あらすじ
成功と幸福を同一視しないことから始めよう。
アドラー哲学「嫌われる勇気」岸見一郎による幸福論の決定版
高校生へ語った伝説の講演「これからの人生をどう生きるか」も完全収録!
1章 成功と幸福
相談「人生への絶望感とどうつきあっていくべきでしょうか」
相談「住む場所から子どもの名前まで、妹に真似をされて困っています」等
「私の人生は回り道ばかりだった」
2章 自分の課題・他人の課題
「自分の価値は自分で決める」
相談「現在39歳・婚活中ですが男性に幻滅してしまいます」等
3章 喧嘩に勝たない・人の期待にこたえない
相談「やる気に溢れた職場で私だけ期待に応えられません」
相談「主人が会社を辞めたいと言います。」等
4章 今日を今日のためにだけ生きる
相談「母親の介護中。口だけ出す兄に困っています」等
5章 ただそこに、いてくれるだけでいい
「本当の幸福は摩擦の中にある」
相談「大切な人が重い病気にかかってしまいました」等
『嫌われる勇気』の岸見一郎氏による、アドラー哲学の幸福論。
「人生への絶望感とどうつきあっていくべきでしょうか」
「現在39歳・婚活中ですが男性に幻滅してしまいます」
「やる気に溢れた職場で私だけ期待に応えられません」
「母親の介護中。口だけ出す兄に困っています」
人生・結婚・仕事・介護など、読者からの様々な相談と、その回答がまとめられています。
文中で語られている、成功は過程であり幸福は存在であるという説明も印象的です。
同一視されがちだが、イコールではないと。
日々生きていく中で、ふと疑問に思うこと迷うことについて、一つの指針になってくれる作品。
新しい考え方を取り入れたいあなたにおすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
幸福とは成功することでは無い。著者は一貫してこのテーマに言及されています。お金持ちになることや出世すること、何かを達成することそのものが幸福なのではない。成功とは過程で幸福とは存在。
幸福になるのではなく、今もずっと前からも私たちは幸福であるのだと。
悩み相談に対する厳しい回答を読んでも、いつも著者の私たちに向けた愛情とも言える人間的な暖かさを感じます。
今既にもう私たちは幸福なのだ。
なぐさめや綺麗事を言わない著者の言葉だからこそ
信じることができます。
Posted by ブクログ
私は岸見一郎さんの「嫌われる勇気」を読んでアドラー心理学に興味を持ちました。岸見一郎さんはアドラー心理学の専門家であり、人生の幸福について深く考えることができる著者だと思いました。そこで、他の著作も読んでみたいと思い本書を手に取りました。
この本は、成功と幸福の違いや関係について語っています。成功とは社会的な評価や比較に基づくものであり、幸福は自分自身の価値観や目的に基づくものです。成功を目指すことは悪くありませんが、それが幸福の条件になってしまうと、不安や不満に陥りやすくなってしまうのだと本書は警告を鳴らします。また、本書は、成功と幸福の定義や違いについても語っており、成功は外側から与えられるものであり、幸福は内側から生まれるものだとして、成功と幸福は全く違うものであることを明らかにしています。
私はこの本を読んで、改めて、自分らしさとは何か、どうやって見つけるか、どうやって実現するかを深く考えるようになりました。これまで、自分らしさを見つけようと、周囲の人と自分を比較することも何度となくありました。本当に自分自身、承認欲求の塊だったとも思います。しかし、自分らしさを実現するためには、他人や社会から承認される必要はありません。自分が納得することが重要なんですね。自分の人生を自分で決める勇気が湧きました。
Posted by ブクログ
私たちができることは、まず自分が幸福になることです。自分の幸福は鳥が歌うように外に現れ、他の人を幸福にします。私たちは自分一人で幸福になることは不可能なのです。
この言葉から始まり、非常に考えさせられた。
Posted by ブクログ
一般の方からの相談への回答という形式になっている。その中に哲学者の三木清という人物の言葉が散りばめられている。鳥が歌うが如くおのずから外に現れて他の人を幸福にするものが真の幸福である。という三木さんの言葉が素敵だと思った。また相談への回答の中で、理不尽な態度や横柄な人には劣等感がありその結果そういった態度をとっているということがわかった。そう考えれば理不尽な態度の人、横柄な人に対しても多少寛容になれるかもしれない。
Posted by ブクログ
もつれた糸がほぐれて、優しい気持ちになった。感情をもつれさせていたのは、他の誰でもない、先入観だらけの自分の思考パターンだったことにも気づく。
成功と幸福は別物である、今は未来のリハーサルではない、など、心に染みることばの数々。
