国内小説作品一覧

  • 恋のうず潮
    -
    1巻550円 (税込)
    初恋、結婚、再会、老い…… 超高齢社会の大人の恋の行方を描く! どっちが僕の初恋だろう。 「恋人ってのは、一人しかないんだよ。つまり初恋の人ひとり。そして初恋は消えるのさ」 こう言ってしまうと、僕は淋しくなった。恋人だった結花は夫を失った。再婚して人生の後半を楽しく過ごしているはずだと思いたい。遠くからその様子をそっと確かめたい。 紆余曲折を経て老いを迎えた時、第二の人生の恋はどう花開くのか。
  • 板場の灯り
    -
    1巻880円 (税込)
    千変万化の献立に職人の誇りを込めて――。名古屋和食料理界を取り仕切る名親方の船橋に可愛がられ、各店で腕を振るう一軌。船橋への恩義、共に歩み続けた女性たち、弟子たち、技と心の板場の世界でそれぞれが向かう人生の答えは。ちぐはぐで不器用な男女の心あたたまる物語。

    試し読み

    フォロー
  • P+D BOOKS ぼうふら漂遊記
    -
    1巻605円 (税込)
    著者の真骨頂ともいえる世界の賭博場放浪記。 カミさんと別れたのをきっかけに「くだらないことをしてやろう」と思ったナルコレプシー(睡眠発作症)の男が、ラスヴェガスを皮切りにニース、ロンドン、サイパン、カイロ、ベイルートなどの賭博場を転々と放浪することに――。 同行する秘書兼通訳のミセス・アンはユダヤ人の母と、日本人医師の父とのハーフで機知に富んでいる。 ギャンブル描写のみならず、著者が世界各地で出会ったユニークな人々を特有のユーモラスな視点で描写しているのが痛快な一冊。
  • P+D BOOKS ソクラテスの妻
    -
    1巻715円 (税込)
    夫婦の微妙な機微を描いた初期の意欲作3編。 ミリオンセラーとなった『九十歳。何がめでたい』で現在も注目を集め続ける作家、佐藤愛子初期の「ソクラテスの妻」は1963年度の芥川賞候補になった秀作。 これは著者自身がモデルとされた作品で、浮世離れした夫の行状に手を焼く妻の苦労が描かれる。そして、「二人の女」もまた芥川賞候補となり、親友をモデルにした「加納大尉夫人」は1964年度の直木賞候補となった。 いずれもユーモアと深いペーソスに彩られた、色あせることのない珠玉の一冊となっている。
  • 芦田川 (角川ebook)
    -
    老いてなお「女」でいつづける母・登勢の奔放な性を嫌悪し、実家を飛び出した不器用な姉、千歳。 穏やかなだけが取り柄の凡庸な夫の伸幸とマイホームを構え、子どもにこそ恵まれなかったが、望んでいた人生を手にいれたと信じて疑わなかった。父違いの美しい妹・ユキがある日、転がり込んでくるまでは――高度経済成長期、重工業都市として発展していく福山の芦田川河口を舞台に、母と娘の葛藤、男と女の溝、生きることのどうしようもなさを、濃密に描ききった、著者の最初で最後の現代小説! ※本書は、2017年3月25日に配信を開始した単行本「芦田川」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 小説版 監査役 野崎修平
    -
    大手都市銀行「あおぞら銀行」巣鴨支店長の野崎修平は、支店の閉鎖に伴い監査役就任を命じられた。ときは1998年、バブル経済崩壊を受けて金融業界もまた混迷を極めていた。不可解な高額融資、役員の派閥争い、政治家との癒着疑惑。様々な抵抗や嫌がらせを受けながらも、野崎は銀行内にはびこる不正や経営問題にメスを入れるべく奔走する。自らの正義を信じ、人々のため懸命に働く男を描いた企業小説。
  • 宿カレ・宿カノ
    -
    1巻330円 (税込)
    宿カレ・宿カノ。神待ち娘から進化した宿カレ。援助相手を固定する女の子が増えた結果、お互いを限定的にカレ・カノと呼ぶことがある。 もう一つ、宿カノには違った意味を持つこともある。女性の一方的な盲目な片思い。 「告白する前に振られちゃったな」 情報に鍵をかける生活保護。メルマガ。千春を取り巻く人間模様。
  • ひつじときいろい消しゴム
    -
    平成の二文字が今、理不尽にして不条理に結実する! 小説版ハッカソンNovelJAM2018のCチームがお送りする二大傑作! ふしぎな作家根木珠のふしぎな地下足袋の男とふしぎな黄色い消しゴム――読後にふわっとつつまれるのは優しさか、柔らかさか、切なさか。心をナチュラルフラットに異世界とつなぐ深読み危険の現代神話。 ――いや、本当に驚きましたよ。だってなぜ羊、なぜこげ茶、なぜ地下足袋? なぜ黄色い消しゴムなの? って思っちゃいますもん。それなのに読み終わったあと、ふしぎな納得が来て、ふわっと気持ちよさが来るんです。おかげさまで今夜はよく眠れそうです。(神奈川県読者J.Yより) ――ふしぎな本と聞いて読んだらびっくり、メタファーの伽藍じゃないですか。ハマってやっぱり読了後よく眠れました。(千葉県読者S.Sより)
  • グッバイ、スプリング
    -
    その日、ふと訪れた喫茶店を「終の棲家」と決めた。 法医学者の私にとって、「死」は誰にも平等に訪れるとても当たり前だったのに。 「不治の病」を宣告されたその時から、死はなんだかリアル。 死臭とは違う、香り豊かなコーヒー。 マスターの雰囲気があたりを居心地の良い場にしてくれる。 ――突如場の空気を割いた、カップルの痴話喧嘩。 静まり返った店内をヒール音とともに去る女性とみじめに泣く男性を情けなく眺めながらも、私は人間の脂肪に似た卵サンドをほおばった。 生きている間は、お腹だって減る。 今だけは心から愛する純喫茶で、コーヒーの香りと、ささやかなBGMに身を委ね、そして友人とのおしゃべりを楽しもう。 運命の歯車はいつから回っていたのだろう。 あのさ、私の最期は泣けるのかな、笑えるのかな。
  • DIYベイビー
    -
    人生すごろくからドロップアウトした墨坂玲は 誰にも言えない秘密を抱えていた。 生殖機能を失った玲は自らの手で「自分の子」を生み出すことに苦心していたのだ。 きっかけはささいなことだった。 「子供がいれば、すごろくも逆転できる」、たったそれだけのこと。 マンションの一室で培養液と精子と卵子から受精卵を生み出した。 きっと、ビニール袋の子供は世界を変えてしまうだろう。 生命のタブーに挑戦した意欲作。 菊池健氏に「鬼才漫画家のタガが外れていく現場に遭遇した」とも言わせた超展開、刮目あれ。
  • バカとバカンス
    -
    「誰が何と言おうと、世界は平らだ。俺が作ったのだから間違いない」と男は言う。天地創造を成した男は、シンプルで美しい世界が人間の醜悪な知性に汚されていくことが我慢ならなかった。というかもう開発デスマーチが嫌になった! ノーモア執筆! ノーモアノベルジャム! ノーモア徹夜! ただ、今はベッドの中でとろけたい。手で溶けずにお口で溶けたい。 そんな曖昧な精神状態で書かれた小説が! 鬼才、天王丸景虎の幻の一作が、白日の下にさらされる! 誰か! 出版停止して! 今すぐ! 誰かが買う前に! そのスイッチを押してはいけない! 無意味! 俺が買い占める!
  • REcycleKiDs
    -
