岸見一郎のレビュー一覧
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この本がかなり流行ったときは、そこまで気にならなかったけれど、
最近になって、アドラー良いよと何人かの人達にすすめられて急に興味が出てきた本。
少し読んでみたら、確かに参考にしたい考え方だなと感じたので、これから浸かりたいと思います。 -
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人を愛するということは能力だということに感銘を受けた。
より良い関係を継続していくためには常に互いの努力が必要だということも非常に納得できた。人間は出会いたての頃は相手のことを知ろう、知りたいと思い常に努力ができるし努力をしやすい環境であると思う。ただ、関係が長期に渡ってくると甘えが生じてきて遂感情に身を任せて話をしてしまったりということがある。
常に新鮮な気持ちで、感情には身を任せずに話し合いができる人間になりたいと心から思った。
また、私自身自立している方を好む傾向にあったが自立の意味をこの本を読んで考えさせられた。
”自立とは決して一人で生きること、自分のことを自分だけでできるようにな -
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ネタバレアドラー心理学と老いと著者のエッセイ。
老いに向けて「生産性という価値観を手放すこと」ができたらいいなと思った。
ただ、今じゃない。
働いても働いても貧しくなる恒例のラットレース真っ最中だからね。
今、手放すのは難易度が高い。
あとは、この頃、他者貢献感が難しいと感じている。
まだまだ、さとりの域には程遠い。
せめて、できるだけご機嫌で過ごして、ご機嫌な老人になることを目指したい。
下り坂のほうが楽に進めるってことだから、これからはゆっくりと下りながら楽しくご機嫌で過ごそう。
他人の価値観に振り回されててる場合じゃない。
『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』を読んで、ちょっと人生いい方 -
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最後の三行を引用しておく。
『真のつながりは、自己中心的な支配や依存関係ではなく、一人一人が自立し、しかもつながっていて、必要な人は援助し、必要な時は援助を求めることができる。そのようなつながりを築けることを知れば、どんなに苦しい時でも生きていくことができる』
インパクト狙いのタイトルだと思ったが、本書の著者は「嫌われる勇気」の岸見先生だった。
本書の主張は「つながるな」ではない。「偽のつながりにとらわれるな、そのようなつながりを断ち切る勇気を持て」ということだ。
真偽判定は簡単ではないかも知れないが、つながりに種類があることは意識したい。職場で「真のつながり」が必要ないという点は特に重要。 -
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この本を読んで印象的だったこととその理由を共有する。
p. 56 「有用性について」では、人間は、「有用性」=経済性に縛られて生きている。
「それが何になるのか」「そんなことをして何のためになるのか」といったように、有用性でしか自分や自分の人生の価値を見られない人がいる、といった言葉が印象に残った。
その理由は、成功を目指すこと自体は全く問題ないが、三木清の「砂浜で貝を拾う」例え話にあるように、拾った時は一見価値があると思っていた貝(=成功)が、ある時に美しくないものだと気づき愕然とする、に繋がると思ったからだ。
p. 63 「有用性」に意味はない、については、過去に自分は有用性に縛られて -
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岸見一郎さんの実体験に基づく生と死に関するエッセイ。
文中に三木清、ソクラテス、エピクロス、マルクス・アウレリウス・アントニヌスといった哲学者が軒を連ねる、東西の思想を通じて、生き死にについて考えることができる作品でした。
思うに、岸見さんの作品は、何かをオリジナルな思想を見出すというよりも、この世に素手にある優れた道徳観を平易に教えてくれる。
学校の先生のような書き方をされています。
嫌われる勇気でもそうであったように、相手に伝えることに腐心している
。おかげで、古今東西のモラリストや考えが頭に響きます。こうした機会をくださる著作に感謝しきりです。
あと、これは全く私事なのですが、こ