小説・文芸 - 祥伝社作品一覧

  • 十津川警部 七十年後の殺人
    3.0
    〈島崎修一郎 過チヲ正シテ死亡ス〉信州野尻湖畔に建つ石碑の奇妙な銘文は、五十年前の未解決殺人に関わるという。十津川が休暇でこの地を訪れた翌日、何者かが石碑を爆破。さらに、事件を調べる歴史学者の小田切が失踪した。十津川の恩師である小田切は、外国人別荘地の会員で、二重国籍だった!? 大戦秘話、残された捜査メモ、米国の影……。十津川が歴史の闇を追う!
  • 十津川警部 哀しみの吾妻線
    3.0
    東京で弁護士が射殺された。一週間前、静岡で毒殺されたコンビニ経営者夫婦がこの弁護士の名刺を所持していたと判明。さらに十津川警部は、二週間前に長野で起こった刺殺事件に注目した。いずれも水曜日に発生していたのだ。しかし十津川は、各事件を無関係とする上司と対立、窮地に陥る。やがて、被害者たちが吾妻線沿線の出身と判明、闇社会の大物の名も浮上し……!?
  • 「新しい自分」と生きるために 50歳からラクになる人生の断捨離
    3.0
    50歳は「人生の地殻変動」が起きる時期。あなたの「重たい心」はモノに現れる。なぜ、「捨てない」ではなく「捨てられない」なのか? 不安や思い込みから自由になるには。つらい人間関係を断捨離する方法。何が起こっても大丈夫な自分になる。「片づけたいのに片づけられない」多くの「断捨離」受講者の悩みと、著者自身の体験をもとに、初めて書き下ろした50代生き方本。
  • 罰当て侍 最後の赤穂浪士 寺坂吉衛門
    4.0
    赤穂四十七士ただ一人の生き残り、薄幸の町娘のため剣を抜く! 吉良邸討ち入りに加わり、ただ一人生き延びた男、寺坂吉右衛門。江戸じゅうを沸かせた忠臣蔵から三十余年、齢七十を超えた彼は、麻布の曹渓寺でひっそりと寺男を務めていたが、突如周囲に奇妙な事件が続出する。近所のうどん屋店主・喜兵衛が渋谷川で溺死、その直前にうどん屋の隣の長屋の庭木に、ほんの一瞬、死体が逆さ吊りにされていたというのだ。喜兵衛はそれを目撃していたのだが……。残された喜兵衛の娘おさきは苦界に身を落とす覚悟をするが、吉右衛門は彼女を救うため老体に鞭打ち事件の真相を追う。かつての名剣士吉右衛門は、討ち入りで見せたあの剣の冴えを取り戻せるのか! 書き下ろし傑作、待望の電子化!
  • 九州新幹線マイナス1
    4.0
    警視庁吉田刑事の留守宅が放火、焼け跡から女性の刺殺体が発見された。愛娘と鹿児島県指宿へ向かう最中の事件だった。被害者のホステスと吉田は面識がないと言う。直後、吉田の愛娘が失踪。“走る密室”九州新幹線から忽然と姿を消したのだ。やがて黒い噂が浮上し、吉田に疑惑の目が…。東京、九州、山陰、各地で仕掛けられた頭脳犯の大掛かりな罠に十津川警部が挑む!
  • 屋上物語
    3.5
    さまざまな人たちが集まるそのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪……。だが、ここに、何があっても動じない傑物がいた。人呼んでさくら婆(ババ)ァ、讃岐うどん店の女主人である。今日もPHSの忘れ物が一つ。奇妙なことにそれが毎日、同時刻に呼出音だけ鳴るのだ。さくら婆ァの手が空いた時間帯に、まるで何かをつたえたいかのように……。早世したミステリー界の異才が残した珠玉の連作「屋上」推理、熱いリクエストに応えて待望の電子化!
  • 伯林水晶の謎
    4.0
    ナチスによるユダヤ人襲撃は、散乱する窓ガラスに因み、「水晶の夜」と名付けられた。その悪夢が現代日本に甦った!被害者の宮谷は無数のガラス片に覆われ、息絶えていたのだ。作家探偵霞田志郎は容疑者を宮谷の仲間に絞ったが、第二、第三の事件が起こり…。

    試し読み

    フォロー
  • 水の城――いまだ落城せず
    4.0
    「なぜ、こんな城が!」五万の大軍率いる石田三成は、蓮沼に浮かぶ小城を前に歯がみした。天正十八年、関東の雄・北条家に怒濤のごとく襲いかかった豊臣軍。百を超す支城が次々と陥落する中、なぜか武蔵・忍城だけが落ちないのだ。足軽・百姓合わせ僅か三千の兵力にもかかわらず…。戦国史上類を見ない大攻防戦!

    試し読み

    フォロー
  • 非合法捜査
    -
    少女の暴行現場に遭遇したことがすべての始まりだった。翻訳家・諒子は、夜の街に消えた少女を追って単独捜査を開始。直後、少女の父親が銃弾に倒れた! 邪悪な闇の底から諒子にも魔の手が忍び寄る…女探偵ハードボイルドの白眉!

    試し読み

    フォロー
  • 大川わたり
    4.1
    借金二十両を返し終わるまでに大川を一歩でも渡ったら始末する!賭場の親分に命がけの約束をさせられた大工の銀次。博打で職人仲間の一家までも潰していた銀次は改心し、日本橋老舗呉服屋の手代として新たな人生を歩み始めた。しかし、川を越えねばならぬ出来事が!

