -
    1巻495円 (税込)
    優秀な社員かどうかは健康診断データからわかる? 医学を人事に活かす “帝王社員発掘システム”とは… 「掛け値なしの率先垂範型人物を見極める必要があります。一言でいいましょうか、身を粉にして働く社員の発見です」  新卒採用試験の準備中のQ電機人事部に、ある日、男が売り込みに来た。ある種のデータが手に入れば、コンピュータの分析で、有能な新入社員かどうかを判別できるという。その“帝王社員発掘システム”とは…?(「メディカル人事室」より)  表題作他4編収録の医学短篇小説集。 *メディカル人事室 *OL一円玉同盟 *最後の残像 *おんなの時計 *不老の湯 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
  • 精神外科医
    -
    1巻495円 (税込)
    盲目の医師がショックという精神外傷を「心」というメスで治す  視力を冒かされた内科医師・唐沢善之は、一度は死を思ったが、友人医師の強い励ましで医業を続行する。「精神外科医」として新たにスタートを切った唐沢は、身体の不調を訴えながらも何も異常のない患者に対して優しく接し、カウンセリングを施す。そして、背後に潜む精神的な傷を見つけ出し、懸命に「心のメス」を振るうのだった…。  医師と患者の心の触れ合いを描く、ヒューマニティー溢れる医学小説。 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
  • 日本アレルギー倶楽部
    -
    1巻495円 (税込)
    アレルギーに悩む者たちの情熱、好奇心、友情、そして恋愛の行方は?  花粉症、ジンマシン、脱毛症etc……日本人の五人に一人はアレルギーだという。出版社に勤める内山憲一も、原因不明の突発性ジンマシンに悩まされており、四年前に『日本アレルギー倶楽部』という親睦団体を立ち上げた。全国のアレルギー者にとって、情報交換の場となっているのだ。個性的な会員たちに囲まれながら、自身のアレルゲン(原因物質)が何であるか、主治医の美人女医・三輪恭子とともに探っていく憲一だったが、一向に正体が見えない。どうやら彼の中にある“辛い思い出”にも原因がありそうで……。  世界初(?)の“アレルギー小説”にして、心温まるハートフル医療小説。 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
  • 生贄
    -
    1巻550円 (税込)
    ひととして本当に必要なのはなんだろう。安易に踏み込んでしまったアンダーグランドな世界で宮下はひとの繋がりを嫌でも考えさせられる。出会うべきして出会ってしまった清美のみせる笑顔に宮下はどん底のなかで歯を食いしばった。なんとしても清美を護りたい。こんな感情はじめてだ。はじめて誰かを愛しいと宮下は感じた。いまさらになって――――。戸惑う感情。
  • 俳魁
    -
    1巻1,320円 (税込)
    若き日、型破りな戦争句で一躍俳壇の寵児となった鴻海。喉頭癌で声を喪った鴻海の招待を受け、作家・玄は、俳句を嗜んだ母の思い出を胸に、結社に出入りするが、鴻海の作品の中に、幾つかの剽窃の痕跡を感じ――。
  • ワガママ王子と売買契約
    -
    入社して4ヶ月で会社が倒産、バイト面接すら不合格、ニート爆走中の瀧本香純、23歳。ヤケになって自転車をこいでいたら、勢い余って高級車に激突! おびえる香純に車の持ち主のイケメン社長、瀬戸湊の口から出た言葉は「弁償として俺に買われろ」!? お金も住むところもない香純は、その日から湊の身の回りの世話係&仕事の雑用係として、湊と超高層オフィスビルで同居することになって!?!?
