国内小説作品一覧

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  • 十津川警部 帰郷・会津若松
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    12年前、男は地元の大物代議士を惨殺した。犯行は素直に認めたが、なぜか動機については頑として口を割らないまま服役。そして出所の日を迎えたのだ。故郷の会津若松へ帰った彼を襲う度重なる脅迫と尾行。さらに喜多方へと向かうSL列車内で殺人事件が起こり、新たな容疑がかけられてしまう!十津川は、彼が隠し続ける12年前の殺人の動機へと迫ってゆく。
  • つばさ111号の殺人
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    ある殺人事件で証人を務めた二人の男女が、相次いで突然の死を遂げた。判決時、「証人全員を殺してやる」と叫んだ殺人犯の松本は、すでに獄中で病死していたのだが……。残る三人の証人に接触する十津川警部だったが、また一人が行方不明に! 何者かによる復讐なのか!? 捜査線上に浮上した謎の霊感師は、十津川に、さらに不吉な予言を口にするのだった――。
  • 友は野末に―九つの短篇―
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    1巻1,760円 (税込)
    奇病、幻視、劣等感、孤絶、放蕩、芸能好き、人恋しさ、人嫌い――無頼と称され、無比に優しい人とも呼ばれた作家が遺した、魂をさらけ出す私小説名品集。強靭で、懐の深い文章が紡ぎ出す、あざやかな人物造形と生々しい心象の数々。嵐山光三郎との対談と、夫人へのインタビューを附す。※単行本の収録内容の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 好色三昧
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    ここは御殿場インター近くのモーテル・SHIMA SHIMA。五十八歳にして突然性にめざめた志間権助を社長にいだき、その息子で好き者の貫一が支配人を務めるこのモーテルは、今日も騒動の渦。支配人自ら女客をつまみ食い、相当の好き者を引き当てて一晩でやつれる。女子大生を口説いたと思えば、体重八十キロの母親がおまけつき。そして、ときに男女の欲望は乱痴気騒ぎに発展し……。男女が「営む」がゆえに集い、色と珍事が絡みあう。エロチックかつコミカルな痛快作。
  • 機密文書
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    臨時雇いの女性社員に、ふとしたきっかけでのめりこみ、あげくの果てに、会社憎さに機密文書を漏えいする中年ノンキャリアの屈折した心情を描く表題作ほか、薬害問題に悩む製薬会社の弱みにつけこみ、株のカラ売りで一儲けを企む男女の愛憎を描く「悪念の剣」、余命一年の胃癌だと思い込んだ真面目一方の銀行員が、サラリーマンの保身のための習性を崩し、新聞社に情報を流してまで正義をとおそうとするが皮肉な結果を招く「癌の斧」など、企業社会の様々な人間ドラマをリアルにとらえた傑作小説集。
  • ケープタウンから来た手紙
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    昔、学生運動の闘士だった友人が中退し、能登の近海で漁師になった。さらにインド洋のマグロ漁船に乗換えた。友人の手紙を見た男は昔の恋人だった彼の妻を訪ねた。(講談社文庫)
  • 冬桜
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    1巻770円 (税込)
    女優 音無美紀子さん 大絶賛! 「かたくなに真実を隠し、愛する人のために尽くそうとする登場人物たちの心情に寄り添いながら、先の読めない展開にワクワクドキドキの連続でした。私の一押しです!」 シングルマザーの清美は、祖母が経営する居酒屋の板前「元さん」に思いを寄せていたが、ある事件がきっかけで、元さんが女子大生強姦殺人事件の指名手配犯なのではないかとの疑念にかられる。強姦された過去を持つ清美が、元さんの知られざる過去を調べていくうちに、いくつもの殺人事件が絡み合った意外な真相が明らかになっていく……。
  • 君のくれた花束~ユリと君が教えてくれた本当の愛のかたち~
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    1巻330円 (税込)
    家族のためと企業戦士として働いてきた男が仕事を失ったとき、本当に失った大切なものを知る。 仕事は何か、愛とは何か、人生を考えさせられる短編小説です。
  • 笑わんかい! ステージ2~なにわ漫才ラプソディ~第一回
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    1~14巻275円 (税込)
    妊娠した晴子に異変が起こり、病院に緊急搬送される。生と死の境を迷う晴子を励ますために病院で漫才うぃ始めた巽と啓介――。
  • 不器用な君の、
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    高2の小町は、容姿端麗で成績優秀「エース」と呼ばれる呉月くんに憧れていた。週番の放課後、小町しかいない教室に呉月くんが現れる。仕事を手伝ってくれた呉月くんと2人きりの時間――。「こまち、って、かわいい。和歌好きなの?」お互いの名前の由来が和歌にあるという、小さな共通点を見つけた小町の心は有頂天に。でも、その帰り道、呉月くんには大切にしている彼女がいるとわかって……。 憧れが恋に変わった瞬間、小町の切ない片想いがはじまった。 この恋はまるで、古人が詠んだ悲しい恋の歌に似ていて――。和歌の調べに重ねるように紡がれる「好き」って気持ちに、読む人みんなが大感動。今年最高の片想いラブストーリーがついに!
  • 花と天使と悪魔
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    22歳、ウエディングプランナー藍原悠里の上司は、新婦も惑わす超イケメンエリート、星野海斗。仕事も顔もパーフェクトだけど、ポーカーフェイスときどき超ドS! 怒られるたびに心臓止まりそう…。 そんなある日、会社の飲み会で酔っ払って星野に大迷惑をかけてしまい、その代償にしばらくご飯を作ることになった悠里。「オフの時は“主任”って呼ぶな」二人きりになった時、仕事では見たことのない姿を知り、近付きがたかった彼に次第に惹かれていくが――。
  • カモフラ彼女 ~ハレとアメとLove Charm~
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    梅雨明けの放課後。高校三年生の雨多子は、一年の時から片想いをしているサッカー部のさわやか男子、芦屋君にこっそりとおまじないをしかける。ところが、三日後。芦屋君の友達で野球部のエース、栗原君に呼び出された。おまじないの相手を間違ってしまった雨多子は、片想いをバラさない代わりにドSな栗原君の彼女を演じることになってしまって――!?
  • 土地狂騒曲
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    1巻572円 (税込)
    上司の妻と不倫に陥り、大手企業を退職した善次郎は、繊維問屋を営む家族からも冷遇され、土地取引に身を投じた。金も背景もなく、ただ利殖の才能だけを武器に蓄財の階段を駆け上がる善次郎の成功物語をとおして、土地取引による利殖のカラクリ、社会悪ともいうべき地価高騰のメカニズムを描出する。土地狂騒曲に踊り、踊らされ狂奔する人間の欲望と無常の姿を描いた経済小説の傑作。 ※本書は一九八一年五月、講談社より単行本として刊行され、八四年十月、同社にて文庫化された『土地に向って突進せよ』を改題して刊行したものが底本です。
  • ガード下の歌唄い
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    1巻220円 (税込)
    「最後の曲です」 これで本当に最後にしようと思っていた。本当の本当に最後にしようと。やまだひなは歌を止めた。 憧れの場所であるガード下で、自ら望んで始めたけれど歌い続けることはできなかった。そしてまた……。日々生まれる小さくてもだいじなことを、歌を止めたひなは考える。
  • 青年
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    1巻110円 (税込)
    作家志望の青年小泉純一は、上京して有名な作家を訪ねたり、医科大学生大村に啓発されたりして日々を過す。ある日、ふとしたことで坂井未亡人と知り合う。本を借りるという名目で訪れるうち箱根に誘われる。夫人を忘れられない純一だったが、夫人が美しい肉体の持ち主にすぎないと感じた時純一は、今こそ何か書く決意をするのであった。色んな経験をして、成長していく青年の姿を描いた森鴎外の青春小説の代表作。夏目漱石の「三四郎」に触発されて書いたとされる。
  • 黒衣の騎士と赤い薔薇
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    1巻330円 (税込)
    貴族とはいえ貧乏な男爵家の美少女フレイア。名家の伯爵アイロスとは幼なじみ。5年ぶりに再会するもアイロスはつれない素振り。なぜなら金持ちの娘と婚約をするという噂が……。揺れるフレイアにさまざまな災難が降りかかる。ピンチになると現われる黒衣の騎士は何者?