    試し読み

    フォロー
  • かかし長屋――浅草人情物語
    4.0
    江戸下町の「かかし長屋」は、近在の証源寺の先代の住職が御上の了承を得て築いた人情長屋。盗賊から足を洗った勘助は、長屋の人々の厚い人情に囲まれて、扇職人として更生したのだった。だが、あるとき昔の仲間が現れて…。心温まる時代長編。第六回柴田錬三郎賞受賞作。

    試し読み

    フォロー
  • 京洛斬鬼 介錯人・野晒唐十郎〈番外編〉
    3.7
    幕末動乱の京で、鬼が哭く! 義なき志士は許すまじ――孤高なるヒーロー・野晒唐十郎、ここに帰還。 「……こいつが、おれたちの出迎えか」京は三条大橋の袂に打ち捨てられた凄惨な死体。 その脇には『天誅、夷誅隊』と記された板片が。 江戸で暗躍していた尊王攘夷を叫ぶ浪人集団・夷狄誅殺隊を討った狩谷唐十郎。だが、夷誅隊の生き残りがまだ京で暴れていることから、再び殲滅すべく伊賀者・お咲とともに京へと!  幕末、風雲の京洛での新たな戦い!
  • 双鬼 介錯人・野晒唐十郎〈十五〉
    3.7
    「あやつは、おれが斬る!」 鬼の洋造と呼ばれる男と対峙した狩谷唐十郎は、これまで戦った敵以上の剛剣、神速の斬撃、そして凄まじい気迫に圧倒された。 洋造らは攘夷志士の集団で、残虐な押し込みなどで江戸を恐怖に陥れていた。幕府は成敗に乗り出すものの、ことごとく返り討ちに遭っていた。 最強の敵に出会った孤高の介錯人狩谷唐十郎の、最後の戦いが始まる――!
  • 地獄の辰 犯科帳
    4.0
    「水、水だよ…」袈裟掛けに斬られた夜鷹が遺した謎の言葉。両替屋の娘殺害の最後の目撃者だった。口封じめのためか。「水」の意味するものは?蛇蠍の如く嫌われる深川堀川町の岡っ引き辰造・通称“地獄の辰”。めっぽう切れる頭脳と二尺一寸の長十手が江戸の悪を抉り出し、断つ!

