岸見一郎のレビュー一覧
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もつれた糸がほぐれて、優しい気持ちになった。感情をもつれさせていたのは、他の誰でもない、先入観だらけの自分の思考パターンだったことにも気づく。
成功と幸福は別物である、今は未来のリハーサルではない、など、心に染みることばの数々。
年頃で悩み多き我が子や甥姪にも勧めたい本ではあるが、この本を読んだ私は、これから子ども達との関わり方が変わってくると思う。
積極的に働きかけなくても、普段の子ども達とのやりとりの中で、もつれた糸をほどくヒントを自然に与えられる機会があるかもしれない。
いつか、大切な我が子や甥姪の役に立てるかも、という小さな期待が、私の幸せの1つに追加された。 -
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病気になった時
健康な時には、自分と身体は一体化していて
自分の身体の存在にきづかないのに
病気になると、身体に意識を向けざるを得ない。
身体が異常を訴えていても、それに耳を傾けず、
自分に都合のいいように解釈することがある。
今まさに、その状態であり、
たまたま開いたページにこの一文があった!
身体から発せられる警告を、自分にとって都合のよい解釈にすり替え、無効にしていた。
たしかに、去年の自分、数日前の自分。
学習能力がない、という一言で片付けていた、
もっと真剣に自分の身体の声に耳を傾けるべきだったな。
「ほんとうに健康な人間は傷つきやすい身体をもち、
その傷つきやすさに彼自身気 -
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「嫌われる勇気」でも有名な、岸見一郎先生による、アドラー心理学の解説本。
アドラー心理学は、このところ名前が知られるようになりつつあり、私も上司からオススメされ読んでみました。上司は、日々の通勤中に、スマホでアドラーの名言を読んでいるくらいにアドラーが好きなのですが、私もこの本を読んでアドラーの考え方は優れている部分が多いと感じました。
アドラーの言っていることを、自分なりに整理してみると、以下のようになるのではないかと思います。
(原則)
・人間はすべて平等であり、上下関係は存在しない。人間の関係は、上司と部下であろうと親子であろうと全て横の関係である。
・人間の悩みの殆どは対人関係の -
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『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』に続くアドラー勇気シリーズ!?第3弾です。ご自身の介護の体験から得た見解など、テーマは老いる事に置いてますが、前著と同様にアドラー心理学をベースとした生き方への指針です。もちろん老死について考える貴重な機会になりましたが、一方でアドラー心理学の復習にもなりした。俗世にまみれて忘れかけていたエッセンスもあり、気持ちを新たに人生の折り返し地点へ向けて歩みたいと思います。
本書に「哲学は50歳から」と言う内容があります。私も人が本当に成人できるのは50歳だと思うし、私の人生の折り返し地点も50歳以降なので、まだ『老いる勇気』という言葉にどこか馴染めない自分もいま -
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ネタバレ『自力で自分の課題を解決できる!と信じ、
失敗を怖れず、次々と挑戦できる』子ども
こんな子に育ってくれたらどんなに親として嬉しいのでしょう。
でも、どうやってそうしたらいいのかわかりません。
日々の生活に疲れ、勉強したの?これやったの?と指示や叱ることばかり…。
あー、子育てってこんなに大変なんだ。
…と勝手に思ってました。
でも、自分のやっていることは、
そういう子どもに伸ばすどころか、逆の方向に進ませているようです。
叱ることも褒めることもしない。
子どもの課題に土足で踏み込まない関係をつくること
子どもが自分のために成長していくと願うこと
親が子どもの貢献に注目して、親の気持ちを -
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漠然とした事の確立
今まで、心理学に出会うことは無かったのですが、自分が漠然と思っていたことが、心理学として存在し、活字として目で見える形で再度、自分の考えや思いを確認できることがとても嬉しく思いました。
そして、自分の幸せが再認識できた本でした。
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ネタバレ 購入済み
凄い衝撃的だった。
前々から興味があって、読んでみようかと思っていたが後でいいやと先延ばしにしていて、今回やっと読んだ。
全ての内容が衝撃的で、本に登場する青年のようにすぐには中々受け入れることが出来ないというのが正直な感想である。
読んだら一度自分でもう一回考え直す必要があるかもしれない。また、何回も読み返さないと中々自分のものにするのは難しいなとも感じた。
本の中で青年がこの事実に5年、10年早く出会っていたら良かったと言っているが自分も同感である。
自分と同じ若い人にすぐにでも読んで欲しい、そんな一冊です。 -
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紙が薄いのか、インクが染み込みやすい質なのか、蛍光ペンで線を引くと、裏写りしてしまうので、赤と青の色鉛筆で線を引きました(^^;そうしたら真っ赤になりました(^^;
この本のタイトルには、“入門”という言葉があり易しい文章で書かれていますが、アドラー心理学について理解したいと思っている初心者にとってはレベルが高く、少なくとも事前に『嫌われる勇気』だけは読んでおきたい、願わくば岸見一郎先生のご専門である哲学の入門書も幾つか読んでおいた方が良いのではないでしょうか(・・?。しかしながら、何度も繰り返される贅肉をそぎ落とした内容は、すべてに蛍光ペンで線を引きたくなるほど磨き抜かれたもので、永遠 -
購入済み
解き放たれた気分です
私はこの本を読んだことで、「自分は、他人から好かれるために生きているわけでは無い」ということに気付かされました。今まで、対人関係で悩んでおり、八方塞がりでどうしたら良いかわからなくなっておりました。偶然書店で見かけ、電子書籍で購入し、貪るように一気に読み終えました。少し難しいところもありましたので、再度、読み直そうと思っております。私の人生が、大きく変わった様に感じております。