岸見一郎のレビュー一覧

  • 幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵

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    結局のところ、幸福とは自らの歩んできた道の中にこそ「ある」ように感じる。著者自身の歴史、その語りが添えられていることで、ただの哲学書ではない生きた知が描き出されている。
    我ら思う故に我らありを実践するには、やはり語りを相互に行う対話が必要なのではないか。

    学び、気付き→パラダイムシフト
    対話とはこのための触媒だろう。

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    2024年03月01日
  • アドラー心理学実践入門 ~「生」「老」「病」「死」との向き合い方~

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    ネタバレ

    生と死、始まりと終わり。
    そう考えるのではなく、
    始まりも終わりも一旦脇に置いといて、
    「今」を生きる。
    今を生き続ける。

    ふと立ち止まり振り返った時に、
    「人生」という道ができている。

    今を一生懸命楽しんで生きていれば、
    終わりのことは考える余地もない。
     
    終わりがあるから、時間は有限だからと言って今を生きるのは、
    少し後ろ向きなのかもしれない。

    時にその考え方を思い出すことはあっても、
    「今を生き続ける」ことに夢中になってる状態は、
    とても幸せなんじゃないかなと思う。

    そう生きたいな、
    と改めて思った。

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    2024年02月22日
  • NHK「100分de名著」ブックス マルクス・アウレリウス 自省録 他者との共生はいかに可能か

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    ■評価
    ★★★★☆

    ■感想
    ◯嫌われる勇気の著者の岸見先生が、アドラー心理学の切り口から自省録を解説する本。

    ◯自省録は誰かに向けて書かれた本ではなく、野営のテントの中で自分を戒めるように書いたと考えると、ものすごく味わい深い本である。自分を奮い立たせようとして、文字に起こした姿が眼に浮かぶ。自己の内面と向き合って、強い言葉で戒めて、人としてあるべき自身と理想を示す姿は、2000年以上経っても読み継がれるものとして残っている理由がよくわかる。

    ◯救いを神に求めるのではなく、自らが理想とする哲学に求めた姿。これまで多くの人に勇気を与え2000年もの間、読み継がれてきた本。こんな本とも出会え

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    2024年02月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス アドラー 人生の意味の心理学 変われない? 変わりたくない?

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    嫌われる勇気、幸せになる勇気を呼んでから本書を読むともっと理解が深まったと思う。全ての悩みは人間関係によるもの、しかし人間関係から逃げると幸せにもならないので「勇気」をもって進むしか無いという言論はいいと思えた。

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    2024年01月31日
  • つながらない覚悟

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    アドラー心理学の岸見さんによる人生論。支配する、支配される関係で無理に他人と付き合うのではなく、本来の自分の生き方で自分の人生を生きる。孤独を薦めているようにも聞こえるが、そうではなく、人間の共同体の一員として、真に繋がりたい人と共鳴して生きることが大切。
    アドラーの指摘は厳しく聞こえるが、とても共感できる。特に、人生後半になってくると、繋がりたくない人と無理に繋がろうと苦労をするのは、かなりの無駄だと感じる。

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    2024年01月24日
  • 泣きたい日の人生相談

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    アドラー心理学に基づく一風変わった人生相談。筆者曰く「後ろ向き」とのことだが、現実をあるがままに認め、変えることのできる未来志向の肯定的な回答のように思える。

    ちょっと変わった視点からの回答だが示唆に富む。過去をクヨクヨするよりも現実を見つめこれからどうしていくか、考える内容。

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    2024年01月08日
  • まんが!100分de名著 マルクス・アウレリウス 自省録

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    まんがと説明文で理解することができたけれど、自省書自体を買って読んでも意味はわからなかったとおもう。
    この本を選んでよかった。

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    2024年01月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス マルクス・アウレリウス 自省録 他者との共生はいかに可能か

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    生や死を考える上でとても参考になる。マルクス・アウレリウスの自省録を読みたくなった。本書を読んでも、本書の意味すら十分に理解できていないが、アウレリウスの訳本を読めばまた違った理解ができるのではないか。以下の記載が心に残った。▼事物は魂に触れることなく、お前の外に静かにある。苦悩はお前の内なる判断からだけ生じる。▼災いはどこにあるのか。災いについてお前の思いなす部分があるところにだ。▼アウレリウスは怒りは抑えるもの、コントロールするものと考えているのではなく、怒りはためにならない(善ではない)ことを真に知れば、怒りから自由になると考えているのです。▼各人はつかの間のこの今だけを生きている。それ

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    2024年01月02日
  • 成功ではなく、幸福について語ろう

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    ネタバレ

    成功は量的なもの、幸福は質的なものという言葉が印象に残りました。
    以下学んだことのメモです。

    ・今を楽しむ
    ・先のことを考えない
    ・自分の課題は自分で解決する
    ・他人の課題に口を出さない
    ・自分に価値があると思う時にだけ勇気を持てる
    ・自分に価値があると思うには他人に貢献する必要がある
    ・自分の価値と他の人からの評価は別物
    ・いつまでも自分が他人から愛されることばかり考えていてはいけない
    ・自分が他者に何ができるか
    ・過去を思って後悔し、未来を思って不安になる、その両方を手放すことがこれからの人生を生きていく上で重要
    ・今日この日を生きていくしかない
    ・今日できることをしっかりやっていく

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    2024年01月02日
  • 老いる勇気 これからの人生をどう生きるか

