国内小説作品一覧

  • ハビタブル・ゾーン
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    1巻880円 (税込)
    自由を得るために働いているのに、経済というシガラミに捕らわれていく男の苦悩を描いた「シティ2015年」。自立を求めてバイトをはじめた少年が、社会に潜む権力闘争に直面して懊悩する「強力物語」。300年という宇宙航行から帰還したスペース・マンが、衰退した地球に帰還する「水郷のほとりで」。夫との離婚を決意し、愛車のグースに跨り地平線の向こうへ駆け抜けた“わたし”の軌跡を描く「太陽を嗅ぎに」。自由に生きられる場所――それぞれの「ハビタブル・ゾーン」を求めて彷徨う人びとの姿を描いた短編小説4編を収録。

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  • 彼女の嫌いな彼女
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    1巻484円 (税込)
    「お局さま・瑞子・35歳」「腰掛け・千絵・23歳」。お互いを理解し合えないOL二人は、一方で自身の恋愛にも悩んでいた。そんな時「エリート社員・冴木・27歳」が現れ、二人は恋敵に。しかし、冴木赴任の本当の目的は――。仕事、恋愛、結婚、年齢を重ねることへの焦り……オンナならではの悩みが尽きない。そんなOLたちの熾烈なバトル、そして友情を爽やかに描く。同名TVドラマ原作(1993年、2002年)。
  • 新約聖書の女たち
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    心むなしいとき、心かなしいとき、私は聖書をひらく。子供のときから今日に至るまで、聖書はどんな友よりも親しくそばにいてくれ、心をはげまし、心を慰めてくれた。聖書の言葉はいつも新しく、いつも生き生きとしていて、もし、永遠の書というものがあるなら、聖書こそそれにふさわしいと思う(著者のことば)。
  • 不敵な男(上・下合冊版)
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    1巻880円 (税込)
    石川豊太(いしかわぶんた)は山羊(やぎ)を相手に自慰(じい)にふけるうち、急所を蹴られて巨根(きょこん)の持ち主となる。人生何が幸いするかわからない。女にもてた。苦学の末、弁護士になり、その間に覚えた経済のカラクリと勘のよさで、次々と事業を成功させていった。実力をつけた豊太は、銀座に次々とバー・ビルを建設した。やがて豊太は、企業規模を拡大するため、鉄道やゴルフ場経営にも乗り出すが……。
  • さきちゃんたちの夜
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    1巻512円 (税込)
    音信不通になった友人を、彼の恋人と探す編集者の早紀。 生前母と絶縁していたおばの遺言を受け取った紗季。無料の豆スープを近所に配る祖父母のもとで育った咲。子どもが好きだけど産むことができない、乳児院で働く沙季。絵本作家の事務所で働く崎と、父親を失った小さな姪のさき。 それぞれの“さきちゃん”たちの日々を描いた5つのストーリー。 誰かが決めた立派な人生ではなく、自分自身の毎日をしっかりと歩む“さきちゃん”たちの、すがすがしい生き方に力づけられる短編集。
  • 春雪
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    1巻356円 (税込)
    春の小雪が舞う日々の徒然。ふたりの暮らしをモチーフに恋愛のようなそうでもないような日常を丁寧に綴っております。
  • 青春ぱんだバンド
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    鼻の奥がツンとする爽快青春小説!登場。 琵琶湖畔を舞台とする高校3年生5人のバンドを巡る熱く切ないひと夏の物語。舞台は2001年ごろの琵琶湖を望む滋賀県長浜市。京都に近いが北陸にも近いという微妙な田舎町。主人公は地元の名門校に通う高校3年生男子。大学受験の大事な夏休みに、地元のヤンキー農業高校生に脅されて学園祭出演バンドを作ることに。ほかのメンバーは医学部志望とアイドル好きの同級生。そして演奏曲としてきまったのはなぜか「さだまさし」? ピアノが巧みな不良美少女への思いも高まる。数々の困難を乗り越え、果たしてバンドは舞台に立てるのか。思いもしなかった高校最後の夏が始まる。……。 地方の名門高校生を取り巻く旧態依然とした教師たちへのアンチテーゼを織り込みながら、大人となった彼らのそれぞれの人生も描く。
  • 幸福の女神
    値引きあり
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    あなたはわたしが生きる意味 あなたはわたしが歌う理由 ママがいるから、わたしは死にものぐるいでがんばれるの―― 過剰に愛し、過剰に生きた、ある美しき母の人生。 衝撃の書き下ろし小説! ねえ、聞かせて。ママがどんなふうに生きてきたのか カリスマ的人気を誇るシンガーソングライターの未来の母・奇世。容姿に 恵まれ、裕福な家庭で不自由なく育つが、彼女の出生には“秘密”があった。 埋まらない淋しさを抱えて、大きな夢も目標もなく、通り過ぎていく男達に 感情を動かされることもない日々。そんな奇世が隆と出会い、初めて人を 愛することを知る。何よりも欲していた愛すべき家族を手に入れ、 しあわせの絶頂にいた奇世だったが……。
  • 鳩とクラウジウスの原理
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    クラウジウスの原理とは「エネルギーは必ず高い方から低いほうへと流れていく」こと。すなわち女の子はみんな、見てくれがいい男の所に行ってしまうのだ! そこで恋愛に縁のない貧乏青年・磯野が始めた新事業とは?
  • あしたも、友だち となりのウチナーンチュ
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    ウチナーンチュ(沖縄人)の彩華は、自称小説家の父と二人暮らし。ある日、隣の部屋に夏海が父親と引っ越してきた。東京では学校に行けず、母との関係に苦しんでいたという。青い空の下、二人は心を通わせていく。
  • 私と付き合うための10か条
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    自分の“10か条”を叶えてくれる理想の王子様を探す大学生の愛子。けして忘れられない、一人の女の子を想い続けている浩輔。それぞれの、いつもの帰り道。とつぜん降りだした雨のせいで、愛子と浩輔はぐうぜん出会った。交わるはずのなかった二人の出会いから、思いもよらない運命が動きだす――。
  • 不夜城シリーズ 【全3冊 合本版】 『不夜城』『鎮魂歌』『長恨歌』
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    1巻2,090円 (税込)
    アジア屈指の大歓楽街、新宿歌舞伎町を舞台に、中国裏社会の壮絶な争いを描いた「不夜城」シリーズ。映画化され話題となった第一作『不夜城』、それから二年後を描いた『鎮魂歌』、血塗られた憎悪の連鎖に終止符が打たれる『長恨歌』の豪華三冊合本版! 生き残るために嘘と裏切りを重ねる人間たちを濃密な筆致で綴った危険な物語が余す所なく楽しめる。累計発行部数が140万部を突破した馳流ロマンノワールの傑作シリーズ、満を持して1冊に!
