岸見一郎のレビュー一覧

  • 愛とためらいの哲学

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    アドラー研究の第一人者が解説する、愛の哲学。

    良い意味で、他の自己啓発本にはない、リアリティ溢れる内容だった。無理なものは無理、バサッと切り捨てる感じが気持ち良い。

    とはいえ、可能性があるものに対しては、とことんいかに問題を解決するかが描かれている。

    アドラーやギリシャ哲学を元に書かれているだけあって、時たま意味が分からない内容があった。人間は元々は背中合わせで二人分として生まれてきて、途中から分離... 「はい??」ってなったけど、私が無宗教なだけなので、ここはご愛敬。

    意外と面白い内容だった。

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    2023年06月13日
  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想

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    ソクラテスとは、どのような人物だったか。

    知恵や真実に気を使い、魂を優れたものに、という思想。無知に対する無自覚ぶりと、無知を自覚している自分の優越性を背景に、ソクラテスが賢者であるという評判が広まる一方で、無知を指摘された人々やその関係者からは憎まれ、数多くの敵を作る事になった。

    授業料も受け取らない。当時、授業料をとって教育するソフィスト、つまり家庭教師的な存在は、国家有数の人物となるための能力、具体的には説得の技術としての弁論術を教えていた。弁論が巧みで博識なソフィストによる普遍的教養の理念とは、人間をより高めることを目指し、他に論争術、競技問答、今で言うディベートの技術の教育が中心

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    2023年05月31日
  • 怒る勇気

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    公憤としての怒りはどういうものか、怒らなければどんな問題が起こるかを明らかにし、どうすることが公憤としての怒りを持つことなのかを考えてみたい。人が真に怒れば、この世界は、必ず変わる。何としても変えなけばならない

    理不尽な現実に直面したときどうすればいいのか。
     ①何が起こっても何もしない
     ②自分を世界に合わせる、起こっていることを何もしないで受け入れるのではなく、起こったことを受け入れられるように意味づけをする
     ③自分の身に降りかかる、行く手を遮ることに対して何もしないのではなく、変えようとする
    理不尽な出来事に遭遇した時に楽天的にとらえる人もいる。⇒私が問題にしたいのは、人為的なこと、

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    2023年05月26日
  • 今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる

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    読む人に優しく寄り添う本ではなく、彼の探求した真実について冷静に厳しく諭してくれる内容で、甘えた気持ちは一気に消滅します。そこが良かった。
    厳しくも偽らない言葉がどのページにも書かれています。
    人は皆自分は幸福を求めていると思っているが、実際には幸福では無く社会における成功を求めているに過ぎない。
    社会に適応出来ている人は、自分は正常であると考えているが、本当の自分自身を日々捨て去っている。
    社会に適応出来ない人こそ正常であり、誰よりも健康的だと記された一文には私も以前同じ事を思った事があり、得心した次第です。

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    2023年05月14日
  • 孤独のレッスン(インターナショナル新書)

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    感想
    どれだけの才を持ち合わせても、どれだけの美貌を手に入れても。孤独は人間に付きまとう。耐えるという態度を捨てた楽しむという付き合い方。

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    2023年04月26日
  • 今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる

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    エイリッヒフロムは、『愛について』『悪について』など
    今まで読んで、なかなか示唆に富んだ内容であり
    ある意味衝撃を受けた本の著者です。
    この本も、それぞれ愛についてに通ずる内容の本で
    面白かったです。
    自分を見つめる一つの指針になると思います。

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    2023年04月24日
  • 嫌われる勇気

    ネタバレ 購入済み

    新しい観点

    新しい環境になるとやはり人間関係が大変であることで、自分も悩んでいましたが嫌われる勇気というタイトルに目を惹かれ購入しました。八方美人になろうとするのはやめようと思いました。

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    2023年04月21日
  • 本をどう読むか 幸せになる読書術

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    この本は一般的な読書術を書いた本とは違うように感じました。
    それは著者が哲学者であり、外国語で書かれた本をたくさん読まれてきたことから分かるように、必ずしも私のような一般的な人にウケるような読書術を書いたものではないからです。
    しかし、著者の想いに感銘することことは多くありました。本を読むに当たってとにかく楽しむこと。たくさん読むことや速く読むことが必ずしも良いというわけではないこと。
    本はとにかく味わって読むことが大切なんだと教えて頂きました。

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    2023年04月15日
  • 人生は苦である、でも死んではいけない

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    タイトルで読んでみたかった本。…でも、ちょっと読みにくかった。アドラーとか仏教の経典とかいろんなものを引っ張ってきて、人生というものを様々な視点から考察している。生きていくためには自分の価値をどう評価するかだが、役に立つことだけが自分の価値ではない。人生は基本的に苦しいものだけど、生きているだけで価値はあるってことなんだろうね。時間が経ったら再読したい本。また違った思いが生まれる気がする。

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    2023年04月13日
  • アドラー心理学入門

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    ネタバレ

    「嫌われる勇気」を読んで、衝撃を受けてから約8年。巡り巡って、同じ岸見一郎さんが書いた本書に出会った。

    それ以上分割することができないという意味での個人心理学、行動は信念(意味づけの総体=ライフスタイル)から出てくる、4〜5歳にはライフスタイルが確立する、目的論の立場にある、愛の感情は結果、コミュニケーションは技術、罰は無意味、普通であることの勇気、喜び共有=勇気づけが大切、横の関係、自分の行動の結末を体験する、与えられたものをどう使うか、自己受容と他者信頼と他者貢献、仕事と交友と愛の課題は不可避、楽観主義、たとえ1人でも…覚えておきたいことだけまとめようとしても、これだけある。