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    幸せのハードルを下げてくれた作品。自分が生きているだけで他者貢献をしており、自分が幸福でいることが家族や周りの人に対しての他者貢献にもなる。
    だからまずは人を幸せにする前に、自分が幸福でいること。
    そして、成功と幸福は違う。生産性ではなく自分の好きなことに目を向ける。

    私は生きているだけで価値があり、他者貢献しているという感覚は嬉しいものだった。

    そして、今後親を介護することがあれば、辛いと思うが一緒にいれることに感謝し、残された時間を大切に過ごしたいと思う。

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    2023年11月05日
  • 愛とためらいの哲学

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    サクサク読めて内容も面白かった。
    何となく全てが正しそうに感じて、これが全てだと信じてしまいそうになりますがそれを含めて自分でしっかり考えて応用していこうと思いました

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    2023年10月23日
  • NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート 孤独は知性である

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    ネタバレ

    ・文庫本というスタイルを発案したのが三木清!

    ・「欲しがりません勝つまでは」というスローガンに表れるような、自己犠牲や滅私奉公を美徳とする風潮が人々の心に影を落とし始めていた。
    ・幸福を求めることに良心の呵責を覚えるようなことがあってはいけない。

    ・成功と幸福は別物。その違いを三木は次のように対比しています。成功は「直線的な向上」として考えられるが、幸福には「本来、進歩というものはない」。また、幸福が「各人のもの、人格的な、性質的なもの」であるのに対し、成功は「一般的なもの、量的に考えられ得るもの」であり、純粋な幸福は「各人においてオリジナルなもの」だが、近代の成功主義者は「型としては明瞭

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    2023年09月30日
  • アドラー心理学入門

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    アドラー心理学はストイック的である。人がこう思う、こう行動することには、原因がなく、思うことや行動することは、すべて目的が原動力になっている。
    原因があるからそう思ったり、行動するのではなく、目的があるからそう思ったり、行動したりする。完全に目的論。

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    2023年09月19日
  • NHK「100分de名著」ブックス マルクス・アウレリウス 自省録 他者との共生はいかに可能か

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    NHKの100分で名著シリーズは大好きでよく見てたので本も買ってみた。動画と解説本と原作を読むことでより一層古典が理解しやすくなるし、非常に良いコンテンツだと思う。

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    2023年09月15日
  • 幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵

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    思っていたより良い内容だった。インターネットを通して誰かの幸福が以前より見える化している現代で、幸福難民になっている人の気持ちが楽になる一冊かもしれない。幸福はあるもので、幸福を持つとは言わない、言えないという考え方を覚えておくだけでも、誰かと自分を比べて幸せかどうかを考えてしまうような夜は少なくなるのではないかな。

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    2023年09月03日
  • 人生は苦である、でも死んではいけない

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    岸見先生と言えば、アドラー心理学。
    本書はアドラー心理学の教えを『生きる』という一点に的を絞って書かれていると感じた。
    人生は苦である事を前提にすれば、今この瞬間を精一杯生きるエネルゲイア的な自分になれると思わせてくれる。
    そして、苦を理由に『死』を選ぶ必要は無いと。
    日々の苦しさから逃げたいと思っている人、死んだ方が楽になれると思っている人は、絶対に読んだ方がいい。
    『嫌われる勇気』をもう一度読み返して、本書の内容をおさらいしてみようと感じた。
    明日もしんどいだろうけど、ジタバタしながら自分に出来る事を精一杯頑張ってみようと思う。

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    2023年09月01日
  • アドラー心理学入門

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    嫌われる勇気よりも前に書かれたアドラー心理学入門。アドラーの心理学はとても自分に厳しい。実践してなんぼ、の心理学。他者に期待しない。他者の課題に踏み込まない。自分の課題にはもちろん、自分で乗り越える。当たり前といえば当たり前のことだけど、実践するとなるととても難しい。他者への期待。これは私にとってとても難しい。ついつい、期待してしまう。そしてがっかりしたり、イライラしたりしている。自分で自分の枠を作って小さくならずに、私は好きなことを好きなだけできるのだと信じて、まだまだ諦めないでやっていこうと思える本だった。

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    2023年08月27日
  • 子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気

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    子どもと対等であれというメッセージが根底にあった。
    叱るとはつまり上下関係の構築であり、するべきではない。
    褒めるも上下関係であり、するべきではない
    求められれば手を差し伸べること。求められなければ差し伸べないこと。
    こどもの意見は大人同様に正しいと言う前提に立つこと。
    親だからと言って子供のために自分のことを犠牲にしない。親子である以前に人対人。他人である。
    ここにいても良いという居場所が家族であり親の役割。それ以上の介入は毒でしかない。

    かなり極論には聞こえたが、大事な考え方だとは思う。結局のところ、その関わり、育て方に責任を持てるかどうかである。

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    2023年08月15日
  • 嫌われる勇気

    購入済み

    幸福に生きる

    もちろん全てが当てはまるというわけはないが、新しい見方ができるようになった。
    人生を良くしていくためには自分が変わるしかない、頑張る勇気をもらえた気がします。

    #タメになる

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    2023年06月23日
  • 叱らない、ほめない、命じない。 あたらしいリーダー論

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    今の時代のど真ん中を行く組織論。とても参考になると同時に今の昭和世代の経営陣が大きな足枷になっている事実と常に向き合わなければいけないのが悩ましいところ。

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    2023年06月17日