  • One’s missing
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    1巻220円 (税込)
    片山颯一朗と遠野早紀は付き合いはじめて4年、同居して1年が過ぎようとしていた。変わらない生活の中で、少しずつ歯車はかみ合わなくなっていく。互いに干渉しないルールを持ちながらもそれは次第に二人の関係を揺らしていくことに…。
  • 放課後カイダン倶楽部
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    1巻385円 (税込)
    セーラー服姿の幽霊が出ると噂のある高校に赴任した岡村は、宿直の夜、校舎内に響く不審な足音を聞く。彼は噂の幽霊かと思い、その正体を確かめようとする。しかし、その足音の正体は、浜口と言う名の男子生徒が繰り返し校舎の階段を駆け上がる音だった。深夜の学校での奇妙な行動の理由を問い詰める岡村に、浜口は目標のタイムを出すためだと言うだけで納得できる答えは口にしなかった。だが、浜口の言動になぜか惹かれるものを感じた岡村は、階段を駆け上がる浜口に付き合うようになる。まるで部活の顧問でもするかのように。やがて岡村に心を開いた浜口は、なぜ階段を駆け上がるようになったのか、ようやくその理由を口にする……。 第4回「マイナビeBooks作品コンテスト」学園部門・優秀賞受賞! ■著者コメント■ 読みやすい短編小説です。タイトルにカイダンがつき、作中に幽霊も登場しますが、怖い話ではなく、さわやかな読後感です。
  • 奥さんは総理大臣
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    1巻385円 (税込)
    日本初の女性総理大臣が誕生した。女性首相・木下道子は元大学教授で海外経験も豊富なエリート、そして留学先で知り合った日本人音楽家と結婚。…なにを隠そう、その音楽家こそ僕なのである。僕は突然、いわゆるファーストレディの男版になってしまった。ある日の早朝、妻と朝食を食べていると官房長官が血相を変えてリビングに飛び込んできて……? ■著者コメント■ 日本初の女性総理大臣とその夫の、とんでもない日々の話です。
  • トゲなしサボテン ~九十九耕一短編集1~
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    1~3巻385円 (税込)
    ぼくは畑のすみの小さな野菜売り場で出会った。「トゲなしサボテン 三百円」、そう書かれた紙とともに売られていたきみと。それから一緒に暮らしはじめて二ヶ月。相変わらず無口で名前さえ教えてくれないけれど、ぼくはなんとなく、きみの気持ちがわかるようになった。だけど突然、別れがやってきて……。 ――表題作『トゲなしサボテン』ほか、『さん・ちょっと・クッキー』『大臣のユウウツ』の3本を収録。 ■著者プロフィール■ 1970年10月10日生まれ。1994年『トゲなしサボテン』で「アンデルセンのメルヘン大賞」入賞。1995年『夜風のウィンディア』で同賞大賞受賞。以降、童話作家として活動。2000年に作品集『トゲなしサボテン』を愛育社より出版。WEBサイト「ストーリーゲート」に多数執筆。「つくも堂まめ本舗」として、豆本の制作やワークショップも行っている。
  • 天空のラブレター
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    1巻838円 (税込)
    愛おしさが炸裂する物語 田原 剛さまへ 私は本当に嬉しかった。嬉しくて涙が浮き上がってきましたが、私にとってその涙は宝石のように尊いものでした。そして宝石越しに見た貴男の顔は澄んだ眼でとても哀しげに見えました。あの瞬間、私はそれまでずっと探し求めていた本当の男の眼に出逢えたのです。 篠原 綾より
  • 女の海
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    夫と子供を捨てて竜平との恋に走った弓子。母の出奔後グレて事故死した息子や母の知人に夢中になる娘。この子供らにとって私は何であったのか? 愛の歓びにひたりながら、弓子の心の奥底に罪の意識がゆらめく。ひとりの女のラブ・アフェアが子供や愛人の運命に投げかける陰影を通して女の愛といのちの哀しみをくりひろげる。
  • 枯れてたまるか探偵団(小学館文庫)
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    1~2巻583~671円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 飲み打ち負ける男・松吉はとってもおめでたい75 歳。ギャンブルと酒を生き甲斐に、脳天気な毎日を送っていた。が、ある日老人会仲間の志乃が謎の失踪。手がかりを探るうち不動産をめぐる黒い疑惑に辿り着く。果たして事件の行く末やいかに!? 小学館文庫小説賞佳作受賞作。
  • おとぎ色草紙
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    太宰治の向こうを張って妄想炸裂の睦月版『お伽草紙』。月光のように美しい「かぐや姫とその娘」。極太胡瓜(きゅうり)好きの「河童」、Sっ気たっぷりの「カチカチ山うさぎ」にごっくん大好き「竜宮の乙姫」。熟々に発情した妖(あや)かし美女軍団が待ち受ける山深い温泉宿に迷い込んだのは、ウブなフェチ童貞の信司。昼となく夜となく足舐め尻好き唾液飲みに聖水浴。あれもこれもそんなことまでの桃色三昧!?
  • リストカット(前編)10分で読めるシリーズ
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    1~2巻108円 (税込)
    10分で読めるミニ書籍です(文章量12,000文字程度=紙の書籍の24ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。 内容説明 過去の恋愛が引き金となって、リストカットを繰り返す女性の話。 OLをしているハルは、真夏でも長袖生活をしている。 リスカの傷を隠すためだ。 それにいつもスカートで通勤をしている。 傷を見せることなく、セックスするためだ。 リスカと『自分いじめ』と称したセックス依存症をどうにかしなくてはと思っているが自分ではどうすることもできない。 そんな時に現れた隣人、恭平との出会い。 彼との時間に心地よさを感じながらも、自分を止めることができない。 ハルは、腕に残る傷と心にある傷、リスカと『自分いじめ』の後悔をぬぐい去るために必死に何とかしようともがき苦しむ。 「不安と安心の間にあるものとは?」 そんな時、偶然恭平にリスカの現場を見られてしまう。 心の奥につらいものをしまい込んでいる人、思い出したくない恋の経験がある人に読んでもらいたい作品です。 心に残った傷を共感しませんか。 著者紹介  桜井 涼(サクライリョウ) 1978年新潟県生まれ。元学習塾講師。その頃より子どもの心に興味を持つ。2009年よりライターとして活動。子どもの心に関するコラム、子どもの心が正常に育つために夫婦へのアドバイスなども執筆中。心の闇を抱える子どもへの取材や心理学を学び、現在はメンタルケア心理士修了課程。資格取得を目指すべく勉学中。
  • 夜想曲 第一夜 ―泣く女―
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    1~4巻261~275円 (税込)
    戦前の東京・麻布十番にある、怜と透という混血の姉弟が営む喫茶店「夜想曲」。ここを訪れた人たちの様々な人間模様を紡ぐ短編小説集。第一夜は、旧制高校の同級生二人の友情と死を、「泣く女が死者を迎えに来る」という二人の郷里の言い伝えを背景に描き出します。
  • タイドプール
    値引きあり
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    1巻577円 (税込)
    タイドプール、それは小さくてきびしい世界。そんな場所で私たちは身を寄せあって生きている。父親の再婚をきっかけに、家族や友だちのことで悩む少女の姿を、タイドプールの生き物たちの世界と重ねて描く秀作。第47回講談社児童文学新人賞佳作受賞!