    試し読み

    フォロー
  • おひとり様を生き抜く「女子貯金」生活
    4.0
    マンションは買ったほうがいい? いくらあれば一生安心して暮らせる? 親の介護にいくら必要? ベストセラー『3000円投資生活』の著者がお金の疑問に即答!一生困らないマネーバイブル。
  • 十津川警部 姨捨駅の証人
    -
    亀井刑事は休暇を利用して、鉄道ファンに人気の篠ノ井線の姨捨駅を訪れた。そこで奇妙な服装の男を目撃し驚愕する。ミスキャンパス殺人事件の容疑者が自らのアリバイを証明する男とした人物とそっくりだったのである。だが男は見つからず容疑者は送検。十津川警部が男を捜すが……。
  • 民宿雪国
    3.6
    大勢に惜しまれながら、国民的画家・丹生雄武郎が亡くなった。享年九十七。彼は一方で寂れた民宿のあるじでもあったが、その生涯は未だ多くの謎に包まれている――。期待した筋書きを幾度も裏切られる破天荒な構成、そして昭和史の裏面を抉りながら最終的に物語が辿りつくのは……!? 小説界が驚倒した空前絶後、衝撃の大傑作。
  • おじさん、大好き 女心を教えます!
    3.0
    あとちょっとで、もっと素敵になれるのに……。身だしなみから、お金の使い方、食事の作法、ナンパの秘訣、OL取扱い法まで、ベストセラー「すっぴんスチュワーデス」シリーズの著者がそっと教える「おじさん」改良講座! 素敵なおじさんは靴が違う。清潔感はハンカチでアピール。歳をとってからのナンパは若者より有利である……国内外で数多(あまた)のビジネスマンを見てきた人気エッセイストが、日本中のおじさんに愛を込めて贈る熱いエール!(少し毒入り)
  • 君は素知らぬ顔で
    4.0
    文具メーカーで働く由紀江は耕次と付き合って半年。気分屋の彼は機嫌が悪くなると手がつけられない。耕次の怒りを理不尽に思いながらも言い返せない由紀江。次第に彼の態度はエスカレートしていき……。(「今日の占い」より)とある女優の成長を軸に、様々な時代を生きる人々の心のささくれを丁寧に描いた六編。最後に新鮮な驚きと爽やかな感動が待っている、連作小説の傑作!
  • 七福神殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    悪名高い豪商だけを狙い、誰も傷つけぬ。盗むのは五百両以内。七福神の面を着けた七人の盗賊は義賊として庶民に歓迎された。風烈廻り与力青柳剣一郎は、御奉行から七福神捕縛の厳命を受けた。そんな折、辻斬りに殺された男が一味の一人と判明。さらに七福神が次々と消されていく。誰が何の目的で? 青痣(あおあざ)与力の人情裁きの剣が冴える、人気シリーズ第5弾!
  • 逃げ出したくなったら読む本
    4.0
    人間関係、仕事、責任、決断……がんばりすぎていませんか? 我慢を続けて、幸せになれましたか? 「逃げる」は恥ではありません。自分を守る行動なんです。「休みたい自分」を心から許してあげましょう。逃げたいときは踏んばらない!が鉄則。「逃げ出したい」あなたのための6つの処方箋。正しい逃げ方、お教えします。
  • 汚れた警官 新装版
    -
    東京湾で、トカレフの銃弾が撃ち込まれた女の遺体が見つかった。巡査の伊吹龍次は、横行するロシアの密輸組織との関連を疑う。直後、先輩警官の遠藤が姿を消し、密輸船から持ち出された麻薬密売に関わっていたことが明らかになる。尊敬する先輩が、一体なぜ―。血気盛んな伊吹は、遠藤の無実を確信し単独捜査に乗り出すが、炙り出されたのは法でも裁けぬ巨悪だった!※本作品は配信中の『汚れた警官』の新装版です。
  • 狙われた男 秋葉京介探偵事務所
    -
    人は秋葉を「危険な男」と呼ぶ。「頭が切れ、秘密を守る、頼り甲斐のある男」とも。裏切りには容赦をせず、退屈な依頼は引き受けない――。そんな秋葉の探偵事務所を悪どい商売で財をなした川島が訪ねてきた。全財産を慈善事業に寄付しなければ殺す、と脅迫されているという。恨みを抱く三人の男に、秋葉は会うことにしたのだが…。表題作他、全五話の探偵物語。
  • 伊良湖岬 プラスワンの犯罪
    -
    中学で同級生だったカメラマン野中の遺作展に出かけた十津川は、渥美半島・伊良湖岬で撮影された写真の中に、連続狙撃事件の容疑者水沼によく似た男を発見した。元自衛隊員水沼の購入した銃の線条痕が、二つの狙撃事件で使用された弾丸と一致していたのだ! 十津川と亀井は、姿を消したスナイパー水沼の足取りを追って伊良湖に向かうが、そこに第三の凶報が…。
  • 完全殺人
    3.7
    〈最もすぐれた殺人方法を示した者に大金をやる〉空別荘に集められた四人に男は提案した。初対面の四人には共通点があった。それは殺人を犯し、逮捕されなかったということ。すなわち「完全殺人」の成功者たちだった。凶器の消し方、アリバイ工作、動機の隠蔽、四人は自らの犯罪を語り始めた…。完璧な殺人とは? そして奇妙な提案の真意とは? サスペンス傑作短編集。
  • 早稲女、女、男
    3.5
    早稲田大学四年の早乙女香夏子には、留年を繰り返す脚本家志望のダメ男・長津田という腐れ縁の彼氏がいた。しかし、必死で就活に励んでいる間に後輩の女子が彼に急接近。動揺する香夏子だが、内定先の紳士的な先輩に告白されて…。自意識過剰で不器用で面倒臭い早稲女の香夏子と、彼女を取り巻く微妙な距離感の女子五人。傷つきながら成長する女子たちの等身大の青春小説。
  • 夜の脅迫者
    4.0
    約束された次期重役の椅子が――!? 営業部長の安田は、房総へ愛人とドライブへ出かけた帰途、人身事故を起こしてしまう。出世の危機と不安を抱くが、轢いたのは小柄で貧相な男。これは示談で済む、そう安田は安堵した。だが、そこには信じられない落とし穴が待っていた……。傲慢なエリート男を襲った恐怖とは?(「脅迫者」より)推理小説界の巨人が描くサスペンス傑作集!
  • 泣いたらアカンで通天閣
    3.7
    〈おとうちゃん、おおきに、ありがとお。うっとうしいほど、愛してくれて……〉大阪・新世界のどん詰まりに店を構えるラーメン屋「味(み)よし」。亡き妻から店を引き継いだ店主のゲンコは、商売に身を入れず遊蕩三昧、かつて評判だったラーメンの味もガタ落ちで、閑古鳥が鳴いている。OLをしながら店を支えるしっかり者の一人娘センコは頭を抱える毎日だ。そのうえ、最近、ぼんやりしてきた店番のおばあやんも気にかかる。そんなある日、この町を嫌って東京に出て行ったセンコの幼馴染、質屋の息子カメヤがひょっこり帰って来た……。痴話喧嘩も色恋沙汰もみんな筒抜けのご近所さん。浪速のシンボル・通天閣が見下ろす下町商店街でデコボコ父娘が繰りひろげる、鬱陶しいけどあったかい、抱腹と感涙のとびっきりの人情物語。TVドラマ化、舞台化もされた評判作、待望の電子化!
  • わたしたちが少女と呼ばれていた頃
    4.1
    横浜にある女子高に通うわたし、上杉小春には碓氷優佳という自慢の親友がいる。美しく聡明な彼女はいつも、日常の謎に隠された真実を見つけ出し、そっと教えてくれた。赤信号のジンクス、危険な初恋、委員長の飲酒癖、跡継ぎ娘の禁じられた夢、受験直前の怪我、秘密の失恋相手……。教室では毎日、少女たちの秘密が生まれては消えてゆく。名探偵誕生の瞬間を描く青春ミステリーの傑作!