年頃で悩み多き我が子や甥姪にも勧めたい本ではあるが、この本を読んだ私は、これから子ども達との関わり方が変わってくると思う。
積極的に働きかけなくても、普段の子ども達とのやりとりの中で、もつれた糸をほどくヒントを自然に与えられる機会があるかもしれない。
いつか、大切な我が子や甥姪の役に立てるかも、という小さな期待が、私の幸せの1つに追加された。
Posted by ブクログ
「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」とアドラーは言います。自分と他人の課題を分け、幸福であることを問う。その勇気を持てる。
「自分の価値を自分で決める」
「今日という日を子どもと一緒に生きられるのであれば、それがもうすでに幸福だ」
Posted by ブクログ
幸福とは何なのか?を考えられる一冊
哲学的な部分がありますが非常ににわかりやすく読みますい本で、大人でも子どもでも理解しやすい内容です。
幸福と成功は別物、一体幸福とはなんなのか、、、
この本を読むと幸福への一歩が踏み出せます。
Posted by ブクログ
成功は量的なもの、幸福は質的なものという言葉が印象に残りました。
以下学んだことのメモです。
・今を楽しむ
・先のことを考えない
・自分の課題は自分で解決する
・他人の課題に口を出さない
・自分に価値があると思う時にだけ勇気を持てる
・自分に価値があると思うには他人に貢献する必要がある
・自分の価値と他の人からの評価は別物
・いつまでも自分が他人から愛されることばかり考えていてはいけない
・自分が他者に何ができるか
・過去を思って後悔し、未来を思って不安になる、その両方を手放すことがこれからの人生を生きていく上で重要
・今日この日を生きていくしかない
・今日できることをしっかりやっていく
・今日という日を今日のためだけに生きる
・幸福を先延ばしにする必要はない
Posted by ブクログ
ウ~ン、色々腑に落ちます。
メモしたくなる言葉にであえます。
何かに成功したわけじゃぁないけどこの本とこのタイミングで出会えたことは確かに幸福です。
Posted by ブクログ
「生きているだけで価値がある、幸せであると思えるか?」と自身に問うと少し窮屈になる。昔、ばあちゃんが『今日も生きている。有難いね』と言っていたのを思い出す。私は未だ人生半ば。『幸せってなんだっけ?』って考える機会をこの本にいただけたと思う。
Posted by ブクログ
周りから見ると、成功していて幸せそうに思われるということはあるが
幸福だと「思われる」ことに意味はなく、自分自身が幸せだと「感じる」ことに意味がある。
そういう意味でも、「幸福」というものに世界共通のものさしはなく、幸福かどうかは自分が決めることである。
Posted by ブクログ
自分の課題は自分で決める…大人になるための最初の条件は「自分で決めなければならないことを自分で決められること」。
評価と価値を、切り離して考える。成功イコール幸福ではない。成功は量的、幸福は質的。
過去には戻れないという現実を受け入れ、今できることから始めるしかない。
Posted by ブクログ
読みやすかった。相談事に答える形で、三木清やアドラーのエッセンスを知ることができる。一見辛口だが、その厳しさこそがアドラーのいう「勇気」なのだろう。
Posted by ブクログ
p122 今はこれからの人生の準備期間ではない。今はリハーサルではなく本番。
まさに!その通り!
今できることをしっかりやっていく。
そんな人生を、改めて強く意識しながら、人生を送ろう。
Posted by ブクログ
自分が幸福になる
幸福になることで他人事も幸せに
幸福感と幸福は違う
薬使ったりお酒飲んで酩酊したりして気分が良くなるのは幸福ではなく幸福感
そのときは良くても後でこれで良かったのだろうかと思うこと。
良い学校に行って良い会社に入り裕福になることは幸福ではなく成功
小さいときから親に愛されていたのでそれが当然だと思っているといつまでも他の人から愛されることばかり考える
でも与えられるだけでなく
与えるひとになることが大人
何があっても決めるのは自分が
Posted by ブクログ
岸見先生の作品は三冊目。答えを探すと何かこうフワッと逃げられるような感覚になる。人を愛する事は非合理の極致。誰かに貢献する事が幸福。胃が悪く無い人は胃の存在を意識しないように幸福も意識しないって言うのが心に残った。
Posted by ブクログ
「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を読んだあとだとやや軽い.
というか,こちらを先に手に取ってしまうとアドラー的思考を心に落とし込むことは出来ないと思う…まぁ,この厚さ,この活字の大きさに期待してはいけなかったかな?
