ゴールド
レビュアー
  • 仮面 虚飾の女帝・小池百合子
    購入済み

    出来事の羅列で読みづらい

    本のジャンルが異なるため単純に比較するのはフェアではないのだが、読み物として引き込まれた石井妙子の『女帝』を読んだ後に本書を読むと、どうしても物足りなさを感じる。出来事の羅列と個人の感想が延々と続くため、読みづらく、興味が続かない。

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    2020年11月15日
  • 私たちはどう働くべきか
    購入済み

    中高生向けキャリア本

    中学校での講演内容に対する加筆修正なので、非常に読みやすく分かりやすいが、社会人の読書には新たな気づきは特にない。中高生が将来を考える材料としては良書だが、おじさん社会人としては物足りない。筆者と書名だけで購入した私の問題だが。

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    2020年11月15日
  • 元経済ヤクザ×エコノミストが読み解く 「安倍以後」の日本  政治・経済から対中戦略まで大激変の裏と表
    購入済み

    ここ1年の国際情勢の整理に

    米中関係と日本への影響を軸にここ一年の国際情勢が非常に良くまとまっている。新聞やテレビのニュースのより深い理解の一助になるのはもちろんのこと、表面上の意味の裏にある駆け引きも解説されていて興味深い。対談形式のためあまり堅くなりすぎず読み易い一方で、データの提示や意見表明は硬派というバランスも良い。

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    2020年11月09日
  • ちはやふる(45)
    購入済み

    息詰まる緊張感

    家族・友人などとの人間関係、勝負における心理戦、人生の辛さや喜びなどを、主人公だけでなくライバルや脇役の視点で描きながら百人一首の戦いも自然に展開する構成はさすが。二次元の漫画なのに登場人物の緊張感や息づかいが感じられる稀有な作品。

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    2020年11月01日
  • 新装版 骨の音
    購入済み

    重くて暗い、好みは分かれる

    凝った短編小説を読んだような感じ。登場人物の言動につられてメンタルが病みそうな気分になる。面白いとか面白くないということはさておき、読後に何か胸に使えた感じが残る。表現者として作者が読者に何かを伝えるという意味では成功なのかもしれないが、漫画としての好みの評価は分かれると思う。

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    2020年11月01日
  • ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン 24
    購入済み

    複雑すぎて。。。

    スタンド能力の複雑さ、登場人物の多さと人間関係把握の難しさ、などのせいかストーリー把握が以前の部よりも難しい。最終回が近そうな雰囲気なので読み続けるが、作者のイマジネーションが漫画のフォーマットでは表現できなくなりつつあるのかも?

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    2020年11月01日
  • キングダム 59
    ネタバレ 購入済み

    敵にも感情移入

    秦としては信が将軍になって一つのクライマックス。古参の仲間を直前に失ったことなど踏まえて感慨深い。趙側は逆に李牧が王に迫害される窮地に。信が主人公だが、敵側の登場人物も魅力的で李牧の今後が気になる。

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    2020年11月01日
  • 異世界おじさん 5
    購入済み

    マンネリではなく様式美

    初期ほどのインパクトはなくなりつつあるが、おじさんの魔法の実力と人間関係構築力のギャップがエルフ達女性陣の気持ちを汲めないことにつながるドタバタ劇としては相変わらず秀逸。

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    2020年11月01日
  • BURN THE WITCH 1
    購入済み

    世界観紹介巻、評価は次巻以降

    登場人物や世界観が少しずつ紹介されている序盤中の序盤。まだ主人公たちの人物像や来歴もはっきりとは説明されておらず、ファンタジーということもあってもうすこし背景描写に時間が必要そう。とは言っても、スピード感のあるバトルや小気味良い会話とテンポはさすが久保帯人作品で飽きさせない。次巻以降の展開に期待。

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    2020年10月04日
  • 鬼滅の刃 22
    購入済み