  • 初恋をもう一度…
    -
    小6の夏休み、芽依はたった2週間一緒にいただけの、名前しか知らない男の子・伊織に恋をした。――4年後。高校生になった芽依は転入してきた伊織と再会する。胸がはちきれそうに喜ぶ芽依。2人は空白の時間をだんだんと埋めていく。しかし、伊織には絢菜という彼女がいて……。 ひと夏の初恋からはじまった、切なすぎるラブストーリー
  • 私の人生なのに
    -
    1巻1,155円 (税込)
    新体操の選手として将来を嘱望されていた金城瑞穂。ある日、事故をきっかけに突然競技人生を絶たれてしまう。絶望に打ちひしがれる瑞穂に人生の転機が訪れる――。瑞穂が再び前を向くきっかけになったのは、数年ぶりに現れた、幼馴染の淳之介だった。瑞穂と淳之介、それぞれが抱える葛藤や悩みを乗り越えながら、目指す新しいステージとは?新進気鋭の作家・東きゆうによる涙なしでは読めない、青春小説! 漫画家・はつはる氏
  • 星に願いを
    -
    ブルームーン(六月十五日)。妻は庭のブルームーンの咲いたのを三つ切って来て、書斎のサイドテーブルに活ける。――山の上の家で、たんたんとした穏やかな日常。子供も成長し、二人きりの老夫婦に、時はゆったりと流れてゆく。晩年の庄野作品の豊かさと温もりを味わえる上質の文学。
  • 京都観光掌編 一ヶ所一編3分ガイド
    -
    1巻495円 (税込)
    観光客を物語の主人公にしたガイドブック。一つの掌編は全て800字以内。3分で観光地の情報と臨場感を得られます。 京都の風情を感じてみたい方、京都旅の想い出を思い返したい方など、京都に行く前でも行った後でも楽しめるストーリーです。是非お気軽にお読みください。 【著者プロフィール】 一双 作家 ●ポプラ社出版 てのひら怪談〈2〉ビーケーワン怪談大賞傑作選 「ギジ」 てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選 百怪繚乱篇 「三重」 てのひら怪談 己丑―ビーケーワン怪談大賞傑作選 「門番」 ●学研出版 リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集 「発信」 ●荒蝦夷出版 みちのく怪談コンテスト傑作選2010 「新たな民話」

    試し読み

    フォロー
  • 無知の暴走
    -
    1巻990円 (税込)
    元福島第一原発運転員が明かす真実。これが福島第一1~4号機の事故の実態なのだ。肩身の狭い思いをしている原子力発電業務に携わる全ての人に捧げる。 あの事故の内実をやさしい言葉で知ることのできる小説。
  • イマサラの恋
    -
    1巻220円 (税込)
    純情ぶりたいわけではないけれど、とにかく男女のことが恥ずかしくてたまならい。見つめられるのも、キスも、触れられるのも、そのいちいちがとにかく恥ずかしい。初めてでもあるまいし、どうしちゃったのだろう。 30歳で転職した一葉は高校のクラスメイトと再会した。そして……
  • 雨音は、過去からの手紙
    -
    雨降る洋館に届く手紙が、きっと、明日への希望をくれる―。ふたりの女性が紡ぐ、美しい物語。 子供向けのセミオーダーアイテムをつくる仕事をしている季衣子。彼女が作る品は一つとして同じものはなく、子供受けもよく人気があった。しかし、自宅の近所での工事の騒音で、仕事ができなくなってしまう。 途方にくれていると、看護師の友人からリハビリで長期転院する女性が家の管理人を探しているという話を聞いた。そこで仕事をさせてもらうことと引き換えに、季衣子は管理人を引き受ける。さっそく向かうと、そこは湖畔に立つ素敵な洋館だった。が、そこには、かつて幼い季衣子が今の仕事を選ぶきっかけとなった憧れの品――古いオブジェ『夜を測る鐘』があった。なぜここに?と疑問を持つ季衣子に、婦人は自分の過去を語り……。 雨降る洋館に届く手紙とは。 ふたりの女性が紡ぐ、明日に向けて背中を押してくれる美しい物語。
  • P+D BOOKS 快楽 (上)
    -
    1~2巻715円 (税込)
    若き仏教僧の懊悩を描いた筆者の自伝的巨編。 恥ずかしがりのくせに強がりな十九歳の仏教僧・柳。 大東亜戦争へと向かう昭和10年頃の騒然とした時代を背景に、性と政治と宗教という相容れないテーマに心と身体を悩ます若き仏教僧の悲喜こもごもを描いた長編小説の上巻。 寺の子として生まれ育った武田泰淳の自伝的な大作であり、筆者の病気により未完にも拘わらず第5回日本文学大賞を受賞した“第一次戦後派作家の巨人”の代表作の一つでもある。
  • グッドモーニングショー
    -
