岸見一郎のレビュー一覧
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- 愛は衝動でも本能でも自然発生的なものでもない、能力であり決断である。というのが本筋のように感じた
- 付き合うのも別れるのも、結婚するのも離婚するのも、一途に愛するのも浮気するのも、何か自然とそうしてしまったとかどうしようもない理由があったとかではなく、単にその人が「そうすると決めた」だけで、理由は後付けでしかない。
- 「愛」は存在するものではなく、「愛」は一度持ったらその状態で保たれるわけでもない。「愛する」という行為と決断があるだけ。その「愛する」ことを継続していくどうかが重要であり、そのためには努力が必要。
- この考え方に対して、なんかホッとしたような気が引き締まるような -
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ネタバレ遅ばせながら「嫌われる勇気」を読んで非常に素晴らしかったので、すぐにこちらの本も購入して読み始めたのですが、私にとってはこちらの方が感銘を受け、特に最後の方は自然と涙が出てきました。
「運命とは、自らの手でつくりあげるもの」
「本当に試されるのは、歩み続ける勇気」
「すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすらに「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける」
そして、最後の「人間が変わるのに、タイムリミットはあるか?」の問いへのの答えが「寿命迎える、その前日までだ」
「われわれは未来が見えないからこそ、運命の主人公になれる」
まだ半世紀も生きていないですが、もう自分自身は買われるも -
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最も好きな本。
幸せになるには勇気が必要だし、目の前の人を承認することが必要。
◆人の幸せは他者への幸福感
└全ての幸福は人間関係の中で生まれる
└他者から信頼されている、頼られていると感じた時に幸福感を感じる
◆自己の課題と他者の課題
└自己の課題 : 結果が自分に回帰する、自分でやり切れるもの
└他者の課題 : 結果が他社に回帰する、自らがコントロールできないこと
└自己の課題に目を向けて、できるところまでやり切る。他者の課題に一喜一憂しない
◆他者と良い関係を築く方法
└自分から他者を尊敬する
└尊敬とは、ありのままの姿をしっかり見て理解すること -
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・自分の行動を正当化する理由があとから考えられることもある。
・過去の経験が今の自分のあり方を決定するのであれば、治療も育児も教育も不可能であると言わなければならなくなる。なぜなら、それらは、今とは違うあり方へと人を導くことを意味するからである。
・自分が劣っていると感じるのは、自分に対する意味付け。
・人は誰しも自分が意味づけした世界に生きている。
・ライフスタイルは、現代アドラー心理学に置いてはつぎのように定義される。
1.自己概念
2.世界像
3.自己理解
・早期回想→
幼少期を質問し何を思い出すかによって、その人のライフスタイルがわかる
・肯定するに、否定するにせよ、態度決 -
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この本は、『嫌われる勇気』の続編。
分けて、切り離して考える。
自分に残った部分を繋げるというイメージ。
多分、何を言っても、反論しても、アドラー心理学で考えると論破されるような感じ。
世界中がこの考え方をできれば、全員が幸せになれる。
どの点を突っ込んでも、全てに答えがあり、全て繋がる。
しかしながら、できない方が多いので、不幸はあちらこちらに散在している。
それも人間というものなんだろう。
この本では青年は教師をしているけど、大多数の子供相手に短時間では難しいだろうね。
親子や夫婦はもっと近くも、アドラー心理学が否定する生き方をすると、不幸が多くなるというのは、なるほどとは思う。
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「嫌われる勇気」の続編。再読。初読は2016.8.15。
最近アドラー心理学にハマっている。
ほんとは「嫌われる勇気」を読みたかったが、うちの書棚を探しても見つからないのでこちらを読む。
生きてくために必要な学びが詰まっている。
9年前に読んだ時より、するっと腹落ちした感じがする。
帯に
・自立とは「わたし」からの脱却である。
・愛とは「技術」であり「決断」である。
・人生とは「なんでもない日々」が試練となる。
と書いてある。
この本を未読で、アドラーをあまり知らない人にとってはなんのこっちゃ?だと思うが、この本を読み終えた時非常に重く心に響いてくる。
以下は、前回読んだ時に心に残った -
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・自分にも同じ事が出来そうだと思った時に嫉妬する。
・嫉妬は量的なものに対して起きる。質的なものには起きない。
・人生を競争として捉えることからの脱却。
・ある文化で生きている人はその文化の中の常識にとらわれている。考えているようで受け売りの状態がある。それを打ち破るのが懐疑。
・生きることは進化だ。上ではなく、前へ向けた動き。優劣はない。
・自分が人からどう思われるかを気にしてばかりいる人は、自分にしか関心がない。
・明日がどうなるかは誰にもわかりません。まだやり遂げていないことが多々あっても、明日を待たず、生は今ここで完結している。
・他人の人生を生きるというのは、自分で決め