  • 扉は閉ざされたまま
    3.9
    久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まったその日、伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
  • 彼女が追ってくる
    4.0
    旧知の経営者仲間が集う「箱根会」の夜、中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに、死体が握る“カフスボタン”が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが、ゲストの火山学者・碓氷優佳は姫乃が残したメッセージの意味を見逃さなかった。最後に笑う「彼女」は誰か……。
  • いつか終わる曲
    3.6
    君もどこかで聴いているだろうか? 忘れられないこのメロディーを――。走り出した恋心を加速させたあの旋律、会えなくなった友だちが大好きだったバンド、どうしようもなく淋しい夜に味方をしてくれた歌声、誰にも言えなかった気持ちを重ねて口ずさんだフレーズ……。音楽と共に刻まれた記憶は決して色褪せない。15の名曲と共に紡ぐ、切なさ響くショートストーリー集。【特別対談/小山田壮平】
  • やっかいな隣人 韓国の正体―-なぜ「反日」なのに、日本に憧れるのか
    3.5
    民族の仇敵であるはずの金正日にすりより、大嫌いなはずの日本に憧れ、国定の教科書で堂々とウソの歴史を教える不思議の国・韓国。 日本人に到底理解できない疑問、苛立ちを井沢元彦氏が代弁し、韓国人の複雑な内面に立ち入って、呉善花氏がそれに応える、手に汗握る対論!
  • 十津川警部 日本のエーゲ海、日本の死
    4.0
    新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生。その一週間後、日本のエーゲ海と呼ばれる岡山県牛窓の展望台で駐車中の車から男の絞殺死体が発見された。岡山県警から捜査協力の要請を受けた十津川警部は、二つの事件の被害者がパルテノンI号というヨットを共同所有するメンバーであることを突き止める。しかし、そのヨットは二年前に伊豆の伊東沖で沈没し、他のメンバー四人は失踪していることが発覚した! 二年前の遭難事故を洗い直す十津川警部の前に当時の金塊強奪事件が浮上し、その背後には財団法人あけぼの会の理事長であり元国務大臣の衆議院議員・石田健作とその秘書・相原敬の姿が見えてくるが……。東京~岡山、760キロの殺人!
  • 女喰い
    -
    1~12巻660~770円 (税込)
    菅原志津馬…彼こそ稀代の超スケコマシ。一流商社の社員でありながら、鍛え上げた性技で次から次へと美女をものにし、貢がせること十年。女で稼いだ莫大な資金を元手に新たな事業に乗り出そうとした矢先、彼が面倒を見ていた女が全裸死体で殺された!金になる大切なスケを誰が殺したのか?冷徹で強靭な超悪党の、誇りを賭けた弔い合戦が始まった。著者を代表する人気シリーズの記念すべき第一作!女を落とす性技の数々が読みどころです。
  • 十津川警部 しまなみ海道追跡ルート
    4.0
    白昼、観光会社「瀬戸内ビュー」社長の愛娘が誘拐された。身代金は五億円。ライバル会社社長の、岡山県牛窓の銀行口座に振り込めというのだ。身代金を回収し、モーターボートで逃走を図った犯人は、クルーザーに衝突して沈没。新たに六億円の要求が……。だがそれは、さらなる悪夢への序章にしか過ぎなかった。十津川警部を愚弄する犯人側の意図とは!?
  • 寝台特急カシオペアを追え
    -
    女子大生・小野ミユキが誘拐された。犯人の指示で、父親の敬介が身代金二億円を携えて上野発のカシオペアに乗り込んだ。十津川警部は、新幹線で先回りし郡山から乗車するが、敬介も金も消えていた。さらに、ラウンジカーでは中年男女の射殺体が発見される。誘拐事件との関連は? 十津川を嘲笑うが如く、次々と引き起こされる事件。果たして解決への鍵とは!
  • 庭師(ブラック・ガーデナー)
    3.3
    長らく空いていたC-3花壇に、新しいお花がやってきました。とってもシャイで寂しがり屋の女の子――寺内さやかがそのマンションに引っ越すと、怪しげなHPにこう記された。直後、異臭騒ぎ、ペット惨殺と怪事件が頻発し、それらがすべてリアルタイムでHPに暴かれる。人間を花に喩え剪定する「庭師」が、住人同士の疑心と狂気をあおる未曾有のパニック・ホラー!
  • 秀吉 秘峰の陰謀
    -
    秀吉軍に挟撃された知将・佐々成政は絶体絶命の危機に陥った。存亡を賭けた“厳冬の飛騨超え”を決行。雪と氷の地獄に挑んだが、自然の猛威の前に兵たちは次々に倒れた。が、この無謀ともいえる雪中行の背後には、驚天動地の陰謀が隠されていた……。
  • 泳げ、唐獅子牡丹
    4.0
    唐獅子牡丹のモンモンを背負う若き組長、ひょんなことからクラブ対抗水泳大会に駆り出された。だが泳ぎの得意な組長は、最中とんでもない事件に呑み込まれ、命と身体を張ることに…!現役アナウンサーのデビュー作は、愉快痛快の傑作青春小説。
  • 刺客殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.7
    斬るか斬られるか、絶命剣! 藩から受けた非情な密命とは……青柳剣一郎と剣道場で同門だった浦里左源太は、陸奥(みちのく)の藩に仕え幸せな家庭を築いているはずだった。ところが左源太の零落した姿が江戸で散見され、首をざっくりと斬られた武士の死体が見つかる。それは絶命剣という恐るべき技で、左源太がまさに体得しようとしていたものだ。何故家族を捨て、刺客となって帰府したのか? 風烈廻り与力の剣と人情が冴える傑作!風烈廻り与力シリーズ第4弾!
  • 八丁堀殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    与力を襲う疾風一閃!これが、八丁堀を震撼させる与力殺しの幕開けだった。さらに二人、三人と与力ばかりを一刀のもとに斬り伏せる居合の達人とは何者か?風烈廻りから急遽探索の長に抜擢された剣一郎だが、息子の剣之助までが囚われ、絶体絶命の窮地に!
  • 京都の謎・東京遷都その後
    -
    “天皇”のいなくなった街に発生した“文明開化”プロジェクト!学制発布以前に作られた小学校、日本最初の博覧会はなぜ京都で、最先端を行く琵琶湖疏水と水力発電、知事が開発した歓楽街・新京極…多彩な日本初を紹介しながら、京都人の知られざるパワーを描く!
  • 二十六夜待
    -
    鉋(かんな)職人の勘助は長屋で婚礼の送り膳を独りで食べた。娘のお千代の嫁ぎ先が大店ゆえに、祝いの席に出るのを遠慮したのだ。血の繋がらない娘と、死んだ妻。二人に知られてはならない秘密が勘助にはあった。ところが、十六年前のあの夜の出来事を、岡っ引きの市兵衛だけは知っていた……。市井(しせい)に隠れ棲む過去を持つ者と岡っ引きの、情と恩讐を描く表題作ほか、名手の腕が冴える感涙の傑作時代小説集!
  • 十津川警部 「家族」
    3.3