  • 虚竹の笛 尺八私考
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    日本留学僧と中国女性の子として宋にうまれ、尺八を日本に伝えたといわれる虚竹禅師。南朝の御落胤といわれながら破戒の生涯を送った一休和尚。このふたりが、宇治吸江庵で出会い……。遙か古代から近代までの和漢往来を、尺八の海峡を渡る望郷の響きに託した伝来記。日本と中国の交流の深い絆と歴史を壮大な物語に結実させた、著者最後の長編。第二回親鸞賞受賞作品。
  • 闇の戦場
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    気温42度。湿度95パーセント。ジャングル。行軍。ただひたすら歩き続ける彼らは「足」と呼ばれる歩兵小隊だ。分隊長の軍曹、黒人兵ハニー・ビー、日系三世のキューシュー、新兵ウェンズディ、インディアンの血をひくダンシング・ベア、異様に大きな鼻の持ち主ノーズ・マン。一つの時空間を共有した6人それぞれの視点から、「戦場」という闇の環に閉じ込められた若者たちの運命を描く連作。戦争シミュレーション小説。
  • 勇者の証明
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    昭和20年、戦時下断末魔の日本。凄まじいいじめ、自由を奪われた4人の少年は、お化け屋敷と称ばれる洋館を探検中、ドイツ人の瀕死の母親から娘を長崎まで送り届けてほしいと遺言される。およそ不可能な遺託に応えて4人は理不尽な時代への勇気を証明するため、少女を送り届けることに。広島を通過、長崎を躱し、千キロ以上の難旅を越え……。輝く壮大な青春ロード・ノベル。
  • モテない男の残念な7つの特徴。致命的な欠点があるから彼女ができない。結婚できない。10分で読めるシリーズ
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    10分で読めるミニ書籍です(文章量8,000文字程度=紙の書籍の16ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 書籍説明 本書は女性にモテたい方の本です。 女性に引かれる残念な人の行動を参考にしながら、それを反面教師にして、自分を律していこうというものです。 モテる男になりたい方こそ、是非、ご覧ください。 気になる、あの子との距離が縮まるはずです。 女性にモテない人には、残念な特徴があります。 本書では、それを紹介します。 本書で紹介する特徴が少しでもある人は、女性に好かれる可能性は非常に低いです。 そのくらい致命的な特徴を集めました。 逆に考えると、その特徴を避けるように行動すれば好かれる可能性は非常に高くなります。 モテる人には、それなりの特徴があるし、モテない人には、モテないなりの特徴があります。 一番大好きなあの子と付き合いたい方、とにかく多くの女性に好かれたい方、 できる限り早く結婚したい方、これは、あなたの本です。 まえがき 初対面で女性につき合ってくださいと告白して成功する人は少ないでしょう。 だれでも成功率をあげるために、告白の前に良好な関係を築こうとします。 しかし、自身では良好な関係を築いているつもりでも相手にとってはそうでないこともあります。 その結果ごめんなさいと頭をさげられてしまいます。 そのようなとき、男性には理由がわかりません。 なぜわからないのか? 男性側は良好な関係を築いてきたと勘違いしているからです。 要するに独り善がりです。 それでは女性の心を射止めることはできません。 一般的に女性は断るときに理由を詳しくは話さずに「ごめんなさい」と簡潔な言葉を述べます。 しかし、胸の内にはそれなりの理由……ダメ出しがあります。 本書では、女性がダメ出しする致命的な7つの特徴を紹介します。 もし一つでも、あなたが持っているなら、致命的なので、急いで直すことをおすすめします。 それでは早速紹介いたします。 著者紹介 猫又にゃん太郎(ネコマタニャンタロウ) 三度の飯よりもおしゃべりが好物の三十代男。 二十代からサービス業に従事しているが、水商売の経験はなし。
  • カトマンズ・イエティ・ハウス
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    1巻495円 (税込)
    十四の街角を曲がり……喧噪から瞑想へ、現実から幻想への旅  言いわすれたが、おれはケイ。齢は二十二。日本の情報は少しは入る。いま、やっているバイトのせいさ。バイトは、いうならばガイドだった。二、三年前にここにいた日本から来た放浪族が、どういうぐあいか、つけたコネを、つぎつぎいろんなやつが引き継いで、おれのところまでまわって来ていた。(「カトマンズ・イエティ・ハウス」より)  のっぺらぼうの人間などあり得ず、常ならぬ部分、ゆがんだ部分は誰にでもある。どこか「常ならぬ部分」をかかえこんだ人びとを描いた短篇集。 ・坂道 ・街角 ・草原 ・秋の日 ・広場 ・暴力 ・春の影 ・すばらしい冬の日 ・冬の日の鳩 ・サマータイム ・おれのバイオレンス ・炎のなか ・ラジャスタンの笛吹き ・カトマンズ・イエティ・ハウス ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • ルーシーは爆薬持って空に浮かぶ
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    1巻495円 (税込)
    ジャズとロックのリズムをバックに、幻想と笑いと反逆が爆発する  あいつ、J・Lが死んだのは十二月八日、ニューヨーク時間の真夜中、おれが知ったのは、何となく寝ぼけまなこでボヤーッと見ていた昼間のテレビの短かいニュースだ。へえー、とおれは思っただけだ。あのJ・Lさんがねえ、お気の毒に、と言ったところ。だから、あいつという感じでもない。いや、とてもあいつなんて、言わせていただくわけにはゆかない、お偉いお方が亡くなったのだ、そういう感じだったというわけ。(「ルーシーは爆薬持って空に浮かぶ」より)  ジョン・レノンの死と少年たちの生活を描いた表題作、『街の博物誌』を彷彿とさせる「ブルースマン」など、音楽との関わりが深い13作品が収められた短篇集。 ・ブルースマン ・あいつの夢 ・リヴァーサイドの不思議な空 ・アンダーグラウンド ・おジイさんの輝ける日々 ・笑い男 ・花 ・徳さんのヌートピア ・夜の会話――腹を割る ・犬神屋の一族 ・モンスター ・少年たちの夜 ・ルーシーは爆薬持って空に浮かぶ ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 雛の四季報:2015年版
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    1巻495円 (税込)
    「月刊群雛」日本独立作家連盟刊のレビューのまとめです。 -内容- 1:「群雛」レビュー収録(2014.02-2015.01と2月別冊分)  (レビューしてなかった2014.04月号のレビューを追加) 2:特典短編小説「魔捜研の女 -北の塔と賢者の石-」 (神楽坂らせんさんの「異世界構築リスト」のレビューで書けるじゃん、って言っちゃった、異世界を舞台にした推理モノ。ほんとに書いちゃった) 3:群雛1年目の通観とまえがきとあとがき  以上です。
  • 十六団子(1)~『その死からすべては始まるのだ!』
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    1~6巻220~330円 (税込)
    抱腹絶倒! 笑いと涙の金字塔!  笑いに飢えたすべての読者に捧ぐ「夏目椰子」乾坤一擲の勝負作! その昔、じっさいに村八分のあったムラで起こったお葬式。そのたった1日の出来事を描いた、「十六団子」をめぐる悲喜こもごもな人間模様。 作者独特の軽妙な筆致とユーモアで描く、待望の長編小説! 全6巻の(1)
  • 君がいなくちゃだめなんだ-Waltz for Life Will Born-
    -
    1巻660円 (税込)
    【花澤香菜(映画版主演)×倉田健次(原作・脚本)スペシャル対談(完全版)特別収録】 花澤香菜主演で話題となった映画「君がいなくちゃだめなんだ」の原作。 あなたがいたから、私は今ここにいる― 再生したい父と娘を中心に想いと人がつながる、少し不思議で入り組んだ、でも真っ直ぐな物語。 映画をより楽しむためにも必読の一冊。 <STORY> 楓アンは絵本作家。処女作が偶然にも新人賞を獲ってしまい周囲に期待されるも、その後は泣かず飛ばずでスランプ状態に陥っていた。 しかし元々の気ままな性格のせいもあって、担当編集者のトモエとも軽ふざけをして日々の時間を潰す始末で創作の進む気配はない。 ある日、楓は失踪した飼い猫のペローを探す街角で見かけた伝言板で「ペローを蘇らせる代わりにこの世界から太陽を頂くよ。いいのかい?アン?」と書かれた謎のメッセージを見つける。 そして他にも街のあちこちの伝言板に残された不思議なメッセージたちを次々と探しだしていく楓。 楓はそれが幼い頃に失踪した小説家だった父・光平の文章であることに気づくのだが…。
  • 召集令状
    -
    同じ課の新入社員武井に、ある日、召集令状が届いた。「たちの悪いいたずらだ」と気にも止めずにいたのだが、次々と男子社員に令状が届きだした。そして、彼らはそろって無断欠勤をはじめて……!?(「召集令状」)。旧制中学の札つきが集まった同窓会は、いやがうえにも盛り上がり、男はひとり立ち上り軍歌を歌い出した。ところが誰もその歌を覚えていない。それどころか、かの大戦すら知らないというのだ……!?(「戦争はなかった」)。戦争体験者の著者が、大胆な発想と独自の視点で、コミカルにシニカルに綴る、今だからこそ読みたい中・短編8作。
  • クロスロード