  • 月の女神に魅せられて 満ツル月
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    1~2巻715~759円 (税込)
    老舗ホテルの一人娘・美咲は、幼い頃から婚約者が決められている。両親が敷いたレールの上を歩く人生を受け入れ、諦めたように過ごしていた。ある日、親友に誘われ変装して訪れた繁華街のクラブ。そこにいたのは、極上に美形で最高に俺様な、不良のヘッド・カズキだった。謎めいた彼に導かれるように、高校2年の夏、美咲の運命が変わり始めた――!! (※電子書籍には文庫購入特典は付きません)
  • 消えた街
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    1巻220円 (税込)
    成木文が贈る回想風創作小説2編。 <表題作『消えた街』> ・・・、自分の心の中に消えた街を、これからさきふたたび訪れることもない。つとめて、 友里はそれだけを反芻した。もちろん、地蔵のことなど、次女にも長女にも語ってきかせるようなことは絶対にない。 <同時収録『虹色のデッサン』> ・・・、記憶とはあてにならぬものでもある。まるで、夢のように頼りなく事実からは遊離し、ちぐはぐに加工されたり、抜けたりしてやまない。空想虚言みたいに、本人が真偽を意識できないまま虚偽を思いつく場合もある。遠い記憶も近い記憶も、なるべくなら思いおこさないほうがいい、と、相場は最近考えるようになった。
  • つよく、楽しく、腹黒く (上巻)
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    1~2巻550円 (税込)
    黒川松子は、頑張っているのに幸せになれない「幸せになる素質」がない女。彼氏にもフラれ、唯一の希望の星だった「結婚」という道も断たれてしまう。そんな松子の前に突然生き別れた母親だと名乗る女、千代子が現れ、「幸せになる方法」を教えてやると言い出した。しかも、その秘訣は「腹黒くなる」ことだと千代子。戸惑う松子だが、自分を変えたいと千代子が発令する摩訶不思議なミッションに取り組むようになり……。
  • R -The regeneration tower-
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 深夜、とある塔に侵入した少年。彼はうさん臭い警備員の女性と出会い、会話をするうちに……。2014年制作。
  • フラワーガール -桃色の菜園-
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人類が他の惑星でも普通に暮らす遠い未来。今で言う貴石的な価値を持つようになった生花を、行商というアナログな方法で売り歩く少女たちの物語。2009年制作。
  • 結婚狂想曲
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    1巻220円 (税込)
    六月の大安吉日。ジューンブライド。 ある式場では、一組のカップルを祝うために、あちこちで大騒ぎ。 新郎の元カノが現れたり、式場を間違えたり、小さな恋が繰り広げられたり。 打算だってある、素直に祝福できない事だってある。でも、六月は皆に等しく訪れる。 甘くて苦い、このよき一日。
  • いつも、そばにいてほしい
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    1巻385円 (税込)
    生かされている意味も分からず、夢さえもなく、コンビニでアルバイトをしながらただ日々を漠然と過ごす三浦春樹は、いつしか料理上手な新人の小泉友里と親しくなり、やがて友里の作るお弁当を売る仕事を始めるようになる。 お弁当販売に生きがいを見いだしかけたが、思うように売れず、友里に辛く当たるようになる春樹。そんなある日、友里の体に異変が――。 現代に生きる若者の日常を描き、生きることの意味、愛し愛されることの意味を問う青春小説。第5回マイナビeBooksコンテスト入選作品。
  • 全部、教えて? この恋まだ卒業できずにいます
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    教師に憧れる女子高生。それは淡い初恋だった。卒業して10年。27歳の文具メーカーのOL涼花はいまだに彼氏無しのバージンのまま。今年こそ社内コンテストの社長賞を狙っている。しかし男性社員からはアイデアを欲しいと甘い言葉で口説かれる。そんな時、高岡先生との再会。先生は昔とちっとも変わってない。むしろ大人の魅力でますます好きになってしまう。勇気を出そうとすると美人教師に邪魔され、どうしても好きだとは言い出せない二人。コンテストは男性社員が優勢、恋も美人教師にライバル宣言されてしまう。何もかもうまくいかない涼花は心機一転、海外勤務を希望する。もう二人は会えないのか。ラストは感動の告白で涙が止まらない。渾身の恋愛小説。
  • 風の系譜
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    遠い先ばかり見つめていた父は、絶望している。堅実な実際家の母は、希望をかけている。父と母の半生を中心に、複雑な一族の系譜を私小説作家が揺るぎなく描ききった長篇小説。新たに発見された、著者の手の入った原稿で野口冨士男の処女作ともいえる作品を七十余年の時を経て、初文庫化。
  • 天国と楽園
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    フットサルの試合からの帰宅途中、19歳で事故死した圭。兄の陸は圭のノートを読んで、弟がまだ童貞だったことを知る。その無念さを思ううちに圭の気配を感じるようになり、その声によれば陸が生前の弟を知る3人の女性とセックスできれば、お彼岸の3日間だけ生き返ることができるらしい。果たして奇跡は起きるのか?
  • ROAD DISCUSSION。大事な試験や商談を前に、気持ちが焦ってどうしようもないあなたへ。10分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の24ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 ビジネスでも勉強でも本番が近づけば近づくほど焦りを感じて思うように実力を発揮できないという不安に駆られている人はとても多いでしょう。 それは失敗したくないからでしょうか?あるいは負けたくない相手がいるからでしょうか? 今、そう思っているあなたが、今日この本を手にできたのも何かの縁に違いありません。 これからお送りするお話は、運命のいたずらで偶然同じ場所に居合わせることになった、世代も職業も全く違う人達の小さな競争を描いた物語です。 彼らはみんな何かに追われているようですが、はてさて、彼らの珍道中は一体どういう結末を迎えるのでしょうか? 【目次】 朝のひととき 相乗りのタクシー 行き先不定 急がば回れ? 起承転、結! 【著者紹介】 いちたか風郎(イチタカフウロウ) 1991年1月8日生まれ。 2013年愛媛大学法文学部人文学科卒業。 卒業後は地元のスーパーマーケットに就職するが、一身上の都合で退職。 在職中にインターネット上で執筆の仕事の存在を知り、学生時代に勉強した中国史と自分の失敗経験を活かそうと思い執筆活動を開始する。 得意分野は中国古代史。 現在は中国留学に向けて、中国語と英語の勉強、そして中国史の執筆により一層力を入れる日々を送る。
  • 競馬人情
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    1巻495円 (税込)