    ワイドショーの表と裏を描いた話題作『グッドモーニングショー』を原案にしたオリジナル小説が緊急出版。映画では描かれなかったエピソードも余すところなく明らかに! 朝のワイドショー「グッドモーニングショー」でメインキャスターを務める澄田真吾は勝手に付き合っていると思い込むアシスタントから生放送中に自分たちが交際している事実を打ち明けようと言われる。 そのうえ、同期の番組プロデューサーから番組の打ち切りを宣告されるなど、散々な展開に落ちこむ。 さらに生放送中に発生した立てこもり事件の犯人からの要求で、現場で犯人と直接、交渉することとなり……。 前代未聞の生放送の結末とは? 2016年10月8日公開の話題作『グッドモーニングショー』から生まれたもうひとつのストーリー。 本書は映画『グッドモーニングショー』のシナリオをもとに小説化したものです。小説化にあたり、内容には変更と創作が加えられておりますことをご了承ください。なお、この物語はフィクションです。実際の人物・団体とは関係ありません。
  • さばえ近松文学賞2016~恋話(KOIBANA)~
    -
    福井県鯖江市の「近松の里づくり事業推進会議」が主宰する『さばえ近松文学賞』2016年度版。 鯖江で幼少期を過ごした、世界に誇る文豪「近松門左衛門」が生まれてから360年の節目である2013年度からスタートしました。 「さばえ近松文学賞~恋話(KOIBANA)それでも人は恋をする~」として「近松の里・鯖江市」が恋にまつわる短編小説を全国から募集した受賞作品を掲載した電子書籍です。 福井県生まれの小説家・桂美人さんが特別審査員を務めています。 ◆近松賞 「眼鏡と先輩」 上野陽平 ◆優秀賞 「妙空尼の恋」 中野純賢 「誘発」 石井泰子 ◆佳 作 「雅代の白い花」 渡辺庸子 「千姫の初恋」 西村一江 「銀の花かんざし」 鷲田恒郎 「季節を過ぎた公園で」 井原敏貴 「恋は柔らかに」 松尾智恵子 ◆松平昌親賞  学生部門 「ミズバショウ」 北崎花那子
  • 艪
    完結

    -
    全1巻385円 (税込)
    壺井栄はダメ男をいい男に描くのが巧い 小学校を普通は6年のところを8年皆勤したボンヤリ茂一は卒業すると、漁師の父親と海へ出て行った。 嫁は二度きたが交わり無くいなくなる。身体は大きいが、人と交わるのも争うのも下手な引き蘢りな茂一。 母親キシは40を超した茂一にどうぞ嫁をと願うのだが。 【著者】 壺井栄 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。
  • 同い年
    完結
    -
    全1巻385円 (税込)
    登場する男たちは現在の島の男にも通じる これは戦争前、1940-41年頃の物語ではないだろうか。 壺井栄本人と思われる作家となったミネが島へ帰ると、 小学校同級会が急遽開かれる。8人の同い年が集まると40年の歳月が一挙に巻き戻される。 島の同級生たちの暮らしぶりが、現在の島のありようにも繋がっている。 【著者】 壺井栄 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。
  • 恋のレンタルお願いします
    -
    のりこは32歳の歯科医。今まで男と付き合ったことがない……どころか女扱いされたことがなかった。ふとしたことでレンタル彼氏を利用する気になったが現れたのは年下のイケメン麗矢。生まれて初めてのデートにドキドキ。戸惑うのりこ。しかし彼はのりこの患者さんだった。マスク越しののりこと黒縁メガネの麗矢は互いに気づくことなく……。本気で好きになったのりこは虚しさに切なくなる。やがて気づいたとき、果たして想いはかなうのか。感動のロストバージン。
  • あしあと
    -
    1巻784円 (税込)
    彼方に封じ込めていた記憶の封印が解かれるとき、妖しく危うい官能の扉が開く。 夢とも現実ともつかぬ時空を往来しながら「生」と「性」を描く、円熟の傑作十篇。 風来坊だった父の死後、家族に届いた一通の手紙。 ともに暮らした女たちが愛した二体の人形。 九十二歳、養護施設で暮らす老女にたったひとつ残された鮮やかな記憶――。 「青春」と「老い」が渾然一体となったとき、妖しく危うい官能の物語の幕が開く。 最後の文士・勝目梓が描く生と性。熟達の傑作短篇十篇。 解説・逢坂剛 【目次】 「万年筆」 「記憶」 「ひとつだけ」 「人形の恋」 「秘儀」 「橋」 「一夜」 「影」 「封印」 「あしあと」
  • 壁抜けの谷
    -
    1巻1,760円 (税込)
    「人間に本能なんかないよ」――死んだ友。その妻と娘と性交するぼく。あいまいな記憶。生者と死者が睦み合う、心地良くも危険なパレードがはじまる。存在することの根本を問いかける著者渾身の長篇小説。 「どのひともここへはまっすぐたどりつかれへん」 「長谷川が死んだらしいで」 「いうてみてよ。わたしとセックスしたんいつどこでよ」 「人間に本能なんかないよ」 「猫は死んだら大きな虎になるんや」 「あんたすぐそうやって男のこと好きになるよな」 「お母さん、武藤としたん??」 (本文より抜粋)