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼女たちは偶然、トウキョウで会い、 またそれぞれの人生に分かれた。 東京・銀座四丁目交差点付近。 休日のこのあたりは、歩行者天国だ。 雑多な人々が行きかう路上に この時ばかり出された簡易テーブルがあり、 ハンバーガーを手にした2人の女性がたまたま相席になった。 2人はかつて、それぞれの仕方で自然の脅威を目の当たりにし、 古い自分を脱ぎ捨ててきた存在だ。 それが偶然、自然から最も遠く離れたように見える日曜日の銀座で、 周囲に溶け込まず、しかし浮き上がりもせず ごく控えめに、微笑と共に出会ううつくしい物語。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。84年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ブルースのブランケットにくるまって
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    久しぶり、と言わずに彼女を迎えてくれるのは そのオリーブ色のブランケットだけ。 シンガソングライターの自伝を出版するための、ゴーストライター。 その仕事を引き受けた彼女は、 インタビューと取材を兼ねて様々な土地への コンサートツアーに同行する。 仕事の仕方は極めて丁寧かつ優秀だ。 そして何人もの男たちが、短い逢瀬のためにホテルの部屋を訪ねてくる。 そうした日々を経て、束の間、東京の自宅マンションに戻った彼女を やさしく迎え入れるブランケットにくるまり、 ようやく彼女は深い眠りに落ちる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。83年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • よりかかってドライ・ジン
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    男は、バカばかり。 彼女を癒すのは、ドライジンと 心優しきゲイ・ボーイ あからさまだったり、まわりくどかったり。 ホステス、という職業をやっている女性の許には 様々な男たちが寄ってくる。 律儀に対応していると、車で連れ出されたり、 ホテルに連れ込まれたり。 やけになって雨の中、放り出されたり。 五月の連休でさえ、つぶそうとしてくる男たちから彼女を解放してくれるのは、 ドライジンと心優しきゲイ・ボーイだけだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。82年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 約束
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    誰と約束を交わしたか、ではなく 交わした、という事実と行為だけが問題である。 読みすすめるにしたがって、「これもしかして・・・・・・」と、 嫌な予感が兆すかもしれない。 その予感は・・・・・・ 当たります。 そこにそのような道具があり、 「約束」という言葉が発された以上、行為は遂行される。 たとえその言葉が、当事者同士で正しく共有されていなくても。 そして舞台は、周囲に誰もいない、誰も音を聞いていない荒野。 失敗のしようもなく、完璧である。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。81年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • バドワイザーの8オンス罐
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    あっけらかん、と、8オンス罐 仲の良い女ともだち、2人。ちょっと久々に会う週末。 楽しく飲んでいるうちに、興が乗って、 知人の男性を呼び出すことになった。 男はステーション・ワゴンを持っていて、 海を見たくなったら横浜へ。車の中では飲みっぱなしだ。 女性2人が、時間をおいて酔いつぶれても、 男が面倒をみることになろうとも、 あっけらかんと屈託のない時間が過ぎていく。 たとえ二日酔いになったって、冷蔵庫には、 自分の好きな8オンス罐がある。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。80年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 昨日は雨を聴いた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    堂々めぐりの言葉の果てに なぜふと、唐突な言葉が出てしまうのか。 浮気。この、凡庸にして普遍的な、 みじめな、疲労感のつのる、男女間の出来事。 言葉は常に行為よりも遅れているから、 言い訳も、釈明も、解決の提示も、嘆願も、 互いの言い分も、堂々めぐりを繰り返す運命にある。 そのような倦んだ言葉のつらなりの中で、 男はふと、あらぬ言葉を口にしてしまう。 何一つ決定的な事柄にはつながらない平凡な、 しかし不思議な言葉を、ふとつぶやいてしまう。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。79年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 夕陽に赤い帆
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    やがてすべてが終わり、 ヨットの白い帆は夕陽に染まる。 プラターズやナット・キング・コール、フランク永井らの歌唱でも知られるジャズのスタンダード・ナンバーと同じタイトルを持つ短編。 ここに登場するのは堅気ではない、ヤクザな人々だ。 組織からの現金強奪、という物騒な案件に かつての恋人との再会と、それにまつわる情がからみあう。 男は果敢に行動に出る。 そしてハードな仕事をすべて終えた、はずが そこが終わりではなかった。もう1つ、あった。 そのもう1つも終えた時、ようやくホテルに赤い夕陽が差し込んでくる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。78年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 結婚記念日
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    祝福の日には、 出席者全員に祝砲を。 高原のスロープに立っている優美なヴァケーション・ハウス。 夫妻の結婚記念日を祝うため、7人が集まっている。 残る1人も、まもなくやってくるだろう。 ハウスについての、そしてふるまわれる料理についての詳細な説明が書き込まれ、また、ラッキー・ストライクの歴史をめぐる いささかスノッブな会話が取り交わされる。 空虚にも思えるきらびやかさが、何か別の物事が着々と進行していることを感じさせる。 そしてほら、8人目がいま、到着した。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。77年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 限りなき夏1
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    それぞれのエンドレス・サマーを描く試みは、 今のところ未完のままだ。 タイトルに「1」とあるように、この小説は さらに長大になる構想のなかにあった。 いや、「あった」ではなく「ある」というべきか。 書かれてから30年以上が経過した今、わかっているのは、 これが未完の小説の一部に過ぎない、ということである。 小説の企みは「あとがき」に簡潔に書かれている。 生きることと波乗りの区別をつけない人々にとって、 いま、生きている夏は過去の夏ともつながっており、 そしてこの先にも伸びていく永遠の夏である、という困難が、 この小説を未完にしている最大の原因なのかもしれない。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 瞬間最大風速
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    渡り鳥 ミーツ キャデラック。 その成り行きは台風とともに。 それまで無関係だった男女が路上で出会う。 片岡義男の黄金パターンが遺憾なく発揮された中編小説。 女は、様々な土地を回っている渡り鳥の歌手。 男は、キャデラックを札幌の友人まで返しに行く途上の身。 その2人の出会いは、速度の遅い、しかし猛烈な 台風の接近、進行、通過とともにある。 過酷、と言って差し支えない状況をともに過ごした 2人のその後は果たして? 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。89年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • どうぞお入り、外は雨
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    これからはひとりになるのだから、 彼女は路線バスを選んだ。 18歳。未成年ではあるが、車の運転は可能な 大人への入り口に立った年齢だ。 ある雨の夜、2人の18歳には、楽しい偶然があった。 同じような環境に暮らす2人は心を許しあった。 やがて彼女のほうの生活環境は、新たな次元に入る。 彼女はほんとうに1人になるのだ。 また別の雨の夜。今度は彼女は、もう1人の18歳には頼らない。 1人で路線バスを選んだ。ただし、彼にはしっかり手を振りながら。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。88年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 最終夜行寝台
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    そうしよう、と思ったら、そうしてしまう。 行き着く先は、やさしい最終夜行寝台。 タイトルが示すように最終夜行寝台が舞台にはなっているが、 おそらく、読む前に想像できるイメージとは違っているはず。 その寝台には、女が1人で乗る。 そして、女が立て続けに酒を飲む、という時の 感情の動きや事の顛末なども、 これまで多くの物語が紡いできたものとは違っているだろう。 最終夜行寝台は、きちんと定刻ごおりに任務を遂行するはずだ。 そして寝台のベッドは、上段ではなく下段で、ほんとうによかった。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。87年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ブルー・ムーン
