岸見一郎のレビュー一覧
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ネタバレ【普通であることの勇気】
・勝って自分の力を証明したい、注目を集めて特別な存在になりたいという欲求の裏には、普通の自分を受け入れられない気持ちがある。「普通」を「無能」と同一視せず、特別でなくても価値がある自分を認めることが必要だと感じた。
【人生は山登りではなく、ダンスや旅】
・人生を山頂へ到達するための登山と捉えると、目的を達成するまでの大半が「途上」になってしまう。しかし人生は、今この瞬間を踊り、ふと振り返ったときに遠くまで来たと気づくようなものでもある。旅も目的地だけでなく、そこへ向かう道中のすべてが旅である。
【会計士になるまでの時間も人生】
・公認会計士という目的地には、早く効率的に到達した方がよいと思いがちだが、合格までの日々が不完全な時間になるわけではない。学び、悩み、少しずつ理解できるようになる過程も、その時点で一つの結果である。合格だけを見て今を犠牲にせず、道中そのものを味わいたい。
【所有ではなく使用の心理学】
・重要なのは、何を与えられたかではなく、与えられたものをどう使うか。大柄で屈強な人には憧れるが、威圧感を与えることもある。一方、自分の穏やかさは人をくつろがせる力として使えるかもしれない。持っていないものを嘆くより、今ある特徴の使い道を考えたい。
【他者との競争から降りる】
・健全な劣等感は、他者との比較ではなく、理想の自分との比較から生まれる。他者との競争を続ける限り、負ける不安から休まる暇がなく、周囲を敵として見るようになる。人間関係を優劣のある縦の関係ではなく、対等な横の関係として捉えたい。
【自己への執着から、他者への関心へ】
・自分がどう見られるか、勝っているか、特別であるかばかりを考えると、関心が自己の内側に閉じてしまう。自分の価値を証明することより、相手に何ができるかへ意識を向けたい。自分を大きく見せることではなく、人を安心させたり、くつろがせたりすることも立派な貢献だと思う。
【経験ではなく、与えた意味が自分を決める】
・人は過去の経験そのものに決定されるのではなく、その経験へどのような意味を与え、何の目的に使っているかによって行動を選んでいる。自分を変えたいときは、今の行動を否定する前に「この行動は何を守り、何を実現しているのか」を分析したい。変わらないことで、まだ何者にでもなれるという「可能性」を守っている場合もある。
【嫌われる勇気との距離感】
・自分の生き方を貫くには、他者から承認されない、あるいは嫌われる可能性というコストを引き受ける必要がある。ただし、他者評価を一切無視するのではなく、大切な人間関係との両立は考えたい。誰にでも好かれることを目指さず、それでも尊重すべき相手は大切にする、という距離感が自分には合いそうだ。
【怒りも目的のための手段】
・怒りは抑えられない感情ではなく、相手を動かすために持ち出している手段と捉えられる。目的を確認すれば、怒りではなく論理の言葉で伝える選択肢も見えてくる。 -
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仕事とは会社で働くことを指すのではありません。家庭での仕事、子育て、地域社会への貢献、趣味、あらゆることが仕事なのであって、会社などほんの一部にすぎない。会社の仕事だけしか考えないのは、人生の調和を欠いた生き方です。
10年前にも読んだはずなのに全然覚えていなくて、人生の調和を欠いた生き方を続けていた。
なんでいつもわたしばかり損をしている。みんな気づかない。わたしばかりやってる。いつも不満をもらして、なんでなんでと息苦しくなっていた。
先生に相談をしたとき、仕事はお金を稼ぐ場所でしかないから仕事にやりがいを見出さないこと、人はみんな孤独です。と言われていたのに全然わかっていなかった。
何遍も何遍も読もう。生き方を変えるのは時間がかかる。けどきっと変われる。選択するのはわたし。 -
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【学びたいこと】
「嫌われても、人間関係を修復する方法を持つことで、自分軸を保ち、機嫌よく生きられる」という考え方を知り、この本が頭に浮かんだ。
本書を通して、心理学者アドラーの思想や幸福論を学び、他人に左右されず、自分らしく機嫌よく生きるための思考を身につけたい。
【質問】
Q1 アドラー心理学とは?
Q2 嫌われる勇気とは?
Q3 アドラーの考える幸福とは?
