響音(ひびね)はもうすぐ六年生。中学生のお姉ちゃん千弦(ちづる)はピアノが上手で、毎日ピアノ中心の生活で練習している。響音は千弦のピアノが大好きだけど、このごろの千弦のピアノすごいんだけど、いっしょにうたったり踊ったりできない・・・と思う。
千弦はお母さんとピアノづけの毎日なので、響音は近所のおじい
...続きを読むちゃんの家へ行き、陶芸(お茶碗を焼くこと)を教えてもらったりして放課後をすごしている。そこへおばの燈子さんが仕事の都合で帰ってきた。
燈子さんも昔、ピアノをやっていた。ピアノの恩師と一緒に、ふるさと文化祭に音楽劇で出場することになった。そこで響音を音楽劇に誘った。響音はピアノはしていないけど、音楽に合わせて踊るのは好きだ。
ピアノでスランプになっている千弦に、楽しい音楽を取り戻してあげたいと、響音だけでなく、千弦の後輩の秋生(シュウ君)、響音の友達が中心となって音楽劇を作っていく。
音楽青春小説。