  • 散りゆく桜の花のようにそっと
    -
    1巻594円 (税込)
    物語の主人公であるわたしは、十年近い歳月を過ごした 東京を離れて、実家に帰る事を決意する。 そして彼女が引っ越しに向けて荷物の整理をしていると、 ふと、机のひきだしの奥からあるものが見つかる。 それは、三年程前、彼女と同じように 故郷へ帰って行った友人が、 彼女宛に送ってくれていた小説の原稿だった。 彼女はこれまで仕事が忙しく、 その小説のことをすっかり忘れてしまっていたのだ。 彼女の友人の夢は、小説家になることだった。 友人の書いた小説を読み終えて 彼のことが懐かしくなったわたしは、 故郷へ帰る前に、抜き打ちで彼に会いに行き、 彼のことを驚かせてやろうと思いつく。 しかし、実際にわたしが彼の故郷を訪れてみると、 彼は……。 いつかの春の日と、 昔語り合ったこと。 忘れられない思い出。 失われたしまった希望。 ずっと忘れられずにいること。 そして、誰かを好きになるということ。 『散りゆく桜の花のようにそっと』
  • その橋まで(上)
    -
    1~2巻715~770円 (税込)
    殺人犯として刑に服し、17年ぶりで娑婆に出てきた名本登。仮釈放を許され、自由の身になったとはいえ、彼は厳重な保護観察を受けなければならず、どんな微罪でも犯せば最後、たちまち刑務所に逆戻りだった。地道な木工職人として社会復帰の道を踏み出した彼には、しかし、ひょっとした成り行きから、婦女暴行殺人の容疑がかけられる……。犯罪者の更生の苦しみを描く問題作。
  • 凍てる庭
    -
    1巻869円 (税込)
    凍てついた地殻を割って、春いち早く芽をふく蕗。逆境にめげず、強く素朴に生きてほしいという願いをこめて、娘に蕗代と名づけた私は、戦後の混乱期に、極貧の底で妻に逃げられ、職を転々と変えねばならなかった。屈辱感と自己嫌悪にまみれながらも、胸に不屈の意志を秘め、一人娘への愛の灯をともしつづける。――作家・水上勉誕生まえの苦闘の日々を綴って感動をよぶ自伝的長編。
  • おだやかな部屋
    -
    男との愛に生きながら、確かな世俗の絆を求めようともしない孤独な女の心は、日常の些細な出来事も部屋から見下す街のながめも、謎めいたものに変えてしまう。ひとり居の女心のゆらめきに微かな性の芳香を漂わせながら、一組の男と女の微妙な愛のかたちを描いて生の不思議な深淵にせまる力作長編。
  • クレオパトラVIIの追憶
    -
    1巻1,760円 (税込)
    2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、歴史の真実をあぶり出す、 洗練された高貴で華麗な愛の物語。 「私は誰を、何を、愛したのだろう。そして私は、誰に愛されたのだろう。アントニウスは、 私を愛した。しかし私は、アントニウスを、彼が私を愛したほどに、愛したろうか。 カエサルは、私を愛した。しかし私は、カエサルの愛が、どれほどわかっていただろう。 私の愛は、なぜ、こうも行き違ってしまうのだろう。なぜ私は、愛されているその時に、 その愛のすべてがわからなかったのだろう。 なぜ、愛の模様がしっかりと、読み取れなかったのだろう。」 ダイナミックに揺れ動き、矢継ぎ早に展開する歴史の奔流の真っただ中で、  2人の対極的な男に愛された女と、2人の対極的な女に愛され続ける男の、 純度の高い愛の姿が、研ぎ澄まされた精緻な歴史事実情報を背景に、鮮やかに描かれる。

    試し読み

    フォロー
  • あの夏の空を忘れない
    -
    主人公の波音《なみと》は、十五歳のころ、つまらない毎日から逃げるように田舎の祖母の家に行く。そこで、出会ったひとりの少女。彼は気づかない間に、恋におちていた。  すぐに会えると思い、彼は油断していた。それから三年間、彼は田舎に行かなかった。そして、後悔することになる。  なにかを得て、なにかを失い、彼は自分を見つめ直す。  年月を重ね、彼はどう変わるのか。そして、波音と少女の恋は──。

    試し読み

    フォロー
  • Reve amer ~一粒の苦い夢~
    -
    フランス東部のレーヴ・アメール村で暮らす資産家のヨアンは、初恋の女性が忘れられずに独身を続けていた。しかし彼は過去の想い出よりも、すぐそばにいる人こそ大切だと気付く。 第二次世界大戦を目前に芽生えたひとつの愛。何よりも大切な真実の愛を守るために、ヨアンは苦い決断を下す。

    試し読み

    フォロー
  • もぐりの探偵JJ 遭遇―夜明け前の聖火リレーあるいは兄弟盃 越冬燕1972
    -
    1巻440円 (税込)