    部下刑事が突如辞表を提出、失踪した。“殺人者”となった弟のためにすべてを捨てたのだ。彼の真面目な人間性を知る十津川は懊悩。捜査の進展とともに弟が埋めたはずの遺体が消失、さらに田中家を監視する謎の男も…。そこには政界と製薬業界をまたにかけた、大スキャンダルが!“家族の絆”とは何かを問う、仰天の傑作推理!
  • さむらい 死恋の剣
    -
    浪人者に絡まれていた武家娘を、一刀流の若武者・待田恭四郎が救う。娘は一刀流と対立する派の道場主の娘・芳江だった。許されざる恋に落ちる二人。一方、藩の内紛が激化し、恭四郎の父が刺客に襲われ命を落とす。背後に芳江の父の影を見て…。恋か、武士の生き様か?懊悩する若武者の凄愴なる剣豪成長小説。
  • さよならの殺人1980
    -
    「かけがえのないひとを殺した、ジョン・レノンが死んだあの日に…」その言葉とともに渡された小説の原稿が、私を過去へと引き戻す。80年11月、大学自治会長の森山が猟奇的に殺され、工学部4年の矢部たちが事件を調べ始めた矢先、また一つ死体が発見される――当時の事件をなぞる小説の意外な結末と、17年後の衝撃の真実とは? 追憶の青春群像推理。
  • さむらい 青雲の剣
    4.0
    「侍らしく、生きよ」藩の内紛に巻き込まれ切腹した父の遺言。若き秋月信介は極貧生活に耐え忍び、剣術の研鑽を積む日々。やがて成人した信介を待ち受けていたのは、あの内紛の再燃だった。己を捨て死地に赴く“もののふ”の極限の姿を描く、凄まじくも清冽な剣豪小説!
  • 眠り首 介錯人・野晒唐十郎〈十四〉
    3.5
    奇妙な辻斬りが相次ぐ。死骸の顔が穏やかなため、町方は「眠り首」と名づけた。 その鮮やかな斬り口から、唐十郎に嫌疑がかかる。だが、それは唐十郎を陥れる罠だったのである。 町方に執拗に追われ、さらに「眠り首」の下手人の必殺剣「鬼疾風」が襲ってきた。 唐十郎に迫る最大の危機!
  • 必殺剣虎伏 介錯人・野晒唐十郎〈十三〉
    3.7
    切腹に臨む侍が唐十郎に投げかけた謎の言葉「うぬも、虎の餌食になるがいい」。 その男は、誅殺組と称し、旗本を惨殺する一派であった。「虎」とは何か? やがて、幕府の小人目付や目付が次々と斬られていく。背後に渦巻く幕閣の陰謀。 鬼刻の剣も及ばぬ必殺剣「虎伏」とは! 手に汗握る緊張、全編凄絶なる闘い。剣豪小説の白眉!
  • 介護退職
    3.6
    総合家電メーカー北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前のエリートサラリーマン。妻と名門私立中を目指す息子と3人、都内で幸福な年末を迎えていた。ところがある日、故郷・秋田で独居する老母が、雪かき中に骨折したとの知らせが。幸い命にかかわる大事には至らなかったが、やがて病院での療養を終えた車椅子の母を、唐木は東京に引き取る決意をする。息子も無事合格し、母を交えた新たな生活は順調に滑り出したかに見えたが、運命は急転、唐木一家を悪夢の日々が待っていた……。現代日本の誰もが抱える「今そこにある危機」を真正面から描ききった著者ならではの問題作、ついに電子化!作家・堺屋太一氏も推薦!
  • 十津川警部 殺意の青函トンネル
    -
    青函海峡を渡った観光客の一人が定山渓で射殺され、もう一人が消息を絶った。一方、都内で殺害された新聞記者の捜査をしていた十津川警部は、二つの事件に奇妙な符号を見つけ北海道に渡った。やがて、国家転覆を画策する陰謀が進行していることに突き当たる。凶悪テロリストとの凄絶な知恵比べ!迫るタイム・リミット!
  • 十津川警部 桜の下殺人事件
    -
    三河湾・西浦温泉で、東伊豆・河津七滝で、そして長野・下諏訪温泉でも、若い女性が人を殺した後、自殺するという不可解な事件が続発していることが判明。事件の裏に隠されたある符丁に、十津川警部は注目するが果たして立証可能なのか?辞職覚悟で犯人を追いつめる十津川警部の怒りと執念が燃えた!
  • 木暮荘物語
    3.8
    小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、二階建て全六室のおんぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前の愛あるセックスに執念を燃やす大家の木暮老人と、刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことが生き甲斐のサラリーマン・神崎と、姿を消した恋人を想いながらも別の男性からの愛を受け入れた繭。一見平穏な木暮荘の日常だが、それぞれが「愛」を求めたとき、痛烈な哀しみがにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請のぼろアパートだからこそ生まれる人のぬくもりだった……。直木賞作家が紡ぐおかしくも温かな人間物語。
  • 火盗殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.8
    大江戸八百八町を狙う“火付け盗賊”―いつ、どこで、誰が、何を目的に?幾多の拷問の責めにも沈黙を続ける火付け道具を隠し持った男。何が男をそこまで耐えさせるのか。残忍な火付け強盗を利用しようとするさらなる悪党、そして利用される薄幸の人々のため、風烈与力・剣一郎の怒りの剣が吼える!
  • 回想・松本清張 私だけが知る巨人の素顔
    3.0
    「あんたの話は面白い。もっと聞かせてくれ」昭和の巨人はそうせがんだ。若き日に松本邸に通い、小説の素材・ヒントを提供し続けたた著者が、清張没後10年を期に初めて明かした交流秘話。その親交は著者が推理作家としてデビューするまで、およそ20年間続いた。著者の語ったさまざまな見聞が、如何に傑作群の誕生を支えたのか。戦後最大の流行作家の創作の裏側と、その意外な素顔を垣間見ることのできる稀有で貴重な回想録。
  • 札差殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    完結
    3.3
    旗本の子女が立て続けに自死する事件が続くなか、富商・大和屋が斬殺された。なぜか、その目撃者を執拗に狙う二人の刺客…。不可解な動きの先に見えてきた武士の窮状と富商の果てしない欲望が生んだ“江戸の闇”。その真相に迫る。初見参!頬に走る刀傷が疼くとき、風烈廻り与刀・青柳剣一郎の剣と頭脳が冴える!
  • 誇るべき日本人――私たちの歴史が語る二十一世紀への知恵と指針
    完結
    -
    ●登呂遺跡に結実した古代技術の粋!●納豆は科学的な食物●地球を救う「質素倹約」と「もったいない」などなど――日本の歴史を振り返ると見えてくる。日本列島は世界に誇れる「ソフトウェア」の宝の山だ!アニメ、ロボットに決して負けぬ先人の驚くべき知恵の数々は我々に大きな自信を与えてくれる!
  • 黒い太陽(上)
    3.9
    1~2巻660~701円 (税込)
    キャバクラの黒服・立花は父の入院費のために嫌悪する水商売に身を投じた。勝ち気な立花は「風俗王」の異名をとる藤堂社長に見込まれ、さらに若きホール長の凄腕にも刺激を受けてこの世界の魅力に取り憑かれていくが…。裏社会を描破する鬼才が、今、風俗産業の闇に挑む!

