岸見一郎のレビュー一覧
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前作に続き、読ませていただきました。
この読みやすい会話ベースでの青年と哲人の掛け合いが大好きです。もう続編は出ないのでしょうか
非常に勉強になった掛け合いは問題行動を起こす子供にとっての教師の意味について。学校での限られた時間しか交流しない教師よりも、出生時から関わる親に教育の責任があると主張する青年。確かにそうだと感じた。ただ、どう足掻こうと家庭に介入できない教師が子供に与える影響の小ささを嘆くのは意味がなく、子供が家庭と学校で同じ行動をとっているとは限らない。哲人は、他ならぬ教師の前で問題行動を起こすことを選んだ子供に対して、尊敬を持って居場所を示さなければならないと言う。これは対人関 -
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嫌われる勇気の続編。アドラー心理学はわかりづらいことを認めた上で始まる。宗教はあるところで考えるのをやめて信じること、哲学は考え続けること。アドラー心理学は宗教というより哲学。教育対象の子どもや生徒に対して尊敬をもって接する。それにはまず「共感」することから。無能の証明に走る心理、残念すぎる。競争原理から協調原理へ。アドラーは人間の共同体感覚を信じ、人を信頼することから始めた。与えよ、さらば与えられん。愛は私でも相手でもなく「不可分の私たち」の幸せを願うこと。愛することは簡単ではないが幸せになる道を進む勇気が必要。相変わらず「青年」にイラッときてしまい、話の本質への集中が削がれる…自分もまだま
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ネタバレこの本を読んで一番心に残ったのは、「愛とはふたりで踊るダンス」という言葉だった。普段僕たちは恋愛や人間関係に「うまくいくかどうか」「どこにたどり着けるか」みたいなゴールを求めがちだけど、そうじゃなくて、今この瞬間を一緒に踊ること自体に意味があるんだと気づかされた。
また、「自立」と「依存」の定義がシンプルだけどすごく刺さった。自分の価値を誰かに決めてもらっているうちは依存であり、本当の愛にはたどり着けない。まず自分の足で立ってこそ、相手をありのままに見る「尊敬」ができて、そこから初めて対等な愛が生まれるという流れに深く納得した。
そして「我々は別れるために出会う」という言葉。一見冷たく聞こえる -
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考えることをしていないかも、と思い手にした。内省の必要を感じているということだろう。
先日、若松英輔氏のお話を聞く機会があったが、同じことを言っていた。読書すること、書くことの大切さ。それをいかにも岸見一郎さんらしく、表現されていて、若松英輔氏との対比も手伝って、興味深く読んだ。
嫌われる勇気、アドラー心理学そのものが、過去を変えることはできないが今、これからは変えられる、だけどそれはやはり容易いことではないから厳しく言うね、というスタンス。自省することも大変なのだ。自分で考えたように思っても、それは本当に自分の考えと呼べるのか。誰かの意見に左右され、分かったつもりになって、自分の意見のように -
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人間生きていれば、泣きたい日もある。人生、どん底も辛酸舐める日々もある。本著は私やあなたにとって訪れた揺らぐ何かへ対しての哲学的な視点と気づきを提案し寄り添ってくれる良書である。
本著で私が特に共感したのは、「まだ起きていないことを考えすぎても意味がない」「起こることは起こり、起こらないことは起こらない」として、見えない未来よりも今日一日をどう生きるかに意識へ向けさせる気づきだ。これは多くの人たちが私も例外ではなく、過去や未来へ意識を向けるばかりで起こりもしていない現象を脳内で延々と再生しているだけに過ぎない妄想であり幻想だと。何もしないで、何も行動しないで未来や過去を憂うことはいくらでも出来 -
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いや、難しい。
心理学といつより哲学書の印象。ソクラテスの弁明のようなライブ感のある対話形式で話は進み、各論点を丁寧に反駁していく。後書きなどで西洋哲学者の名前が数人引用されていましたが、主観により世界をどう見るか、人生は刹那の連続といったところは仏教的なものごとの捉え方と似ています。原因論から目的論への視点の切替は驚きました。行き詰まったときに打開のヒントになりそう。しかし、人との付き合い方や、最終的に行動にどう落とすか(まで考えさせられるので余計に科学というより哲学)までの部分は、まだ共感できないこともあり。精進が足りないのかもしれません。またしばらく時間を置いて読み直してみたい。 -
Posted by ブクログ
【目次】
第1章 なぜ学ぶのか
第2章 そもそも学びとは
第3章 読書は学びの源泉
第4章 書くことは学ぶこと
第5章 外国語学習は世界を広げる
第6章 生きることは学び続けること
【感想】
学ぶことに、役に立つかどうか考えない、自分にとって知りたいことをゆっくり学ぶこと、それでよいのだと思いました。
印象に残ったのは、「おわりに」に記されていた著者のお母様のお話でした。最期まで学ぶことをやめなかったそうです。帰りの電車では本を読みたいのに、仕事のことで気になってついつい調べて終わってしまうことが最近多いのですが、自分が学びたいことを学ぶという思いを大切にし、焦らずにゆっくりと学んでいこう