    安部宗利が贈る短編小説3編。 【もぐりの探偵JJ】 国民年金受給まであと二年の、国に登録をしていない〈もぐりの探偵〉は、元調査依頼者が殺されるという事態に出くわし、〈もぐりの探偵〉こそならではの独特の調査方法で事件の解明に挑んだ。 【遭遇―夜明け前の聖火リレーあるいは兄弟盃】 戦後間もないある夜、まだハタチ前だった戦後の昭和の傑物二人が偶然同じ神社に泊まり、明け方、ある約束をする。 【越冬燕1972】 一九七二年、新宿の路上で詩集売りをしていた青年には少しだけ普通ではないことがあり、少しだけ普通ではない人々に出会った。
  • 手の中の天秤
    -
    執行猶予期間が終わった時、加害者の生活態度や反省状況をチェックして、刑務所に入れるかどうかを被害者や遺族自身が決めることができたとしたら? それを実現する「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が施行された社会。新人担当係官の井川は、加害者の反省状況を伝えることで、被害者の痛みや遺族の喪失感を少しでも和らげることができればと考えていたのだが……。加害者を刑務所に送る権利を手に入れた時、遺族や被害者はある程度救われるのか。逆に加害者は、「本当の反省」をすることができるのか。架空の司法制度という大胆な設定のもとで、人を憎むこと、許すこととは何かを丹念な筆致で描いていく、感動の長編小説。

    試し読み

    フォロー
  • 青葉の風に吹かれ
    -
    1巻1,056円 (税込)
    子供の頃から父を恐れ、逆らうことをしなかった「田之上洋」。大人になり仕事に奔走する中、父が体調を崩す。洋は体調を崩した父と会話を重ねるも、父が亡くなるまでついにわだかまりを解くことが出来なかった。「夫婦っていうのは、いいものだぞ。家族を持つってことは」それが父と交わした最後の言葉だった。父の死後、洋は様々な父の関係者と会い話しを聞いた。父親の本当の姿が見えてくるにつれ、洋の中には後悔の念が強まっていくが・・・・・・

    試し読み

    フォロー
  • 坂上動物園のシロクマ係 ~当園は、雨男お断り~
    -
    動物園は今日も雨!? 恋に破れた晴れ女の飼育員×嵐を呼ぶ雨男×可愛すぎる子グマにキュンッ♪ 御前園晴子は坂上動物園でホッキョクグマを担当している飼育員。三十路を前に、実家の跡取りの弟や同級生の駆け込み結婚にも動じなかった彼女だが、入園以来面倒を見てきたクマがつがいになった時、急に焦りを感じ、見合いをする。 順調に婚約するも挙式当日、迷いが生じて会場から逃げ出してしまい、そこで究極の雨男に出会い…?恋に破れた晴子と、恋を見失った一と、双子のシロクマとの、ほのぼの動物園ライフ♪
  • くれない
    -
    1巻242円 (税込)
    ふわふわした心に、ふとした紅の日々を。「おかえり」と迎える2人の女性のあいだで揺れながら、彷徨う日々の徒然を綴るように。
  • 天国からの交換日記 ~君がくれた奇跡の11ヵ月~
    -
    高校二年生の鈴は、同じ高校の同級生、太輔と付き合っている。大人しくて自分に自信のない鈴と、ちょっとハデでいつもみんなの中心にいるような太輔。正反対の二人がケンカをしながらも付き合って一年。鈴はある日、約束を破った太輔に罰として交換日記をすることを提案。しぶしぶ了承する太輔。しかし交換日記が始まった直後、太輔は交通事故で帰らぬ人となってしまう……。 現実を受け止められない鈴のもとに、ある日突然、太輔から天国での様子を綴った日記が届くようになって――。
  • 365日。
    -
    幼なじみのゆえと拓也は、同じ高校に通う2年生。登下校も休日もいつも一緒、優しい拓也は、ゆえの言うことをなんでも聞いてくれる。でも、そんな拓也の優しさには理由があって…。それは、中学のときに起こったある事故のせい。罪悪感から優しくしてくれる拓也を好きなゆえは、気持ちを伝えることも、離れることもできないでいた。そんなとき、拓也が同じクラスの女子から告白されたことを知り――。
  • 欲望産業 小説・巨大消費者金融【上下 合本版】
    -
    1巻1,232円 (税込)
    行内抗争に敗れた帝都銀行・元常務の大宮は、消費者金融最大手「富福」のオーナー社長・里村から副社長に迎えられる。里村は独断専行の絶対君主として同社に君臨していた。消費者金融業とは何だったのか?【上下 合本版】で登場!
  • 燃ゆるときシリーズ【2冊 合本版】 『燃ゆるとき』+『新・燃ゆるとき ザ エクセレント カンパニー』
    -
    1巻1,210円 (税込)
    築地魚市場の片隅に興した零細企業が、「マルちゃん」ブランドで一部上場企業に育つまでを描く。東洋水産の創業者・森和夫は「社員を大事にする」経営理念のもと、様々な障壁を乗り越えてゆく実名経済小説。【2冊 合本版】になって登場!
