岸見一郎のレビュー一覧
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ソクラテスとは、どのような人物だったか。
知恵や真実に気を使い、魂を優れたものに、という思想。無知に対する無自覚ぶりと、無知を自覚している自分の優越性を背景に、ソクラテスが賢者であるという評判が広まる一方で、無知を指摘された人々やその関係者からは憎まれ、数多くの敵を作る事になった。
授業料も受け取らない。当時、授業料をとって教育するソフィスト、つまり家庭教師的な存在は、国家有数の人物となるための能力、具体的には説得の技術としての弁論術を教えていた。弁論が巧みで博識なソフィストによる普遍的教養の理念とは、人間をより高めることを目指し、他に論争術、競技問答、今で言うディベートの技術の教育が中心 -
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公憤としての怒りはどういうものか、怒らなければどんな問題が起こるかを明らかにし、どうすることが公憤としての怒りを持つことなのかを考えてみたい。人が真に怒れば、この世界は、必ず変わる。何としても変えなけばならない
理不尽な現実に直面したときどうすればいいのか。
①何が起こっても何もしない
②自分を世界に合わせる、起こっていることを何もしないで受け入れるのではなく、起こったことを受け入れられるように意味づけをする
③自分の身に降りかかる、行く手を遮ることに対して何もしないのではなく、変えようとする
理不尽な出来事に遭遇した時に楽天的にとらえる人もいる。⇒私が問題にしたいのは、人為的なこと、 -
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ネタバレ 購入済み
新しい観点
新しい環境になるとやはり人間関係が大変であることで、自分も悩んでいましたが嫌われる勇気というタイトルに目を惹かれ購入しました。八方美人になろうとするのはやめようと思いました。
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ネタバレ「嫌われる勇気」を読んで、衝撃を受けてから約8年。巡り巡って、同じ岸見一郎さんが書いた本書に出会った。
それ以上分割することができないという意味での個人心理学、行動は信念(意味づけの総体=ライフスタイル)から出てくる、4〜5歳にはライフスタイルが確立する、目的論の立場にある、愛の感情は結果、コミュニケーションは技術、罰は無意味、普通であることの勇気、喜び共有=勇気づけが大切、横の関係、自分の行動の結末を体験する、与えられたものをどう使うか、自己受容と他者信頼と他者貢献、仕事と交友と愛の課題は不可避、楽観主義、たとえ1人でも…覚えておきたいことだけまとめようとしても、これだけある。
罰に喜び -
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アドラーの哲学は私にとって手厳しい。痛いところをついてくるから、読んでいて気持ちが萎えることもあるが、それだけ真実を突いている。岸見一郎さんの文章も時に厳しさがあるが、その厳しさは昔、小学校で出会った先生や看護師になって出会った師長をはじめとする先輩方に通じる懐かしさを感じる愛ある厳しさだ。ただ厳しいだけでなく、希望を感じさせる。希望を感じるから、もう少し頑張ろう、より良い人になろうと思える。
幸福は今、ここにある。
それを感じるために、ありのままの自分を認め、自分を愛し人を愛する。他者を敵ではなく、仲間ととらえることができる。私にとって、それは希望に通じる。まだまだ足りない所もたくさんある。 -
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BOOK・OFFで80円で売ってたけど、1万円位の値打ちがある1冊だった。
「今したい事をしなさい。自分の課題と相手の課題を分けなさい。優越感や劣等感の危険性」みたいに、内容的には他のよくある自己啓発本と被ってる所は正直多い。だけど、アドラーという偉大な心理学者が理論立てて説明してくれたおかげで、本書でしか得られない納得感を得る事が出来た。
ただ、理論的には正しくてもなかなか実践が難しい事もある。作者は身長155cmだけど、その身長が高いか低いかは、自分が意味づける事だから気にしないらしい。
でも、街を歩いて自分より周りの身長が明らかに大きいのに、平然と居られるのかなあ。常に人に見下されて -
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アドラー心理学で有名は岸見先生が母校で高校生に向けて行った講演録と、生徒からの質問に回答したもの。高校生向けに書いたものなので分かりやすく、すぐ読める。「感情は、何かの目的のためにあえて作り出されるもの(と、捉える)」「人間にはするべきこと、したいこと、できることの3つしかない。勉強したくないなら、したいと思うようになるまで、ぼんやりするしかない(だから、まずできることは何かを考える)。」「差別の原因は他者に対する価値提言傾向。みんなが自分は普通だと思えば、こういう見方をする必要がない」「私ではない誰かになろうと思うことをやめた時に、すでに変われている」