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    別れ話は3度。そして 空には、ブルー・ムーン。 女と男がいる。 女が「終わりにしたい」という。男は「なぜ?」と聞く。 人類が、これまで無限に繰り返してきた行為だ。 いったい、平行線ではない別れ話というものが、あるだろうか? 終わりにすることと嫌いになることは違う、という言葉がそこにあり、 しかしその言葉は2人のあいだで共有されない。 されないまま、しかし2人は3度、話すために会う。 一度目と二度目は雨。しかし三度目は晴れた。 すべてを終えて、窓から見えるのは、きれいなブルー・ムーン。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。86年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ステーション・ワゴン
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ピカピカのステーション・ワゴンは、 宇宙からやってきて、やがて海に還っていく。 福音館書店発行の雑誌『子どもの館』(1980年)に発表された短編。 自動車をテーマにした片岡義男ならではの一編だが ここでは12歳の少年が主人公であり、 少年がスクールバスという、少年にとって戦場のような社会の中から 光り輝くステーション・ワゴンを目撃する視点がおもしろい。 やがて彼は、大胆にもそのステーション・ワゴンのハンドルを握るのだが およそ現実離れしたその乗り物は、 意外な、いや、もしかすると必然的にそうなるしかない、 というような結末を迎えることになる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。85年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 波が呼ぶんだよ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    波が呼んだら、どこまでも行く。 幸雄と貴志。波乗りを何よりも愛する2人は そのあいだに麻衣子、という気になる存在をはさみながらも 常に海を、波を第一に考えることにおいて共通している。 ある時2人は、小さな町の映画館で、ポルノ仕立ての安い映画を観た。 そこに彼らが観たものは、他の観客がまるで目にとめないもの、 画面を横に抜けていく完璧なチューブ波だ。 素朴すぎる情熱と手段で、 彼らはその波が生起する場所を、ついに見つける。 あとはもう、いつまでもそこに留まるだけだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。84年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • いまから一〇〇年あと
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    離婚暦、4年の歳月、初夏の東京。 2人のシャイネスは、言葉で防波堤を築く。 女が営む店の名前はウェンディ。 ビーチボーイズのナンバーから取られている。 いちばん大切な存在だったのに、 去ってしまったウェンディという女の子を歌った曲だ。 時々店に顔を出す男は、ここへ来て4年になる。離婚暦アリ。 彼女の誕生日に、男は、金がなくて贈り物ができない 若い男性が登場する映画の話をしたりする。 店を閉め、外を歩き、2人は今までにない段階に入る。 それを「幸せ」と呼ぶことをためらいながら、体と言葉を重ねていく。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。83年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ハイビスカス・ジャム
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    大きな音で、静かな仕事。 2つの赤がこの小説の主役だ。 片岡義男の小説のアクションの中には、いくつかの強靭な定型がある。 この小説もその1つを踏襲している。 全長7メートル近いオールズモービル・トロナード。 豪勢に見えすぎないことに金をかけた邸宅。 プールには全裸で泳ぐ女性。 ただ小さな予想外として、ハイビスカス・ジャムがあった。 予定された1つの赤に加えて、 もう1つの赤が、物語には加わった。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。82年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 港町しぐれた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ふられる時には、共に移動してみる、 というやり方もある。 女と男がいて、別れが生じようとしている。 よくある話だ。別れは時に、唐突に訪れる。 別れ話、とは言うけれど、どちらかが決めてしまったら 決意はなかなか覆らない。 2人にとっての最後の時間を、日常ではなく、 列車や、ホテルや、自動車の中で過ごすことで 時間ばかりでなく、互いの中を流れていく何かがあるだろう。 もう二度と会わないのだとしても、 その「流れ」を2人はその時、確かに共有している。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。81年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 彼のお気にいり
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    すべての信号が赤の日と、 すべての信号がグリーンの日。 オートバイで走る、ということによってしか 知りえない人の魅力、というものがあるのだろう。 男は前を走る赤いオープン・カーの後ろに付いたまま離れない。 女も、普通なら気味の悪い尾行と思えるこの行為が なぜかしら心地いい。こうして2人は路上で出会った。 路上の出会い。それは、片岡義男の小説の黄金のパターンだ。 その日、彼女の自動車はそのボディの色のように ことごとく赤信号で止められた。だがその1年後。 今度はことごとく信号がグリーンの道を走る運命にある。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。80年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 人魚はクールにグッドバイ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    アイドルだって、勝手にやってます。 アメリカのショービズの世界ならいざしらず 日本の芸能界、という所はいささか特殊で まさに偶像としてのアイドルがいまだに健在だ。 彼女(たち)とファンのあいだには 通常、メディアを通じてコントロールされたイメージしか共有されない。 しかし、アイドルも人間である以上、綻びはある。 その綻びは、片岡義男の小説なら、 路上と、エンジンの着いた乗り物の中に見つかるだろう。 世間が見れば事件になりそうな出来事も クールな18歳が係われば、楽しい寄り道になるはずだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。79年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • オレンジ・ペコ、午前八時
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ひとりの朝、はじまりの朝。 祝福には、オレンジ・ペコがにつかわしい。 ユミコ、という女性の名前はありふれているが、 漢字で表記すればいくつもの種類がある。 自分と同じ発音のユミコと、 ありがたくない場所で遭遇してしまった主人公・夕美子は、 自らの将来について、断固とした決意に踏み切る。 あとは自動車で、列車で、それを実行するだけだ。 それらをすっかり片付けたら、彼女には、 オレンジ・ペコの時間が待っている。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。78年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ときには星の下で眠る
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    誰もが例外なく、移ろいゆくものたち。 天空の星座のように。 夏のイメージが強い片岡義男の小説にあって この物語は明確に秋を舞台としている。 「時には星の下で眠る」という短編が先行してあり それが北米大陸を舞台としていたのに対し、 こちらは明確に、日本の、高原の秋だ。 オートバイを愛する者同士の4年ぶりの再会を介して 人が4年、という時間を生きることの、いくつもの模様が描かれる。 そこにはいくつも死があり、不在がある。 生きている者たちも紅葉の色の変化のように確実に変わってゆく。 そして時には友とともに、星の下で眠る。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。77年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 翔びなさい、と星が言う
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    見る前に翔べ、と悪い星がささやく。 ティーン向けのレーベルであるコバルト文庫に収録された一編。 冒頭、朝の新宿駅のシーンに象徴されるように 17歳の女子高生2人は、朝のラッシュ・アワーで怒涛のように流れてくる人波に逆行し、そこから外れて生きる存在として描かれている。 通常のヘテロセクシュアルからの逸脱。死への傾斜。 生まれてくるべき星は、ここではなかったのかもしれない。 だから、「翔びなさい」と別の星が言う。 しかし彼女は、この星の現実の中でしか、飛ぶことはできないのだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 味噌汁は朝のブルース