【本書の答え】
A1
「人は変われる。世界はシンプルである。そして、誰もが幸福になれる」という心理学
・過去に何があったとしても、これからの人生をどう生きるかは自分で選択できる。これが「目的論」であり、「いま、ここ」を真剣に生きる。
・すべての悩みは対人関係である。
・アドラー心理学は、他者を変えるためではなく、自分が変わるための心理学。
・「私には能力がある」「人々は私の仲間である」という感覚を持ち、自立して社会と調和して暮らすことを目指す。
・変わるには勇気が必要。アドラー心理学は「勇気の心理学」ともいえる。
A2
「自由とは、他者から嫌われること」
・他者に嫌われないように立ち回ることは不自由。他者の評価を気にせず、嫌われることを恐れず、承認されないかもというコストを支払って、自分の生き方を貫く。
・他者からの承認を求めることを否定し、承認欲求に縛られない。
・他者の課題には介入せず、自分の課題には他者を介入させない。
・他者に依存すると、坂道を転がるように生きることになる。他者が自分を嫌うかどうかは、他者の課題。
A3
「幸福とは、貢献感である」
・他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じる(共同体感覚)。そのために、「私はこの人に何を与えられるか」を考える。
・「ありがとう」という感謝の言葉を聞くことで、自分が他者に貢献できたことを実感し、自らの価値を感じられる。
【本の概要】
本書は、「ありのままの自分を受け入れ、他者から嫌われることを恐れず、他者を仲間として信頼し、他者に貢献することで幸福を感じられる」という考え方を示した一冊。
著者は、アドラー心理学や古代哲学を研究する岸見一郎さんと、岸見さんのアドラー心理学に感銘を受けたライターの古賀史健さん。
・本書では、幸福に至る考え方として「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」が示されている。
【印象に残った表現・引用】
・劣等感は主観的な解釈であり、理想の自分との比較から生まれる劣等感は、成長するためのバネにもなる。
・与えられたものをどう使うか。アドラー心理学は「使用の心理学」。
・変わらない方が安心。変わるには勇気が必要。「勇気の心理学」。
・怒りは目的を叶える手段。怒りという感情を使わずに意思疎通する方法を学ぶ。
・「馬を水辺に連れて行く」ところまで努力し、水を飲むかどうかは、その馬(人)の課題。子育てにも通じる。
・「自己への執着」を「他者への関心」に切り替える。
・もし学校に居場所がないのなら、学校の外に別の居場所を見つければいい。
・劣等感は「縦の関係」の中から生じる意識。人は褒められることによって、「自分には能力がない」という信念を形成する。
・対等な「横の関係」を意識する。愛にも交友にも、年齢は関係ない。
・存在しているだけで、価値がある。
【感想】
・ギブの精神の重要性を理解した。幸せは他者貢献から生まれる。「ありがとう」という感謝の言葉を、もっと積極的に伝えていきたい。
・子育てにも通じる。「横の関係」を意識して子どもと対等に向き合う。「課題を分離」し、子どもの課題に介入しない一方で、学校以外の居場所を見つけるなど、必要な支援はしたい。また、「存在しているだけで価値がある」ことを言葉で伝えたい。
・自分軸で生きるために、「他者が自分を嫌うかどうかは他者の課題」と考える。自分の意見を持ち、「他者に何ができるか」を考え、自分の価値を実感できる人になりたい。
【実践すること】
・職場や家庭で、「自分には何ができるか」を考え、他者貢献を実践する。
・「課題の分離」「横の関係」「自己受容」など、アドラー心理学の考え方を子育てに落とし込む。
・「ありがとう」を積極的に伝える。
・他者からの評価を気にしすぎず、自分の考えや価値観を大切にする。
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時折、歳を重ねることに対して、不安になったり怖くなったりすることがあります。
今のうちに、加齢による良い点を探しておきたいという想いがあり、なにかヒントが見つかるのではと思い、本作を手にとりました。
一つの発見は、
若い頃よりも物事を深く理解できるようになる、
ということでした。
本文中に、精神科医である神谷美恵子の言葉が引用されています。
「過去の経験も勉強もみな生かして統一できるということは何という感動だろう。毎日それについて考え、考えるたびに深い喜びに満たされている」
なるほどな、とすごく納得できる文章でした。
一生忘れない内容になると思います。
この本は、他にもたくさんの気づきをくれました。
価値感を生産性の高さに置くことの恐さ。
本当に幸せな人が外側に滲み出てくる四つのこと(三木清の言葉を引用して、上機嫌、丁寧さ、親切さ、寛大さ)。
周囲のことを見られる、考えられるようにはなるのは、心が恢復しているサイン。
思ったことは、
こんな歳のとりかたをしたいなと思える人を探したいなということ。
今まで読んだ小説の中では、思い当たる人物がいるのですが、有名人など実物の人で見つけたい。
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【息が詰まる思いで】
何回も書店で見かけては手に取って、置いてを繰り返してきた書籍。
自分を変える勇気がなかったのでは?と思う。
仕事の失敗を気に人生を楽に生きたいと思い手に取って、この本が愛される理由を知った。
自分の価値観を別のものに変えてしまう本です。
そして何回も読み込まないと本当には理解できないかもしれない。
でも何回でも読みたくなるほどの熱量が伝わってきます。
青年と自分を重ねて苦しくなった。続編も読みます。
読んでからもとの自分に戻れない引力がある。
特に2点。
課題の分離が今までできてないから、人の目を気にしておどおどしてた。どう感じるかは相手次第。自分は関与できないから相手がどう思うか気遣いは必要だけれどそれ以上は考えなくて良い。
過去の原因で今の自分が作られているのではなく、今の自分がそうあるべきと決意して現状を変えないでいる。変わる勇気と決意をもらった。
失敗を恐れない。過去の自分の体験を原因に踏み出さないことはしないと決めた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作同様、非常に分かりやすく、対話式で進んでいくから読みやすかった。
内容は『嫌われる勇気』と重なる部分もありつつ、青年が直面した現実的な課題に対するアドラーからのアンサー。
仕事、交友、愛、一貫して大切なのは、主体的に生きる態度なんだと思った。
利己的を極めると利他的になる、仕事の考え方。これは、哲学者であり医師であったアドラーが思想に生物学も取り入れたように感じた(分業とか)。
以前読んだニーチェの本は、なんかここ矛盾してるように感じるなぁ、とかそういう気がかりがあったけど、アドラー心理学は大前提として、全ての悩みは対人関係の悩みだといっているから大体納得できた。
愛されるよりも愛するの方が難しい。たしかに、無償の愛を目の前に注ぎ続けるのは、課題の分離をしっかりできないとできない高難易度な行為だなと思った。