    喜びも、哀しみも馬とともに……もし馬に口がきけたなら、何を語りかけてくれるのだろう  ダービーへの初出場が決まった騎手が挑んだレースの結末「チャンス」、かつて北海道の牧場で育てた馬がオークスに出走したとき男の恋「アクシデント」、競馬ファンの若者四人組が天皇賞の日に味わったそれぞれの想い「馬券の青春」、名牝馬の子をセリ市に出したその日は予期せぬなりゆきで…「サラブレッド・ビジネス」など、競馬をめぐるさまざまな人間模様を描いた力作短編集。 ●吉川良(よしかわ・まこと) 1937年、東京生まれ。芝高等学校卒、駒澤大学仏教学部中退。1978年『自分の戦場』で第2回すばる文学賞受賞。1979年『八月の光を受けよ』で芥川賞候補、『その涙ながらの日』で二度目の候補、1980年『神田村』で三度候補となった。1999年JRA馬事文化賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
  • 龍宮の使い
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    1巻275円 (税込)
    こどもの頃にウミガメの赤ちゃんを助けた相川一輝。大人になって科学者の道へと進んだ一輝の運命やいかに。水素社会の実現とともに明らかになる龍宮伝説の謎とは。奇才、只野馬骨が描く壮大スペクタクル小説。
  • 君へ~To my Dear~
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    1巻110円 (税込)
    少年が好きな私。 同じ健診クリニックに勤務する少年のような君に惹かれている。 ある大雪の夜二人きりでクリニックで過ごしたことをきっかけに自分の過去を思い出す。子供時代に受けた傷。存在の否定。 やがて成長し少年を好きになるまでの私の物語。
  • 36℃の熱風 ~発達障害の僕の青春メモリーズ~ 前編
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    1~3巻198円 (税込)
    転校生の出現に平和な日常生活を脅かされる小五の北山カイト。転校生の本田の脅しに翻弄されながら、小六になった北山は塾に入り、友人を見つける――。発達障害に悩む北山カイトの物語、その幕が今、開く。
  • ぽわんかん:ショートショート
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    1巻220円 (税込)
    【概略】: あたまのコリをほぐします。 ショートショート73話。 1話10秒から3分ほどで読めます。 総文字数:約5万3千。 【目次】: 【純文学】風変わりなひと/スイート・ハニー/カッチョイイ話/スーパークールビズ/探偵・如月丈一郎/いやし/新語・ことわざ/ライン/海辺の恋/マスオさんの憂うつ/詐欺師/トッピング/ババビバブ国王/人生相談/一文話/ある村で/合併ラーメン/珍棒流毛筆塾/庭/ジョンからのメール/駅まで十分 【小休止の歌1】農業スパイクの歌 【SF・ホラー】イドぼこ星の生態/夢から/ビーズあたま/地理/ひゅるるるぅ~/前衛芸術/一心同体/遠い殺人/不安全食品/終電二本前/朝の出来事/ドアのむこう/ほとけのごらく/スーパーボール/押入れ/へんだ像 【小休止の歌2】玉音ラップ 【ことわざ・格言】無知/先人に学ぶ/自助努力/修行/よそおい/七転び八起き/情熱/道/幸・不幸/満足/信心/横取り/自分の始末 【小休止の歌3】いん きん きん(歌・大沢悠里) 【ファンタジー】分子ちゃん/せまいかにぃ~せまい1/禁断の恋/ゆめ太郎1/ふきさらし~せまい2/赤い女/じいちゃんとタバコ/一畳宅~せまい3/ゆめ太郎2/夢で/散歩~せまい4/キリンとカメ~ヤンデルセン童話/ゆめ太郎3/バトル~せまい5/試験/トースター/ゆめ太郎4/雪の日に/花/坂道自転車
  • 要塞都市炎上
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    若き戦士、五條(ごじょう)友彦に危険な仕事が舞い込んだ。九州宮崎を根城に大躍進する「神州教」が、実は武力革命で日本制圧を狙っているという。この恐るべき指導者は公文剛(くもんごう)。一匹狼の五條と陰謀グループの血みどろな対決で、「神州教」の要塞は遂に落ちる。だが五條の知らないところで、新しい危機が! 活字が劇画を超える俊英の野心作。
  • 密猟船
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    塩釜の沖合にある桂島から北の海を目指し北洋丸が出港した。オットセイやラッコを獲るためだ。時は明治39年3月。男たちは勇んでいた。幸先よくオットセイの大群を仕止める。が、ロシヤ官憲に拿捕され、毛皮を没収された。続いて漂流するロシヤ人の男女を救助したのに、銃撃を受け死者を出す。落胆のなかでの大猟。その感動も束の間に……。凄絶な人間と海との死闘!
  • 今宵、虫食いの喪服で
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    1巻660円 (税込)
    堕ちてこそ、人生! ゲス街道まっしぐら男の、究極の苦悩を一瞬にしてギャグに転換したのは、欲望の掃き溜めで働く、美しい風俗嬢のひと言だった―― 黄昏迫る大都会・東京。大女優の妖しげな唇から発せられた驚くべき真実。蘇るニューヨーク、パリ、アリゾナの記憶。裏切りと救済、憎悪と恩義。マイルス・デイビスの奏でるアランフェス協奏曲の旋律が、ろくでなし男の胸を掻き乱す。愛なき男の魂の彷徨を描く、ある夏の日の数時間の狂乱の物語。男は果たして恩人の祭壇に辿りつけるのか?!  迸るイメージの奔流。荒々しく、大胆な文体。予測不能の展開。 第121回文学界新人賞3次予選で散った、限りなくエンタメに近い哀しくも「笑える」純文学小説が、オリジナル電子書籍でゾンビのごとく復活
  • ディスプレイ会社の営業女子  ─ザ・よこはまパレード─
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    1巻440円 (税込)
    由香はディスプレイ会社の営業職。内向的な性格で社交が苦手ながらも営業職として奮闘する中、入社2年目にして1,000万円を超える大きな仕事を任される。それは横浜で行われるパレードのトラック装飾。その企画・施工・管理までをプロデュースすることだった。出展者は餃子専門店の老舗。一見楽しそうに見えたが、制作進行のミスや社内外の複雑な人間関係に巻き込まれて悪戦苦闘。果たして由香はこのハードな仕事を成し遂げられるのか?
  • ぜんまい仕掛けのマエストロジカ
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    1巻880円 (税込)
    ノベラボグランプリ第1回最優秀賞受賞作品 半永久機関・機戒(ロギカ)の普及により爆発的成長を遂げたアルデバラン王国。 妻を亡くしスラムでひっそりと暮らす男・リコの心を支えているのは、四年前に自宅の前で拾った子供、ビビの存在だった。 しかしある日の夕刻、リコの元に、王立調律院の精鋭である半機戒人(マエストロジカ)のカデンツァがやってくる。 「その女児は王立調律院の『所有物』だ」 ビビをまるでモノのように扱うその言葉に、激昂したリコがとった行動とは……
  • 【電子完全版】新訳 亡念のザムド
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    2008年に放映されたオリジナルアニメーション「亡念のザムド」。監督・宮地昌幸が世界観そのままにみずから書き下ろした小説「新訳 亡念のザムド」。2010年、上下巻にて出版された本作をこの度改訂を加え、電子完全版として登場! (あらすじ) 主人公の少年・竹原アキユキは、尖端島(せんたんとう)で母親と二人で暮らす高校生。ある日、爆破事件に巻き込まれてから、彼の人生の歯車が大きく変わる――。 (著者紹介) 宮地昌幸 みやじ・まさゆき/アニメ監督。小説家。劇場アニメ「千と千尋の神隠し」(2001年公開)の助手を皮切りにTVアニメ「OVERMANキングゲイナー」(2002年公開)の演出、その他多数のアニメ作品に携わる。自身の監督作品はTVアニメ「亡念のザムド」(2008年公開)、劇場アニメ「伏鉄砲娘の捕物帳」(2012年公開)。他の著書に「さよならアリアドネ」(ハヤカワJA文庫)がある。
  • 豚生
    -
    1巻1,056円 (税込)
    小屋を飛び出した豚が問う、人間社会の不条理な「業」。現代人が囚われた「法」の滑稽さを描き出す、疾走する諧謔・風刺小説!

