岸見一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ岸見一郎先生は、単にアドラーが残した言葉を伝えるだけではなく、哲学者としての視点からの解釈を加えることによって、アドラー心理学を現代に蘇らせる仕事をなさっているような気がします。
2014/12/24『嫌われる勇気'13/12/16』、2015/01/24『アドラー心理学入門 (ベスト新書)2014/6/27』、2016/11/20『アドラー心理学実践入門 (ワニ文庫)2014/6/27』、2016/11/22『人生を変える勇気 (中公新書ラクレ)2016/10/14』、2017/01/21『幸せになる勇気2016/2/26』、2017/02/19/『アドラーに学ぶ よく生きるために働くということ (ベスト新書)2016/7/9』と刊行順とは違うが、岸見一郎先生の本を読んできた。
本書は、序盤、同じ文章が何度も繰り返されるので若干読みにくいが、アドラー以外の先人による言葉も引用され、最後の第四章では、心理学というよりも哲学、哲学というよりも宗教?と思えるような昇華を見せる。どれか一冊を選ぶということであれば『実践入門』を薦めるが、脳に擦り込みたい方には、本書も決して無駄にならない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は、自分に対して誠実に生きることができることが「幸せ」なのではないかと思います。心安らかに生きるため、悪夢に苛まれず眠るためには、自分に対して誠実であることが不可欠なのではないかと思うからです。
>人間の価値を生産性で見るようになったのは、人をものと見るようになったからである。「ものと見る」というのは、人を何かのものを生産する機械のように見なすことだ…岸見先生の言葉に、幸福感を感じにくい現代社会の病が見え隠れする。傍から見たら恵まれているようにしか見えない人でも「今より豊かに、より幸せに」と、他者との関係の中で常に競争を強いられ続けているような時間の中で暮らしているのではないだろうか?たとえどんな状況にあっても、ささやかな幸福以外に幸福はない。どうしたらそれを素直に感じることができるのだろうか?
岸見一郎先生、根本橘夫先生、アービンジャー・インスティチュートの本を読んできて、私の心を不安定にしてのは、私の嫉妬心であったり、その嫉妬心からくる競争心なのではないかと考えています。今は、他者がどうであろうと、自分自身の夢や目標に邁進することや、目の前の他者と決着のつかない競争をするよりも過去の自分を越えて行こうとする努力が、結果として自分を鍛えてくれるのではないかと思っています。まだ、岸見先生と根本先生の本が数冊残っているので、楽しみです。 -
Posted by ブクログ
この本では「すべての悩みは対人関係の悩みであり、神経症も心の問題ではなく、対人関係の問題だと考えます。」として、対人関係の改善に努めることを提案しています。
人は、生きるために働いているのであって、働くために生きているのではありません。働くことは人生の課題の一つではあっても、働くことだけが人生ではありません…他の人がどう思おうと、一番大切なことは、自分の人生を生きること…自分が仕事で貢献していると思えたら、上司や同僚から認めてほしいという意味での承認欲求は消えます。依存していれば、他者のに認められようとするために生きることになりますから、自分の人生を生きられないことになってしまいます。自分の仕事の価値はいかなる評価、承認に先行して、まずは自分で認めるものです。
「本物の芸術家であれば、他者の評価で一喜一憂するようなことはありませんし、誰かに認められるために、絵を描いたり、作曲したしたりはしません。たとえ誰からも認められなくても、自分の作品に価値があることを知っているはずです。他者からの商品は、必要ではないということです」他の仕事でもきっと同じです。 -
購入済み
濃い
内容が濃すぎて、
理解しながら読むのが大変でした。
行動して既に身体が知っていたことは、理解できましたが、
やはり行動で体得していないことは、知識をつけても理解しきれません。
いざその場面に直面した時にアドラーの知識で判断してゆけば、徐々に身体が覚えてくるのでしょう。
やはり10年以上は掛かるのかーーー… -
Posted by ブクログ
心理学の三大巨頭(ユング・フロイト・アドラー)のうち、アドラーの心理学や哲学について丁寧かつ分かりやすく説明した本。ユングやフロイトは「深層心理」的なものや「トラウマ」のような仮説を持ち出して、科学的(今となってはエセ科学っぽいが…)に探求した人だったのに対して、アドラーは西洋哲学の伝統的な手法で徹底的に考察した人であるため、心理学かぶれの若者に対する受けはあまりよろしくない。実際、アドラーの言っていることは、じっくり読めば読むほど当たり前で、身も蓋もないことばかりである。たとえば、
●過去は変えられないが、未来が過去に縛られる必要は無い
●「たら」「れば」言うのを止めて、「今」「ここ」を生きることが重要
●死は認識できないので怖がる必要は無い
といった感じ。(ブッダはアドラーの2000年以上前に同じことを言っており、アドラーは東洋の思想や哲学を知らなかったのかもしれない)
あと、アドラーでもう1つ有名なのが、
●他者や共同体に貢献した時だけ、自分に価値があると思うことができ、勇気が生まれる
という思想。この思想自体はとても有益で、私も実践したいと思う反面、これってビジネスマン向けの自己啓発書で有名なカーネギーやドラッカーやスティーブン・コヴィーの主張とまったく一緒だったりする。なぜならば、カーネギーもドラッカーもコヴィーもアドラーの信奉者だからである。私は、ここに挙げた3人に代表される偽善的な実業家やビジネスコンサルタントが大嫌いなのだが、アドラーは純粋な西洋哲学者でもあることだし、もっとニュートラルに受け止められると思う。 -
Posted by ブクログ
人間関係に悩む自分が手に取った一冊。
アドラーの言う人生の苦しみは3つしかない。
・衰える(死)苦しみ
・自然災害の苦しみ
・他者との関係
特に他者との関係は上2つの苦しみよりはるかに大きいとされる。
自分は他人を一部を除き敵とみなしてきた。
自分を攻撃してくる敵だと。
アドラーの考えでは、他人=仲間、この意識があって初めて、他人への関心、貢献したいという気持ちが湧いてくる。
他人を支配せず、他人に依存せず、人生の課題を解決する姿勢で臨めば、人生はより良いものになります。
自分には能力があると信じ、これからより良い人生を歩いていきたいと思えた一冊です。