    最終決戦クライマックス

    戦いの躍動感の描写、絶対的な力の差の中でチームで協力してギリギリで渡り合う緊張感、静止画の漫画でここまで伝わることが改めて凄いと感じた。これまでで一番の巻かも。まさにクライマックス、フィナーレに向けて次巻が待ち遠しい。

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    2020年10月03日
  • RaW HERO(6)
    ネタバレ 購入済み

    消化不良

    いろいろな登場人物が出てきたのに伏線回収がされず、散らかったまま無理矢理終わらせた感じ。前巻までの暴走に期待と心配をしながら読んできたが、まさかの終わり方。いろいろと残念。

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    2020年10月02日
  • ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論
    購入済み

    常に考えながら読むべき本

    世間的にはまだよく分からないことが多いコロナの状況について、早い時期からポジションをとって主張している点は小林よしのりらしい。多面的にデータや事例を集めて展開する主張は説得力があるし個人的には納得した。ただ、作者の主張を鵜呑みにするのではなく、与えられた材料や新しく見つけた材料を元に批判的に自分の意見をレビューする必要も感じる。コロナについての本ではあるが、自分で考えることの重要性、民主主義と表現の自由など考えさせられることが多い本だった。

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    2020年09月24日
  • 慰安婦
    購入済み

    特定トピックゴーマニズム宣言

    慰安婦のトピックをベースとして、歴史検証、マスコミ報道、国際条約、各時代の価値観、表現の自由など考えさせられることが多い。同じテーマについての連載をこのような形でかなりの量をまとめて振り返ることで、当時の空気がよく伝わる。膨大な史料の引用でただでさえ文字が多めのゴーマニズム宣言がさらに文字が多くなっており、読むのに体力を使う。

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    2020年09月10日
  • 個人力――やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方
    購入済み

    いかに活かすかは読者次第

    汎用性のある正解がない世の中でどのような心の持ち方で生きるかが説明されている。ホリエモンの類似書をより噛み砕いて万人向けにしたような文体で読みやすいが、抽象度が高くこの本を読んで何となく満足しておしまいということになりそう。不確かな未来を個人としていかに生きるかという課題についての本なので、具体的なノウハウ本ではない。マインドセットの作り方についての材料はわかりやすく提示されているので、後は各個人がどのように人生に反映させるかだが、そこが難しい。

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    2020年09月10日
  • よしりん辻説法 3 十二人の語るべき人類
    購入済み

    人物評を使って社会を切る

    人物に焦点を当てた切り口が前巻までと異なり新しかった。一応は12人について紹介する形になっているが、話の流れでタイトルになっている人物についても結構触れられている。ある人物を軸に大きな社会論を展開したかと思えば、単なる好き嫌いの話になったりと、小林よしのりという人物を理解する上では良い本だと思う。連載元の雑誌に合わせて硬軟の使い分けをバランスを考えて行っているのだろう。読み易いし(すべてについては同意できなくても)物事に対する新しい視点を提示してくれる良い本。

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    2020年08月20日
  • よしりん辻説法 2 皮肉な悟り
    購入済み

    おじさんの主張として読み易い

    カジュアルなテイストは1巻の頃と変わらず。ゴーマニズム宣言よりもトピックの掘り下げ方が軽く、文字の詰め込みも少ないので読みやすい。決して内容が浅いわけではない。ゴーマニズム宣言が思想家としての小林よしのり、本書が市井のおじさんとしての小林よしのりというキャラクターの使い分けをしているようなイメージ。

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    2020年08月20日
  • ダンベル何キロ持てる? 10
    購入済み

    古参キャラ掘り下げ巻

    この巻は昔からのレギュラーキャラクター中心での話が多く落ち着いた印象を受けた。。これまでの頻繁な強烈新キャラ投入も好きだが、時々このような形で古参キャラクターの掘り下げをしてくれると嬉しい。トレーニング情報の有用さやギャグのパンチはいつもの通りでおすすめ。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 9
    ネタバレ 購入済み