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    2人の関係がどこでわかるか? 会話だ、と言ってみたい。 ロクでもない男、と言ってもいいかもしれない。 販売促進課に勤めるサラリーマンだ。 片岡義男の小説の多くの登場人物(男)がそうであるように、ここでも年齢は27歳。 恋人らしき女のほうは、実に平凡極まりない名前で、 しかしいい女。のように見えて・・・・・・ さてどうだろうか。 凡庸なようで、停滞のない会話。共に迎える朝。 とりあえず、それだけあれば、なんとかなる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 下着をすべて捨ててしまいたい
    -
    1巻110円 (税込)
    下着をすべて捨ててしまいたいという欲求に支配されて、じっとしていられない。 こんなとき、みんなどうしているのだろう。 「ねえ、下着ぜんぶを新しくしたいって思うことある?」 始まりの予感がするとき、誰かを好きになったとき、そんな風に思う女の人のお話です。
  • ごちゃまぜスープ
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    1巻275円 (税込)
    日常生活におけるインターネット、別れ、無職をテーマにした三編からなる短編集。 「なんだか悲しい」 例えば、なにげなくネットに書き込んだ一言が誰かに何かを思わせているかもしれません。 思いやりとは?優しさとは? 「あいのうた」 大好きな人とのお別れのとき、空がとっても青かった。 「マナブ」 三十三歳でリストラにあい、振り返る。今まで私はなにをしてきたのだろう。
  • 風土記 上 現代語訳付き
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    風土記は、8世紀、元明天皇の詔により諸国の産物、伝説、地名の由来などを撰進させた地誌。現存する資料を網羅し新たに全訳注。漢文体の本文も掲載する。上巻には、常陸国・出雲国、播磨国風土記を収録。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • キミが生きた理由
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    母親を亡くし、転勤中の父とも離れ、一人暮らしをする高校生の菜緒。ある日、クラスに瀬戸千秋という美しい転校生がやってきた。色めき立つ女子生徒たちをよそに、彼はみんなの前で、菜緒に「君が好きだ」と告げてきて……。 この出会いがもたらす不思議な出来事の数々。それはやがて――、20年前にほうむられた、ある奇跡の純愛をよびさます。
  • 医師たちの恋愛事情
    -
    フジテレビ系(木曜よる10時~)の話題のドラマ『医師たちの恋愛事情』の小説版。 大学病院を舞台に、それぞれの医師たちが「秘密」を抱えながらも、出世争い・恋愛・不倫・三角関係など、さまざまな欲望が渦巻く中で生きていく「医療ドラマ」と「恋愛ドラマ」が融合した「医療ラブストーリー」を描いて話題となったドラマの小説版。
  • 心がポキッとね
    -
    【キレちゃった男×ストーカー女×悩めない男×いい歳して自分探し女】 究極にめんどくさい四角関係の結末とは? 心の問題をとらえ、多くの視聴者の共感を呼んだ人気ドラマを完全ノベライズ。”大人の恋愛の名手”岡田惠和が描く「病んでるオトナ」が織り成すラブコメディー。 過去の失敗や心の傷のせいで、不器用にしか生きられず、とにかく他人にとっても、 自分自身にとっても究極に面倒くさい存在となっている4人の男女。そんな彼らが人と人とが心の奥深くでつながる関係を模索する姿を、軽やかに明るく、ブラックユーモアを交えて描かれる
  • 匿名芸術家
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    1巻1,672円 (税込)
    大学の芸術学部で学ぶ作家志望の「私」と、二歳年下の画家志望の「彼」。書く訓練として「私」が何年も続けた「MH式カード」、二人が住む杉並界隈の風景、印象派の画家たちの群像……。創作をめぐる諸断片とともに織り上げられていく、夢を追う若者たちの名もなき時代……。自らの作家になるまでの日々を批評的に描いた、批評的半自叙伝。
  • 新東京文学散歩 上野から麻布まで
    -
    「文学散歩」という言葉を創案したのは、野田宇太郎である。東京の文人の辿った跡を丹念に歩き尽くしたこの作品――東京は、近代文学史上に名を刻んだほとんどの文学者の私生活の場所でもあった……。近代文学の真実に触れる事、すなわち東京を知ることと考えた著者の、生涯をかけた仕事『新東京文学散歩』は、文学を愛する読者に献げた、文学案内の礎でもある。
  • 1963年、土曜日、午後
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    1980年、夜、霧の中の別れ。 さて今日は、何曜日だろう? 片岡義男の短編小説では、男女の出会いは路上で起きる。 それが再会、としての出会いであれば しかも完璧に偶然のそれであれば、 物語はめまぐるしく時をかけめぐる。とりわけ、過去の方へ。 路上での、偶然の、実に17年ぶりの邂逅。 2人には、これもまた偶然に、通りかかった友人によって あの日のスナップが残されていた。 それを所持しているのは女のほうだ。 しかし時はとまらない。男はオートバイ、女はマーキュリーで1人を生きる。 やがて、あたりを取り囲んだ濃い霧の向こうに去っていく。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 雨の伝説
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    レインメーカー・アイランドの奇跡に 立ち会う幸福。 雨の日のほうが多く、 通称“レインメーカー・アイランド”と呼ばれるポリネシアの島。 広い場所が好きで、ただ旅をする目的だけで来た青年・西本は 偶然、その島で皆既日食が見られるかもしれないことを聞く。 島に渡った彼以外の観光客は、ほとんどがそれ目当てなのだ。 しかし、あまりにも雨が多いため、 見られる確率は3%もないだろうとメディアは告げる。 にもかかわらず、「雨の伝説」に支えられて奇跡は起きた。 島と、雨と、日食と、当地に生きるシンプルで強い人々の 濃密な描写の数々が堪能できる美しい一編。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 高原のティー・タイム
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    高原の静かなティー・タイムは、 にぎやかな劇を挟んで、再び画面にあらわれる。 小説においては、このような物語も可能なのか? そうだ、むろん、十分に可能だ、とでもいうような一編。 最初と最後に、1つの視点がある。 その視点はフィクスで、テレビ画面を観ている。 紅茶のCMが表れる。秋の高原のティー・タイムだ。 CMが終わったら、番組が始まるだろう。 こちらはうってかわってにぎやかだ。うるさいほど。 番組の背後にあるアクションの積み重ねも、せわしない。 やがて、人によっては「惨劇」と呼びたくなる場面を映したあと テレビは再び、高原のティー・タイムに戻る。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ハッピー・エンディング
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    女と男とカーチェイスと 拳銃があればすなわち、映画だ。 映画を小説で実行した、という構えを持つ短編。 図体の大きい、目立ちすぎる車をまず登場させ、 そこで女と男のささやかな再会劇がある。 男の素直な、あるいは幼稚な、と言ってもいい願望が語られ、 女の現在の願望、状況が語られ、 あっさりとピストルが導入され、 あとは適切にシーンごとにアクションとショットを重ねれば 物語は最後の場面に突入する。 主役2人にとっては、極上のハッピー・エンディングだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 白い町
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    なにもかも白のせい。 男は死に物狂いで赤を引っ張り出す。 会話と拳銃だけで構成された、シンプル極まりない短編。 いや、その2つの前に、大前提として白い町がある。 エーゲ海を思わせる青い海に、すべての建物が白い町。 男はそこにいる。何もかもが白い。圧倒的に、狂気の白だ。 白が失われる夕刻以降の時刻と真っ赤な自分の車だけが救い。 恋人ではなく、ただ性的な関係を続けるだけの女と 連日電話をし、彼は苛立ちを募らせる。 そして2人が会うその日。悲劇の赤、男にとっては脱出の赤がやってくる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ラジオが泣いた夜
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ラジオドラマが現実ではないように、 この小説もまた現実ではない。 クールで、どこか情緒的。 タイトルを見て、そんなイメージが先行したら 相当に無残な結果になるはずだ。 起こることは、起こる。そこに善悪はない。 ロクでもない男たちはどこにでもいるのだ。 きっと風向きが変わるだろう、という淡い期待に 作家は応えない。 これは小説だから、むろん現実ではない。 たとえ現実にこのようなことが日々起きていても。 そして読者にはどんな感想も許される。 「なんて不愉快な小説なんだ」とかなんとか。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 至近距離