    虐待、DV、ネグレクト。生まれる家を間違えた子どもたちは政府の極秘プロジェクトのもと、人生をやり直すことができる、はずだった。 ガラスケースの中に並んだ子どもたち。地域のこども館でひっそりと行われる見学会。それは子のない夫婦が虐待に遭った子どもたちを引き取るための場所。子どもを選ぶための場所。ただし、その子どもたちには普通と違う点があった。子ども館に来るまでの記憶がすべて消されていることだ。「新品」の状態で引き取られていく二歳から四歳までの子どもたち。その中でひとり、一週間後に十八歳を迎える美しい少女アキがいた。十八歳になったら、外の世界へと放り出される。そんな彼女を支える男性スタッフ・シュウヘイ。 アキを引き取ってくれる夫婦は見つかるのか。
  • その話いつまでしてんだよ
    -
    平成の二文字が今、理不尽にして不条理に結実する! 小説版ハッカソンNovelJAM2018のCチームがお送りする二大傑作! 昭和六十四年一月、全国的に吹き荒れた自粛ムードが小劇団の公演に襲いかかる。理不尽に翻弄される団員、自粛を迫る善意の暴力! 公演は中止すべきなのか? 貧乏劇団の明日はどっちだ! ――あの時、悲しみとともに訪れた曰く言いがたい困惑を、昭和最後の追憶とともにグイグイと再現されて胸に来やがる、膝にも来る。80年代の中央線沿線小劇団ブームの空気感も「あるある」連発で読ませてくれます。お元気ですか? そんなこともありました!(50代男性) ――この作品を読んで、小説の社会的意義がわかった。これは優れたポレミークだ。(30代女性) ――今、読者の勇気が試されている。(40代男性)
  • 魔法少女リルリルリルリと俺の選択
    -
    俺はなぜか二次元世界でループしていた。死んだ幼馴染みみたいな女子を攻略したらその世界から解放された。現実世界では世界をやり直すために俺がそのループを選択していた。 とにかくすごいから読んで下さい! ド直球を投げ込んでます!
  • 平成最後の逃避行
    -
    「重大な人生イベントを経験しないまま、平成を終える昭和生まれのことを、『平成ジャンプ』って呼ぶらしいよ?」  その一言が呼び水となり、あかりは幼馴染で、この日結婚式を迎えた瑠果を拉致する。行くあても無く山梨県内をさまよう中、二人は思わぬかたちでぶつかり合う。 平成が終わる最後の一日は、どんな一日になるのだろう? 友情が折り重なる、優しいロードノベル。
  • 怪獣アドレッセント
    -
    日本を襲う巨大怪獣と、叶わぬ儚い恋心。この二つに対峙したとき、心が歪んだ青年は何を思い、何にけりをつけるのか。まだ誰も読んだことがない怪獣×青春の、新感覚ポリティカルSFラブコメディ!?
  • 味噌汁とパン・オ・ショコラ
    -
    人生の夢やら恋やらを諦め、26才にして既に達観している平成生まれの老女系女子、幸子。心配する友人に勧められるままルームシェアをすることになるが、その相手は本物の老女、推定70代のハナエだった。 少女のように全力で恋をして、日々華やかに楽しんで生きるハナエ。対照的に、自分にとって何が楽しいことなのかもわからずに、ただ忙しく働いて地味な毎日を過ごすだけの幸子。ふたりは毎日リビングルームで顔を合わせるが、趣味も食べ物の好みもまったく合わない。 「アナタ、味噌スープなんかじゃなくて、オニオングラタンスープくらい飲んだらどうなの?」 「…… わたし、この世で一番味噌汁が好きなんで」 すれ違う二人。でも、一生懸命に恋をするハナエの姿に、幸子は思い出した。こんなわたしにも、恋に一生懸命だった時代があった。そんな幸子に近づいてきたのは、いつも嫌味を言ってくる会社の先輩、鮫島栄太だった……。
  • 舞勇傅(ぶゆうでん)
    -
    平成の幕開けとともに誕生した和(かず)。平和に、たくさんの人に囲まれて生きることを願う両親。 みんなと一緒に、学校に行きなさい。 嫌だ、休み時間に踊るだけで奇異の目で見られる学校なんて……。 僕は「自由」と出会ってしまった。幼い僕の心をつかみ、僕の魂をゆさぶり続けたのは、躍ること。国境も、人種も、性別も関係ない。そこにあるものは、美しい躍動のみ。僕の希望はただ、その瞬間、その場所で、自分らしく舞うことだけ。 しかし、隣国との間で戦争が起こり、僕のもとにも召集令状が届く。愛するひとを守るため、平和を守るため、戦争に赴くことが唯一の答えなのか。みんなと違う道を選び、自分らしく生きることは、いけないことなのか。
  • ツイハイ
    -
    「Tuiitter Japanサービス終了」。このお知らせに、日本のTuiitter民は大騒ぎ!なんでも和暦を使っていたTuiitter、平成からの新元号への移行にともなう作業、通称「ヘイセーション」による負担で終了とか?! 慌てたTuiitter民。だがそこに海外から救いの手が!日本アニメ大好きなヤップル社のCEOビル・ノーラン氏が日本人のために新しいTuiitterを作ったという。その名もTuiittetter(通称タッター)。 タッターは一千万人限定のため、すぐいっぱいに。一方で暴君とも恐れられるノーラン氏に嫌われないように、彼の好きな日本アニメのコスプレをするなど、ノーラン氏に大いに媚びる。この事態により、もともと常に他人の目を気にしてSNSを利用していた日本人の習性はどんどん助長されていく。 タッターは大いに繁栄し、平成が終っても安泰と思ったそのとき、まさかの事態が――。
  • 僕は彼の肉になる
    -
    本当はこんな形で会いたくなかったな――。  祭りの夜に出会った「ルトフィー」は、ハランの野に住むエシュタルの少年。そして「僕」は、「彼」に恋をした。  でも、この恋は叶わぬ恋。それはわかっている。それでも僕は、彼を見つめ続ける。  青年になったルトフィーは、隣村の娘に恋をする。  幸せそうなルトフィー。でもその幸せは長くは続かなかった。村に疫病が流行り、その疫病はルトフィーの恋人にも死をもたらすことになる。  笑顔の消えたルトフィー。彼の美しい青い瞳は、いつしか憎悪で濁っていた。  そしてついに、僕と彼は対峙することに――。  僕の一方的な愛は、最高潮に昇華する。  究極の悲恋ファンタジー、ここに誕生。
  • たそかれ時の女神たち
    -
    時代を司り、歴史を紡いできた女神たち。 ところが、次の時代の幕開けを告げる新しい女神の現出を、 素直に喜べない事情があって...!? 元号を大胆に擬人化して描く、エスプリたっぷりの現代の寓話。
  • オートマティック クリミナル
    -
    人が死ぬはずがない街で、人が死んだ。 妹を失った少年が、街を支配するシステムに立ち向かう。 明らかになる衝撃の真実とは――? 未来を示唆するディストピア小説の最前線。
  • ユキとナギの冒険
    -
    世界に対して居場所のないナギとユキ。二人は自分の場所を求めて東京を出て、長野の麻薬村に向かう。そこでクソムカつく男を拉致して下北沢に戻る。ある家に上がりこんで朝まで飲んで殺される。 才能を感じました。とにかくすごいから読んで下さい!
  • 医師Kとの結婚
    -
    1巻1,144円 (税込)
    医学の道に進んだ者は、皆、優しい人間性を持った高潔な人格者達であると、頭から信じていたユリ子の人生は結婚を機に一転する。夫婦関係、親子関係、患者と医師の関係などすべての人間関係を上下関係としか見ない、人間性が欠落した夫。夫が軍医であったため、公職追放による貧困を余儀なくされ、第二子の堕胎と第三子を流産してしまう。何度も離婚や自殺を考えながらも、この結婚に賛成した父への思いと、結婚後間もなく産まれた子どもを父なし子にはしたくないという思いから、苦難や不幸に立ち向かい、夫との人生を貫こうとする姿を描き出す。

