岸見一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
GW帰省の新幹線の中で読もうと、乗車前に寄った丸善で購入。ただ、移動中はmediumを読んでいたため、本書を読んだのは結局帰宅後。何のために買ったのやら。
アドラー関連の著作の多い岸見一郎さんの人生指南本。30個の相談内容に回答していくスタイル。ポジティブに何でも克服できると説くのではない「後ろ向きの人生論」ということだが、悩みに対して行動を要求するなかなかストロングスタイル。甘えを許してくれなくて厳しい。
でも、これまでを振り返って、自分の生活がマシになったなと思えたときって、ツラくてもちゃんと行動したとき。そんなこともあって、この本の一つひとつの回答を「なるほど」と思いながら読んでた。 -
Posted by ブクログ
本書は、愛と幸福にまつわる様々な問題に、明確な回答を提示しようとするものである。
「あなたの愛は、なぜ幸福をもたらさないのか」
この究極の問いに対して、心理学者や哲学者が示してきた見解が紹介される。
そもそも、人が"愛"について悩むとき、その関心の大部分は"どうすれば愛されるのか"という点にある。
どうすればあの人から愛されることができるのか。
どうすれば失った愛を取り戻せるのか。
愛されたい、愛して欲しい、愛情を獲得したい…。
本書は、愛に対するこのような受動的な態度を否定する。
愛にまつわる悩み事を解消するためには、受け身の姿勢でいてはならな -
Posted by ブクログ
岸見一郎による「愛」がテーマの哲学をまとめた本。アドラー、フロム、三木清、ウジェーヌ・ミンコフスキーなど著名な哲学者が残した思想を引用しながら、「なぜあなたの恋愛が幸福をもたらさないのか」を解説する。
内容は哲学ではあるものの、そのエッセンスが上手く纏められているために読みやすい。文章も平易で、このあたりは流石「読ませる哲学書」に定評のある岸見さんらしい。
ただしメッセージが自明なものばかりで、「それはわかっているけど、それが難しいんだよ」というものが多いと感じた。個人的には『嫌われる勇気』を読んでもたらされたパラダイム・シフトを超えてこないという感想。
それでも示唆的で面白い考えも多々あ -
Posted by ブクログ
嫌われる勇気と比べてしまうと物足りない。
寄せられた悩みを対し、アドラーでお馴染みの岸見が答えていく。
悩みは、似たような事を抱えている人もいるだろうなと思うものが結構多い。
読んでみて、自分もそうだと思えるものがあるのではないでしょうか。
その答えで新たな視点を持つことが出来たり、解決になれば良いかと思います。
一番印象に残ったのは、可能性の中に生きる事を止めるという話。
悩んでいるのは決断しないから。
決断しないのは、可能性の中に生きたいから。
可能性に生きるのをやめて、飛び込めば結果が見える。
結果が見えて力及ばない事があれば、努力して知識を身につければいい。
あー、本当に -
Posted by ブクログ
人生論ノート再読前テキストとして。
2017年が、三木清生誕120年にあたり、NHKで取り上げられたようです。その時解説された岸見さんの著書。ということは、後5年で130年ですねえ。
著者と同じく高校の時の何かの課題として手にしたことがあります。読みきれず、興味も持てずという思い出しかないような。
ネットなどなく、情報が少なかった当時、戦争中であるため、言論弾圧をさけ、発禁処分を受けないように、わざわざ晦渋な書き方をしているだけで、一般向けの作品なんだよって、誰か私に教えてくれたかなあ。知ってたら、もう少し読んだと思うのだけど。
それでも、やっぱり読みにくい「人生論ノート」これは、優しい語りで