    罰に喜び

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    2023年04月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス マルクス・アウレリウス 自省録 他者との共生はいかに可能か

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    自省録のガイドブック。岸見先生が執筆してることからも分かるように、アドラーとの共通点(権内・権外、共同体感覚)もあって、面白く読めた。善悪無記は、仏教にも通ずるのかなと思った、中には、その境遇からか堪え忍ぶような事を勧める記述もあって、その辺りはまだ今の自分にはしっくりこない感覚。 
     
    次は、実際の自省録を読んでみたい。

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    2023年04月04日
  • 嫌われる勇気

    無料版購入済み

    人一倍自由を求めるくせについ人目を気にし過ぎてしまう自分にはとても参考になりました。精神力のタフさも必要ですが、もっと自分に集中することも大切

    #タメになる

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    2023年03月31日
  • NHK「100分de名著」ブックス マルクス・アウレリウス 自省録 他者との共生はいかに可能か

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    失うことを恐れないように

    私は宇宙という国家に属している。
    世界市民 コスモポリタニズム

    自分に起こり織り込まれたもの(運命)を愛し、歓迎すること。

    運命と自由意志
    災いは運命
    再生は自由意志

    他者、天災、社会を変えることは出来ない。
    自分の認識を変える。
    自分の内と対話する。哲学。

    再生とは人間の尊厳である。

    生死は、自然の流れに組み込まれている。
    恐れる必要はない、美しい循環であるのだ。

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    2023年03月30日
  • 幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵

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    アドラーの哲学は私にとって手厳しい。痛いところをついてくるから、読んでいて気持ちが萎えることもあるが、それだけ真実を突いている。岸見一郎さんの文章も時に厳しさがあるが、その厳しさは昔、小学校で出会った先生や看護師になって出会った師長をはじめとする先輩方に通じる懐かしさを感じる愛ある厳しさだ。ただ厳しいだけでなく、希望を感じさせる。希望を感じるから、もう少し頑張ろう、より良い人になろうと思える。
    幸福は今、ここにある。
    それを感じるために、ありのままの自分を認め、自分を愛し人を愛する。他者を敵ではなく、仲間ととらえることができる。私にとって、それは希望に通じる。まだまだ足りない所もたくさんある。

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    2023年03月23日
  • 愛とためらいの哲学

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    言い訳を許さないアドラーの考え方は結構厳しいと思うけど、それが真理なんだろうなと思う。
    自分のためではなく、心から相手の幸せを思う無償の愛は、キリスト教信者にはもう教えそのものという感じもして当たり前なものなのだろうが、日本人には馴染みが薄いのだろうか、実行するのはどちらにしても難しいとは思う。

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    2023年03月19日
  • アドラー心理学入門

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    BOOK・OFFで80円で売ってたけど、1万円位の値打ちがある1冊だった。

    「今したい事をしなさい。自分の課題と相手の課題を分けなさい。優越感や劣等感の危険性」みたいに、内容的には他のよくある自己啓発本と被ってる所は正直多い。だけど、アドラーという偉大な心理学者が理論立てて説明してくれたおかげで、本書でしか得られない納得感を得る事が出来た。

    ただ、理論的には正しくてもなかなか実践が難しい事もある。作者は身長155cmだけど、その身長が高いか低いかは、自分が意味づける事だから気にしないらしい。
    でも、街を歩いて自分より周りの身長が明らかに大きいのに、平然と居られるのかなあ。常に人に見下されて

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    2023年03月02日
  • 哲学人生問答

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    アドラー心理学で有名は岸見先生が母校で高校生に向けて行った講演録と、生徒からの質問に回答したもの。高校生向けに書いたものなので分かりやすく、すぐ読める。「感情は、何かの目的のためにあえて作り出されるもの(と、捉える)」「人間にはするべきこと、したいこと、できることの3つしかない。勉強したくないなら、したいと思うようになるまで、ぼんやりするしかない(だから、まずできることは何かを考える)。」「差別の原因は他者に対する価値提言傾向。みんなが自分は普通だと思えば、こういう見方をする必要がない」「私ではない誰かになろうと思うことをやめた時に、すでに変われている」

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    2023年02月11日
  • 愛とためらいの哲学

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    一貫して大切なことは
    相手のことを全て知ってしまった
    と思わず、今ここに集中し、
    良い関係を築くことに尽力する
    というとこと

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    2023年02月04日
  • ほめるのをやめよう リーダーシップの誤解

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    リーダーのあり様(心構え)の本

    こうしなさい!ではなくこうしてはいけない!的な内容

    叱らない、褒めない、それは何故かということを例や心理学の内容を交えて説明されている。
    リーダーとして部下に接するのはやっぱりむずかしいと思わされた。人(自分)の気持ちの良い方に行動すると結果は良くないという、頭でわかってもいざ実践する場になると反した行動をとってしまいそう。
    そんな感情を踏み越えて振る舞えるのがリーダーであり、リーダーになるためには理解しておかなければならないということを教えてくれる内容だった。

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    2023年01月20日
  • 困った時のアドラー心理学

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    「あなたはいい人」といわれたから、自分がいい人になるわけではない。
    何とかなるかどうかはわからないけど、何とかならないわけではない。とにかくできることをやろう
    今ここに生きよう。するべきことやしたいことがあっても、できることから始めよう

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    2023年01月01日