    筋肉に触れればもはや何でもあり

    筋トレ漫画であることは変わらず、しっかりトレーニング実用情報を一話に一つ入れている。マンネリ化しそうなものだが、なぜかカードゲームバトルに突入したり、隠し芸大会になったり、濃い新キャラ投入で飽きさせない。読者目線のツッコミも健在で筋トレ関係なく面白い。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 8
    ネタバレ 購入済み

    筋トレ以外の実用情報も

    とうとう筋トレ以外のボルダリングやストレッチといった情報も盛り込まれ始めたが、健康な体づくりのための情報という意味では作品上違和感はない。いつもの通り図解でコツが説明されており非常に有用。ストーリーの方も修学旅行で京都に遠征しそこで強烈な新キャラが登場して次巻での展開が楽しみ。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 7
    ネタバレ 購入済み

    とうとう禁断の新キャラ登場

    とうとう幽霊までが新キャラとして参加。それでも世界観は崩壊せずに筋トレの情報と学園とジム生活を軸にギャグとストーリーが進んでいくのはさすが。古参のキャラクターが目立たなくなりがちなのは少し残念だが、マンネリを避ける為には仕方がないのかも。トレーニングネタがある限り飽きられずに連載が続けられそうなスタイルなので、とりあえずは付き合って読み続けるつもり。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 6
    購入済み

    筋トレ関係なく面白い

    一話に一つトレーニングの情報をきっちり入れてくるところは変わらず、新キャラも比較的満遍なく活躍の場が与えられてギャグも冴えている。恋愛絡みでシリアスになりかけても俯瞰したツッコミですぐにギャグに戻してくれるので気軽に読める。ただ、読者サービスの絵がまたどぎつくなってきている気がして、公衆の面前では読みづらいかも。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 5
    購入済み

    可愛い絵柄とギャグのギャップ

    ギャグやツッコミのセンスが好き。一話にトレーニングの実用知識を織り込むという様式だけ守っていれば、もはや何でもありという設定も好み。まとめて読んでいるせいもあるが、濃い新キャラが多く少し消化しきれない感が出てきたかも。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 4
    購入済み

    安定の実用度と面白さ

    トレーニング関連の実用知識はいつもの通りわかりやすくまとまっている。ギャグやストーリー展開がさらにぶっ飛んだ展開になってきており、テレビ番組ディレクターや海外セレブとの絡みなど学園ものの枠を超えてきている。ギャグ漫画なのでどんなに無理な展開もできるのが強み。筋トレ知識を漫画で身につけるつもりで読み始めたが、話の展開が強烈すぎてしっかりトレーニングの説明がされているのに頭に残らないのが悩ましい。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 3
    購入済み

    体作りに役立つギャグ漫画

    相変わらず実用的なトレーニングとギャグのバランスが良い。読者サービス的なシーンも以前ほどどぎつくなくなってきたようで読みやすくなった。他の漫画へのオマージュや絶妙なツッコミも好み。

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    2020年08月17日
  • DAYS(39)
    購入済み

    誰もが主人公にも脇役にもなれる

    タイトルにあるようなコメントがストーリー中で聖蹟を評してされているが、DAYSでは敵のチームの登場人物も含めて背負ったものが紹介されて1試合の中で何人もの登場人物がフィーチャーされる。それが試合展開とうまくリンクしておりうまく構成されている。ちょっとしたギャグも実際の高校生がチームメイトとのやり取りで言いそうで、サッカーの試合の行方と青春の物語のバランスが絶妙。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 2
    購入済み

    筋トレギャグ漫画

    筋トレ以外にもアームレスリングなどの実用知識もカバーされている。学園ものの中にギャグやバトルを折り込み、いい感じでカオスになっている。学園ものとジムの設定だけ守ればどんな追加要素もぶっ込んでくるスタイルが良い。

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    2020年08月17日
  • ダンベル何キロ持てる? 1
    購入済み