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  • 私のなかの三つの夏
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    二つでは終わらない、まだ三つ目の夏がある 自由恋愛。あるいは嫉妬。 そのように呼んでしまうといかにも陳腐に聞こえるが、この短編が少女向け小説のレーベルからリリースされたことには驚いてもいいだろう。 夏があり、高原のホテルという小世界があり、女性が2人、男性が2人。 4人のあいだには2組のカップルがあり、その組み合わせがふと変化する。 まるで日差しを受けたプールの水面のように。 変化する前と後で2つの夏がある。 変化に身を委ねることができない1人を置き去りにして、早くも3つ目の夏が始まろうとしている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 傷心のつくりかた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    論理的に、あくまで論理的に 『微笑の育てかた』と題された短編集に含まれた一編。 「微笑」が育つ背景には、「傷心」の生産もあった、というところだろうか。 物語はシンプルである。女が2人、男が1人。 一方で1対1の関係があり、別の一方で別の1対1の関係があり、双方に男が共通している場合、2つの1対1が2つのまま維持されるのが困難になる場合がある。 と、こんなふうにあくまで論理的に、通常なら感情や心理と呼ばれる人間の領域も論理的に書かれるのが片岡義男の短編の特質だ。 そして最後に来るのは、「笑い」。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • なんという甘いこと
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    まだ始まってもいない物語の空想段階はほどよく甘い 25歳と28歳と24歳。 この短編には3つの時間が流れている。 24歳、25歳、28歳と自然の時間の流れに沿うのではなくまず25歳から始まるが描かれる場面は28歳のそれで、そこからパッと現実に引き戻されるが、その着地点はさっきまで彼女がいた25歳ではなくもう1年昔の24歳。 そのようなささやかな、しかしめまいのするような時間のアクロバットによって、彼女はいま、ある「甘さ」の中にいる。 それは弱さであると同時に貴重な甘美さでもあるだろう。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • あおむけに大の字
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    無防備を撮り、それを交換する関係とは何だろう? 短編というよりは掌編。 そしてちょっと不思議な一編である。 登場人物は女性2人だけ。 酔った1人をもう1人が介抱し、その後、時を経て一緒に京都に旅行をする。 仲が良いのは間違いないのだが、そこにポラロイドカメラという装置が介在することで様々な推測が働きそうだ。 しかも互いに写真を交換したりする。 彼女と彼女の関係。これはいったいなにか。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • いい気分だ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    波が高まって、やがて凪。いい気分だ 舞台はプール。 水をたたえた空間だが人工物であり、やや密閉感じもある空間。 主役は2人の女性。というより、身体と視線だ。 もしかすると互いを捕らえる正確さと貪欲さは異性間のそれをしのぐものかもしれない。 言葉は不要。過不足のないしなやかな動きがあればいい。 波のようになめらかに高まってやがて凪へ。 身体だけではないが身体にあくまで忠実な欲求を解放させて、今、いい気分だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • コーヒーが冷えていく
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    冷めたコーヒー、1人で飲むか、2人で飲むのか このうえなく愚かでバカな男がいて、しかしその男には友人もいれば親しい女性もいて、彼と彼女はまったくもって不本意な行動に駆り立てられる。 この短編小説の主役はその彼と彼女のほうである。 まさか自分がそんな行動を取らなければならなくなるなんてにわかには信じがたい状況が2人を待っている。 いわば2人とも被害者だがその2人のあいだにもまだ信頼が生まれるには至らない。 さて、せっかく買ったコーヒーは、この先、1人で飲むのか、2人で飲むことができるのか。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 微笑の育てかた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    微笑とは何だろう? そのことを探るために、例えば2つの微笑を用意してみること 微笑とは何だろうか。 破顔一笑や、大きな喜びとは違って、抑制の効いた、それでいて隠しようもなく何かが放射されてくるようなその顔の動きは、例えばそれが女性ものである場合、男にとって女性の微笑とは何だろうか。 2人の女性がいる。その2つの微笑が「似ている」としたら、その共通部分に微笑の何かしらの本質があるかもしれない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 鏡が必要です
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    私は鏡、鏡は彼女、彼女は私 不可思議な短編小説である。 登場人物は3人。女が2人で男が1人。 しかし女のうちの1人は、確かにそういう女性が存在すると会話の中で示されるだけで実物はシーンの中に現れない。 そしてその現れない彼女と今ここにいるもう1人はとてもよく似ていて、服も共有、部屋も共有、そしてどちらがどちらなのかわからなくなる瞬間がある、というその生活が、女と男の食事中の軽い会話の中で明らかになる。 鏡の中のエロス、としてのポルトレ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 桔梗が咲いた
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    ある小説の助走のような小説は、そのままひとつの完璧な小説になった 作家自身が「あとがき」に書いたようなひとつの明確なイメージ、明確だが小説としては何年も結実しなかったイメージの定着がここにはある。 この小説では登場人物の誰もが物語を作ろうとしている。 作ろうとしながら、自分自身にも物語を持っているのは女性たちだ。 1人の男性作家によって彼女たち自身のティーンエイジャーの頃の生きた時間が呼び出され、語られ、しかしその語りの一部にはフィクションも含まれている、という微妙なあり方。 誰もが現実を超えた手の届かない存在に向けて大人になった今の時間を生きる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 真っ直ぐな瞳の先に ~大切なモノは君が教えてくれた~
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    あたしの宝物。優しい友達、仲のいい家族、そして大好きな片想いの相手・梁瀬くん。梁瀬くんとクラスが離れてしまったのは寂しいけど、あたしは毎日幸せだったんだ。梁瀬くんに初めてデートに誘ってもらえたあの日――、 「…あれ、俺の父さん。君のお母さんと浮気してるんだ」 衝撃の事実を知るまでは。 家庭崩壊、いじめ、裏切り…普通の女子高生を突然襲う悲劇の数々。絶望の先、少女が見つけた真実の恋とは――。涙必至の感動ラブ!
  • 君を、想う
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    隣のクラスの奏(かなで)君は、容姿抜群、成績優秀、大企業の御曹司。学園の王子様と呼ばれて、女子からも男子からも好かれている。高校2年生の八千代は、そんな彼と突然婚約させられて、いきなり同居!?!? しかも八千代の前だけで、腹黒俺様に変身する奏。思わず反発しちゃうけど、ドキドキさせられる毎日に、だんだん奏のことが気になってきた。そんな時、八千代の初恋の彼が同じクラスに転入してきて――!!?
  • 花嫁たちの深夜会議
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    深夜の街で植草は、ビルでこっそりと開かれている女だけの会議を目撃する。一方、女子大生の亜由美は夜道で酔っ払いを撃退したが、その男は、喉をかき切られて死んでしまう。誰が何のために殺したのか?