    試し読み

    フォロー
  • その花に誰も気づかない
    -
    1巻1,056円 (税込)
    優秀な建築技術者でありながら、己の主義を貫き通す性格から組織と衝突し、職を転々とする夫・太郎。その鬱憤の捌け口としての暴力に絶え続ける妻・理子。この理不尽な苦しみから抜け出そうとカウンセリングに通う理子だったが、夫が加害者で自分が被害者という単純な図式に違和感を抱く。やがて夫の転職で、知り合いもいない豪雪地帯での息詰まるような暮らしが始まる――。何が夫を狂わすのか。そして、なぜ夫を心の底から憎むことができないのか。DV(配偶者間暴力)の根本を問い、極限の愛を描く長編小説。

    試し読み

    フォロー
  • スタンド・バイ・ミー
    -
    1巻880円 (税込)
    昭和50年代、ある地方の小さな町。小学5年生の「ぼく」は大阪から転校してきたというプライドから、同級生たちを田舎者とバカにしていた。役人の父親に都会に戻りたいと、母親とぼくは懇願するが、父親は左遷でもされたのか、ただ黙々と毎日家の裏で焚火をして書類を燃やしている。ぼくは同級生たちと衝突を繰り返し、母親は妹だけを連れて実家に帰ってしまう。不安に襲われたぼくも家を飛び出すけれども、結局自分の帰るところは家しかないのだ……。子供の世界から行きつ戻りつしながら、少しずつ大人の世界に踏み出す少年の姿を温かく見つめる連作短編小説。