    面白い筋トレ実用書漫画

    1話に1つ新しいトレーニングを挟んでいる実用書的な面もありながら、ギャグとなんとなくあるストーリーも面白くバランスが良い。トレーニング要素とギャグ要素もそれぞれが補完しているのも見事。狙っているのだろうが少し読者サービス的なカットがやりすぎな感じが気になるが、純粋な面白さと筋トレの参考のために続刊も読み続けたい。

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    2020年08月16日
  • コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存
    購入済み

    読みやすいが物足りなさも

    テレビ番組からの再構築をして本にしていることもあり、読みやすいが類似書と比べて物足りなさを感じた。ただワクチンに関する記載は概念から個別ワクチン開発状況までうまく説明されており、この部分についてはこれまで読んだ類似書よりも情報面で得るものがあった。

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    2020年08月14日
  • FIRE  最強の早期リタイア術―――最速でお金から自由になれる究極メソッド
    購入済み

    自叙伝的投資ハウツー本

    著者の壮幼少期の中国での貧困生活が壮絶で、カナダへ移住してからも貧困経験に起因する喪失への恐怖が彼女を支配していることのインパクトが強く、ハウツーものとしてだけではなく一種の自叙伝としても面白かった。インデックス投資やポートフォリオの作り方、それらを補完する仕組みについても理論と実践の両面で説明されている。北米をベースにする著者の環境での解が日本居住者にそのままは当てはまらない側面もあるかとは思うが、全体の方法論やマインドはかなり参考になる。

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    2020年08月10日
  • 世界一やさしい 米国株の教科書 1年生
    購入済み

    網羅的な投資教科書

    初心者向けということで株とは何か、チャートの読み方などの株式取引の基礎から具体的な米国株式取引にあたっての具体的な準備・情報収集・商品紹介までかなり網羅的に紹介されている。読者の投資歴によっては株式取引の基礎にあたる部分は不要と感じるかもしれない。類似書が端的に米国株式取引や投資信託・ETF取引のおすすめポイントや具体的な投資にあたっての提案にページを割いているのに比べて、網羅的で情報は多いがアクションにつなげるまでに各読者の熟考と判断が必要とされる。手っ取り早く米国株式取引を始めたい人にはまどろっこしいと感じるだろうが、投資が自己責任ということを踏まえるとある意味良心的かもしれない。

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    2020年08月10日
  • お金が増える 米国株超楽ちん投資術
    購入済み

    米国株投資初めの一歩

    前半が理論、後半が具体的な初心者向け実践というバランスで読みやすく短時間で読了。短い本ではあるが、個人ごとに異なるニーズへの考慮や、具体的な商品・個別株・その他の参考文献についても紹介があり、読み終わった後にも各自で追加で勉強することができる。類似書を多く読んで広く多様な投資方法を学ぶにあたって、適度な分量と情報粒度で投資を始めるにあたっての基本書と言える。

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    2020年08月10日
  • 40代で資産1億円! 寝ながら稼げるグータラ投資術(きずな出版) 初心者でもできる、はじめての「米国株」投資
    購入済み

    米国株式市場投資への納得感

    米国株へ投資すべき理由が、過去の履歴と、GDP・法規制・人口増加などの将来への変動要因の両面で語られており説得力がある。具体的な投資すべき金融商品や個別株についても個人の経験やリスク許容度に応じて紹介されており非常に参考になった。

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    2020年08月10日
  • バカでも稼げる 「米国株」高配当投資
    購入済み

    客観的な分析と経験の裏づけ

    米国株への投資について、国としての成長余地、各セクターの景気との連動性、リスクの取り方や許容度などの観点から個人投資家へ客観的なアドバイスをしてくれている。債権や投資信託などを否定するわけではなく、それらの組み合わせも個人のリスク許容度に合わせて言及しているのも好感が持てる。時に煽り口調のネットスラングが使われているのを気にする読者もいるかもしれないが、著者が血の通った人間で実践したことを本音で語ってくれていると感じ、個人的には抵抗感もなく逆に気に入った。コロナや米中対立で若干の調整は必要なマーケットになっているかもしれないが、原理原則としては正しいと思われ今後の投資の参考にしたい。

