すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
本作の魅力は、まず何よりも登場人物ひとりひとりの造形が際立っている点にあると思う。
創作者特有の矜恃、他者の才能に向けられる嫉妬、そこ絡みつく恋情といった関係性が入り組んでおり、物語がいわゆるミステリー要素に依拠することなく、「スロウハイツの神様」の世界へ没入させられる。
終盤、チヨダ・コーキの過去が回想される局面では、それまで周到に張り巡らされてきた伏線が怒涛の如く回収される。その鮮やかな展開によって、彼が秘めてきたひとつの動機を軸に、何気ない場面のそれぞれが新たな意味を帯び、物語全体の構造が違う世界として見えてくる。結果として本作が極めて緻密に設計された物語であることを強く感じた。
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ネタバレ 購入済み
ノヴァクイーンと対面
鷹司一の奥さんでノヴァクイーン2位の小夜子や、ノヴァクイーン3位のリンネと対面したセイ。
その対応の仕方がカッコよかったり、天然とも言える性格で可愛かったり。
裏で暗躍するような動きも見えて、これからどうなるのか。
早く続きが読みたいです。 -
ネタバレ 購入済み
記憶の断片
ゆるやか~に縮まっていくセイとイバの距離が、いい感じです。
そして、ついにステラタワーへ乗り込んだセイ。
過去の記憶の断片が意味するものは、何なのか。
これが今後、どういう展開に繋がっていくのでしょう。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ女性の性被害では、なかなか立ち入りづらい話題なのだけど、男性の性被害は自分も被害者であったかもしれない。ジャニーズの問題は確かに半笑いで通り過ぎていた。他にも男性がセクハラに合う映画も特に気にすることなく笑っていた。それらを常に他人ごととしてとらえていた。
家族による、父親による性加害も指摘されている。息子の性器をふざけ半分で指ではじくなどしていたら、後年「最悪でした。思い出すだけで死にたくなります。あれからトラウマになって今もPTSDで苦しんでいて、うつ病の診断もくだりました」などと告白されるかもしれない。変なことをしないように気を付けなくてはならない。
この本は勇気ある人々による -
購入済み
ギーレーンでのお嬢の活躍‼️
帰国したら、ブリザードが収まらないかも。
でも、でも、何で、一番良いとこで、お話が、プツンと途切れるの?
どうしてー! -
Posted by ブクログ
有吉佐和子ってストーリーテラーなんだなぁと改めて思った。
1964年に刊行された本であるが、古くささを感じることなく一気読み。
差別という難しいテーマを扱っているのだが、終始、重苦しくなることなく、読み終えた。
戦後、GHQの黒人兵と結婚して幼い子メアリイを連れて、ニューヨークに渡った笑子(えみこ)だが、待っていたのは貧民街ハアレムの半地下アパートでの生活だった。
そんな最底辺のような生活を送る黒人だが、プエルトリコ人を激しく差別する。
白人の間にも、イタリア人差別、ユダヤ人差別などがあり、戦争花嫁(ウォーブライド)として日本から渡ってきた日本人女性はアメリカに来て初めてそれに気づくのだった