    試し読み

    フォロー
  • 桜花舞い散る庭で
    -
    1巻1,320円 (税込)
    幼くして両親を事故で失った結希。結希の叔母であり天才医師の理沙。叔母と姪の関係を越え、支え合い生きようとする二人だったが、埋められない「母」の存在が人生を大きく変えていく――。宝物のように家族を思いながら、絆を深められない女性たちを描く家族小説。

    試し読み

    フォロー
  • 青雲橋
    -
    1巻704円 (税込)
    生きる痛みを受けるたびに、少年は愛を知り、またひとつ、強くなる──。終戦の年に生まれ、三重県の貧しい家庭で育った小谷野国松。経済的理由から高校進学をあきらめざるを得ないと思っていたが、一人の愛情あふれる女教師のおかげで進学の道が開かれる。だが彼は高校で手痛い失恋をし、それを引きずったせいで大学受験にも失敗。それでも新聞専売所ですばらしい仲間と出会い、大学に入って教師を目指す。晴れて高校教師になった国松。しかし様々な試練が襲い・・・。誠意と情熱をもって困難に当たり、学校を改革してゆく。人生の荒波にもまれた一人の教師を描いた一代記。

    試し読み

    フォロー
  • ヒミツノサウンド
    -
    奏は、幼馴染5人組の人気バンド『tremolo』のプロデューサー。常にヒットを飛ばしている彼らの曲を作っている。引っ込み思案の奏と付き合っているボーカルの凌は、ファンの女の子と遊んでばかりいた。そして女の子の香水の香りを纏ったまま、凌は奏を抱く。そのたび、切なさと寂しさでいっぱいになる奏。その気持ちが曲になって溢れ出してくることは誰にも秘密だった。ある日、所属する音楽事務所で女の子と楽しそうにしている凌とばったり出会ってしまい――。
  • 環礁 ミクロネシヤ巡島記抄
    -
    1巻275円 (税込)
    小説家、中島敦が戦時中、パラオ駐在時に書いた作品、「環礁」。日本の統治下だった当時の島人達の暮らしが、『寂しい島』『夾竹桃の家の女』『ナポレオン』『真昼』『マリヤン』『風物抄』の6篇の短編小説として興味深く描かれている。
  • スタート~始まりはここから~
    -
    1巻440円 (税込)
    スタートを起点としたストーリーで綴られる『3ライズ』・『小さな書斎から』・『旅立ち』の3作の物語をまとめた作品集。
  • 治安の眠りの中で
    -
    1巻1,320円 (税込)
    元警察官だからこそ描ける圧倒的なリアリティ。新感覚の刑事小説ここに誕生。 殺害された女性の遺体に握られていたのは、元警部補の切断指。その謎を追う特捜刑事たち! 殺人犯に迫りつつ、彼らはやがて、警察内部に隠された巨悪に立ち向かうこととなる……
  • 仏教からよむ古典文学
    -
    【目次】 1 源氏物語と仏教 2 平家物語と仏教 3 能と仏教   修羅の救い   大和をめぐる謡曲と宗教   中世思想の転回と能 4 仏典とその受容   仏教経典概論   経典に見る女性   仏教と夢   西欧における日本仏教の紹介 5 思想と文学の間   真福寺写本から見た中世禅   思想家としての無住道暁   『徒然草』の酒談義   良寛と仏教――『法華讃』をどう読むか   禅と女性 6 愛と修道――漱石のジェンダー戦略
  • 手間のかかる姫君——夫、今岡清が選ぶ栗本薫短篇集
    -
    1巻561円 (税込)
    栗本薫の担当編集者であり、また夫でもあった今岡清が、個人的な思い出深い作品を集めた作品集。 栗本薫の担当編集者であり、また夫として30年以上に渡り生活を共にした今岡清が、個人的な思い出深い作品を集めた作品集。江戸川乱歩賞受賞で華々しく文壇デビューしたのち、初めてSF-マガジンに登場した「ケンタウロスの子守唄」、ふざけ散らしたユーモアSFでありながら文明批評でもある「エンゼル・ゴーホーム」、日常の会話から書き始められたものの中断していた原稿の発見された「手間のかかる姫君」、マンガ家に憧れていた栗本薫の唯一のマンガ作品「日々是好日」ほか六篇を収録。 【目次】 序 ケンタウロスの子守唄 エンゼル・ゴーホーム パソコン日記 手間のかかる姫君 滅びの風 日々是好日 解説 【著者】 栗本薫 1953年東京生まれ、2009年に病没。1977年に群像新人文学賞評論部門を、1978年に江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。1981年には吉川英治文学新人賞を受賞。小説は栗本薫名義で、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝22巻のグイン・サーガ・シリーズ始め、SF、ミステリー、時代小説、耽美小説などさまざまなジャンルに渡る400点を越える著作が刊行された。 今岡清 1948年横浜市生まれ。『S-Fマガジン』(早川書房)の元編集長。編集者として星新一、小松左京、筒井康隆らの作家の作品を手掛け、また神林長平、大原まり子らの新人を育てる。作家の栗本薫は妻。栗本薫の遺作『グイン・サーガ』の続編プロジェクト監修者。天狼プロダクション代表取締役。ジャズシンガー。 天狼プロダクション: http://tenro.music.coocan.jp/index.html
  • 夕焼けのかなた
    値引きあり
    -
    1巻297円 (税込)
    外との接触を拒むかのように、町の入り口に位置する「峠」。就職し赴任したひなびた町で、閉塞感に包まれながら、若き日々を過ごした男は、久方ぶりに町を訪れた際に、「峠」で不思議な感覚にとらわれる――長年活躍し、齢八十を超えた現在も健筆を振るう著者の自伝的要素を含む「峠」ほか、人生の夕焼けを生きる者たちの存念や悲哀を物語に綴った、渾身の書き下ろし短編集。
  • 二十四の瞳
    -
    1巻110円 (税込)
    瀬戸内海の貧しい島。大石久子が初めて赴任したのは岬の分校。そこに入学してきた一年生12人。洋服を着て自転車を乗り回すハイカラな若い女教師は注目の的。しかしその頃は昭和恐慌や戦争に向かう難しい時代であった。子供たちは小学校を卒業していくが、一家離散するものや売られたり、奉公に出るものさまざまであった。やがて戦争が始まり男の同級生たちはみんな戦争にとられ、戦死したりケガや失明したりする。女も病気で死んだり、時代に翻弄される過酷な運命。久子も夫を戦争で亡くし、3人目の娘は病気で死んでしまう。残った久子と2人の息子は生活に困るが、なんとか昔の岬の分校に臨時教師で雇われる。そして生き残った教え子たちとの感動の再会。何度も映画、ドラマ化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 最高のおもてなし!
    値引きあり
    -
    「お客様に、最高のおもてなしを!」 この言葉を合言葉に集まった、豪華客船「竜王丸」のクルーら8人の男たち、笑いながら泣ける感動の物語。 オジさん達の想いは届く、75年の時を超えて。 1942年7月10日。戦前の日本が誇る豪華客船「竜王丸」が、敵の魚雷により沈没。 にもかかわらず、命を落としたのはほんの数名。乗船していたその他の乗組員、客として乗っていた外交官や商社マンとその家族は、ほぼ全員が無事だった。以来、竜王丸は奇跡の船として語り継がれている。そして、今年、2017年、進水式にて、その竜王丸が75年ぶりに復活する。75年前に船の中で何が起こっていたのか、心温まる真実がいま明らかになる。
  • 小説 北の街で吹雪の一夜、私に吹きよせる夜の雪は
    -
    1巻660円 (税込)
    舞台は港を擁する北の街。厳冬。その街で、感染症が疑われる病気、そして病院で使われていた廃棄予定の医療機器の盗難が前後して発生する。新聞記者が、その事件を地元新聞に短い記事で報道する。 小説の中心に据えられているのは街の高台にあるホテルの宴会場であり、そこではこの二つの事件の他、進行中の高血圧大規模臨床試験も医師たちの間で話題になっている。 20の場面から構成されている小説の各場面は、「話者/書き手」をめぐる部分(語っている私/書いている私)と、「出来事」(語られている内容/書かれている内容)をめぐる部分に二分割されている。20の場面の「出来事」の時間的な前後関係は必ずしも定かではない。視線を追うことで描写される場面は分裂し、その細部は増殖し、変奏される。小説は断えず言い直され、書き直される。
  • P+D BOOKS 遠いアメリカ
    -
    1巻770円 (税込)
    夢のアメリカに恋い焦がれた若者の青春小説。 戦後10年目の1955年、日本人はまだ貧しい生活を送りながら、大国アメリカの豊かな物質文化や娯楽産業に憧れをいだいていた。 クリーネックス・ティシューや雑誌「ヴォーグ」、そしてハリウッド映画。そんな時代に、20代半ばの青年・重吉と演劇に没頭している椙枝は二人で愛をはぐくんでいた。一向に見えない自分たちの将来に悪戦苦闘しながらも愛と希望だけを頼りに生きる、往時の若者たちが瑞々しく描かれる。 全4編からなる第96回直木賞受賞作。
  • P+D BOOKS 城の中の城
