岸見一郎のレビュー一覧
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【フレーズメモ帳】
劣等コンプレックス、優越コンプレックスがある人の問題は、自分のことだけを考えて生きているという点にあります。自分を大きく見せようとする人は、他者を意識しているように見えますが、他者から認められたいと思っているということなので、自分のことしか考えておらず、他者のことを考えていません。他者を仲間だと意識することを、アドラーは「共同体感覚」と呼びました。
他者からよく思われないことを怖れて、他者の期待を満たそうとする人は、自分の人生ではなく、他者の人生を生きることになってしまいます。自分の人生を生きる決心をすれば、他者から承認されようとも思わないでしょうし、承認される必要がなけ -
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哲学なんて興味がなくても誰もが名前は知っている《ソクラテス》。
ご本人は著作を残していないので、プラトンさんが師匠であるソクラテスが裁判で語ったことを本にしたのが『ソクラテスの弁明』。
「こんなの当たり前やん」とやっぱり誰もが思う。自分でも、中身を何となく知ったような気になっていたが…お恥ずかしながら、実際に通して読むのはこれが初めて。
個人的には『弁明』の部分よりも死刑が決まった後にソクラテスが語る言葉の方に重みを感じた。
長い間、他の文庫本版の『ソクラテスの弁明』が“積読“になっていたのは、この弁明の滑り出しの部分が何度チャレンジしても、正直なところ面白いとは思えなかったからなのだと今回気 -
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孤独が健康を害する理由になる、というのは別の本で読んだ。社会性動物でもある人間は、直接、間接に社会と繋がっており、一人では生きられない。まして、深層心理的な価値観においても「他者のまなざし」から完全には逃れられない。だから、鏡を見て、自らの見た目と存在を確認するのだ。
本書にこんな記載がある。エーリッヒフロムは、合理的権威と非合理的権威を区別したという箇所だ。
― 合理的な権威は能力に由来する。ある人の権威が尊敬されるのは、その人が他の人から委ねられた仕事を巧みに処理できるからである。決して、何か魔術的な力を持っているからとか、カリスマがあるからではない。知識があり、それにもとづいて仕事が -
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目的論、不幸でいたい理由、言い訳
他人から嫌われて傷つく事を恐れてるから自己嫌悪
人とは優位性、成長の追求、反対が劣等感
コンプレックスとは言い訳→ 偽りの優越感権威付け
自分の不幸を武器に、相手を支配、特別感
→ ずっと不幸になり続ける
人生のタスク 仕事、交友、愛のタスク
自立して、社会と調和して暮らす行動面
私には能力がある、皆仲間であるという意識の心理面
仕事をしないのは私という尊厳が傷つけられたから
愛とはこの人といる時自由に振る舞える
賞罰教育、承認欲求を否定する→自己中
⭐️他者の課題と自分を切り離す
⭐️他者を評価しない
自己執着→他者への関心
共同体感覚は、自己受容、他者信 -
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読んだ理由
タイトルがパワーワードすぎた!
一言キャッチコピー
成功と幸福の違い、説明できますか?
メンタルダウンしてる時に読むとめっちゃ刺さりそう。
人間は本来、生きているだけで価値があるはず。
「生きてるだけで丸儲け」とリンクしたなー
子供の時は感じない、考えないことを大人になったら考えてしまう。
良い意味で、子供にしかできないこと。
確かに自分も小学生の時は、学校→遊ぶ→食べる→寝るをずっと繰り返してた笑
当時は、生死について深く考えることはなかったし、考える必要もなかったのだと思う。
「今」「ここ」を生きる。
成功するのではなく、幸福を感じれるように! -
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本書で度々引用される三木清の『人生論ノート』。三木は分かりにくい文章を書く人だと思って敬遠する所もあったのだが、著者を通じて読むと途端に分かりやすく、スーッと頭に入ってくる。先ず、その点に感動し、三木清を再読してみたくなった程。後はアドラーやエーリヒフロム。考えさせつつ、芯を食うような箴言が並ぶ。
妬みにも色々あるが、それは人間同士の競争原理故に生じる感情であり、互いの成長に繋がるものでもある。しかし、根本には、それは足の引っ張り合いのような〝平均への回帰“の動力が働いている事を看破するのが三木清。なるほど、と思う。
ー アドラーは、「まわりの世界との闘いに巻き込まれる人は、このような闘い