    試し読み

    フォロー
  • 霧の女
    -
    二百億の遺産を残し逝った三木達三は臨終に際し、隠し子・洋子(4才)に莫大な額を相続をさせる遺言を公表した。しかし、納得のいかない次女は“事故死”を画策。これを察した長女は危惧を募らせていた。それぞれの思惑が“濃い霧の中”で蠢いていた。

    試し読み

    フォロー
  • どんでん返し
    -
    「ねぇ…思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」―社の常務の姪と不倫の挙句、妊娠させ、結婚を迫られる夫。玉の輿をもくろむ夫に妻は離婚絶対拒否で対抗。岐路に立つ夫と妻の意地の対決の行方は?なんと全編会話だけで緻密に構成された異色の6作!

    試し読み

    フォロー
  • 八丁堀お助け同心秘聞 不義密通編
    3.0
    北町奉行同心・尾形左門次は荷の積み方を取り締まる高積見廻りといういわゆる閑職に就いている。が、直心影流の達人であり、しかも冤罪に泣く人々を陰で救うという顔を持っていた。そんな彼のもとに少女姦淫事件の報が。「お助け同心」の目がキラリと光った。

    試し読み

    フォロー
  • 霧の疑惑
    -
    都下八王子。廃屋の土中から人間の手が生えていた。発掘された現場からは、日時も殺害場所も異なる三人もの女の他殺体が現われた。希代の猟奇犯罪と世間が騒ぐなか、神尾亜美は不安に戦いていた。「犯人は父?」いずれも水曜日の犯行日に、父はアリバイがない。不審な父の行動に一家がパニックに陥ったとき、追い討ちをかけるように第四の殺人が発生した!

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸仇刃帖 真相忠臣蔵
    -
    元禄十四年正月、将軍綱吉側用人・柳沢吉保と吉良上野介の密謀が浅野内匠頭を陥れようとしていた。極上の塩が取れる赤穂領を奪う計略こそ、歴史上もっとも有名な仇討ち・忠臣蔵の真の発端であった。大石内蔵助の京都乱交の謎、綱吉生母・桂昌院と事件の関係など、忠臣蔵の真相に鋭く迫る!

    試し読み

    フォロー
  • 死者への審判
    -
    偽医者の男に“診察”と騙され、性行為をされたという美貌の少女。男の弁護に当たる日下文雄には全く勝ち目のない裁判のはずが、突如少女の母が示談に応じ、一件は落着。やがて日下が知った、事件の裏に隠された真相は…(「嘘の壁」より)。熱血弁護士・日下文雄が見据えた、女たちの虚実。

    試し読み

    フォロー
  • 離婚願望
    -
    「好きな人がいる」若妻・亜美の突然の告白に法廷は静まり返った。離婚の代償に夫婦がかつて住んでいた洋館を要求する彼女。不審な言動を続ける亜美を張った弁護士の日下文雄は、深夜の異人館で彼女の恐ろしい秘密を見た…(表題作)。愛憎渦巻く離婚訴訟に、熱血弁護士・日下文雄が立つ!

    試し読み

    フォロー
  • 修善寺能面殺人事件
    -
    京の豪邸で、赤かぶ検事が主と能面を鑑賞していた時である。土蔵で執事が刺殺され、能面七点が消え失せた。だが、土蔵は常に検事の視野にあったのだ。犯人なき殺人!?混乱する捜査陣を翻弄するように、さらに伊豆で第二、第三の殺人が…。

    試し読み

    フォロー
  • 闇からの脅迫者―美人探偵 朝岡彩子事件ファイル
    -
    私立探偵・朝岡彩子が依頼された、資産家の娘の素行調査。深夜、超望遠レンズで娘の邸を監視していると、黒い人影が娘を襲った!そして同時に彩子も頭部を殴打されて昏倒。危うし二人の運命は?(「『裏窓』殺人事件」より) 意表を衝くトリックと大胆な展開で魅了する傑作推理集!

    試し読み

    フォロー
  • 悪魔のファインダー―美人探偵 朝岡彩子事件ファイル
    -
    私立探偵・朝岡彩子の住むマンションから男が墜落した。路上の死体は通りかかったカメラマンが撮影するが、その直後、死体は消え、9階の彩子の部屋に全身を骨折した記憶喪失の男が訪ねてくる。墜落した男は彼なのか、それとも…。奇怪な事件に隠された凶悪な陰謀とは?

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸情炎帖
    -
    盗みの濡れ衣を着せられ三日間凌辱された娘ぬい。大川に身投げしようとしたぬいの悲痛な告白に小間物売りの清十郎の目が光った(「河内山宗俊と直侍の正体」)。天保の改革直前、老中・水野忠邦に遣わされた隠密・比木清十郎が城下を暗躍する!

    試し読み

    フォロー
  • 恋椿―橋廻り同心・平七郎控
    4.1
    永代橋――桜の季節、愛しい男を待って橋の袂に佇む女。一石橋――生きる希望を与えてくれた母子のために、命をなげうつ男。元柳橋――仇と追われながらも清冽な愛を貫く男と女…。北町奉行所の橋廻り同心・立花平七郎と、読売(瓦版)屋の女主人・おこうの人情味あふれる活躍を描く人気シリーズ!

    試し読み

    フォロー
  • 金閣寺殺人旅情
    4.0
    夏木梨香は、親友からその弟が金閣寺の放火と殺人、自殺を企てていることを相談される。過激派の一員である彼は三島由紀夫の思想に傾倒していた。梨香と姉・香奈は警察庁の小早川に助けを求め、事件を阻止しようとするが第一の殺人は決行される!大人気、小早川警視正シリーズ第二弾!

    試し読み

    フォロー
  • 涙嫌い
    -
    「好きです、とても。このまま暮らしませんか」官能で火照った裸身を投げ出している時に、結城が耳元で囁いた。一瞬、栄子はとても遠い声のような気がした。栄子はまだ、結婚という言葉にリアリティーを感じない。黙って目を閉じていると、静かに涙が込みあげた。泣くのは嫌いなのに、なぜ泣けるのだろう…。29歳の栄子が探し求める本当の愛の形とは…?人気作詞家が喫茶店を舞台に繊細な筆致で描く6つの恋愛物語。

    試し読み

    フォロー
  • 冷たくても夢中
    -
    わたしってもうそんなに若くないんだわ…。二十代後半から三十代前半の女性たちの戸惑い、悩み。男を見る眼は醒めてきても肉体だけは素直に反応する。不倫を愉しんでいるはずが、いつの間にか自分ひとり本気になっていた。女性作家だからこその細やかな筆致で女の心理と身体の揺れを描写した恋愛小説短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 明治殺人剣
    -
    新政府の反対分子を一掃するため資金を必要としていた伊藤博文ら長州閥は、ニセ札を作るという途方もない暴挙を考え出した。計画の邪魔になるのは川路利良大警視ただ一人。刺客として差し向けられたのは、殺人流の極意“三年殺し”を体得した男だった…。明治十二年、衆目を集めた藤田組ニセ札事件を背景に、剣鬼と化した男の非情の最期を描く迫真の力作!