  • 我ら級友たち
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    1巻748円 (税込)
    青春、それはどんなに奔放自由であっても一抹の憂愁が通底している。自己の存在感や充実感を求めて夢を追い夢に縋り、そして、そのぬかるむ夢に躓き足を掬われ、傷ついてよろける。それでも並大抵でない再起を目指して再びチャレンジする。  プロのジャズピアニストを志しながら、突発性難聴を患って夢を絶たれた茉莉。  幼くして父親を亡くし、母親に早く楽をさせたいと、高校を出て直ぐに印章彫刻師の職に就いた謙一。  ラグビーのスクラムに潰されて首の骨を折り、二十二歳で早逝した達哉。  子供の頃から野球に夢中になり、女子プロ野球リーグ誕生と同時にプロの投手となった由香。  自分を裏切った男を刺して刑務所に入った孤児のホステス遼子。  達哉の葬儀の後で言った謙一の言葉が象徴的である。 「人間、生きている時間じゃ無くて、何を思い、何をしたかが問題なのだ。如何に納得した充実感を持ち乍ら生きるかが重要なのだ。自分の信じるものに向かって闘い続けることが生きるということだ!」
  • 楽園の罠
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    1巻220円 (税込)
    南の島へ夫と旅行に来た彩夏は、ホテルの近くのバーでミステリアスな魅力のある駿に出会う。夫に満足していなかった彩夏は次第に駿に惹かれて、彼の部屋を訪れるが、彼女を待ち構えていたのは、いままで経験したことがない恥辱にまみれた危険な罠だった。
  • 片想い白書
    -
    1巻990円 (税込)
    真実(まみ)は友達のユカリを紹介してほしいと幼なじみの健(けん)から頼み事を受ける。仕方なく真実はユカリの文化祭に健をつれていくと、二人は良い雰囲気に。ところが、ユカリには健に対してその気はなく、何故か真実が、ユカリの代わりに断りの手紙を健に出すことになってしまい……。(身代わりの恋人) 少しビターな5つの恋物語。
  • ドラッグカラーの空
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    1巻1,760円 (税込)
    「坊主頭が鉛のように重い」 統合失調症を患った伊知郎は、デイケア施設で無為に過ぎていく時間に絶望していた。 そんなとき、社会復帰をめざす希望として、障害者技能競技大会、通称「アビリンピック」の存在を知る。 伊知郎は病気を馬鹿にする弟の弐郎や父に、「お前のような奴が大会に出ても意味が無い」と 罵倒されながらも、すがるようにしてプログラミングを学び、地区大会へ出場する。 この日を境に、伊知郎の人生は前進するはずだったのだが……。
  • 果てない青ざめた空のような
    -
    1巻880円 (税込)
    ノベラボグランプリ第2回最優秀賞受賞作品 ネットカフェからSOSを打った。阿久田新一は25歳。 ストレスで休職して3ヶ月。金がない。家もない。家族も友もない。なぜか、命だけはあった。 拾われた先で見つけた「奇妙な仕事」。リストカットの跡に絵を描く“傷絵師”稼業だ。 やりたいことなど別にない。生きることも、死ぬこともイヤだった。誰かの傷を塗りつぶすたび、この空よりカラッポな自分が変わるはず……。そう信じてしがみつく、終わりのない日々。 すべてを変えたのは、消えたはずの幼なじみだった。 「お袋の手術跡に大きな樹を描いてくれないか。もう先が長くない」 ……キズだらけの手で世界に贈る『大嫌い。でも愛してる』
  • 酔いざめ日記
    値引きあり
    -
    昭和七年(二七歳)から、亡くなる直前の昭和四三年(六四歳)までの木山捷平の日記、初文庫化。詩から始まり、昭和八年に太宰治たちと同人誌「海豹」創刊後、小説を発表し、様々な作家と交遊を深めた木山。生活は困窮をきわめ、体調をくずしながらも書き続けた日々。作家の心情、家庭生活、そして何よりも、自らの死までも、じっと作家の眼で冷静に描ききった生涯の記。
  • 築地ファントムホテル
    -
    明治5年に焼失した日本初の西洋式ホテル「築地ホテル」。その焼け跡から宿泊客の刺殺体が発見された。謎を追うのは、クリミア戦争、アロー号事件など、歴史的報道写真を多数残した英国人写真家、フェリックス・ベアト。日本人助手とともに捜査を始めた彼は、二重三重に張られた罠の先に、驚愕の真相を見た!
  • 高卒副頭取
    -
    ヤクザのダミー会社との巨額の取引を警察が内偵との情報に、おびえ浮き足だつ銀行会長。この不祥事を契機に一挙に会長一派の追放を仕掛ける頭取派。会長の懐刀で、銀行の暗部を担当し実力をつけた"高卒"専務を通して、不良債権という「ババ」が抉り出す、銀行首脳の抗争を描く、衝撃的な長編経済小説。
  • エオンタ/自然の子供 金井美恵子自選短篇集
    -
    過去と現在。記憶と現実。存在と不在。 自己と他者。周到に仕組まれた言葉の奔流が、確かと信じられている輪郭をことごとく溶かし、境界を混じりあわせ、めまいにも似た乱反射を読む者に引き起こす。「読むことが、私の生きている証し」老練な読者たる著者が、最初期二作品を含む初期作品群から、現在の眼で選んだ短篇集、第三弾。
  • 愛人
    -
    代議士秘書と5万円で愛人契約をした予備校生ミカコ。近所不倫のスリルにのめり込んだ加代子。建設会社社長に3億円の家をもらったエミ。57歳のオジさんが初体験の相手で今は4人のパトロンと愛人契約している亜理沙。「愛人」という生き方を選んだ22人の女たちが求めたセックス・金・愛情を赤裸々に描く。
  • 雪のなか
    -
    雪深き東北の農村で、何百年も受け継がれている能。その世界に魅せられた男がいた。ところが、幽玄な舞台を見ているうちに、妻子を捨てることもできないが、愛人を捨てることもできないという現実が浮き彫りになっていく(表題作)。時代が移り変わっても変わることない男女の情念を、独自の美意識で描く傑作選。
  • 男の城
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    マイホームができてみると、設計図の書斎は子供部屋に化けていた。桐原は怒った。妻や義母から逃避する書斎こそ、夢にまで見た男の城ではないか。そしてやっと手に入れた書斎は廊下脇の貧相な部屋。それでも桐原の心のなかでは大書斎なのだ――。女臭ふんぷんたる当世マイホームの中で、けなげに生きる男たちを絶妙な語り口で描く傑作集。
  • 色判官絶句
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    舞台は中国、明の時代。港町の寧波(ニンポー)に都から色男の判官、柳禎之(りゅうていし)がやってきた。迎えうつのは海の荒くれどもを従え、港を牛耳る若き女傑、高悠環(こうゆうかん)。その美貌とはうらはらに、火竜娘(かりゅうじょう)と呼ばれるほど気性は激しい。そこへ彼女に好意を寄せる呉家の頭(かしら)、鷹訓(ようくん)もからんで……。恋と権力、冒険。痛快無比の中国ロマン。
  • 柏木老人の命日
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 身寄りもなく独り老人ホームで暮らす柏木老人の前に突如現れた少女。彼女は老人に今日があなたの命日です、と告げつつ……。2011年制作。
  • コンセント
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生徒会のお仕事として校舎の戸締りに勤しむ主人公。しかし廊下の壁に見たこともないほど巨大なコンセントを発見し……。2011年制作。
  • 私が霊になった理由
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦争で命を落とし地縛霊になった少女は、成仏する日を夢見つつも麓の町へ降りて日々を楽しんでいた。そんなある日、彼女の元に黒服を着た神の使いがあらわれて……。2012年制作。
  • 学園忍法帖(1)
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    1~2巻495円 (税込)
    忍者、パンチラ、謎のセクシー美女、さらにはマッド・サイエンティストまで登場する学園コメディ!  山中墓地高校の校門前で、セーラー服の美少女五人のスカートが同時に高く舞い上がった。風のイタズラか、それとも単なる読者サービスか!? いや、それは超人的な身のこなしで上昇気流を作りだした一人の少年……嵐虎丸の仕業だったのだ。スカートめくりと盗み撮り写真に青春を燃やす、虎丸以下、劇写ハレンチ四人衆が巻き起こす、努力・友情・勝利……の存在しない物語!!  ドタバタ青春学園忍者コメディ第1弾が、全面改稿を経て電子書籍として復刊! ●藤原征矢(ふじわら・せいや) 1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。
  • P+D BOOKS 悲しみの港(上)
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    1~2巻605~660円 (税込)
    現実と幻想の間を彷徨する若き小説家の懊悩。 「僕が故郷に漠然と期待したのは避難港だった。ところが、それどころではなかった」――。 東京から郷里の静岡県藤枝市に居を移した三十手前の小説家・及川晃一の日常的思索を描いた著者の自伝的小説の前編。 1994年、発刊時の単行本の帯には[自分はすでに難破船か、骸骨か。それでもなお試練の故郷で文学者が探し求める自我の新しい船出。現実と想像のあわいに明晰な幻視者・小川国夫が眼をそそぐ]とある。 日本人とは、市民とは、そして小説家とは何かを考え続けた、「内向の世代」の作家・小川国夫の深い懊悩が滲む秀作。朝日新聞に連載され、第5回伊藤整文学賞を受賞。
  • 最後の世界がきみの笑顔でありますように。
    値引きあり
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    網膜色素変性症という目の病気に侵された高3の幸は、人と関わることを避けて生きてきた。そんな時、太陽みたいに笑う隣のクラスの陽と出会う。いつか失明するかもしれない恐怖の中で、心を通わせていくふたり。少しずつ見えなくなっていく世界の中で、幸が最後に見た景色とは…?ラストまで涙なしには読めない感動作!