    -
    棄教か離婚か――驚愕の“夫婦間宗教戦争”。 夫の山田信・英文学教授は、渡仏中に突如パリで洗礼を受けカトリック信者になってしまう。妻の桂子は夫の独断、裏切りに自尊心を深く傷つけられる。 二人の子供の将来を案じながらも、棄教か離婚かの選択を夫に突きつけ、夫婦の間で“宗教戦争”が勃発するのだが――。 生涯“物語文学”を追求し続けた倉橋由美子が、禁じられた愛や夫婦交換をキリスト教を背景に描き、知識人階層を鋭く風刺した問題作。倉橋文学後期の傑作「桂子さんシリーズ」の第二弾。
  • P+D BOOKS 私家版 聊齋志異
    -
    1巻550円 (税込)
    奇々怪々、不朽の怪奇説話の名翻案19話! 中国清代、巷で口承される怪異譚を蒲松齢(ほしょうれい)が書き綴った、怪奇短編集の白眉とされる『聊斎志異』。芥川龍之介、太宰治、澁澤龍彦、司馬遼太郎、F.カフカなど多くの作家も魅了され、影響を受けてきた。 森敦がこの500余話から選び抜き、私家版で19話を翻案した。生き生きと、且つ深みのある筆致が見事だ。妖術、呪い、幽霊など摩訶不思議な事象に加え、酒好き、大食らい、ひょうきん者、試験に落ち続ける男、母と暮らす嫁の来てのない男らが登場し、現代にも通ずる親しみ、可笑しみも溢れている。
  • 泣いちゃいそうだよ《高校生編》蘭の花が咲いたら
    -
    ――修ちゃんが好き。高校2年生の夏休み、空港の出発ロビーで、パリへと旅立つおさななじみの太宰修治に、自分の気持ちを伝えた小川蘭。パリの音楽学校に留学中の修治は、将来を期待されている有名ピアニスト。ただでさえ、パリと東京で超遠距離なのに、さらに修ちゃんがどんどん有名になっちゃって、これからどうなるんだろう? みんなの気持ちにいちばん近い主人公・小川蘭の高校2年生<秋・冬>編!
  • クラシックカメラ12ヵ月
    -
    1巻770円 (税込)
    ローライフレックス、八年型パール、コンテッサ、レチナ……。12台の個性的な名品と名機を慈しむアマチュアカメラマンたち。古き良きものを愛し続けるすべての人に贈るハートフルな物語。季節に応じたクラシックカメラの活躍を描く。12本の短編小説と電子版あとがきを収録。  ※本書は著者の意向により本文横書きで制作されています。 1月 初詣 (ローライフレックス) 2月 スキー (八年型パール) 3月 卒業謝恩会 (コンテッサ) 4月 入学式 (レチナ) 5月 お見合い写真 (フジカシックス) 6月 菖蒲 (ニコンS2) 7月 花火 (マミヤシックス) 8月 浴衣姿 (ベス単) 9月 敬老の日 (ライカIIIf) 10月 旅行 (ローライ35) 11月 叙勲 (スーパーイコンタ) 12月 インタビュー (ヴィテッサ) ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。
  • クラシックカーを捜せ
    -
    1巻495円 (税込)
    大富豪のためにタイムマシンで20世紀に戻り、血眼でアルファ・ロメオ1750を捜し求める「クラシックカーを捜せ」、禁断の技術を使ってクルマの自動操縦装置を完成させた「自動操縦車」、レースドライバーのケガをなくすために“カプセル”を採用した「カプセルの花が開く時」、独裁者によって“遊びのための自動車”が駆逐された世界を描く「正義の都市交通」など、クルマにまつわるショートショート20作品を収録。  ※本書は著者の意向により本文横書きで制作されています。 *ダットサンを撃破せよ *見知らぬ奴のクルマ *天気 *同じマシーンでレースをすれば *動機 *自動操縦車 *11台目の自動車 *眼隠し走法 *カプセルの花が開く時 *正義の都市交通 *小さいことは、いいことだ *超渋滞時代 *サイクルカーの時代 *マイカー賦課金 *伝説の名車 *便乗者 *影の自動車 *意地 *クラシックカーを捜せ *実験車 ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。
  • 早坂家の崩壊
    -
    1巻495円 (税込)
    早坂家は父親・司郎、その妻・美和子、17歳の息子・俊明、15歳の娘・涼子の4人。超高級住宅地である田園調布に邸を構え、裕福で平穏な暮らしだった。しかし、司郎がオーナー社長を務めていた早坂宝石株式会社が倒産。これをきっかけに家庭崩壊の危機を迎える。俊明は父親に反抗して家を飛び出し、司郎は職探しの日々。だがある日、司郎はきく子という女と知り合ってから女優の失踪事件に巻き込まれ、運命が変わってしまう。一方、俊明の方も旧友の紹介で、芸能プロダクションを訪れ、スター歌手になる決心をする。父と息子ははからずも芸能界という共通した世界をのぞくことになったが…。家庭崩壊をテーマに描いた異色サスペンス。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
  • あの風に訊け(1) 河図篇
    -
    1~2巻495円 (税込)
    「香港まで行って、息子を捜してくれないかしら」実の母の悠長な提案は、風守太一にとって青天の霹靂だった。今まで存在すら知らなかった双子の弟・月緒を日本に連れ帰る役目を背負わされた太一は、親友の長岡健治と共に香港へ飛ぶ。しかしそこで龍の守番と天幇、対立するふたつの集団に狙われていると気づき、太一は自分の存在に疑問を持ち始める。『河図(カト)』そして『洛書(ラクショ)』とは? 迫力の世紀末幻想。 ●加門七海(かもん・ななみ) 東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
  • 晴明。(1) 暁の星神
    -
    1~3巻495円 (税込)
    承平七年の平安京に“陰陽寮の化物”と噂される少年がいた。彼の名は安倍晴明……その比類なき呪力と超然とした態度故、陰陽生たちから憎悪と嫉妬の感情をぶつけられているのだ。そんな晴明に、京内を徘徊する妖魔を操っているとの嫌疑がかけられた。果たして晴明は、魔道魔物に与する京の破壊者なのか!?  少年期から青年期にかけての安倍晴明の活躍を独自の観点で描いた伝奇アクションが、電子書籍として復刊! 本書はその第1弾。大幅に加筆修正されたソノラマノベルス〈完全版〉の原稿を使用。 ●加門七海(かもん・ななみ) 東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
  • 二人の夏
    -
    1巻495円 (税込)
    鈴鹿八時間耐久レースを観るためSRで国道138号を走る石坂圭介。途中、MGBを操る女性と車のエンジントラブルをきっかけに知り合う。「チーム・ヒロサワ」の話で盛り上がる二人だったが、鈴鹿の暗い陰を引きずる彼女に何が…。(「二人の夏」より)  ハードボイルド作家と思われがちな著者が、デビュー前から書きためていた恋愛小説を集めた短篇集。オートバイ、テニス、ジャズを題材に若者たちの心情をさわやかに描く。 *約束の時間 *風のように渡る *夜明けのディスクジョッキー *テニスコート *彼女のウィンブルドン *二人の夏 *マイルストーンズ *ブルー・シティ *雪絵の十二月 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 泉鏡花 現代語訳集21 神鑿(しんさく)
    -
    【あらすじ】 香村雪枝が七つの時、書記官だった父が、巡回先の飛騨の山間の村から、美しい二十くらいの女の彫像を持ち帰った。 重ねた両手が、ふッくりしていて、肩が揺れると、ころりん、ころりんとそれは実に、何とも微妙な音がして幽かに鳴った。 その像が目にも心にも身体にも焼き付いて離れなかった雪枝は、後に彫刻家となる。 あの土地には私の師匠がいる、是非とも訪ねたい―と、信者が善光寺、身延山へ巡礼をするほど切実に願っていたが、いざ、実際、という時、信仰が鈍って、遊びの旅行になった。 婚礼をしたばかりの夫婦連れとして来たのである。 それが祟ったのか、夕暮れ時、仮小屋のようなみすぼらしい小店を覗いて、来世の契りの有無を賭けるための賽子を買い求めた時、隣に袖を並べている新婦の姿が、ずッと離れて遥かな向こうへ… そして、城跡の天守に棲む怪しいものから、女を返して欲しければ、その身代わりとなる美しい像を刻んで差し出せ―との要求を突き付けられたのであった。
  • 祈りの朝に
    -
    1巻1,056円 (税込)
    厭世家気取りの青年医師・貴之は、大学病院を追い出され、友人が経営する鎌倉の病院に誘われた。友人の妹・奈津が庭で佇むところを見かけ、一目惚れしてしまう。何とか彼女の気を引こうとする貴之。だが、彼女は聖女のように生きとし生けるものすべてに愛を降りそそぎ、貴之を一人の特別な男として見ることはなかった。それでも、愛を捧げ続ける貴之は、いつしか献身的な情の厚い人間へと変貌していった。ある日、友人から奈津の結核がすでに末期にあり、余命いくばくもないことを告げられると、貴之は、奈津への思いを昇華させるためにあることを決断する……。愛の本質を掴むために煩悶し、魂が光輝く喜びを知った青年の純愛小説。

