岸見一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【感想】
この本を一言でまとめると「子供は対等に接し、見守ろう」という内容です。
(「叱る」はもちろん「褒める」も上下関係で成り立つもの。対等ではない。)
【要点・まとめ】
・「叱る」のも「褒める」のも縦の関係性。子育てに大切なのは
「労い」「勇気付け」「対等な関係性」
(ありがとう、助かるなどの言葉がけ、価値があると気付かせる)
・親が子供を抑圧(叱り付ける、制限するなど)しなければ、反抗期は起きない
(最初から対等な相手として扱われていれば、反抗する必要性がないから)
・叱られることは子供にとって大きな負担。行動も自分がいかに「叱られないか?」「傷付かないか?」を意識するので、他者貢献に目が向かない。
・叱られてたり批判されて育った子は…
⇒人の目を気にしやすくなる
⇒消極的になる
⇒周りに合わせる人になる
⇒承認欲求が強くなる
・「怒り」は人と人を引き離す感情
・子供をただ叱るのではなく、改善策をセットで伝える。また、子供にお願いする。
⇒「なんで泣いてるのか言葉で教えて?」
⇒「どうしてそんなことをしたのか言ってみて?」
・子供が失敗したら
「次、失敗しないためにはどうするか?」
を子供と相談する。
例)子供がミルクをこぼす
⇒本人に拭かせる
(零したら拭かないといけない、と学ばせる)
⇒「次、零さないようにするにはどうしたらいいと思う?」と子供に尋ねる。
(改善策を本人に考えさせる)
・褒めて育てるのもNG
⇒褒められないことはやらなくなる
⇒褒められるために、不正をしてでも結果を出すことに必死になる
・共同体(家族、学校、会社、地域など)に入っても、自分がその中の中心になろうとしなくてもいい。
・「信用」は根拠があって信じること。「信頼」は無条件に信じること。子供は信頼する。 -
Posted by ブクログ
若いころと比べ、年齢を重ねるにつれて脈絡なく考えるケースが多くなってきました。
最初はキャリアや健康、親兄弟など家族のこと、しかしそこからスケールが徐々に広がり、今後の人生について考える機会もたびたび。
そんな中にあってふと出会ったこちらの著書はタイトルだけで刺さりました。
本書では一人になってじっくりと考える(自省)ためのヒントやポイントが記されています。
マルクス・アウレリウスの「自省録」を読んだことがあれば、そこから多くを引用している本書はとっつきやいでしょう(それ以外にもストア哲学をかじっていれば同様に感じるかもしれません)。
何か軸を設けて順序だてて書かれているというよりは、重要なポイントを取り上げて淡々と語られています。
そのためHow toというよりはエッセイのような感覚で読めます。
しかし淡々と描かれてはいますが、1文1文を読み解き、それに込められた意味を考えされられる文章です。
何となく哲学書のような趣があります。そのため一般的なビジネス書のように速読するのが難しい印象です(一般的ビジネス書は章立てや文章、色使いなど最大限読みやすく工夫されているので当然ですが)。
そのため休日の昼下がりや、平日の寝る前などにじっくりと読んでみて、岩に雨滴が染み込むように吸収する味わい方が適していると思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ想像していた読書術とは違ったけれど、わたしにとって意味のある本だったと思う。
わたしは、物語を読む時は物語の世界に入り込んでその雰囲気を味わいたいと思っていて、それが「他人の人生を追体験する」ことな気がする。著者が何を言いたいかをじっくり考えるよりはその物語を体験できたことに満足する。もっと深く考えた方がいいのかなと思う時もあるけれど、本はただ楽しむために読んだっていい。
最近は物語だけではなくて新書なども読むようになった。なぜ新書を読もうと思ったんだろう?と考えると、「知りたい」という気持ちからだと思う。
知りたいと思ったことを知れると嬉しいし楽しい。だから難しいと思っても読み進められるのだとわかった。
これが本来の勉強の姿ということかー!
わたしは小説は割と一気に読める方だと思うが、新書は1日に10ページくらいしか読めないことも多い。
なぜかわたしは一冊ずつ読むことが常識のように感じていて、でもなかなか新書が読み終わらないと、物語を読みたいという欲求が出てくる。
そんな時は「早く読まないと〜」と思う。せっかく知りたいことが学べるのに早くしないといけないと感じるのは勿体ない。
でもこれは簡単に解決できたんだ。別に同時に何冊読んだっていい。簡単なことだけど自分では気付かなかった。目から鱗で、これだけでも意味のある読書だった。 -
Posted by ブクログ
考えることをしていないかも、と思い手にした。内省の必要を感じているということだろう。
先日、若松英輔氏のお話を聞く機会があったが、同じことを言っていた。読書すること、書くことの大切さ。それをいかにも岸見一郎さんらしく、表現されていて、若松英輔氏との対比も手伝って、興味深く読んだ。
嫌われる勇気、アドラー心理学そのものが、過去を変えることはできないが今、これからは変えられる、だけどそれはやはり容易いことではないから厳しく言うね、というスタンス。自省することも大変なのだ。自分で考えたように思っても、それは本当に自分の考えと呼べるのか。誰かの意見に左右され、分かったつもりになって、自分の意見のようにしていないか。
私はちゃんと私の考えを持っているのだろうかと不安になる。そして、変わりたい、変えたいと思っているだけで、何も変わらないことを外部のせいにしがち、というのも痛いところをついてくるなぁ、と思いながら読んだ。今ひとつ、詰めが甘い自分を自覚。読書すること、生きることは大変だ。
自省録が読みたくなった。