  • だって、キミが好きだから。
    値引きあり
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    高1の菜花は、ある寒い冬の日、桜の木の下で学年一の人気者、琉衣斗に告白される。しかし、菜花は脳にある腫瘍が原因で、日ごとに記憶を失いつつあった。そんな自分には恋をする資格はない、と琉衣斗をふる菜花。それでも優しい琉衣斗に次第に惹かれていって…。大人気作家・miNatoが贈る、号泣必至のラブストーリー!
  • あなただけを見つめてる。
    値引きあり
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    過去のイジメが原因で内気になり、目立つことなく静かな高校生活を送っていた葵。ところが、高2で同じクラスになった人気者の朝陽に、本当の自分を隠しているのを見抜かれてしまう。このことがきっかけで距離を縮めていくふたり。そして、自分にはない明るさを持った朝陽に心惹かれた葵は、彼の“あるひとこと”で自分を変えようと決意するが…。 “ひまわりのようなキミとの恋が、私に勇気をくれた。”――ある少女の切ない恋の奇跡。
  • ひゅうどろ 大江戸妖怪事典
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    「めざすは、『大江戸妖怪事典』の完成!」蘭方医の卵で切れ長の目が涼しい栗木菊之助と、その幼馴染でこの世ならぬ存在が霊視(みえ)る美江の二人は、正体不明ながら日本一の妖怪学者・稲毛外羅の下、霊獣「お咲」とともに妖怪収集のために江戸中を奔走。たとえ町を騒がす悪い妖怪が現われても、これまでに事典へ収録した妖怪をお札から呼び出し、戦わせることができるのだ。しかし、そんな彼らの行く手を阻む怪しげな三人組が……。「大江戸妖怪事典」シリーズ第二弾!

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  • ファインダーの視線 あなたを感じて
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    1巻330円 (税込)
    「私がモデルに?しかも水着!」笠原凛子は広告代理店入社2年目のドジなOL。いつかはライターとしてひとり立ちしたいのに。モデルが足りない責任とらされてピンチヒッター?カメラマンは大学時代の憧れの先輩……「俺が誰よりもきれいに撮ってやる」恋人になれたからうれしいのだけど。本当に自分がやりたいこととはかけ離れてしまいそう。仕事と恋愛は両立するのか。恋愛を犠牲にすれば夢はかなうのか。働く女性たちにおくる愛と青春の物語。
  • 離愁
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    作者自身である「私」が、異郷パリで胸の病を得てスイスに療養生活したときの闘病の体験記。異国人の間で、ことごとに日本人であることを意識させられる孤独と、妻との愛情のもつれの寂寥の中で重病と闘いつつ深い生命感を体得してゆく過程が、誠実鮮明な筆致で綴られている。1946年刊。
  • 錬金の猟犬たち
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    宝塔園観光のオーナー会長である丸田利弥が病死した。途端に経営権の継承をめぐり、丸田の未亡人・良枝と後継者を自負する社長の吉岡が対立し、社内を二分してしまう。吉岡は株の買い占めによって良枝を追放しようと企て、日本最強最大の広域暴力団・貴船組傘下の仕手集団に話を持ち掛けた……。利権に群がる“猟犬(ヤクザ)”たち。裏社会に棲む仕事師たちが加わった争いは、“猟犬(ヤクザ)”同士の熾烈な闘いへと発展していく――。企業を食い物にする暴力団の錬金術を過激に暴く、著者渾身の超フィクション!!
  • 貴族の階段
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    公爵・西の丸秀彦の娘・氷見子は、父と来訪者の会話の秘密の記録係であり、青年将校の水面下の動きを知る。その決起に加わる兄・義人、義人に思いを寄せる陸軍大臣の娘・節子、節子と人知れぬ関係をもつ父・秀彦。各人とも自分が正しいと信じて行動するが、理念を掲げた大事件も彼女から見てみると…。17歳の少女の手記という設定で、2・26事件にからまる人間像を鋭くあばいてみせた名作。
  • 虚栄の市
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    有賀俊介は異常な作品を発表し、無名の学生から一躍流行作家に変身した。週刊誌のコラムニスト天野健は第二の有賀たらんとして意気ごんでいる。ゴシップ狂の学者や殺し屋スタイルの評論家、同性愛の編集者などが虚名を求めてうごめく。マスコミ界の異様な生態を高らかな笑いのうちに描き、現代社会への痛烈な諷刺を放つ快心作。
  • 紺青の鈴
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    1巻726円 (税込)
    伝統的な九谷焼の技法を継承し、古九谷の青を現代に甦らせようと努める紺谷家に彩子は生まれた。彼女は自分の力を試そうと、知事賞に応募して第一席に入り、九谷焼の新しい旗手と目される。しかしその選考委員は紺谷家を破門された東山教授であった。父に背いて東山教授に弟子入りした彩子の、陶工として、女性としての成長の物語。
  • 森と湖のまつり
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    北海道に、神秘の水をたたえる阿寒の湖。湖を囲む原始の森林、……その大自然の内奥に衰亡の民族アイヌと、和人との熾烈な、陰微な人種抗争がある。アイヌの永生を願う一学者、その風俗を愛する女流画家、行動的闘争に、民族の運命をかけるアイヌ青年。壮大なスケールと劇的展開のうちに人種問題を描く野心的力作。
  • 札師
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    「勝負!」合力の声で、賭場に緊張がみなぎった。博徒の荒木松男は“バクダンの松”の異名を持つ。大博奕をはり、胴師を頓死させるほどの勝負度胸のよさに由来していた。そのバク松が、ある日、神戸六甲で開張された祝儀博奕に招かれた。勝負の息抜きに、顔見知りの女親分、西宮の龍子と外へ出た時のことだ。「タマ取らしてもらうでぇ」の声と共に、ドスをかまえた男が、龍子に襲いかかってきたのだ。バク松は我が身を楯に、その間に、割って入ったが……。博奕と仁義の世界に生き、闘う男達を活写するヤクザ賭博小説の傑作。
  • 最後のドン
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    鬼頭組はドンと呼ばれる鬼頭竜夫が組長として君臨し、大阪を本拠とする日本最大最強の暴力団である。ある日、鬼頭組若頭である大江常安が交通事故で突然の死を遂げる。衝撃は組全体に走り、裏切り、駆け引き、殺しが横行、抗争にまで発展していくことになる。はたして傘下397団体、構成員1万2000人を呼号する鬼頭組はこのまま分裂してしまうのか、それともドンは義を再興できるのか?塗り変えられる暴力団地図を描き人間心理をえぐる迫真の力作!
