岸見一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本では「すべての悩みは対人関係の悩みであり、神経症も心の問題ではなく、対人関係の問題だと考えます。」として、対人関係の改善に努めることを提案しています。
人は、生きるために働いているのであって、働くために生きているのではありません。働くことは人生の課題の一つではあっても、働くことだけが人生ではありません…他の人がどう思おうと、一番大切なことは、自分の人生を生きること…自分が仕事で貢献していると思えたら、上司や同僚から認めてほしいという意味での承認欲求は消えます。依存していれば、他者のに認められようとするために生きることになりますから、自分の人生を生きられないことになってしまいます。自分の仕事の価値はいかなる評価、承認に先行して、まずは自分で認めるものです。
「本物の芸術家であれば、他者の評価で一喜一憂するようなことはありませんし、誰かに認められるために、絵を描いたり、作曲したしたりはしません。たとえ誰からも認められなくても、自分の作品に価値があることを知っているはずです。他者からの商品は、必要ではないということです」他の仕事でもきっと同じです。 -
購入済み
濃い
内容が濃すぎて、
理解しながら読むのが大変でした。
行動して既に身体が知っていたことは、理解できましたが、
やはり行動で体得していないことは、知識をつけても理解しきれません。
いざその場面に直面した時にアドラーの知識で判断してゆけば、徐々に身体が覚えてくるのでしょう。
やはり10年以上は掛かるのかーーー… -
Posted by ブクログ
心理学の三大巨頭(ユング・フロイト・アドラー)のうち、アドラーの心理学や哲学について丁寧かつ分かりやすく説明した本。ユングやフロイトは「深層心理」的なものや「トラウマ」のような仮説を持ち出して、科学的(今となってはエセ科学っぽいが…)に探求した人だったのに対して、アドラーは西洋哲学の伝統的な手法で徹底的に考察した人であるため、心理学かぶれの若者に対する受けはあまりよろしくない。実際、アドラーの言っていることは、じっくり読めば読むほど当たり前で、身も蓋もないことばかりである。たとえば、
●過去は変えられないが、未来が過去に縛られる必要は無い
●「たら」「れば」言うのを止めて、「今」「ここ」を生きることが重要
●死は認識できないので怖がる必要は無い
といった感じ。(ブッダはアドラーの2000年以上前に同じことを言っており、アドラーは東洋の思想や哲学を知らなかったのかもしれない)
あと、アドラーでもう1つ有名なのが、
●他者や共同体に貢献した時だけ、自分に価値があると思うことができ、勇気が生まれる
という思想。この思想自体はとても有益で、私も実践したいと思う反面、これってビジネスマン向けの自己啓発書で有名なカーネギーやドラッカーやスティーブン・コヴィーの主張とまったく一緒だったりする。なぜならば、カーネギーもドラッカーもコヴィーもアドラーの信奉者だからである。私は、ここに挙げた3人に代表される偽善的な実業家やビジネスコンサルタントが大嫌いなのだが、アドラーは純粋な西洋哲学者でもあることだし、もっとニュートラルに受け止められると思う。 -
Posted by ブクログ
人間関係に悩む自分が手に取った一冊。
アドラーの言う人生の苦しみは3つしかない。
・衰える(死)苦しみ
・自然災害の苦しみ
・他者との関係
特に他者との関係は上2つの苦しみよりはるかに大きいとされる。
自分は他人を一部を除き敵とみなしてきた。
自分を攻撃してくる敵だと。
アドラーの考えでは、他人=仲間、この意識があって初めて、他人への関心、貢献したいという気持ちが湧いてくる。
他人を支配せず、他人に依存せず、人生の課題を解決する姿勢で臨めば、人生はより良いものになります。
自分には能力があると信じ、これからより良い人生を歩いていきたいと思えた一冊です。 -
Posted by ブクログ
読書時間 4時間20分(読書日数 13日)
アドラー心理学の第1人者である筆者による、より実践的な解説書。
基本的な部分については前書「嫌われる勇気」に書かれている内容であったので、理解の方はしやすかった。
今回は「老い・病気・死」に関することが書かれていたことが一番興味深かった。
「身体が速やかに衰えたり、心が動揺することは、(死ねば)完全に消滅することの証拠であると怖れる人は多い」
というアドラーの言葉は、本当にそうだと感じる。なるべくそういった感情を排除するべく努力しているつもりではあるけれども、なかなか難しいと思う。
だが、
「病気は避けることができず、病気になったのは、決して運が悪かったからではないということを知っておきたい」
と理解しているつもりではあるので、常に考えているつもりである。
自分も40代とはいえ、そういう「老い」や「死」というものに向き合わなくてはならない年齢になってきて、ますますこういった言葉に敏感になってきているなと感じて生きている今日この頃。
そんなことでも、
「今日、今この瞬間を生きる」ということを念頭において必死に1日1日生きていきたいと、改めて心に誓った。