    試し読み

    フォロー
  • あさつゆ通信
    -
    1巻1,100円 (税込)
    この小説の主役は、読みながら読者の心に去来するその人その人の時間と光景だ。人は孤立していない、一人一人は閉じられた存在ではない。人は別々の時間を生きて大人になるが、別々の時間を生きたがゆえに繋がっている。(「あとがき」より) 【この本に出てくるものたち】 怪傑ハリマオ、ナショハルキッド、七色仮面、コマ回し、三角ベース、貝殻拾い、力道山、プラモデル、『力持ちのポール』、クレイジーキャッツ、『恋の片道切符』、まぼろし探偵、野球、石蹴り、加山雄三、防空壕、伊賀の影丸、鉄人28号、鉄腕アトム、『少年サンデー』、ドロケン、マルハナバチ、木登り、友だちと好きな女の子。
  • ぼくらの犯した罪の半分【文春e-Books】
    -
    1巻305円 (税込)
    ぼくと彼女は共犯関係にある――。 第一回「週刊文春」小説大賞、準大賞受賞作が電子書籍化! 発行部数65万部のNo.1週刊誌「週刊文春」と、 小説投稿サイト「エブリスタ」が夢のコラボ。 「週刊文春」小説大賞が堂々誕生! 「表の顔、裏の顔」をテーマに募った多数の作品の中から、 第一回の準大賞を受賞した「ぼくらの犯した罪の半分」を 電子書籍オリジナルコンテンツで配信いたします。 【あらすじ】 半年前に起こったある事件、ぼくはその一部始終を書き記そうとしている。 SNSで出会った顔も知らない女性・ユリアと、ふと立ち寄った花屋で働いていた香純。 二人の女性の間で起こった悲劇、そしてその時ぼくがとった行動とは――。 驚愕のサスペンス小説! 表紙イラスト・くろのくろ
  • 十二文病院 最期の依頼
    -
    1巻495円 (税込)
    「ご主人と一緒に、あの世に旅立ちたいとおっしゃるのですね」十二文病院の院長は、太い眉毛の下の黒い双眸にやわらかな光を湛えて、先ほど着いたタクシーから車椅子に乗って入院してきた樋口加代に話しかけた。(「第二話 彫刻像」より)  人が死亡して、三途の川をわたる時、渡し守に払う船賃が一人につき六文、と言われている。つまり、この世で契り合った二人が一緒にわたるには、合計で十二文…。日本のどこかにあるという十二文病院。そこには特殊な依頼が集まってくる。現行の日本の法律では殺人とされている安楽死さえも。命の尊厳、人生の終焉をテーマにした連作短編小説集。 第一話 絶景 第二話 彫刻像 第三話 術中死 第四話 二人の女 第五話 未覚醒 ●霧村悠康(きりむら・ゆうこう) 大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。『死の点滴』(二見書房)、『悪医の病棟』(徳間書店)など医療ミステリーの著書多数。「女医・倉石祥子」シリーズはテレビドラマ化された。
  • さよなら西郷先輩
    -
    もし西郷隆盛が現代の高校生だったとしたら――。県立薩摩工業高校を舞台に、朴訥で男気のある西郷隆盛、黒縁眼鏡の優等生・大久保利通、学校を支配する島津斉彬といった学生たちが、新しい時代を渇望し、自分たちの夢を追いかける姿を、軽快かつ感動的に描いていく。激動の幕末を駆け抜けた男の波瀾万丈な半生を、ときに笑い、ときに涙ぐみながら、しっかりと疑似体験できる、現代版・西郷隆盛物語。偉人・西郷隆盛の意外な魅力に、あなたも気づくはず!
  • ブラック・メリーゴーランド
    -
    「あんたは18歳の誕生日の夜、橋から飛び降りて死ぬ」ティーン誌の人気モデルをしているしおりは、付き合う彼氏までをも両親から与えられ、がんじがらめの生活に絶望していた。そして、小さな頃、道端の占い師に言われた言葉を信じ、間近に迫った18歳の誕生日までの日々をカウントダウンしている。ある夜、出逢った、しおりの心を見透かすような不思議な男・ひばり。自分にはない“自由”を感じ、危険な匂いを覚えながらも次第に惹かれていく――。
  • 涙の先で君に会いたい
    -
    もうすぐ付き合って1年の水穂と蒼。大好きなのに、蒼にワガママばかりの水穂はクラスが分かれたことをキッカケに嫉妬ばかりするようになってしまい……。喧嘩ばかりのハルと亜紀。大学進学を機に、離ればなれになってしまうハルは、大好きな亜紀との“サヨナラの準備”をはじめようと決意する。家に帰りたくない亜矢は、独り暮らしをする七宮の家で過ごすのが日課になっていた。だけどある日突然、七宮がいなくなって――。大学生の環と付き合っている若葉。忙しい環との時間が取れず不安だらけの中、残酷な運命が2人を待っていて……。夏休みに訪れる田舎で大好きな響に会えるのが楽しみな美青。いつまでも続くと思っていた響との関係が、ある夏の日を境に会えなくなってしまい――。
  • 二日目の大根
    -
    1巻308円 (税込)
    「二日目の大根みたい」ふと聞こえてきた陰口に、心を乱される主人公のその後の物語。ふとした物悲しさを、そっと肯定するような。
  • 文字文学 III
    -
    1巻220円 (税込)
    「文字による文字のための文字のサイト」type.centerが、文字にまつわる小説・随筆などをまとめた「文字文学」のシリーズ第3弾。収録作品は、「『の』の字の世界」佐藤春夫/「左ぎっちょの正ちゃん」小川未明/「みじかい木ペン」宮沢賢治/「筆」斎藤茂吉/「字餘りの和歌俳句」正岡子規/「人生・文章習練の書」恩地考四郎/「算盤が恋を語る話」江戸川乱歩/「鉛筆のシン」夢野久作/「僕の読書法」織田作之助/「触覚について」宮城道雄/「校正後に」芥川龍之介の11篇。解説は出宰漱太郎。
  • 私の愛しいモーツァルト 悪妻コンスタンツェの告白
    -
    35歳の若さでこの世を去った天才音楽家・モーツァルト。病死とも毒殺とも言われ、埋葬場所も分からないまま、その死の真相は深い闇に包まれている。多くの人の思惑によりねじまげられたモーツァルトの死を「悪妻」と呼ばれた妻コンスタンツェの視点から見つめなおす。18世紀に燦然と輝いた天才音楽家と、一途に彼を愛した妻の純愛、そして2人だけの王国とは!?
  • 青による、殺傷。
    -
    「私の価値って、幾らだと思う?」 君の問いに、僕は答えられなかった。 著者の実体験を基にした、 命と恋の物語。
  • 新装版 鷲ヶ峰物語
    -
    霧ヶ峰高原北西の鷲ヶ峰(わしがみね)に登った会社の同僚男女7人。山頂にあった石地蔵を盗んだ彼らを次々不審な死が襲う。メンバーの一人は地蔵の来歴を調べ、意外な事実を突き止めるが……。(表題作「鷲ヶ峰物語」)他、谷川岳の雪崩事故から生還した男と、死んだ友人の娘との愛憎を描く「谷川岳春色」他全5編収録。
  • P+D BOOKS 舌出し天使・遁走
    -
    第二次大戦に翻弄された若者を描く秀作二編。 第二次大戦に人生を翻弄された“日本版・失われた世代”ともいうべき、ある男の混沌とした青春記「舌出し天使」は、愛のない同棲や不義理と借金など、破滅へとひた走る若者を描いた作品。 他方、「遁走」は、著者自身の軍隊体験と周辺の人物群像を描いた初の長編小説。軍隊の愚劣な日常の中で堕ちていく主人公の意識と、弱者のしたたかな抵抗を描いた、戦争文学の中でも特異な位置を占める作品。 若き日の安岡章太郎“野心作”2作をカップリング。
  • P+D BOOKS 死刑囚 永山則夫
    -
    1巻990円 (税込)
    “犯罪”を“文学”に昇華させた渾身の傑作。 1968年10月11日、東京プリンスホテルでガードマンが頭部を撃ち抜かれた。 次いで京都、函館、名古屋と飛び火してゆく射殺事件。日本中を震撼させた連続射殺魔・永山則夫の、人間の内面と事件の全貌を鮮烈に描いたノンフィクション・ノベル。 21年間にわたり刑事被告人だった主人公が獄中で執筆した『無知の涙』『木橋』、獄中結婚、そして死刑確定と「犯罪を主題とする文学」を追究し続けた作家・佐木隆三の意欲作。
  • リイシリ
    -
    1巻440円 (税込)
    老境にさしかかった山口和彦は、道北の小都市で小学五年から中学二年まで暮らした少年時代の同窓会に初めて参加し、札幌で四十数年ぶりに初恋の佐川宏子と再会する。 同窓会の翌日から利尻島の利尻山に登り、かつて過ごした町を訪ねて、横浜に戻った和彦は、宏子にその旅の様子を手紙で送る。宏子と文通を続けるうちに、北の町で身近に起こった殺人事件や、小中学校での出来事、近況等を語り合うようになり、和彦は引っ越していった時の様子や、あふれる北海道の自然や風物詩、戦後の時代風景、学校時代の同級生のことなどを鮮明に思い出す。 二人は一年後開催される同窓会での再会を約束する。今は登山を楽しむ和彦は、宏子に南アルプス北岳のキタダケソウの写真を送ろうと白峰三山の縦走に向かうが・・・。 昭和や、道北、登山など数多くのエピソードが織り込まれ、人生の日暮れに向かう心境が語られる忘れがたい物語
  • 明日の約束<上巻>
    -
    1~2巻1,540円 (税込)
    “毒親”―子供に対し、過干渉やネグレクトなど、ネガティブな言動を執拗に続け、一種の毒のような影響を与える親。子供の人生を支配するようになってしまうこともあり、今、社会で問題視され始めている―。 スクールカウンセラーの日向は、ヒステリックで過干渉な母親のもとで育ち、悩み苦しみながら生きてきた。そんなある日、不登校になっていた男子生徒から、「先生のことが好きになりました。付き合って下さい」と告白される。その翌日、彼は真っ黒に塗り潰された自分の部屋で謎の死をとげてしまった―。 誰が彼を死なせてしまったのか? 彼がいなくなった世界で、犯人捜しが始まる。日向は同僚教師らと共に真相究明に乗り出すが、クラスや部活動でのトラブル、過去の不穏な交友関係など、彼の“闇”が次々と明らかに。そして、彼の母親は、自らの母親と重なるような“毒親”だった…。 日向が見つけた、“生きる上で大切なこと”とは?そして、もがき苦しみながらも導き出した“親子のカタチ”とは? 毒親の過干渉やネグレクト、いじめ、生徒の死。現代が抱える闇に真正面から向き合った、井上真央主演、話題騒然の衝撃ヒューマンミステリーを完全ノベライズ化!
  • 立原正秋 電子全集1 『冬の旅…水仙』
    -
    強い意志と真率な感情、青春の夢と激情を抱いた若い魂にとって非行とは何かを問う長編。立原初の新聞小説で代表作の一つ。 「冬の旅」美しく優しい母を、義兄修一郎が凌辱しようとした現場を目撃した行助は、母を助けようと誤って修一郎の腿を刺して少年院に送られる……。母への愛惜の念と義兄への復讐を胸に、孤独に満ちた少年院での生活を送る行助を中心に、社会復帰を希う非行少年たちの暖かい友情と苛烈な自己格闘を描き、強い意志と真率な感情、青春の夢と激情を抱いた若い魂にとって非行とは何かを問う長編。無常としかいえない世界で健全な目を持ちながら、どんどん死に惹かれてゆく行助の宿命的な生き方に注目。「冬の旅」は立原初の新聞小説で、1968年5月から1969年4月にかけ「読売新聞」夕刊に連載され評判を呼び、立原正秋の名を一般に広めることとなった作者の代表作のひとつ。他に作者が愛した花・水仙を表題とした自伝的な作品「水仙」と、その続編もいえる「空蝉」。また作者が眠る瑞泉寺(鎌倉十刹の筆頭格。また「花の寺」として知られ、特に水仙の花の名所である)が作中に登場する「ちぎれ雲」を収容。 付録として長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像」など関連エッセイ5作収録。特別寄稿として立原ファンを自認する吉本ばなな氏の「立原正秋と私」を掲載。 ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 新極道記者
    -
    ナリタブライアンがよもやの苦杯を喫した。怪物ハイセイコー、皇帝シンボリルドルフ…。勝ち続けることの困難さを痛感する競馬記者の松崎達也。賭け事なら何でもござれで、競馬はもとより、麻雀ホンビキその他、高額レートでヒリヒリするような勝負に身を焦がす、人呼んで極道記者。ツキに見放されて真っ逆さまの奈落の底で、一世一代の大勝負に出るが…。伝説的賭博小説『極道記者』の続編!(巻末付録:わかりやすいホンビキの手引き)
  • やさしい悪魔
    -
    1巻1,056円 (税込)
    売買春の是非を問う。2002年、教育現場に「性教育バッシング」が吹き荒れた。保守派の老政治家たちが「過激な性教育」に怯え、手をこまねいている内に、教育とは対極にあるはずの性娯楽業界が、間違いだらけの「超過激な性教育」をインターネット界に蔓延らせてしまった。旧売春街のど真ん中、ラブホテルとソープランドとそこに勤める売春婦たちに囲まれて育った徹也。周りの“お姐さん”たちのなかでも、特に徹也を可愛がる松代姐さんに導かれ、少年は大人になっていく。売春街で育ったひとりの少年の成長が、「売春防止法」の是非を問いかける、社会派エンターテインメント小説。