  • 天と地の結婚
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    舞台は昭和20年代半ば。戦後のどさくさに紛れて隠匿された20万カラットのダイヤを巡り、元日本軍戦闘機パイロット3人と3人を取り巻く女性たちが織りなす、痛快戦後ノスタルジー。元特攻隊隊長とその部下だった弟、民間航空会社でセスナを操縦する兄の生き方が、「極悪人と極善人」「不運と好運」など、2つの対立軸とは何かを浮かび上がらせる。
  • 咬ませ犬
    -
    名犬の流れを汲む土佐闘犬・羽黒、関東地区の横綱犬であった。飼い主は東京の鉄工所社長。闘犬の一生は短い。社長は羽黒が全盛の峠を越したと判断、興行会社社長に売り飛ばす。ここから羽黒の流転が始まった。次々に変わる飼い主。あげくは「咬ませ犬」にさせられた。若い闘犬に自信を持たせるための咬まれ役。羽黒の意地がそれを許さない。若犬には負けない。飼い主たちの暴力と劣悪な環境。元闘犬のたどる過酷な道、心温まるハッピーエンドが待っている。「高安犬物語」で第32回直木賞を受賞、動物文学という新領域を開拓した著者の傑作。ほかに「忠犬像紳士録」「仔犬」「山犬塚」「猪犬物語」。
  • 修羅の人
    -
    浅草を庭場にするテキ屋・桝井組組長の非をいさめた世話人・尾形菊治は、不当な怒りをかい、組を追われ、京浜にある丸高組に身を寄せる。菊治は人柄の良さと腕っぷしの強さで、めきめき頭角を現し、間もなく“尾形組”の看板をあげるほどになった。だが、丸高・尾形組と以前から険悪な間柄にあった佐々岡組が、真っ向うからぶつかる出来事が持ち上がった。丸高・尾形組で請負った製油所建設の大工事を、佐々岡組が政治家の力と暴力で横取りしようというのだ。そのやり方に押えに押えた菊治の怒りが一気に噴出する。仁義に生きる男をダイナミックに描く、エンタテインメントの一級品。
  • 母の上京/悲しみ
    -
    ぼくたちは未熟だ。ちゃんと「ありがとう」を言えているだろうか。悲しみと向き合い、乗り越えていけるだろうか。優しい気持ちになれる短編小説集。 『母の上京』  僕は大学進学とともに東京で一人暮らしを始め、そのまま東京で就職した。故郷を離れて8年。ある日、母親から連絡があり、東京案内をすることになった。 (初出:『月刊群雛』2014年04月号) 『悲しみ』  僕の親友が、自ら命を絶った。端から見ている分には、とても幸せそうに見えたのに。残された僕と、親友の彼女。悲しみに向き合う方法は、人それぞれ。 (初出:『月刊群雛』2014年05月号) 表紙イラスト: 蒼真怜(『月刊群雛』2016年01月号表紙イラスト担当)
  • 青空とキミと。
    値引きあり
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    高1のあおは中学の時に、恋人の湊を事故で失った。事故の原因は自分にあると、あおは自分を責め続けていて、ずっと湊だけを好きでいようと思っていた。しかし、屋上で湊を想い、空を見上げている時に、先輩の遥斗と出会う。あおは遥斗の優しさに触れ、惹かれていくけど、湊のことを乗り越えることができなくて……? 胸がしめつけられるほど切ないラブストーリー!!
  • 甘くてお菓子なあの娘たち
    -
    1巻1,056円 (税込)
    両親の突然の遊学宣言で、カフェ「HAPPY★RAINBOW★STAR」に居候することになった一等星日向。そこで出会ったワケあり関西弁少女・沙希、美少女カフェオーナー姉妹ひかりとあかり、歪な友情関係に囚われた恵美と愛留、心を病んだ猫少女くう……。個性豊かな美少女たちに振り回されっぱなしの日向のなかで、蘇るあの夏の初恋。「恋人じゃないし、友達でもない。それより甘く深い絆で昔から繋がっていたのだから」――日向があの日出会った相手は、はたしてあの娘なのか? 胸のときめきが止まらない、甘酸っぱい青春恋愛小説!

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  • 金満家の憂鬱
    -
    1巻1,056円 (税込)
    「金満家」はどうしたって金が増えていく。ほっといても不条理に、ガン細胞みたいに金が増える。そのせいで、静かに普通の生活をしたくたって、簡単にはできないのだ。あふれ出る金をどうやって減らすか、毎日毎日来る日も来る日も頭を悩ませ、仕事の後に夜中まで汗水たらして金を減らす……。はたして、お金に苦しめられた金満家の運命やいかに―――

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  • 社会保障クライシス
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    1巻1,056円 (税込)
    美馬祐一郎は鉄鋼会社社長を引退し、趣味の蕎麦づくりに勤しむ落ち着いた日々を送っていた。そこへ訪れた一本の電話。元部下である現総理の悲痛な懇願。「人を活かすことで企業再生を実現してきた美馬さんに、ぜひとも社会保障改革本部の本部長に就任し、日本再生に貢献して頂きたい」――政界初心者の美馬のもとに群がる悪意と謀略。はたして美馬は社会保障改革を実現し、孫世代のための豊かな日本を築くことができるのか? 読み出したら止まらない、圧巻の政治小説!