  • 青年社長【上下 合本版】
    -
    1巻1,254円 (税込)
    父の会社の倒産、母の病死を乗り越え、幼い頃からの夢だった「社長」になるため、渡邉美樹は不屈の闘志で資金を集め、弱冠24歳にして外食系ビジネスを起ち上げる。順調に軌道に乗ったかに見えたが・・・・・・。【上下 合本版】で登場!
  • 新・青年社長【上下 合本版】
    -
    1巻1,144円 (税込)
    居酒屋業界で成功をおさめ起業の夢を実現させた渡邉美樹は、上場を果たし、次なる夢へと突き進む。米国レストランチェーンとの提携、そして農業への進出。自前の有機野菜を店で出す試みに、多様な人材が集う。【上下 合本版】で登場!
  • 奇人の頭を叩いてみれば(1)
    -
    困ったさんばかりの学園で恋愛開始! 高2の戸島彦は両親の仕事の関係で、全寮制の桐生宮学園高等部に転校してきた。 この学園では、超問題児の不良達で作られる“チーム”が支配者のように振る舞っていて、“生徒会”とはいつも火花を散らしている。 そんな中、彦は転校初日から“チーム”相手に事件を起こしてしまい、最初から波乱の学園生活に! “チーム”相手に絶体絶命のピンチを迎えたりしながらも、たまたま寮で同室になったルームメイトが抱えている「とある問題」の解決に乗り出してから(正義のため!)事態は意外な方向へ──。 そんな彦には“チーム”の面々もペースを乱されてしまい、一方、彦の方にも“ロボット女”返上につながるような感情が芽生え始めて!?
  • 放課後恋愛相談部! つべこべ言わずに相談しろよ。
    -
    1~3巻715~759円 (税込)
    私立藍乃蔵学園高等部、通称「iクラ学園」と呼ばれるこの高校には、全校生徒の恋愛の悩みを解決する部活「恋愛相談部」が存在する。ひょんなことから高1の中島亜衣(妄想少女)は、半ば強制的に恋愛相談部に入部することに。 いじわるな俺様系部長・時人、キラキラスマイルの頭脳派副部長・ほりえりく、生意気やんちゃな小悪“魔”・かじゅ魔、子犬系小悪魔男子代表・れい なかやま。、クールでシャイな天然たらし・内藤秀一郎の超アクの強い部員に囲まれ、日々悩み解決のため奔走中! 時には彼女のふりをさせられ、時には顎クイキスされそうになる亜衣。毎日がドキドキで心臓が休まるヒマなし!?!?
  • 刺青
    -
    肌を針で突き刺す時、真紅に血を含んで脹れ上る肉の疼きに堪えかねて、苦しきうめき声を発したが、そのうめき声が激しければ激しい程、愉悦を感じた……。「刺青」谷崎潤一郎処女作。腕のいい刺青師の清吉の願いは美女の肌へ魂を刺り込むことであった。ある日かごからはみ出した美しい足を見たことから、顔も知らぬその女に恋するようになる。翌年、その娘に巡り会ったとき、求めていた女だとわかり薬で眠らせてしまう。一昼夜をかけて女の背中一面に女郎蜘蛛の刺青を彫ったのだった。フェティシズムと官能の文学。過去何度も映像化された作品。他に「幇間」と「恐怖」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 下北沢ヌックラ堂 ~ワケあり古着に囲まれて~
    -
    古着屋の聖地、東京は下北沢。上京したての僕がべっこう飴の匂いに誘われて迷い込んだのは、路地の奥に佇む古着屋、ヌックラ堂。その店のドアには【ワケあり古着、買い取ります。】と綴られた小さな黒板が吊るされていた。古着を愛する、猫背&マッシュボブの女店主、かの子さん。看板三毛猫のコネ。そして潔癖症だけど古着だけは大丈夫な僕は、今日もワケあり古着を持ち込むお客さんたちをお迎えする。スニーカー、リバーシブルダウンベスト、レザートートバッグ、パーカー……。持ち主の想いがつまった不思議な古着たちとの物語。
  • 御霊セラピスト印旛相模の世直し研修 東京リバーサイドワンダー
    -
    見習いセラピストの女子大生印旛相模が研修先に派遣された都立精神地理学研究所。しかしそこで彼女が出会ったのは、平将門の幽霊(イケメン)と、所長だと名乗る感情の起伏を見せない少女五月。彼らは悪霊から東京を護っているのだと言う。こんなカルトな人たちとは付き合えないと、早々に研究所をあとにする相模だったが、実は相模は、彼女自身も知らない体質と能力を持っていて……。武蔵野は井の頭池から新宿の神田川、そして下町隅田川へ、東京の街を舞台に繰り広げられる、世直し人情物語。幽霊の悩み、それはあなたの悩みに似てるかもしれません。
  • いつの日も泉は湧いている
    -
    1969年高校生も政治の季節を生きていた。 6年ぶりに連絡をとった冨士真生子は、ニューヨークでの生活を引き払い、3週間前に帰国したばかりだった。中南米を舞台に報道写真を撮り続けてきた彼女だったが、折から東日本大震災が起きると、旧交を暖める間も無く、現地に飛んだ。9か月にわたる取材成果を披露する会場に現れた彼女はすっかり痩せて、人生の重大な局面に立たされていることを感じさせるのだった。 真生子とは、いまから40年以上も前、高校生の時に出会った。当時学生運動の波は高校にまで押し寄せてきており、彼女は市内の女子高に通う1学年上の活動家だった。そして、15歳のぼくは、彼女に淡い恋心を抱いていた。 ぼくは綴る、彼女の命を見つめながら、悲しみと痛みにみちた青春の日々を、そして輝ける人生の瞬間を。
  • ほぼ完璧な情事