    試し読み

    フォロー
  • 蒼い月
    -
    1巻968円 (税込)
    31才、製薬会社でMRとして働く僕はゲイであることを隠して平穏な日常生活を送っていた。しかし突如発覚したHIV感染の事実によって日常は一変。次々と試練が降りかかっていく…。華道家・假屋崎省吾氏推薦。「人間の美しい心と優しさがマイノリティの世界を変える力なのだと実感!」

    試し読み

    フォロー
  • 最強オオカミくんのとなり。
    -
    美鷹高に通う優等生ののどかが恋をしたのは不良男子・徹。恋に奥手なのどかは生徒会が主催する「ワケあり恋愛相談室」で、恋の指南を受けることに――!? はちゃめちゃイケメンヤンキーズとの旅行で、会えない恋人を待つ涼吉と出会ったスーパーセレブお嬢様・ミホ。ラブと妄想で涼吉のために大奮闘! オラオラ系の不良男子に束縛される紫乃。それでも彼を想っていたけど……ある日、目の前に現れた美形男子が家に転がり込んできた!? 20歳目前で失恋した“私”の前に現れたのは、傷だらけのヤンキー王子様!? 名前も知らない年下彼との恋がはじまった! 罰ゲームで学校一怖い不良・礼一に嘘の告白をすることになった湊。断られるはずが……まさかのOKをもらっちゃって――!? 『ワケあり生徒会!』『お女ヤン!!』『桜龍』の人気キャラたちも登場! 人気作家大集結でおくる、キケン度No.1の究極の不良ラブ。
  • 民衆の敵~世の中おかしくないですか!?~(上)
    -
    篠原涼子主演。ママさん市議が政治の世界で大奮闘する月9ドラマを完全ノベライズ! 2017年10月クールの月9ドラマ『民衆の敵』のノベライズが、文庫になって登場! ママさん市議として奮闘する主人公・佐藤智子の名演説をはじめ、活字で再度読み返してみたくなるシーン満載の市政エンタテインメントです! 佐藤智子、40歳。夫はフリーター、4歳の息子あり。赤字ギリギリの生活でも家族仲良く暮らしていたが、たまたま知った市議会議員の年収950万円に目がくらみ、選挙に出馬。仕事はデキるのに社会への不満を抱えたママ友たちの共感と協力を得て、なんと当選してしまう――。政治家としては型破りな活動を繰り返しながら、さまざまな社会問題に切り込んでいくママさん市議の活躍を描いた市政エンタテインメント!
  • 火曜ドラマ 監獄のお姫さま
    -
    1巻1,870円 (税込)
    2017年秋のTBS系火曜22時枠「監獄のお姫さま」宮藤官九郎の書き下ろしシナリオ集。全10話分を完全収録。監獄で出あった5人前科アリ女性と罪を許せぬ刑務官、6人の復讐の行方は。 女たちの過去、今起こっている誘拐事件のメリハリ、スピーディな展開、ピリっとしたセリフの応酬に、監獄ゆるキャラや劇中歌などの脱力アイテムもちりばめられる、宮藤官九郎作の秀逸な“犯罪エンターテイメント”。 主演は16年ぶりのTBS主演となった小泉今日子はじめ、菅野美穂、満島ひかり、森下愛子、坂井真紀、夏帆の6人の女優陣と、その6人に相対するイケメン社長は民放連ドラ初出演の伊勢谷友介。 シナリオ完全オリジナル版をフルで収録し、今ドラマへの思いをつづる宮藤官九郎の寄稿、出演者のアンケート調査などを収録。 ・まえがき 宮藤官九郎 ・第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話、第9話、最終話シナリオ完全オリジナル版 ・出演者アンケート ・劇中歌 ・キャストリスト、スタッフリスト
  • お点前頂戴いたします 泡沫亭あやかし茶の湯
    -
    とある高校茶道部の部室である泡沫亭(うたかたてい)にはたびたびあやかし達が訪れるが、部長の湯季は彼らに対しても普通にお茶を点ててもてなしていた。極端なビビり体質である新入部員・三軒は、そんな茶道部での活動を通じて茶の心を学びつつ、自ずとあやかし達と心の交流も深めていく。厳つい鬼がお茶を学ぼうとした意外な動機のおはなし、ある日突然に部室へ来なくなった部員と狐の少女とのちょっぴり切ないおはなしなど、“一期一会”をテーマにしたほわりと温かなストーリーをどうぞ。
  • あなたの「想い」届けます。 旅籠屋あのこの
    -
    霧の街・釧路の幣舞橋を少しこえた先に、その宿はある。紺と白、二色の暖簾がゆれる古民家風の《旅籠屋あのこの》。この宿のモットーは「どんな客人も、来るもの拒まず」。そこは死者も生者も訪れる、“あの世”と“この世”を結ぶ宿だった――。ひょんなことからここの新米従業員となった丸子のもとに、なにやら“ワケあり”な客人がやってきて……。料理番の南郷さん、神出鬼没な宿の主・紫鶴。ちょっぴり変わった面々と、不思議なお客が集う宿で、今日も素敵なドラマが始まります。
  • Lovin’You vol.1 夏の雲 ─君が好き─
    -
    1~4巻330円 (税込)
    岩月廉人はアルバイトと派遣、二つの仕事をかけもちしている。そんな生活を送っているのには訳があって……。ささいなことがきっかけで、廉人は派遣先の事務員、紘美のことを意識するようになるが…。同じ職場で働く、立場の異なる男女4人が織り成す恋愛短編連作集の第1弾。季節は夏。
  • 中上健次 電子全集1 『紀州熊野サーガ1 竹原秋幸三部作』
    -
    熊野の風土と溶け合い、肉体労働に至福の時を過ごす「路地」の私生児・竹原秋幸を主人公とする『岬』、『枯木灘』、『地の果て 至上の時』の三部作。その幕開き『岬』で、戦後生まれの作家として最初の芥川賞作家となった中上健次は、そこに停滞することなく、織田信長に反旗を翻した一向宗団の頭目・浜村孫一の伝説を携えて「路地」に流れ着いた秋幸の実父・浜村龍造を『枯木灘』で造型する。成り上がり者のこの男の視線を強く意識しながら、再婚した母と別宅で暮らす秋幸は、血を分けた妹との近親相姦を実父に告白、予期に反して鷹揚にそれを受け流す龍造にはぐらかされた彼は、やがてその後継と目される異母弟の殺害に及ぶ。『覇王の七日』は、この息子を失った龍造が、失意のうちに自宅の一室に引きこもった、『枯木灘』の後日譚。『地の果て 至上の時』に至り、出獄の後に龍造に接近し父殺しの機会を窺う秋幸に対し、龍造は義父・実母らのいる実家に寄り付かない実子を庇護するうちに、二人は敵意と親密さの入り交じった特異な父子関係を築いてゆく。やがて不意打ちのようにやって来る龍造の自殺。秋幸は最早、再開発の波にさらされた「路地」に踏みとどまるべき理由を失っていた。 秋幸三部作は、われわれの文学の「現在」を規定し、「未来」を画定し、「過去」を裁定する格好のテクストとして、いま、ここにある。 また特別寄稿として、長女・紀の「回想録 家族の道端」(1)、「編集担当者だけが知っている中上健次」(1)を掲載。 付録:「中上健次写真館」(1)、生原稿や構想メモ、紀州サーガ登場人物関係図などの「特別資料」(1) 【ご注意】※立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • NY失恋MAP~ニューヨークで恋をした9人の女性たちの失恋マップ
    -
    1巻880円 (税込)
     ~NYを舞台に9人の日本女性の体験を基に書き下ろした9短篇集~  登場する女性たちは、「初恋」の19歳の智子から「最後の恋」の65歳の敦子の9名です。職業は、翻訳家、歌手、ライター、アートプランナー、美容師、テキスタイルデザイナー、医師、ブティック経営、フラワーアーティストなど様々です。  ニューヨークの公園、美術館、店、レストランなどが登場し、この物語を読みながらニューヨークの街を散歩しているような楽しさを同時に味わえるロード・ストリーです。  この物語に出てくるニューヨークの場所は彼女たちの思い出の場所であり、心の地図に永遠に刻まれた失恋マップなのです。ニューヨークの魅力的な場所を巡りながら、それぞれの恋物語を味わってください。
  • 炎魔
    -
    1巻1,408円 (税込)
    唐から戻り、けん教(ケンキョウ)を広める野望を抱く僧ゲンボウは、帝ショウムの母ミヤコの治療に成功するが……。8世紀、陰謀渦巻く奈良の都を舞台に、恋愛・食・薬学が絡みあう傑作長編。
  • あすに乾杯
    -
    1巻220円 (税込)
    いじめ問題から日常生活が激変した2つの家族を通じて、それぞれの立場から主張を展開し、教育の闇の部分を浮き彫りにした物語。
  • 私のママはニューハーフ
    -
    1巻440円 (税込)
    情が深くて働き者の“母”リリアンはお店のNo.1。娘は愛する人が残してくれた宝物。あなたにも読んでほしい哀しくてもハッピーなお話です。
  • あやつる女
    -
    1巻330円 (税込)
    「才能が好きだ。才能があると思える人が好き」 人気アマチュア小説家、星里久美子はそう言って恋をする。熱心な読者たちから恋魔法使いと呼ばれている久美子ではあるけれど、実生活では、かなりの努力のうえで恋を実らせていた。それも魔法とはかけ離れた、かなりずる賢い方法で。
  • 三味線お米 前編
    -
    1~2巻275円 (税込)
    三味線芸を売り物にするお米は、高齢も含めて劇場でも次第に疎ましい存在になっていた。そのお米のために支配人の勝彦は50周年記念公演を企画する。ほとんど人など入らないと思われた三味線お米の公演だったが、意外にも満員御礼の札がかかる――。
  • 抗争 巨大銀行が溶融した日
    -
    1巻850円 (税込)
    元みずほ銀行マンの著者が、日本組織の病巣を鋭くえぐる金融サスペンス! 2011年3月、東日本大震災義援金の振り込みが集中し、ATMのシステム障害を起こしたミズナミ銀行。その2年後、コンプライアンス統括部の行員が何者かに殺害された……。
  • 未成年だけどコドモじゃない
    -
    大人気コミック「みせコド」映画ノベライズ。 大人気の『今日、恋をはじめます』など大人気少女漫画を世に送り出してきた水波風南が次に生み出した物語は高校生秘密の新婚ラブストーリー。ラブラブ甘々な物語と思いきや、新婚だというのにヒロイン香琳は、夫の尚に片思い。結婚式を終えて一緒に暮らし始めたとたん、尚に「おまえのことは大嫌い」と言われ、いきなり家庭内別居を余儀なくされたのだ。ただただ親元から離れて暮らしたかった尚と、本当に尚のことが好きな香琳。そんな二人の同居生活、香琳の思いは尚に届いてラブラブになれる日は訪れるのか? 出演・中島健人、平祐奈、知念侑希による、この冬一番のラブストーリーが東宝系で全国ロードショー。映画脚本をもとにしたノベライズ。(2017年12月発表作品)
  • 烏合
    値引きあり
    -
    昭和51年、神戸で起きた≪神侠会≫若頭の射殺事件を皮切りに、神侠会から離脱した者たちが≪一神会≫なる組織をつくり分裂した。多くの死傷者を出す抗争劇が幕を開け、一神会若頭の美山勝治は、その火種を消すべく命を懸けるが……。血で血を洗う抗争の渦はもう誰にも止められないのか? 非道を極めた男たちの壮絶な権力闘争を描く、極道小説。
  • 愛の終焉
    -
    1巻1,144円 (税込)
    40余年勤めた会社で定年を迎えた奥安克己。嘱託社員として残ることになったものの、晴れて自由な時間を手に入れた奥安は、第二の人生を謳歌しようと単身で北海道ツアーに参加した。そのツアーで彼が若いころ想いを寄せていた会社のマドンナ・明子と再会する。何という運命の巡り合わせであろうか。30数年ぶりの出会いに驚きながらも、旅に出た開放感も手伝ってふたりはほどなく打ち解け、実は相思相愛だったことがわかると瞬く間に恋に落ちる。互いに配偶者を持つ身でありながら、狂おしいほどに求め合い、与え合い、心身ともに結ばれるふたり。果たして、「男と女の究極の純愛」は成立するのか。そして、ふたりはこの愛をまっとうできるのか。熟年世代必読の官能的純愛小説。