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    2020年08月09日
  • 米中決戦後の世界地図 日本再興が始まる
    購入済み

    世界情勢を線として理解する

    新聞などのメディアで話題になった米中対立の各出来事については断片的な理解しかできていなかった。そこに本書がそれぞれの出来事の政治的経済的な意味やつながりを俯瞰的に解説してくれたことで、各国の意図や世界史的な流れを大きな絵として理解することができた。各国の規制や外交方針が今後の世界にどのような影響を与え、国としての日本やビジネスパーソンとしての日本人がどう行動すべきかを示唆する良書。著者が事実を積み上げて世界や各国の意図するところや今後の予測を淡々と語る口調も信頼感が持てる。情報鮮度も高く昨今の激動の世界情勢を整理して理解するのに非常に有用だった。

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    2020年08月09日
  • よしりん辻説法 1
    購入済み

    小林よしのりをより知るために

    この本の中で社会的事件を取り上げることはあっても、社会問題に切り込むという論客としての観点よりも小林よしのりという個人が普段何を考えているかという観点を強く打ち出しているように感じた。公私でいうところのより私に寄せたゴーマニズム宣言というべきか。

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    2020年07月29日
  • ゴミ清掃員の日常 ミライ編 あたらしい時代で、しあわせになるゴミ出し術
    購入済み

    老若男女もれなく読んでほしい

    ゴミ清掃員と芸人のかけ持ちをしている方の考えを奥様がエッセイ漫画にしているのだが、気取らない感じでメッセージを伝えるスタイルとほっこりした絵の印象が非常にマッチしている。ちょっとしたゴミにまつわるあるある話、壮大な環境問題、人生論などゴミ清掃員をしている中での気づきや考えが幅広く紹介されている。読者に対しても同じ高さの目線で語りかける感じで嫌味がなく、読んだ後にちょっとした学びと考えるための材料を貰えた感じがした。適度なギャグ要素もあり老若男女のどの層にもおすすめできる稀有なエッセイ漫画。

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    2020年07月29日
  • Mr.Clice 9
    購入済み

    ギャグ漫画としての安定感

    簡単に言えばこち亀の両津を美人スパイに置き換えて、舞台もスパイ映画のような豪華な設定にしている感じ。こち亀よりもスパイという設定のため、自然にスケールの大きい話が作りやすく、作者もこち亀よりもやりたいことがやりやすいのかもしれない。ギャグと感動するストーリーのバランスもちょうどいい。昭和感がありつつも令和でも通用する漫画の王道だと思う。

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    2020年07月27日
  • 疫病2020
    購入済み

    コロナ禍の現時点での振り返り

    この本を読んだ時点でコロナ禍の真っ只中であることもあり、目先の情報に踊らされがちでここ半年ほどの大きな出来事も記憶が薄れている。この本によって時系列に沿って何が起きたのかが改めて整理ができた。日本の危機管理、政治家と官僚の関係、現行憲法の制約、台湾のリーダーシップ、中国共産党の力学など多くの問題に気づかされる。大きな変化点や事件発生時の作者のツイートも多く引用されており、臨場感や生々しさも点で迫力もあり興味を持って最後まで読むことができた。

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    2020年07月27日
  • 鬼滅の刃 21
    購入済み

    息苦しい展開

    無惨戦が始まった。圧倒的な力の差と究極の悪意にどのように対して主人公達が立ち向かうのか。回想エピソードも登場人物の想いを深掘りするのに良い効果が出ていて、作者の構成のうまさがよく分かる。次巻が待ち遠しい。

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    2020年07月26日
  • コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画
    購入済み