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  • 百鬼夜行童子
    -
    1巻220円 (税込)
    大飢饉を孤独に生きていた「おれ」。ただただ飢えと渇きを癒やすため、無人の民家を漁り、死人の骸を漁ってきた。明日への絶望などなければ、希望もない。けれど、「そいつ」と出会ったときから、「おれ」の世界は色を変えた。
  • フラッシュ・バックを使うな
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    撮って、と彼女の現在が言う 作品の隅々にまで、シドニーのさわやかな風が吹いている。 そして、片岡作品の顕著な主題の一つである「再会」がここでもあざやかに表れる。 18歳から28歳へ。東京からシドニーへ。 10年の時を乗り越え、始まることのないまま途切れていた線が再びつながる。 写真とは撮られたものばかりでなく、これから撮るものも写真であるはずだと、この作品は高らかに告げている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 彼らがまだ幸福だった頃
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    生きることは、見ることのレッスンだ 徹底して「見る」ということを主題にした長篇である。 刻々と変化する時間と風景の中で何をどう見るのか。見て記憶するのか。 見ることを精密にするためにこの小説で導入されるのが写真。 男は写真を撮ることを通じて「見る=思う」ことを学ぶ。 そして女はいつも見られる存在でありつつ、「なににもならないままでいる」ことを続ける。 場所が変化する。ホテル、という中立の場所がある。 オートバイもある。それらはすべて「見る」ことのための好ましい環境だ。 「見る」「見られる」ことができている時間が幸福の時間である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 無理をする楽しさ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    だめ、だめ、その日もだめ これもまた「再会」の物語である。 片岡義男の小説世界にあっては1台に2人が同乗することももちろんあるが、 1台に女が、別の1台に男が乗り、前後して道を走るシーンの美しさが際立つ。 2台が1台になるのはどちらかの自動車ではなくホテルのベッド、という成り行きになっていく。 問題は「再会」のその次だ。 次に会う機会をわざと延ばしてみるのもいいかもしれない。 例えば次がまた新たな「再会」になるくらい遠くまで。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • メドレーで六曲
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    終わり良ければすべて良し、そして次へ 掌編、と言って差し支えないごく短い6編を読者はするすると追いかけていってサラリと読み終えてしまう短編小説だ。 いずれも軽やかでチャーミングな、終わる、ということの重さを払拭したラストシーンを持っている。それが6つ。 なるほど、『ラストシーンの出来ばえ』という短編集に収録されるにふさわしい内容だ。 同じく『ラストシーンの出来ばえ』に収録された別の短編「私のなかの三つの夏」の登場人物と同じ姓の男が出てくるのはさて、偶然か必然か。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • あなたは男で私が女
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    あなたは男で私が女、あの人が女で、女がもう1人 このタイトルから類推されるのは例えば女と男のラブストーリーだろう。 その予測は間違いではない。が、本流でもない。 高原のテニスコート、という巧みな装置を得て、物語は動いていく。 コートでのゲームは対称をなす混合ダブルスではなくそこに男は1人しかいない。 すると、どうなるのか。 男は女にはなれない、という事実がそこに、差し出されるのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ろくでもない男
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    港と風と、女が2人 タイトルは「ろくでもない男」だが、これはむしろ女の物語だ。 男に従属するのではなく、しかし男に連れられて渡っていくことを自分なりに受け止めている、そういう女のストーリー。 語尾に「だぜ」をつける男の安さが愛らしい。 それをその都度たしなめる女。 ラストシーンではそんな女が2人になり、風の中で笑いがはじける。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ビールをくれ
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    夏だから、というだけでなくて、ノドが渇く場面だ。ビールをくれ この若さでなぜそんな部屋数の多い家に住めるのか。 そんな現実的な疑問は物語を快適に読むための好奇心に変えたほうがいい。 たくさんの部屋。いくつも角を曲がる廊下。 そして、どこから見ても死角になっているバルコニー。 楽しくもご都合主義に満ちた舞台は、整った。 季節は夏。まずはビールで乾杯。 そして乾杯のあとの、男1人と女2人だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 彼のオートバイ、彼女の島2
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    映画を書く、という仕方で行なわれる作品解説もまた、1個の独立した作品である 『彼のオートバイ、彼女の島』の続編ではない。 先行するその小説が映画化されるとしたらどうなるか、ということをテキストでやってみる、しかも同じ作家の手によって、という試みである。 場面描写が続く、ということだけでは済まず、そこにカメラと、そのフレームの意識、さらにはフレームが切り取る画面の意識が強固に表れるのが片岡義男らしい。 いわばこの作品は、作家自身によるカメラを媒介にした作品解説であり、批評なのだ。 そしてそれは同時に、生まれ変わった独立した作品でもある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 私たち三人
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    「私たち三人」と「私たち」二人が言う 比喩ではなく、文字通りの挟み撃ちである。 なにしろホテルのバーカウンターだ。 撃たれる立場の人間を真ん中に置き、全部で三人ならそういうことになる。 しかし面白いのは、右側からも左側からも攻撃はない、ということだ。 なのに真ん中は中座する。だから三人は二人になる。 まだまだ続きがありそうだ。 「私たち三人」と言い放つのは右と左の二人だ。 さて、真ん中はどうするだろうか。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 私の風がそこに吹く
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    部屋とはなんだろうか? そして、部屋の中で風を受けることとは? この短編の主人公は、1人の女性と、もう一つは部屋だ。 部屋に帰りたくない、という思いがあればホテルに泊まるし、部屋探しをしている女性がいれば、同居したりもする。 部屋とはいったい何なのか。 住む人と部屋の関係とは何なのか。 同居生活がなじんできた頃、狙いすましたように魅力的な物件にめぐり合う。 そこで彼女自身に他ならない風を受けたら、あとは誰にも止めることはできない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 文豪ストレイドッグス×角川文庫 コラボアニメカバー作品 【6冊 合本版】
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    ≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信! 6作品をまとめて楽しめる合本版。≫ ――コラボカバー名作・6作品紹介―― ◆中島 敦『李陵・山月記 弟子・名人伝』 中国古典に材をとり、人間の存在とは何か、を鮮烈に問いかける著者の代表作六編を収録。 ◆太宰 治『人間失格』 自己の生涯を極限までに作品に昇華させた太宰文学の代表作。 ◆国木田独歩『武蔵野』 初期の名作を収録した独歩の第一短編集。中島京子氏による豪華解説つき。 ◆江戸川乱歩『D坂の殺人事件』 乱歩が残した作品群から、推理・探偵小説を選りすぐった傑作集! ◆谷崎潤一郎『痴人の愛』 日本人離れした家出娘・ナオミの魔性に捕らわれた男の狂おしい愛の記録。 ◆芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥』 夏目漱石に賞賛された文壇デビュー作「鼻」ほか、理知と清新な抒情、卓抜な虚構と明晰な文体を示す作品群。 <シリーズ累計250万部突破!「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?> 中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。 舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――! 【小説「文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人VS.京極夏彦」の冒頭部分が巻末に収録されています。】
  • 無事すぎるレンアイ
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    1巻110円 (税込)
    穏やかな恋愛。してもしなくても、どちらでもよいセックス。 比呂子は今、自分がしている哲との恋愛について考える。セックスの最中に全く別のことを考えてしまうのは、恋が安定期に入ったら、ふつうにあり得ることなのだろうか? 安定と退屈の境界線はどこにあるのだろう? そうして比呂子は恋に思う。このまま、今のままで、いいのだろうかと。
  • 妖魔戦線
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    奇怪な魔力で次々と美女を襲う妖魔! 最愛の婚約者を奪われ復讐に燃える工藤明彦は、念法を駆使し、幾多の妖魔らと対決してゆく。想像を絶するエネルギーを発する念法と魔力との壮絶な死闘。さらに、妖魔らを操る魔道士・淫藤龍雲との対決が工藤を待ち受ける。全編を貫く凄まじいバイオレンスとエロス。強烈な磁力を放つ、著者初期の大ヒットシリーズがついに復刊!

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