    試し読み

    フォロー
  • 明治讐鬼伝
    -
    〈警視局内部に汚職と強請組織の頭がいる!?〉川路警視局長が渡欧中の明治十二年六月、巡査殺しの犯人を追っていた探偵掛・藤田五郎は恐るべき事実をつかみ、愕然とした。そんな最中、藤田は殺し屋一味“十五屋”の石動重左と知り合った。重左は神陰流の剣の達人であり、尾去沢鉱山払い下げ事件で巨額の私服を肥やした井上馨工部卿の命を狙っていた…。

    試し読み

    フォロー
  • 明治剣鬼伝
    -
    明治十一年、長州出身の陸軍将校が相次いで斬殺される事件が起きた。謎を追う警視局探偵掛・藤田五郎は一人の男に目をつけた。早乙女魁、二十一歳の書生。その正体は無眼流の天才と呼ばれる左利きの剣豪だった。さらに事件の背後には時の内務卿・伊藤博文暗殺計画が!

    試し読み

    フォロー
  • 明治・人斬り伝
    -
    司法卿を狙う刺客七人を倒し、一夜にして時の人となった“人斬り警部”ことニ階堂晋介は、その功績によって不平士族の標的となった。だがその晋介にも密かに狙う「標的」がいた。大恩ある江藤新平を叛逆の罪で処刑した政府、その黒幕・大久保利通暗殺である。しかし“人斬り警部”を利用しようとする様々な思惑が、晋介を翻弄しはじめるのだった…。

    試し読み

    フォロー
  • 明治暗殺伝
    -
    官軍の先鋒隊として東に向かった赤報隊は明治元年三月、突如偽官軍とされ下諏訪で斬首刑に処せられた。が、斬首直前に配下の叶弦三郎は追っ手を振り切り逃走、一人復讐を心に誓ったのだった。明治六年、仕込杖を携えた人力車夫が新政府の要人暗殺を重ねていた。下手人は弦三郎。維新下を生きのび、新政府憎しの恨みだけが彼を駆り立てていたのだ。最後の標的として的を絞ったのが、岩倉具視。暗殺計画を察知した警視庁大警視川路利良との息づまる攻防戦が開始された…。

    試し読み

    フォロー
  • 危険な関係
    -
    〈殺してしまいたい〉と男は思った。女は何も疑っていないし、二人のつながりを知る者もいない。好都合だ。だが、思いもよらぬ陥穽が男を待ち受けていた…。埋めがたい男と女の思惑が、意外な結末を生む。15の“危険な関係”を名手が描く本格推理の傑作集。

    試し読み

    フォロー
  • 奇兵隊燃ゆ
    4.0
    高杉晋作の跡を継いで長州奇兵隊総管(隊長)に赤根武人が就任した。貧しい階級の出の彼には、密かな野望があった。身分にとらわれない、隊の実力主義を押し進め、誰もが同じ地位に横に並ぶ組織を実現しようとしたのだ。しかし武人の理想とはうらはらに、高杉との溝は深まっていく。ついに二人の仲は、四カ国連合艦隊下関砲撃の日に決定的な対立を迎えた。忘れられた存在だった赤根武人に光を当てることで、維新のもう一つの側面であった「身分制の解放」を掘り起こし、奇兵隊の知られざる一面を鋭く抉った、傑作歴史小説。

    試し読み

    フォロー
  • 影の複合
    4.0
    同日同時刻に愛媛県松山市と東京で、二人の女が全裸で殺された。二つの事件現場から採取された指紋と体液は同一人物のもので、しかもその人物は、事件当夜、上野発青森行L特急“はつかり11号”の車中にあった!鉄壁のアリバイに、捜査陣の苦悩は深まる…。アリバイ崩しの名手が贈る本格推理の最高傑作!

    試し読み

    フォロー
  • 120秒の死角
    -
    アイドル歌手・幡木すすむが、二千万人が見ていたテレビの生放送中、爆殺された。犯人は密室となっている証明室から「Cポイント」という謎の言葉を残して消えた。ドル箱スターを失った赤根プロの女社長が自ら調査に乗り出した矢先、もう一人の所属スター大迫裕志が浜名湖のホテルで爆死した。今度も密室での犯行だった。空白の120秒間に何があったのか? 著者会心の長編本格推理。

    試し読み

    フォロー
  • 5秒間の空白
    -
    一台の車と三人の人間が瞬間消失!?――金策に出かけたまま失踪した父親の足跡を追う雅彦は、やがて迷宮入りした二十年前の現金強奪事件にぶち当たった。ニ転、三転する謎!果たして事件の真相は?本格推理の骨格と、瑞々しい青春の息吹、著者会心の傑作ミステリー。

    試し読み

    フォロー
  • 遠山金四郎女難旅
    3.0
    名町奉行の誉れ高い遠山金四郎の若き日は、自由気ままな風雲児であった。れっきとした直参旗本ながら、体に纏うは褌一本。今日も、見事な桜吹雪の刺青を肩に散らして、颯爽と中仙道をゆくのであった。道ですれ違った十六歳のお恵はプッと吹き出すやいなや、たちまち彼に惹かれてしまった。「旅は道連れ」とばかり、二人の珍妙な旅が始まるが…。女にもてるが、次々と舞い込む厄災も、また女ゆえのこと。人を学び、世を学ぶ、若き日の金四郎の旅を描く、痛快時代小説。

    試し読み

    フォロー
  • 鬼十手
    -
    永代橋から身投げした女は助かったが何も喋らない。不義密通の匂いを感じた岡っ引の庄吉は、ついに旗本に凌辱されたがためと聞き込んだ。だが事態は二転三転、やがて掴んだ驚くべき真相とは?――非情の十手持ちの活躍を通して捕物帖の第一人者が描く、どんでん返しの妙味!

