あらすじ
「性格は変わらない」 と思い込んでいるあなたへ!
世の中には、「自分は性格で損をしている」などと、自分の性格を恨めしく思っている人が少なくありません。なかには、物事がうまくいかないことを性格のせいにして、「生来のもの」としてあきらめてしまう人もいます。
しかし、心理学者アドラーによれば、それは大きな間違い! 性格は、(1)生得的なものではなく、(2)対人関係の問題を解決するために身につけたもので、(3)自らが変わろうと決心すれば、必ず変えることができる。つまり、ここでもアドラーの持論である「人間の悩みは、すべて対人関係の悩み」であり、大事なことは、「まず自分を知り、他人を理解し、共同体感覚を身につけることにある」というわけです。
そこで著者は、アドラーの著作『性格の心理学』から、一般に「損」と思われがちな性格に焦点をあて(2-5章)、さらには多くの人が関心をもつ「きょうだい関係」を別立てし(6章)、一つずつ丁寧に解説していきます。
ポイントは、このタイプ分けの目的が「性格診断」にあるのではなく、個々人が自分の性格を理解し、必要があればその性格を変えていく「知的手段の場」とすること。
たとえば「虚栄心」は優越性の追求ですが、実は劣等感の裏返しで、人に認められようとする努力が原因である。だから、人の期待に合わせることをやめ、現実の自分をそのまま受け入れられれば虚栄心は払拭できる――というわけです。
「性格が変われば、人生はがらりと変わる」とアドラーは言います。現状の自分の性格や生き方に悩み、不満を持っている人たちに送る、アドラー×岸見一郎による、あなたの人生を変える一冊です!
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Posted by ブクログ
漠然とした不安や人生の目標。言葉にはできない感情を、どうしたら自分の頭の中に落とし込めるか、何かしらの行動に移せるのか?そんなヒントになった気がした一冊でした。
Posted by ブクログ
性格は生まれつきのものではなく、自分で決めている。
だからこそ、
変えることができる。
性格は生まれつきのものだと思っていた私にとって、
またまたとても学び多き本だった。
面白かった!
ただ、重要なことは、
自分で性格を選んで表現しているとはいえど、
その時の環境や状況が影響してないと言われたらそれは違うということ。
少なからず、何かの自分の隠された目的を達成するために、手段としてその「性格」を選んだということ。
私が思うに、もっとわかりやすく言うと、
その時にとても辛くて悲しい環境や状況じゃなければ、
生きづらいなと思うような性格は選ばなかったかもしれないということ。
これは別に環境のせいにするわけではなく、でも、影響が全くないというわけではないということ。
うーん。
みんなそれぞれ一生懸命「自分」としてこの世の中を生きるために無意識の中でも頑張ってるんだな。
あと出生の順番(兄弟)も性格に影響する可能性が高いということ。
子育てをする身として、子どもたちを比べたり競争させたりしないこと。本当にまた意識してやっていこうと思った。
あとは兄弟で協力して、貢献感を味わう経験をたくさん積んでもらうことも大切だなと思った。
性格に関しても、やはりベースは「目的論」
どんな目的を達成するために選んでいるのか?
決心したのか?
そこを見るようにするとまた違った見え方がもてる。
視野が広がる。
「変われない」という人は「変われない」のではなく「変わりたくない」という心の奥底にある気持ち。
色んなことが学びだし本当に面白かった!
Posted by ブクログ
「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」のファンはハマる一冊。性格は変えられるというアドラーの考え方は,勇気を与える一方で強い決意を求められる。さすがムキムキの心理学と呼ばれるだけある。
性格は他者との関係の中で捉えられるものであり,自らがその性格を選択しているという考え方。
たしかにそうだと思うけれど,今すぐその一歩を踏み出すのかどうか…。「湖のそばに連れていくことはできるが水を飲むかどうかは本人次第。」という言葉がよぎる。
刺激的な一冊。
Posted by ブクログ
今の自分の状態・これから目指すべき状態がわかる
この本を通じて、周りの人や過去の状態を見直せるいい機会になった
子供の順番を考慮して接することもひつようなのでは?とか思ったり笑
悩み事がない人でも一読して欲しい本ですね
Posted by ブクログ
自分の「嫌な性格」を変える術を知りたくて読んでみたが、全く違う内容だった。
人には無意識の目標があって、それに向かって自分で選択したものが「性格」らしい。親やきょうだいで生まれた順番なども影響していて無意識に設定された目標。
性格は個人的な概念ではなく、人との関わりの中で絶えず変化する社会的な概念なのだという。なんだかすごい納得できる。確かに経験がある。
嫌な性格…は課題(対人関係)から逃げる私の言い訳だった。共同体感覚を備えた課題から逃げなければ人生は変わる。ラスト2ページは私へのメッセージだったように思う。
…とはいえ なにかと難しい。
Posted by ブクログ
性格は生まれながらに決まるものではなく、自分のライフスタイルによって選んでいる。だから人は変わりたいという確固たる意志があれば変われる。
選び取る性格にはさまざまな理由があって、兄弟構成や親などさまざまな環境が起因している。
共感できることは今後の自分の性格を選び取るうえで必要な要素であり、ドラマや映画などに触れておくことの大切さを知った。
Posted by ブクログ
人の性格は変えられるをコンセプトに、アドラー心理学を交えて人の性格はを解析したもの。
アドラーはライフスタイルによって、自分の性格を決めているという。人の虚栄心や嫉妬心、憎しみなどその根底にあるのは人を征服したいという願望があるという。
また兄弟関係などの位置関係も影響しているという考察は、改めて考えみるとよく言われる考え方だけど、自分に置き換えた時に、当てはまる部分があり、当時はそうだったのかなと思わずにはいられない。
行き着くところの解決策は共同体感覚を持つことと言う点は、著者の一貫した考え方ですね。
個人的には面白かったです。