    堅実な経営指南書

    コロナに限らず変化が激しい経営環境を生き抜くための堅実な経営について語られている。資金繰りに対する備えから、デジタルトランスフォーメーションまで、一つ一つは当たり前のことだが実際にこれらを高いレベルで万遍なく満たせる日本企業は少ないと思う。著者はこれまで多くの企業の経営改革や再生に携わってきたことから、単なる批評家の理想論ではなく現場のリアルを分かった上での危機感が元になった提言であることも良い。

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    2020年07月12日
  • ポスト・コロナ「新しい世界」の教科書
    購入済み

    今の世界を理解するために必読

    新型コロナをめぐる日本と世界情勢解説と、日本の現在の問題分析と提言がバランスよくされている良書。新型コロナという切り口で、中国の最近の動きとその背景と意図、アメリカをはじめとした世界への影響と各国のリアクションの説明が対話形式で分かりやすくまとまっている。また日本の新型コロナ対応についても外交面と国内政策面で解説と評価と提言がされていて、対局の理解だけでなく一国民として今後の生活に役立つ情報も多い。日本の政治家やメディアの騒ぎも憲法論にまで昇華して問題提起をしている点は、非常に鋭い。

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    2020年06月23日
  • 還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方
    購入済み

    若者にもおすすめ

    出口氏の複数の著作を人生100年時代の観点でまとめたような本。社会論、お金の話、教育への投資、歴史などが各章にコンパクトにまとまっており非常に読みやすく分かりやすい。もちろん中年以降の読者にも有用だが、若者にこそこうした日本の現代の知の巨人の経験と思考でたどり着いた生き方を人生の早い時期から意識するとさらに大きな効用があると思う。

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    2020年06月15日
  • 東京改造計画
    購入済み

    頭の体操として

    提言の中には著者が自身でも言っているように、文字通りの提言というよりは既成概念にとらわれずにゼロベースで読者に考えさせることを目的とした過激なものもある。自分で疑ってみたり考えたりするための頭の体操として考えれば良いだろう。一方で実際の実行ベースでは各種の想定されない問題にぶつかるだろうが、ほとんどの提言は著者のITの知識や経済学の裏付けがあるようであり政策論としてもそれなりに面白い。

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    2020年06月15日
  • 韓国経済はクラッシュする
    購入済み

    日韓問題の分かりやすいまとめ

    2019年末に購入したものの積読状態になっていて、2020年6月になって拝読。執筆時点から韓国の大統領選挙が行われていること、新型コロナウィルスの発生などの事態の進展はあるものの、現時点でも問題が続いている徴用工問題や輸出管理問題などについての背景や分析解説は半年のタイミングの遅れを気にさせないクオリティの高さ。対談形式だと本によっては読みづらいこともあるが、本書については著者二人の掛け合いも無理がなく議論を広げたり深掘りしたりが自然で読みやすい。韓国の内政事情を優先した内向きな判断方針や韓国・日本両国のメディアの偏向などが現在の問題の核であり、日本としては戦略的に距離を置くべきという主張がさ

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    2020年06月07日
  • 秒で決めろ! 秒で動け! ラファエル式秒速タイムマネージメント
    購入済み

    普通に良いタイムマネジメント本

    タイムマネジメントについてのビジネス書としては普通に良い出来だと思う。著者の独自の経験則と読書や座学で学んだものを組み合わせて、彼のYoutuberとしての活動と数社の社長をこなすために活用しているマインドセットやノウハウを共有している。Youtubeビジネスにおける企業提携案件の獲得や相場事情についても若干ふれられており、このあたりに興味がある読者もいるとは思う。全体的に丁寧な口調でYoutube上の尖ったキャラクターとは反対の堅実な人柄が滲み出ているが、彼の徹底的なデータと戦略重視の姿勢とが相まって今の成功につながっているのだと感じた。ただ個人的には「ラファエルだから言えること」が前作ほど