Posted by ブクログ
「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を
読んでからこの本を読んだからか
同じようなことが書かれている印象が強かった
ただ、その2冊と違うところは
読者からの相談がいくつかあり
それに答えているという部分だ
相談内容もよくありそうな内容で
それに対しての答えを知ることができるので
その部分は大変勉強になった
今日という日を
今日という日のためだけに生きる
私たちは幸福になるのではなく
今このままで
幸福であるのです
帯に書かれていた言葉が
とても印象に残った
Posted by ブクログ
岸見一郎さんの著書は、衝撃を受けた『嫌われる勇気』を始まりに数冊読みました。
どの著書も読みやすく、お気に入りです。
「目標を達成したら幸福になれると思っている人がある目標を達成したら、その目標を達成した途端に、また新しい目標を作り出します。蜃気楼のように、いつまで経っても幸福に到達することはできません。このような人は幸福を成功と混同しているのです。」
私も長い間、"成功=幸福"と勘違いしていました。本当の幸せも“今ここにある"ことに、遅ればせながら気づけたことに感謝‼︎
Posted by ブクログ
感情は伝染するって本当にそう思う。自分が不機嫌だと周りに気を遣わせるし、それでしんどくなる。自分が幸せだと雰囲気も明るく変わり、周りも気を遣わなくていいし、自然と安心する。
Posted by ブクログ
成功と幸福の違いについて、また、幸福になる(ある)為にはどうすればいいのか、など題名通りに幸福についてのあらゆることが書かれている。
岸見一郎さんの本なだけあって、「嫌われる勇気」に似た表現やアドラー心理学から引用しているものもあった。
今にできることに集中すること。幸福であること。
これらの考えを大切にして生きていきたい。
Posted by ブクログ
自分の価値は自分で決める。
評価と価値は切り離して考える。
何かで評価され、それが良くない評価だったとしても、その人自身の価値が下がるわけではない。自惚れは良くないけど、自分は自分であるという絶対的価値がある。
Posted by ブクログ
幸福は質的なもので、存在に関わる。成功は過程に関わり、幸福の手段。何かを達成しなくても、今このままで幸福であると気づいた瞬間に、人は幸福になる。
体系的に記述するというより、Q&Aの回答や講演録、インタビューから、浮かび上がらせる。バックボーンは、三木清やアランたちの哲学思想。
Posted by ブクログ
アドラー心理学の考えを日常により実践的に導入するにはどうすればいいのか?を考えるにあたって参考になればなと。
本書では様々な相談に対して、筆者が回答する形式なので、相談者の身になって、もしくは相談の内容をこれまで自分が経験したことのある内容に置き換えて考えると非常に興味深かった。
Posted by ブクログ
最悪の時は脱したと思えているが、まだ心元気でなく鬱々としてしまうときがある。やはり岸見氏の言葉は心にしみる。
成熟していく社会で、インターネットの登場により、誰もが成功出来るチャンスが有る社会。Webの情報でも成功者の情報をよく目にするが、出来ない自分のギャップも今の心の重さに繋がっているのだろうか。
先ずは自分が幸せになり、周りに広げていく、そんな生き方なら私にも出来るだろうか。
【学】
人の期待にこたえなくていい
「自分自身を失わなければどんな生活も苦しくはない。自分が自分自身でさえあれば何を失っても惜しくない」
Posted by ブクログ
幸福は存在、成功は過程。何かを達成しなくても幸福になれる。
見かけの因果律=本来因果関係がないのに、あるかのようにみなすこと。
名誉心や野心は人生の最後にはまったく意味をなさない。
挫折体験は、必要。空を飛ぶための空気抵抗のようなもの。
課題を分離する。自分の課題だけに集中する。
本は残る。
人生設計はできない。将来はわからない。遠くはぼんやりとしか見えない。日々をしっかり歩く。
幸福は人格である。幸福のコートを簡単に脱ぎ捨てられる人が幸福である。
我々の人生は期待で成り立っている。期待しない勇気、期待を裏切る勇気があれば幸福になれる。
過去を手放す=過去に影響されない。
未来を考えない=いらぬ心配はしない。
幸福とは過程ではなく存在だから。
幸福は外に現れる=機嫌が良い、丁寧、親切、寛大になる。
一人で幸福になることはできない。希望は他人から与えられる。
幸福と幸福感は違う。幸福は知的なもの。幸福感は薬やお酒で簡単に得られる。
目標を達成したら幸福になれる、ということはない。幸福と成功は違うもの。
何が起こるかを知ることはできない=幸福は出来事に左右されない。
人生の意味は、自分が自分に与えるもの。
幸福は人格である。コートを脱ぎ捨てるように気楽にいつでもほかの幸福を脱ぎ捨てられる人が最も幸福な人である。偽りの幸せはコートを脱ぐように脱ぎ捨てられる。真の幸福は一体化したものでなくならない。世俗的な成功、地位、カネ、名誉は偽りの幸せであり、脱ぎ捨てても真の幸福には影響しない。
生活は、期待の上に成り立っている。時には人々の期待に全く反して行動する勇気が必要である。世間の期待通りになろうとする人は、自分を発見しないで終わることが多い。
今ここで幸せである、こと。そのためには過去を手放すことが必要。
過去はやり直せないのだから、もうないと考えること。
起きてないことは考えない。これから先どうなるかはだれにもわからない。
その時、今、に集中する。
問題があっても、今できることをしていこうと考える。
転職をためらうのは、失敗してでも挑戦するという気概がない、こと。挑戦とは必ず失敗すること。失敗しないなら挑戦とは呼ばない。
自分が何のために働くのか。安定した給与のため、というのではなく、成し遂げたい何か、はないのか。
あらゆる悩みは対人関係である。