【感想・ネタバレ】幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵のレビュー

あらすじ

幸福であることを願わない人はいないはずなのに、なぜ、ほとんどの人は幸福感を得ることができないのか? アドラー心理学と専門のギリシア哲学の知見を基に深く、深く考え抜いた上での著者の最終回答がここに。幸福になるための鍵は、ちょっとした気づき、視点の転換にある。人間が幸福になるための有益なヒントが満載。「本書を読めば、幸福はどこか遠くに探しに行かなくても、初めからここにあったことがわかるでしょう」。

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岸見一郎さんの言葉はどれも突き刺さります。
あらゆる悩みは対人関係の悩みだというアドラーの哲学は嫌われる勇気で有名になりました。
幸福や生きる喜びは対人関係の中でしか得ることはできない。著者のこのお考えは一貫してどの本にも書かれていて強い信念を感じます。
わたし自身もこの言葉を自分に言い聞かせています。

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2023年10月11日

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ネタバレ

良書。
今の私にとっては、バイブル的な本。
哲学書は私には難しすぎるが、この本なら分かりやすい。
幸福は今既にある。明日は来ないかもしれない、毎日をよく生きる。
課題に取り組む。人間関係に入る。

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2017年09月30日

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新しい時代の幸福論。
とは言っても、書かれてあるメッセージは古代から変わらないのでしょう。
ただ、健康が約束され長寿の時代に、人が人生という時間にどう向き合うべきか。幸福度が絶望的に低い、この現代に、幸福は「どこ」に「ある」のか?
不幸だと感じている多くの人々が知りたがっている、シークレットがここにはある。
そして、読後はきっと、少しだけ幸せになっているはず。

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2017年06月16日

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自分の選択の結末は全て受け入れられる!!自由意志で自分の人生を決めていくことの出来る存在である♪幸福にならなくても幸福で〈ある〉。今ここを生きればいい!!(^o^)

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2017年04月04日

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嫌われる勇気とか幸せになる勇気が良くって、岸見さんに興味があり読んだ。全体は良かったが、ギリシャ等の古い言葉は意味が取りづらく、読み流しがちになる。

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2025年10月18日

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幸福とは何か、その定義について深掘りしていく哲学。アドラー心理学だけでなく、その他の領域についても触れた本書はリベラルアーツそのものなのかも…と思いながら読んだ。分かりやすすぎない感じが、却って頭の体操になり、心地よかった。

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2025年05月12日

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結局のところ、幸福とは自らの歩んできた道の中にこそ「ある」ように感じる。著者自身の歴史、その語りが添えられていることで、ただの哲学書ではない生きた知が描き出されている。
我ら思う故に我らありを実践するには、やはり語りを相互に行う対話が必要なのではないか。

学び、気付き→パラダイムシフト
対話とはこのための触媒だろう。

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2024年03月01日

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思っていたより良い内容だった。インターネットを通して誰かの幸福が以前より見える化している現代で、幸福難民になっている人の気持ちが楽になる一冊かもしれない。幸福はあるもので、幸福を持つとは言わない、言えないという考え方を覚えておくだけでも、誰かと自分を比べて幸せかどうかを考えてしまうような夜は少なくなるのではないかな。

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2023年09月03日

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アドラーの哲学は私にとって手厳しい。痛いところをついてくるから、読んでいて気持ちが萎えることもあるが、それだけ真実を突いている。岸見一郎さんの文章も時に厳しさがあるが、その厳しさは昔、小学校で出会った先生や看護師になって出会った師長をはじめとする先輩方に通じる懐かしさを感じる愛ある厳しさだ。ただ厳しいだけでなく、希望を感じさせる。希望を感じるから、もう少し頑張ろう、より良い人になろうと思える。
幸福は今、ここにある。
それを感じるために、ありのままの自分を認め、自分を愛し人を愛する。他者を敵ではなく、仲間ととらえることができる。私にとって、それは希望に通じる。まだまだ足りない所もたくさんある。だけど、その自分で生きていて、そんな自分に幸福はちゃんとある。そんなことを感じた。

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2023年03月23日

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幸福を新たな視点から考えることごできるようになった。今まで美味しいものを食べたり、とか寝たりとか、行為に目を置くばっかりに、疲れたときに普通の習慣を続けられなくなっていたが、それを幸福とは呼べないと考えるようになった。

しかしこの本はある程度成功している人にとってタメになる本だとは思った。

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2022年02月20日

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「嫌われる勇気」のアドラーの思想とギリシア哲学をベースにした人生論。幸せになるかどうかは自分の考え方次第。何度も読み返したくなる1冊です。

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2018年08月24日

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岸見先生ご自身もたいそうな逆境を経て来たことがわかりました。

結論としては幸福はなるものでなくあるもの気がつくもの。
そう思います。

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2018年03月02日

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ネタバレ

 私は、自分に対して誠実に生きることができることが「幸せ」なのではないかと思います。心安らかに生きるため、悪夢に苛まれず眠るためには、自分に対して誠実であることが不可欠なのではないかと思うからです。 

 >人間の価値を生産性で見るようになったのは、人をものと見るようになったからである。「ものと見る」というのは、人を何かのものを生産する機械のように見なすことだ…岸見先生の言葉に、幸福感を感じにくい現代社会の病が見え隠れする。傍から見たら恵まれているようにしか見えない人でも「今より豊かに、より幸せに」と、他者との関係の中で常に競争を強いられ続けているような時間の中で暮らしているのではないだろうか?たとえどんな状況にあっても、ささやかな幸福以外に幸福はない。どうしたらそれを素直に感じることができるのだろうか?