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    2020年05月31日
  • 「親日韓国人」ですが、何か?
    購入済み

    現・元韓国人だから書ける内容

    日本が好きで帰化したもしくはこれから帰化しようとしている韓国人による対談。日韓の歴史や政治の問題でこれまで論争になっている論点では特に目新しさはない。ただ、現/元韓国人だからこその韓国人のものの見方や精神構造についての机上の空論ではない実体験と当事者としての感情を伴う分析が面白い。韓国人が異なる価値観やモノサシを持っており、日本人からみて論理的にも倫理的にもおかしいことが彼らにとっては悪意なく彼らの正義になっていることを考えると、日本のこれまでのことを荒立てないアプローチは日本にも韓国にとってもすれ違いを助長するためよくないとよくわかった。両国ともに一般人レベルではお互いの国に対していただく親

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    2020年05月31日
  • 異世界おじさん 4
    購入済み

    溢れ出るセガ愛

    正直、1巻や2巻のころの衝撃はないものの、おじさんの少し歪んだ価値観、低い自己肯定感とそれに反したチートな魔法、そして何よりも溢れ出るセガ愛のパワーは健在。ツンデレ、ひきこもりニート、YouTubeなどの要素で現実社会を異世界の話とうまくつなげている。おじさんの異世界での本人はきづいていないであろう恋愛話の先が知りたい。

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    2020年05月30日
  • 鬼滅の刃 20
    ネタバレ 購入済み

    そりゃ売れるわけです

    上弦の壱との闘いそのものもそれこそ息をつかさぬ速い展開でそれだけで少年漫画としては十分に面白い。ただこの漫画はそれだけではなく、敵の過去の回想でなぜ敵が鬼になるにいたったかをしっかり説明して敵にも読者が共感できるような話を織り込んでくる。プライドや嫉妬といったネガティブな感情と家族愛という温かい感情が入り混じる人間の複雑な感情をしっかり描くことで、上弦の壱も強いだけの幹部キャラとしてではなく人間味のあるキャラとして散り際には同情すら喚起する。とにかく何も考えずに読んでもよし、深読みして人間について思考するもよし、面白く深いとても良い漫画。

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    2020年05月30日
  • DAYS(38)
    ネタバレ 購入済み

    嫌な奴が出てこない道漫画

    主人公以外はなんだかんだで敵も味方も程度の差はあれサッカーエリートだが、基本的にみんな熱くて仲間思いのいい奴ばかりで読んでいて気持ちがよい。同じ試合の中でもいろいろなキャラがフィーチャーされて彼らの苦悩や想いが紹介されるのがお約束になっているが、この巻では特に君下が自分で決めていた限界を超える決意をしたこと、いつも喧嘩をしている大柴がこれまで口にしなかった君下を認める発言をしたところがお気に入り。この漫画は同じ巻で似たようなキャラクターの背負った物語をいくつもぶっこんでいるのだが、飽きずに素直に面白く読めるのが作者の力量か?高校サッカーが題材だが、子供から大人までが楽しめる王道作品。

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    2020年05月30日
  • 昭和天皇物語 6
    購入済み

    静かな迫力のある漫画

    漫画という表現手段で淡々と昭和天皇の物語をつづっている。絵も写実的でありながら見やすく、漫画ならではの過激な表現ではなくその画力によって繊細な目の動きや表情などで登場人物の心の機微を表しているのが秀逸。漫画にワンピースや鬼滅の刃のような興奮とカタルシスを求めるだけだとこの漫画の静的な表現は物足りないかもしれないが、小説と映画の中間媒体としてそれなりに分かりやすくそれでも読者に解釈をさせるような深みもある。内容としても天皇になるべくして生まれた昭和天皇の若き日の苦悩(表面上はほとんど見えないが)、周囲の従者たちの皇室への畏敬の念と対応、当時の国民の皇室との距離感など非常に興味深い。

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    2020年05月30日