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    容赦なき30発。おそらくは、 リベンジの範囲を超えた、怒りの銃弾。 片岡義男の全作品中でも、 おそらく最もストレートで、待ったなしの一編だろう。 沖縄を思わせる場所で、米兵がトラブルを起こす。 現実に歴史の中で起きている出来事を、この短編も引き継いでいる。 やられたら、やりかえす。必要以上に。徹底的に。 タイトルから想像できるとおりの、いや、 それ以上の場面が展開される。 この一編を現在のアメリカ兵が読んだら、 果たしてどんな感想を持つだろうか。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 花が濡れてます
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    やめろ、って風が言った、 と、彼女は言った。 予兆は冒頭のシーンから漂っている。 その後、房総の自然の中を、物語が進んでいくうち いつしか忘れそうになる頃、ああ、やっぱり。 予兆は現実のものとなる。 彼女が一度決めたことはくつがえらない。 彼女は自分に嘘をつきたくないが すんなり通す彼でも世間でもないだろう。 花も瞳も、季節の中で濡れている。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 俺を起こして、さよならと言った
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    高原のホテル。 「さよなら」の言葉に、寄り添う2人。 クラブのホステスとサラリーマンの客。 ありふれた組み合わせだが、 それが片岡義男の短編の登場人物であるなら、 その後は同行二人になるはずだ。 しかし、ここにロマンスはない。 大人の優しさに満ちてはいても、それはロマンスではない。 ハードボイルドな響きを持つタイトルだが、 「さよなら」の発話者は、意外な人物だ。 それだけに男は深い傷を負う。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • トウキョウベイ・ブルース
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    「地べたでもなくて、空中でもないところ」を 彼ら、彼女らは、季節は、めぐっていく。 サンダーバード。オールズモービル。 リンカン・コンチネンタル・マーク4。 この日本、という国を走るにはいささか大きいクルマたちが 梅雨前線が停滞する東京湾岸をすべっていく。 18歳か19歳。一番の年かさでも、せいぜい24歳。 1人の死に始まり、出会い、いくつかの別れ、旅立ちがある。 すべては時とともに移ろっていく。 青春期から大人へ移行する時期の痛みを 東京湾岸の風景とともにやさしく抱きとめた長編小説。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • コバルト・ブルー
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    その海の波を体験することを通して 彼女は彼を理解しようとする。 物語は悲劇から始まる。 道路まで大きく浸入してくる巨大な波に 1人の、17歳のライダーが飲み込まれたのだ。 彼の仲間たち、とりわけ恋人であった彼女は 自らも750CCのオートバイに乗り、 あの日と同じ波を自分もくらうことを強く望む。 そして1年後。その日はやってくる。 そこで彼らと彼女の身に起きたことは? 彼女はかつての恋人に、はたしてどう向き合うのか。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ワン・キッス
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ワン・キッスは、最後のキス。 片岡義男の小説において 「彼女」と「彼」は偶然に出会う。 昨日までは互いの存在をまるで知らなかった同士だ。 夜のスナック。同じ曲をジュークボックスでかける、という偶然。 帰る家がない、という出来過ぎの状況。 夜の東京の、遊歩道。世田谷、環七、環八あたり。 2人が歩く、昼とは違う表情の東京が美しい。 やがて偶然(またしても偶然だ)に自転車を手に入れる。 自転車によって、2人の移動エリアは一気に拡大する。 そしてワン・キッス。それがまさかの、最後のキス。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 愛してるなんてとても言えない
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    愛してるなんて とても言えない と、言うとき、彼女が語っていること。 彼女と彼の出会い。またしてもそれは路上だ。 片岡義男の黄金のパターンがここでも踏襲される。 トラブルの渦中にある彼女を拾い、とっさに オートバイに乗せて走る。逃げる。 逃げたら、ひとまず一緒に住む。 しかしそれで平穏に済むはずはなく、彼女の後ろ側にある ダークサイドとの接触は避けられない。 だから、対峙する。そして再び、逃げる。 ただ、行為があるのみ。 彼女の涙も、アクションである。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • アリゾナ・ハイウェイ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    移動する時間の長さが違えば、 別れと、別れの後の出発の仕方も違うはずだ。 ある者はロディオ・ライダー。かつて栄光に輝いた彼も 今年は惨敗、負傷し、おまけに妻は1人になりたがっている。 そのロディオ・ライダーを空港まで大きなオートバイで送り届けた 日本人青年も、西海岸から東海岸までの長い移動を 妻との別れ話にあてる、という試みの最中だ。 いっぽうで帰宅してみたら愛する妻と子は書き置きを残して 家を出てしまった、という歌を好んでいた長距離トラック・ドライヴァーは 自分も歌の内容と寸分たがわぬ人生を歩むことになる。 別れの痛みとともにある人々を慰撫するのは、 アリゾナのむき出しの荒野だけだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ロードライダー
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    友よ、大陸の真ん中で逢おう。 この短編は、『月見草のテーマ』と同じテーマを宿している。 1台のオートバイが東から西へ、もう1台が西から東へ。 やがてその2台が合流する、という物語だ。 そしてこちらはその大陸版。だからスケールの種類が違う。 ハイウェイの、青空の、流れる空気の、豪雨の、 胃に流し込むオレンジジュースの、月明かりの、夜の深さの その質が日本とは異なる。 多くを語る必要はない。イカれたロードライダーであること、 ただそれだけで信じ合える男と男のストーリー。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • P+D BOOKS 白と黒の革命
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    1巻990円 (税込)
    ホメイニ革命直後 緊迫のテヘランを描く。  アメリカ在住のイラン人商人がふと洩らした言葉をヒントに、イラン革命の真相を追って、テヘランに乗り込んだ男の身に危機が迫った……。  パーレビ王朝の近代化路線・白い革命と、イスラム最高指導者ホメイニの黒い革命。そして背後で暗躍するCIAの影。  激動するイランで彼が見たものは何だったのか?  筆者自らの革命勃発期のイラン滞在経験が動機となって描かれた作品で、豊富な取材力に基づいた、予言性に満ちた迫真のドキュメント・ノベル。
  • ベッドのおとぎばなし
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    復刊第三弾は、男女の情事を描く傑作短編集。 女友だちとの会食に向かう途中、にわか雨に降られた美也子は、駅前の本屋に駆け込んだ。軒下で雨宿りをしていると、隣に立つ男から声をかけられ、最初の一瞥で自分の好みの男の範疇に入ると見てとるが……(俄か雨――第一夜)。小学校の同窓会、四十代を目前にした男女が日曜のホテルのティーラウンジに集まった。卒業以来、ずっと断わり続けていた彰子だったが、参加する気になったのにはある特別な理由があった(同窓会――第九夜)。プレゼンテーションの準備を終えた夜、多加子は何度か食事を共にした男友だち・阿久津とみに行くことに。阿久津からの情事の誘いを軽くかわし続ける多加子の目の前に、別居中の夫が若い女性と一緒に現れ……(空車待ち――第十七夜)など全34編を収録。時代を超えてスタイリッシュな男女が織り成す情事、大人の女同士が繰り広げる愛憎劇を、流麗な文体で描いた短編集。
  • まっ赤に燃えるゴリラ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    シリアスさを欠いた三角関係から まっ赤に燃えるゴリラはやがて故郷に帰る。 多くの片岡作品がそうであったように、出会いは路上。 そこにはオートバイがあり、19歳の少年がいる。 年上の女がリードする。女はその筋の男の「イロ」でもある。 初夏から秋にかけての時間の流れの中で 社会から、学校からはみ出し、嫉妬を土台とした堅固な三角関係に ならない三人は、やがて二手に別れることになる。 三人のあいだには、不思議な好意と信頼がある。 さあ、ここからはそれぞれの時間だ。 ゴリラはカタギになる。まっかに燃えている。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • アマンダはここに生きている