    試し読み

    フォロー
  • ある愛の姿
    -
    1巻1,408円 (税込)
    東京から山梨へと移住してきた真一郎と奈津子。外界から遠く隔てられた「愛の巣」で、二人は互いを激しく求め合っていた。奈津子を愛してやまない真一郎と、心にどこか後ろめたさを感じている奈津子。最初こそ気持ちも通じ合い、愛してあっていたが、奈津子の思いは少しずつ真一郎から離れていった。やがて、二人に待ち受ける悲しい「別れ」とは……。すれ違う男女の姿を艶やかに描く、切なく悲しい大人の恋愛小説。

    試し読み

    フォロー
  • 25%の恋
    -
    大学を卒業して地元の銀行に就職した桃は、慣れない仕事に苦戦しながら毎日必死に頑張っている。そんなある日の朝、駅の階段からあわや転落しそうに。とっさの出来事に固まってしまった桃だけど、目を見張るほど整った顔立ちをした男性が抱き留めて助けてくれた。こんな運命的な出会いをしたら普通はときめくけれど、今は恋より仕事! 「25ってところか」 ……でも、謎の言葉を残して立ち去った彼と、ひょんな事から再会して――?
  • 溺愛BEST
    -
    名門高校の特待生・佳乃と、謎だらけの教師・倭の甘いラブ。映画館書き下ろしストーリー。 彼の目的は実はエッチでは?と疑った心がとった作戦は? 明日央のほんわか甘いラブストーリー。 不良でイケメン、喧嘩も強い杜くんと優等生・綾の恋は!? シグレが描く初ラブストーリー。 幼なじみからやっと彼カノになった香織と愁。戸惑う2人を描く大人気ゆーりの幼なじみラブ。 図書室で会う敷島くんとのささやかな秘密の時間。彼に惹かれている晴香だったけど――。一ノ瀬亜子デビュー作!
  • 明日の色
    -
    きっといいことあるんだよ、絶対に。スカイツリーの町で生まれ育った吾郎。低額宿泊所の所長だったが、社長と喧嘩してクビ。バツイチで、可愛い息子にはほとんど会えず、元妻は再婚するという……。多難な毎日だけど元ホームレスの青年・魁多に絵の才能を感じて、ギャラリストになろうと決意した。めげない男の奮闘が痛快・爽快な下町人情物語!
  • 帝都物語【全6冊 合本版】
    -
    1巻4,378円 (税込)
    関東大震災や辛亥革命など、干支にいう〈亥の年〉には、国家的規模の大異変が続発している。そして、亥年にあたる一九九五年。不幸にも阪神大震災、地下鉄サリン事件という未曾有の大惨事が発生した。だが本書はすでに、魔人・加藤保憲を駆って、破滅の予兆を孕んだ現代の姿を予見していた! ここにまた、混沌とした世紀末を乗り切るために、科学、都市計画、そして風水まで、あらゆる英知が結晶したカタストロフィ・ノベルを繙く時がやってきた――。全6冊電子合本版。 ※本電子書籍は「帝都物語 第壱番」~「帝都物語 第六番」の6冊を合わせた合本版です。
  • セブン・デイズ~崖っぷちの一週間~
    -
    1巻770円 (税込)
    木下勇介に第二子が誕生したその日、勤務先の証券会社が業界大手に買収された。妻が退院するまでの間、長男の世話に追われる勇介に、過酷な必達ノルマが課せられる。残された猶予は一週間! 成果至上主義の新任部長を相手に、勇介は証券マンとしてどれだけの力を発揮できるのか!? 現役証券マンにして、二児の父である著者が描く、リアルお仕事小説!
  • 二十年かけて君と出会った
    -
    再会は雪降る静かな夜だった。店にやって来た女性は、流葉爽太郎の中学時代の級友・菜摘。ふと淡い思い出が蘇る。もちろん彼女の訪問には理由があった。それは日本初上陸となる海外ファッション・ブランドの広告制作依頼。彼らの前に立ちはだかる無数の壁、少しずつ近づく二人の距離。そして、プライドをかけた広告戦争の行方は!? 流葉シリーズの新たなシーズンが始まる!
  • シネマの日
    -
    1巻275円 (税込)
    定年退職の日の帰り、柴谷は御堂筋を南から北へ歩いた。淀屋橋から西天満へ歩いたところで思いがけなく道に迷い、そこで旧い映画館に出会う。上映していたのは、幼い頃に見た「鞍馬天狗」の映画だった。映画を観ているうちに柴谷はいつしか過去の世界へと迷走してしまう――。
  • 友に贈る酒
    -
    1巻275円 (税込)
    十数年ぶりに杉原から電話がかかってきた。懐かしさのあまり、翌日、北新地の『花村』で会うことを約束する。『花村』は、学生時代から杉原と二人で呑んだ行きつけの店――。しかし、やって来た杉原は、様子がずいぶん変わっていた――。
  • 藍の雨 蒐集者たち
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ジュエリーデザイナーの飛龍冬鹿は、5年前、骨董商の父を不可解な事件で亡くした。 かつては海外で華々しく活躍した冬鹿だが、父殺害の嫌疑をかけられて全てを失い、秘書の達木一郎とふたり麻布の実家で世を忍ぶように暮らしている。 骨董と宝石の仕事を淡々とこなしながら、父の事件の手がかりを探る冬鹿。 その並外れた審美眼で、蒐集家たちが差し出す美と謎の真偽を見極めていく――。 古美術と宝石をめぐるミステリアスドラマ!
  • いつかきみに七月の雪を見せてあげる
    -
    いつかきみに、七月の雪を見せてあげる。あの日、彼女は青く光る海を見ながら、僕にそう約束してくれた――。あの人を、死なせたくなかった。だからわたしは『願い』をかけることにした。たとえそのために、何を代償にしようとも。『願い』を遺した彼女とそれを探す僕。死別した彼女の想い出を辿り、三年ぶりに鎌倉に帰郷した僕は、七月の雪に託された、彼女の『願い』の奇跡と巡り遭うことになる――。
  • 遥かな青春の軌跡―ぼくたちの戦後
    -
    1巻1,320円 (税込)
    いかに生きるべきか 敗戦後の混沌とした社会状況の下で、 明るい未来を切り開くために、 一人ひとりがよりよい生き方を求め、 自らの道を模索し続けた学生たちの青春を、 多元的な視点から描いた長編小説。
  • 人魚の恋
    -
    小さい頃に読んだ『人魚姫』のお話。それはアンデルセンが書いた昔々のお話。小さい頃には気付かなかったその奥にある人魚姫のつらさ。自分を人魚に見立てて、恋する心情を短歌に詠んでいく恋の歌物語。歌から広がっていく透明な世界観。現代の人魚の恋の行方は……。歌集のようで歌集ではないような物語。

    試し読み

    フォロー
  • 揺り動かす天地 第二巻 「牧師親子」の微笑
    -
    これは小説「揺り動かす天地」全十巻のなかの第二巻です。牧師の娘が、夫と父の葛藤のはざまで苦しみます。父も夫も伝道師でしたが、父は、天国でさえ人に譲る信仰を持っていましたが、夫は、祈りの信仰よりも社会運動で弱者を救うという、社会運動家でした。そうして、父が認知症になったことで、「わたし」も最後に失語症になります。それからの、魂の慟哭の話です。

最近チェックした作品からのおすすめ