 岸見一郎先生、根本橘夫先生、アービンジャー・インスティチュートの本を読んできて、私の心を不安定にしてのは、私の嫉妬心であったり、その嫉妬心からくる競争心なのではないかと考えています。今は、他者がどうであろうと、自分自身の夢や目標に邁進することや、目の前の他者と決着のつかない競争をするよりも過去の自分を越えて行こうとする努力が、結果として自分を鍛えてくれるのではないかと思っています。まだ、岸見先生と根本先生の本が数冊残っているので、楽しみです。

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2017年03月25日

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哲学の本なんだけど、読みやすかったです。生産性で人の価値を見るのは間違い。赤ちゃんだったり、障害があったり、寝たきりだったとしても、存在自体に価値がある。幸福に「なる」のではなく、幸福で「ある」。

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2017年03月18日

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■■評価■■
★★★✬☆

■■概要・感想■■
○アドラー心理学をもとに、学術的になりすぎずに実用性のある形で考え方を示した本。

○他の本とも同じ様に、幸福とは他人と比べてどうか、順位がどうか、比較的に恵まれているものを掴みに行くなどという話ではない。幸福は他と比べず、自分の中にすでにあるもので、外に見つけに行くことではない。幸福に”なる”という言葉がそもそも違くて、幸福”である”というだけである。

○成功することを目指さないで幸福であれ、と言っているわけではない。この2つは次元が違う話で、対立でも同一視でもするものではないのだといっていると感じる。

○未来のために我慢する今という価値観や、過去のせいで〇〇になってしまった。という今につながらない後悔はしない。今ここだけに意識を向けて日々を充実したものにしたい。

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2023年07月15日

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ネタバレ

アドラー心理学に関する本は最近よく書店で目にするが、実際に読んだのは初めてだった。アドラーについては、人生を生きやすくする自己啓発本などで引き合いに出されることが多いと感じていただけに、自己責任論ともとれるシビアな記述に意外な思いも抱いた。

アドラーは「患者を依存と無責任の地位にに置いてはいけない」といっている(
『人生の意味の心理学』)。患者を無責任の地位に置いてはならないのは、自分の選択以外のことに生きづらさや不幸の原因を見れば、患者自身の責任が見えなくなってしまうからである。(p106-107)

これは自己責任論ともとれそうだが、一方でこうも言っている。

自己責任論の名の下に「あなたの不幸はあなた自身が選んだものだ」「病んだのは本人のせいだ」という人がいる。
しかし、本来、「責任は選ぶ者にある」という時、その意味は自分の行為について、その選択の責任は自分にあるということだ。「あなたが選択したのだから、その選択に伴う責任はあなたにある」と、選択したことで窮地に陥った人を責めたり、そのような人を自己責任だとして、救済しないことの理由にするのは間違いである。(p112-113)

ちょっと分かりづらい。いったいどっちなんだ、と言いたくなる。選択の責任は本人にあるが、それを責めるべきではないし、救済しない理由にもしてはならない、ということか。
ただ貧困状況にある人にとって人生の選択肢は限定されて見えることも事実だろう。それを「選んだ責任はあなたにある」と言うことが本当に正しいのか、と思う。

本全体としてそれほど新しい知見は得られなかった。哲学そのものの特性もあるだろうが、筆者の闘病経験や親子関係がたびたび引かれ、分かりやすくはあった一方、いずれも人生観を変える経験としてはありがちというか、もっと厳しい人生を歩んでいる人はたくさんいるわけで、その人たちに対する説得力はどれほどのものだろうかとも考えた。またエッセーとしての色が濃く感じられ、期待していた方向性とはやや違っていたことは反省。

気になった点は時間ができたら追記する。

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2021年03月17日

Posted by ブクログ

ベストセラー「嫌われる勇気」の作者の1人、岸見一郎氏による幸福についての評論。
副題に『アドラー×古代ギリシアの智恵』とあるけどほぼほぼメインはアドラー心理学。古代ギリシアもほぼプラトンだけだし、それも味付け程度にしか触れられていない。
内容は「嫌われる勇気」とほぼ同じ、アドラー心理学の紹介と説明。あっちの方が読み物であった分読みやすいしスッと入ってくる。評論、特に新書は小段ごとに話が切れるので全体を通してのつながりが見えにくい。

同じ内容を知りたいなら「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読んだ方がいいな。
でもその2冊を既に読んでたら、いいおさらいにはなると思った。

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2020年08月07日

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幸福は空気のようなもの。なくならないとわからない。
人生に意味はない。意味を与えるのは自分。

幸福と幸福感とは違う。他人から幸せそうに見られることを目指さない。

課題の分離=自分ができることと他人ができることを分ける。

愛とは育てるもの。人から愛されることを待っていては育たない。

どう思われるかを気にすると、行動の自由が制限される。他者が自分の決定権を持つようになる。

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2018年09月19日

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ネタバレ

「初めから哲学に関心を持たない人、若いころ少し興味を持っていても社会に出るとたちまち見向きもしなくなる人は生きていくときに考えなければならない多くの問題に気付いていないか、それを棚上げしている」この文を見て、やっぱり哲学書をこれからも読んでいこうと思った。

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2018年02月18日

Posted by ブクログ

ベストセラーになった「嫌われる勇気」、『幸せになる勇気」はアドラー心理学としてはかなり異端なのであるが、それは著者がギリシャ哲学をベースにアドラーの著書を解釈していたからなのだと、この本を読んで理解できる。

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2017年10月01日

Posted by ブクログ

難しかった。
幸福は「なる」のではなく、「ある」もの。
人は如何に「エネルゲイア」に生きれるかがポイント!

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2017年04月16日

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