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    「ただのラブ・ソング」と 「アナザー・ラブ・ソング」。 月明かりのハイウェイを、巡業用バスが走っている。 運転しているのはアマンダ。女性として、妻として、母として完璧であり、 カントリー・ミュージシャンの夫は、あらためて惚れ直している。 結果、20年前のヒットに並ぶ傑作「アナザー・ラブ・ソング」が生まれた。 だがしかし、巡業やカントリーを取り巻く様々な人々がすべて幸福なわけではない。 だからこそ、アマンダの充実した人生は輝いている。 私立探偵アーロン・マッケルウェイ・シリーズの中では 事件らしい事件の起こらない地味な一編ながら、読後に深い余韻を残す作品である。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ビングのいないクリスマス
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    戦友、という間柄の2人の男にとって 悲劇は戦後になってからやってくる。 私立探偵アーロン・マッケルウェイ・シリーズの一編。 今回の依頼は、行方不明になっている男を探し当てることだ。 辻褄の合わない謎の絵葉書と、男に婚約者がいたことだけを手がかりに 女性探偵のアストリッドと助手のアーロンは調査を開始する。 残念ながらしかし、何の進展も見られない。 行方不明の男は原爆投下に係わる仕事をしており その戦友を訪ねても、何の手がかりも得られない。 だが作者はあっさり、この失踪の謎を読者に明かす。 最後まで知らないのは物語の中の探偵2人だけ、という トリッキーな一編である。 【目次】 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • パステル・ホワイト
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    雪から雪へ、時は移り 始まったものは、終わる。 空から舞い落ちる、白い雪。 夏の青い空と陽射しが主流の片岡作品にあって 雪は貴重な例外だ。 しかしながら、同時にこの作家特有の「型」もここに見ることができる。 走っている男が、約束もなしに、路上で女を拾う、というパターンだ。 現実にそんなことはまずおこらない、という感想は無意味だ。 ここには出会いがあり、自然な流れがあり、喜びがあり、 時が経過して、やがて悲しみが来る。それだけだ。 そして最初と最後に、雪があった。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 彼はいま羊飼い
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    流れ落ちるのを止め、 男はいま、留まって学ぶことを始まる。 延々と続く丘のつらなりの中を 1台の赤いピックアップ・トラックが走っている。 そこには女と男が乗っており、 ニューヨークからカリフォルニアをめざした長い旅の途中だ。 すぐに子供っぽい情熱を燃やしながら 何一つモノにならない男の幼稚さに女はウンザリしている。 しかし不意に、決定的な出会いがあった。羊飼いだ。 羊飼いの世界を知り、雷鳴と豪雨と、スカンクの放屁を浴びて 1週間意識不明になるという洗礼を受けて、 ようやく男は自分の道を見つける。 あくまでカリフォルニアに向かう女と別れ、 男はそこに留まって学び始める。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 再会
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    6人から5人へ。そして4人。 それが即ち、時間が経過する、ということ。 6人の男女がいる。まだ20代だが、30が目前の20代だ。 高校、大学を通じてずっと友人だった6人は 何よりも波乗りを愛することで結ばれていた。 大学を卒業し、それぞれ社会に出て、ハワイで彼らは再会する。 だがその時、彼らは5人になっている。 女3、男3の、いささかおさまりの良すぎる配分は 5人になることによって何かが崩された。 そしてここハワイで、また1人が去っていく。 青春の終わりと時の流れの残酷さ、やさしさ、そのすべてが 圧倒的な海と空と太陽とともにある。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • マーマレードの朝
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    飲んで、移動して、また飲んで、移動して、 やがてマーマレードの朝。 クラブのホステスと、たまたま店に来た一介のサラリーマン。 決定すること、依頼することが女の役目であり、 引き受けること、運転することが男の役目だ。 女はアルコールを、飲む、飲む、飲む。 男は部屋に連れて行くこと、待つことくらいしかすることがない。 時間が経過し、女の懸案が済んで、正月五日。 夜ではなく、アルコールはなく、 ベーコンエッグとマーマレードを塗ったトーストと ささやかな出発の朝が来る。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 夜行ならブルースが聴こえる
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    寝静まった時刻のサイレント・アクション。 目撃者は誰もいない。 パッとしないバンドのリード・ギタリスト。 彼につきまといながらも、彼という存在を、彼の音楽を 正当にこきおろす美人の女。 ドサまわりのような形で夜行に乗って北へ向かう二人をのぞいて 乗客はみな寝てしまったようだ。 その時、唐突にアクションがやってくる。 たまたま手にした道具によって。あっけなく。争いもなく。 誰も見ていないし、聴いていない。 この列車の中で、ブルースを聴いているのは果たして誰か? 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ベイル・アウト
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    海と対峙してしまった者たちにとって、 人生は射出座席(ベイル・アウト)だ。 深く、海に魅せられてしまう人間がいる。 さしあたって、その人間は2種類に分かれる。 サーフボードで海に出ていく者と 海を、サーフを、サーファーを、フィルムに収める者だ。 フィルムを撮る者はサーファーに魅せられ、 サーファーはフィルムに映った海に魅せられ、新たなチャレンジに出る。 彼らは降服の幸福を知っている者たちだ。 やがてその中のある者は、南太平洋の彼方へと消えて行く。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • シュガー・トレイン
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    最後のサーフが消えるとき、 彼女に巨大なサーフがやってくる。 美しく、大きな波で知られた島は、変わろうとしている。 火力発電に伴うコンクリート桶の建設が、 景観ばかりでなく、ついにはサーフそのものを消してしまう。 抗いようもなく進行していくその流れは、 誰が善で誰が悪という単純さを許さない過酷さで かつて走っていた蒸気機関車の復活にも火をつける。 島そのものが持つ歴史、そこに暮らす人々の知恵から生まれる そうした一連の動きが、ある時、一人の女性の身心を直撃する。 それは慶賀すべきことであると同時にパニックに近い事態でもあり やはり善悪の向こう側にある荒々しさに満ちている。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • かやあやや。子どもの「なんで」に答え続けてたら妙な物語に巻き込まれた話
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    書籍説明 旅の途中、魔女の一撃を喰らい立ち上がれなくなった僕は、死を覚悟した・・・と書けばファンタジーだが、 実際はいやはや、ツーリング中にぎっくり腰を喰らって (ドイツ語でHexenschuss:Hexeは魔女schussは一撃の意味。) 死にかけるとは、僕もおっさんになったものだ。 そんな僕と偶然出会った少女の質疑応酬バトルの行く末にある意外な結末とは・・・!? この物語は作者の実体験をもとに脚色を施し制作されました。 著者紹介 綾羅木大手(アヤラギオオテ) 1987年生まれ、いろいろ聞かれて、いろいろ答えて、そこはかとなく巻き込まれた。 趣味はギターとバイクと映画鑑賞。
  • その言葉を/暴力の舟/三つ目の鯰
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    東京で三年ぶりに再会した、故郷の俊才の変わり果てた姿「その言葉を」。他人の怒りと攻撃性を誘発せずにはおかない、風変わりな先輩との四年間「暴力の舟」。父の葬式で一堂に会した親族たちの、幼い頃は窺い知れなかったそれぞれの事情「三つ目の鯰」。七〇年代の青春の一光景を映し出す、瑞々しい初期中篇三作。
  • 微熱少年貧血少女
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    1巻550円 (税込)
    林檎は、両親の不仲に悩み人生を息苦しく思う高校1年生。ある日、屋上で大学部のカッコイイ、ユノ先輩と出会い恋に落ちる。クラスメイトの涼太と林檎の間には特別なつながりがあった。林檎の母の不倫相手は、涼太の父親。最初のキッカケは興味本位だったが、次第に涼太は林檎に惹かれる。 林檎がユノ先輩と付き合うことになり、涼太は林檎のことを好きな事を自覚する。 夏休み、ユノ先輩がNY留学に行ってから連絡が無く、落ち込んでる林檎を心配して、涼太は林檎を沖縄旅行へと誘う。
  • いぬ馬鹿
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    1巻649円 (税込)
    動物文学の第1人者・戸川幸夫の珠玉短編集。 日本の動物文学の第一人者、戸川幸夫が描く日本犬の物語。表題作の他、マタギとその猟犬との深い絆と悲劇的運命を描いた「熊犬物語」、「白眼がどこかで笑ってる」など6編を収録。絶滅種も含めた、日本犬解説付。 【目次】 熊犬物語 猪犬物語 いぬ馬鹿 山犬塚 秋田犬物語 日本犬の系譜

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