    試し読み

    フォロー
  • 闇十手
    -
    浅草寺で大工の死体が見つかった。駕籠かきの仁兵衛に目をつけるが、彼には不自然なまでのアリバイがあった。ところが意外なところから真相が綻び出て…。「悪行は許さねえ」――商人、戯作者、桶屋…別の顔持つ男たちが十手をかざし、難事件に立ち向かう姿を、ミステリーの名手が情緒豊かに描く傑作時代推理小説。

    試し読み

    フォロー
  • 対馬沖ソ連艦(アクチャーブリ)に突入せよ
    -
    夜の福岡空港に一機の垂直離着陸機が緊急着陸した。対馬沖にいるソ連太平洋艦隊の旗艦アクチャーブリの艦載機だ。日本海で何が起きているのだ?一人のルポライターがそこで恐るべき光景を目撃した。一方、緊迫する最高国防会議は極秘に強行攻撃を決断。攻撃隊員たちは絶望的な戦闘に突入していく…。

    試し読み

    フォロー
  • 羅生門殺人旅情
    -
    京都の旅荘で有名カメラマンが刺殺され、傍らに芥川龍之介の『羅生門』と〈羅生門蔓〉の栞が残されていた。果たしてこれは何を意味するのか?このツアーを企画した夏木梨香は、姉の香奈を通して警察庁の小早川警視正に助けを求めた。だが解決の糸口が見つけられぬまま、伊豆の蓮台寺で第二の殺人事件が起こった…。

    試し読み

    フォロー
  • 美女の奸計
    -
    銀座の酒場で上司に酔わされ、三度も凌辱された処女。このままではおかない…復讐の鬼と化した女が仕掛けた罠とは!?男女の愛と憎しみ、金銭への異常な執着…。欺され傷ついた女たちの心に芽生える恐るべき奸計を赤裸々に描く、著者会心の推理傑作集!

    試し読み

    フォロー
  • 愛人たちの昼と夜
    4.0
    19歳の冴子の運命は上京直後、親切な男に声をかけられたことで大きく変わった。性のテクニックを仕込まれる奇妙な同棲生活。やがて男に言われるまま美容整形を受け、見違えるほどに美しくなった冴子は、銀座の一流クラブへ送り込まれたのだが…。事件の裏に蠢く男女の愛欲!

    試し読み

    フォロー
  • 魔性の女たち
    -
    「己の出世は妻の内助の功があったればこそ、だが妻の正体は超ド級の悪女だ」…作家である私の元に届いた読者からの手紙。興味を覚え連絡を取ると、彼はすでに自殺していた!――女の内面に蠢く“魔性”を描くミステリー短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 狙われた密会
    4.0
    体よく金蔓にさせられているのに、それを男の愛情と疑わず、利用されるだけされて遂には無惨に殺された姉。無念を晴らすべく弟は、ある罠をしかけた…。日常の裏側に潜む愛憎と野望を赤裸々に描く推理小説短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 呪われた寝室(ベッド)
    -
    派手好きで勝気な次子は、甲斐性なしの夫を殺して巨額の保険金を手にする計画を立て、ある夜、酒場で知り合った純情な青年に、自らの肉体を餌に夫殺しを囁いた。ところが…!? 完全犯罪をうち崩す、ほんの小さな手掛かり。昭和30年代の世相色濃く描き出すミステリー短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 蜜の味の復讐
    -
    毛皮宝飾店のショーケースから、5万ドルのエメラルドが忽然と消えた。最後に触れたのは京子、だが間もなく同僚の美代子のバッグから、中身のない小函が見つかり、嫌疑は美代子にかかった…。ところが、エメラルドの謎は香港に? 果たして真犯人は誰なのか!

    試し読み

    フォロー
  • 妻たちの魔刻
    -
    静かな午後が一瞬にして魔刻と変わる――! 同じ団地の友人宅でお茶をして戻った寿子は、運悪く強盗と鉢合わせ、凌辱された上、あり金すべてを奪われた。夫に知られるのを恐れるあまり、悪徳金融から金を借りてしまった寿子は、やがて快楽の泥沼へと堕ちていくのだった…。

    試し読み

    フォロー
  • 華やかな罠
    -
    世界レーヨンと帝国ナイロンは、共に覇を競う大手繊維メーカーである。世界レーヨンの社員・中森謙介はある日、帝国ナイロンの新聞広告用のゲラ刷りを見て愕然とした。そこには、社運を賭けて準備していた極秘のプロジェクト「流行色フラワートーン」の宣伝・販売ノウハウがそっくり盗用されていたのだ! いったい誰が漏らしたのか? いまから逆転は可能なのか? やがて中森を慕ってついてきてくれた広告代理店の美人OL岩木冬子が謎の失踪を遂げた。

    試し読み

    フォロー
  • うぶい奴ら
    -
    女優の美津子は列車の中で無賃乗車を企む奇妙な二人連れと知り合った。一人は、浮世絵ブームに便乗して一儲けを企む画商。もう一人は、フランスの公爵の依頼によってセックス博物館を作らんと画策している、自称「国際的プレイボーイ」。三人の間に、いつしか美貌の伯爵夫人や、性偏執狂が加わって、一行は珍道中を繰り広げながら、やがて摩訶不思議な官能の世界に入り込んでいった…。絢爛たる浮世絵知識を背景に、色と欲の世界を描ききる長編小説。

    試し読み

    フォロー
  • 汚れた警官 頂上を潰せ
    -
    新宿歌舞伎町の雑踏で白昼堂々、警視庁の諏訪刑事がヤクザに刺殺された。上層部は殉職と処理するが、同期の伊吹刑事だけは疑惑を抱いた。諏訪は、暴力団と癒着している警察内部の裏組織について決定的な情報を入手していた。それは警察上層部の腐敗を示す証拠だった。諏訪殺しは裏組織の報復か?さらに情報提供者が行方不明に…。警察内部の巨悪と闘う熱血刑事たちの活躍!

    試し読み

    フォロー
  • 天女の極道
    -
    日本のヤクザの首領を一人の男が襲った。背中に“天女”の刺青をした内海忠である。17歳のとき傷害致死で少年院へ。18歳で極道の道へ入り、対立暴力団の若頭を絞殺。そして23歳のとき、親とも慕う組長を殺られ、その骨を食い復讐を誓った内海の見事な仕事だった。――ヤクザ社会に衝撃的“伝説”を残して散った男。丹念な取材をもとに、その悪に彩られた25年の生涯を描く異色の犯罪小説!

    試し読み

    フォロー

最近チェックした本