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    われわれが「現実」と呼んでいる何がしかの出来事を言葉で作り上げる。 言うまでもなく、小説は言葉でできている。 恋愛小説だって、小説である以上、やっぱり言葉でできているはずだ。 そしてこの短編小説は、まだ起きていない情事を 男女2人の会話によって言葉で構築する。 そもそも言葉で出来上がっている小説の中で 未遂の行為、あるいはやらないかもしれない行為を言葉で造型する、 という二重の構造をこの小説は持っている。そして読者はこう思うかもしれない。 いや、ここにある会話の言葉たちは現実の前哨戦ではなく、 すでにそれ自体がじゅうぶんな現実である、と。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 秋時雨
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    秋時雨の中を走って、4人の男女の組み合わせが順番にめぐってくる 吹き付けるような秋時雨の中を 2台のクルマが走っていく。夜もかなり深い時間だ。 2台には男女が2組ずつ。合計4人。 互いに恋人同士と呼んで差し支えない関係で それは女と女においても変わりはない。 やがてホテルにチェックイン。部屋は2つ。今度はクルマでなく部屋だ。 さて、組み合わせはどうなる? 4人いれば組み合わせの数は自ずと決まっている。 が、しかし。実は実現していない組み合わせもあるのだが・・・ 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 鎖骨の感触
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    短い時間だから、ぼんやりした全体ではなく、肩を記憶しよう 見ることができ、触ることのできるもの、 そのような「できる」関係にある男女を描くには、 短編小説という器がまことに好ましい。 努力の成果、としてではなく、生まれつき恵まれた恩恵としての「肩」を 男は愛し、女は愛されることを大切にする。 鎖骨と、そこからつながっている精妙な肩甲骨の動き。 そのうつくしさ、生きていることそのものがもたらす何かを 写真に撮って残しておくことはしない。 失われるまで愛し、あとは記憶と想像が幸福を形成する。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 泣いた顔
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼女を泣かせるために彼がしたこと 片岡義男の小説には美人しか登場しない、といっても過言ではないが この小説の竹田恵理子もむろん、相当な美人だ。 頭と顔の造作、そのバランスはあまりに完璧で 完璧すぎて平凡さに近づく、という矛盾ギリギリの領域にある。 そしてある時、その完璧さが一気に崩れる瞬間が訪れる。 その不意打ちは周到に計算されたものであったが、 ごく短い時間の中で起こる激しいアップダウンは読者を動揺させるだろう。 それが小説の力、である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ブルー・マイナー
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼女がコレクションを並べ換える時 われわれは小説を読む時、なにかしらネガティブな出来事が起こり、葛藤や事件、人間関係の変化などを経たのち、事態が収拾したり、あるいは登場人物の心持ちが別の局面に入る、というような一通りの起伏に慣れている。しかし多くの片岡義男作品はそのような構造を一切取らない。 この短編のように、しばしば一糸乱れぬ完璧さのまま推移し、起きるとしても好ましい変化しか起きず、一編の小説が成立してしまう。完璧な彼女のコレクションは、そこに新たな1個が加わることによって新たな楽しみを見い出す。破綻はない。その影すらない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 時差のないふたつの島
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ストーリーを書き始めるまでのストーリー 片岡義男の小説にはストーリーを書くという行為そのものを考察し、主人公が登場人物たちと会話し、その成り行きが小説として提示されている作品がいくつもある。この小説もまさにその1つであり、本格的な長篇だ。2つの島というヴィジョン、双子というヴィジョンはストーリーと、ストーリーを書くという2つのレベルに呼応し、やがてそれらは溶け合って1つの小説になる。この小説で重要なのは、プラス島の歴史=人々の時間、という大切な要素がそこに呼び出されていることである。 ※作家の敬愛する写真家・佐藤秀明氏撮影の写真を収録 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 灰皿から始まる
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    灰皿から始まり、やや遠くまで歩く 劇作家であり、小説家でもあったチェホフは、かつて 「ぼくは何でも書く。目の前に灰皿があれば灰皿の短編を躊躇無く書く」と言い、これはチェホフの創作に対する考え方を端的に表現したエピソードとして知られている。この片岡義男の短編は、まさにそのようにしてできた作品ではないか。 目の前に灰皿があれば、あとはそこに人物を配し、場所を設定し、どんな季節か、どんな身分か、といった要素が加味され人物の過去なども語られると、なおも作品はおもしろくなる。灰皿から始まって、読者はなかなかに遠くまで行くことができるのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 泣くには明るすぎる
