【感想・ネタバレ】コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年09月26日

レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。

この本は、フジテレビ系列の5月31日の特番「池上彰緊急スペシャル!~世界を変えた新型コロナ・未来を生き抜く私たちの問いへ」の内容を基にその経緯を追加してまとめたものだそうです。
2020年8月15日初版です。

ニュースなどをよく御覧になられ...続きを読むていらっしゃる方はすでにご存知のことも多いかと思いますが、要点と思われるところをまとめました。
コロナ関係の本は結構読んできましたが、この本は抗ウィルス薬やワクチンの製造などについての記述に詳しいと思いました。
この本のタイトルであるところの『コロナウイルスの終息とは撲滅ではなく共存』の意味するところは深いと思いました。

●ステイホームで緊急事態を乗り切る。
5月半ばには39県で「緊急事態宣言」解除。25日に全都道府県解除完了。日本では感染爆発が起きる前に抑え込み成功。
●中国武漢での隠ぺいが初動を遅らせた大きな要因として批判を受けている。
●世界が感染拡大の対応に追われる中、封じ込めに成功し、初動対応の成功例として世界に注目されているのが台湾。(7月5日時点で感染者449人、うち死者7人)
●人類がウイルスに対して手にした二つの武器、抗ウイルス薬とワクチン。
●ウイルスは自分では増殖できない。
ウイルスは細菌と比べると、まず大きさが違う。細菌の方が大きく、ごく大雑把にウイルスの10倍から100倍。
●細菌は生き物の定義に当てはまるが、ウイルスは細胞そのものがなく、自ら増殖することもしない。生き物ではない。
●「レムデジビル」は新型コロナウイルスに対する抗ウイルス薬として国内で初めて承認された。
●レムデシビルの投与方法は点滴。アビガンは錠剤による経口投与。
●新型コロナに打ち勝つために人類が手にしているもう一つの武器がワクチン。ワクチンは通常、開発を始めてから完成に至るまで長い年月がかかる。(平均10年から15年)しかし、新型コロナウイルスに対しては現在世界各国が驚異的なスピードでワクチン開発を進めている。
●ワクチン開発においては、有効性に加えて開発スピードが重視されますが、安全性も大事な要素。急ぎすぎて副作用が見過ごされたら使用できなくなる。スピードと安全の兼ね合いが難しい。
●スペイン風邪についてWHOのリポートは「第2波は死亡率が10倍に増加したという特徴の爆発的アウトブレイクが見られた」と報告している。
●今回の新型コロナウイルスは、毒性が強くなるか弱くなるか、どちらに向かうか今のところわからない。小さな変異だけにとどまるかもしれないし、強毒化するかもしれない。あるいは害を与えなくなる方に変異するかもしれない。しかしこれは人間の力では決められない。
●ワクチンを最初に受け取ることができるのは、国内に製造設備がある国である。→自国民のために国内生産ができる体制を作っておくことが不可欠。
●日本にとって最も怖いのは「第1波で影響を受けなかった年齢層および地域は、第2波に脆弱である可能性がある」こと。

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Posted by ブクログ 2022年03月07日

 コロナ流行直後の2020年5月のテレビ番組をまとめたもの。世界各国、特に封じ込めに成功した台湾の対応と日本の対応を比較したり、治療薬やワクチンの現状について述べられている。変異の可能性や流行する年齢層の変化にも言及されていた。
 発刊当時にこのタイトルを見ていたら、「共存なんて嫌だ。早く終息させて...続きを読む」と思っていただろう。ウィズコロナでも早くマスクを外せるときが来てほしい。

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購入済み

読みやすいが物足りなさも

2020年08月14日

テレビ番組からの再構築をして本にしていることもあり、読みやすいが類似書と比べて物足りなさを感じた。ただワクチンに関する記載は概念から個別ワクチン開発状況までうまく説明されており、この部分についてはこれまで読んだ類似書よりも情報面で得るものがあった。

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