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    かつて優しかった女性と、今、目の前で優しい女性のあいだで、彼は泣く もう4年前に終了したラジオ番組を、一晩だけ復活させる。 それも、たった1人の女性を喜ばせるために。 そんな荒唐無稽なことが起こりうるだろうか? と思うが 小説であればそれはもちろん起こるし、テレビではなく ラジオという小さな、親密なメディアであれば、可能性は高くなる。 チームはかつてと同じようにすばらしく機能し、 無事に番組の収録は終わる。だが・・・ この試みの陰には、一つの悲しみが、悲しみのための涙があったのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 彼女の心とその周辺
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    自分と、自分に良く似たもう一人の女性。小説による定点観測の試み。 相当に実験的な作品、と言っていいだろうか。 彼女は終始、1人であり、この小説に会話は一切無い。 しかし彼女は会話の代わりに想像する、もう1人の自分を。 あるいは自分によく似た女性を。あるいは自分のかつての思い出を。 それら、現在の彼女にとっての「周辺」とともに彼女は生きている。 場所はホテルの一室、という極めて匿名性の高い空間であり、 鏡がそこでは大きな役割を果たす。 小説による定点観測の試みであり、 片岡義男による徹底したミニマリズムの試みである。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 正直で可憐な妻
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    さまざまな別れのあとには、さまざまな再会があればいい この短編の、再会のシーンのあざやかさはどうだろう。 もしも映画なら、男性視点、女性視点、ロングショット、寄りのショット、 そしてすれ違う瞬間のことや交わす目線、かける言葉のタイミングなど 制作者には相当な力量が問われるだろう。 人は大人になり、結婚をし、時間が経過すれば離婚、というようなこともあり そしてまた・・・ どこかで生きている限り、さまざまな可能性がある。 再会とは、失われたものを取り戻すことではない、と誰もが知っている。 それはまた新しい生を生きるために必要なアクションなのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • かたわらで泣いた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    第1章と最終章、あとは会話で小説 作家と編集者が会う。原稿の受け渡しのためだ。 これまで共に仕事をしてきた時間も含め、深い信頼で結ばれた2人は 今、書かれつつある小説の今後の成り行きについて検討を重ねる。 そのあいだに、くだんの小説の第1章が挿入される。 そのあと、再び、検討の会話。そしてラストは・・・ 会話と書かれた小説の両方が合わさって、この1つの小説ができあがる、 という入れ子状の仕組みを持ちつつ、最後はまた一つ、 意外性のあるひねりを加えてあるところを堪能したい。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 私と寝て
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    再会という偶然に恵まれたら、そのあとは躊躇してはいけない オートバイ小説であり、出会いの小説である。 冒頭のシーンは、オートバイ・ファンを満足させるに十分な魅力を放っている。 そして片岡作品にしばしば登場する「再会」という幸福が この小説にも与えられている。 再会のあとに躊躇は禁物。持っていない免許は取得すればよく、 行きたければ行けばよく、誘いたければ誘えばいい。 それらを阻むものは、この世の中に何も無い。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 嘘はほんのり赤い
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    真っ赤な、までは行かない嘘とは、どのようなものか? この小説のタイトルを確認してから読み始めれば、 その「嘘」というのはおそらくこのことだろう、 という察しは、たいていの読者にはつくのではないか。 だからその「嘘」はそれほど巧妙に仕組まれたものではない。 そのことよりも、男が2人、女が1人というその力関係と 女性が持つ魅力のための軽い装置として「嘘」はあると考えていい。 3人がライダーであるならば、いささか大掛かりな「嘘」の仕掛けも 「真っ赤な嘘」までは行かない、ほんのりと赤く染まる程度なのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/

最近チェックした作品からのおすすめ